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ネコ島復興記~リバイバルターン~
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●
桜台墓地――
山を背とするこの場所は、台地の中でも標高がある。田畑や住宅街、そして建物にいくぶん遮られながらも、海が眺望できた。良い眺めは故人のためのものか。本来、ここには静かで平穏な空気が漂っているはずだった。
今、墓地はサンマ臭で満ち溢れている。
生臭い……もとい、生腐ったそれの源は、敵の力の余波によってゾンビならぬゾンマと化した島の住人、サンマ人たちのものだ。彼らは新鮮な肉(この世界のサンマは肉食である!)を求め彷徨い、墓地は不死魚の回遊場と化していた。
「腐ったサンマとかやばいでしょー! バイオテロですよこれは!」
屋敷野 梢
は眼前の光景に嫌そうな顔をした。墓地の端、九夜山の斜面にできた、基地のゲートである。入口は透明な膜で覆われ、幸いにもそれが臭いを遮っている。
リッカルドが不気味に笑った。
「これぞ暗黒司令999奥義が一つ、臭い遮断バリ――」
「それよりリッカルドさん! 私を覚えていますか! 私ですよー」
「話を聞きたまえ!?」
無視して梢は続けた。
「ほら、まえにリッカルドさんが消滅する前に踏んでた! お元気でしたかー?」
「……ええ、おかげさまでね」
と、前回を思い出してか不満顔の元暗黒魔帝。彼の肩に
八神 修
が手をポン、と置いた。
「雑用係にされるわ俺たちに助力を請わねばならないわ……魔帝も大変だな」
「君たちは相変わらずのようですね!?」
叫ぶリッカルド。
御剣 刀
は前回の記憶を――衣服の蒸発したあたりを――抹消しようと努めながら、外を見た。
基地に気づいたゾンマたちがずらずらと押し寄せてきていた。
「ふーん……要するに、障害になるゾンビのサンマを駆除すればいいのよね?――って」
入口近くにいた
桃川 圭花
が目を通していた紙から顔を上げ……迫る脅威に頬を引き攣らせた。荒ぶる一匹が外から彼女へと、とびかかって来る。
「戦衣・着装!」
ザ・ストレイトに変身した
風雲児 轟
が盾でゾンマを押し戻した。よろめく相手をそのままカウンターで弾き飛ばす。
「リッカルドは味方で、この島を守るために動いているんだよな? なら問題ねえ、俺も島を守るために戦うぜ!」
熱く断じた彼に、ゾンマたちが一斉に襲いかかる――寸前、拳とバールが加勢した。
「同じ異世界に二度も呼ばれるのは珍しいけど……腐臭満載ねぇ?」
呼吸を整え、全身に気を巡らす
尾鎌 蛇那伊
。その隣では
三夜 朝陽
が快活な笑みを見せた。
「つまりは喧嘩だろ? なんだよ、バトるってんなら早く言ってくれよな」
ついさっきまで詳しい状況など分からなかった彼女は一転、始まった戦いに嬉々として得物を振るう。物理(打撃)系女子――ブツジョである彼女の能力はこの世界で強化されていた。振るわれたバールとスコップが手近なゾンマの頭を爆散させる。
「ちょうど暴れたくてうずうずしてたんだ……いいぜ、町長似のおっさん。俺はバトルを提供してくれるアンタの味方だわ」
「それは、頼もしい言葉ですね」
調子を取り戻したリッカルドが、影のある笑いを浮かべた。
「今回、呼び出しに応じたのが初めてという者もいるでしょう。まずは自らの武器を思い浮かべてみなさい。すでに君たちは猫神により『力』を授かっているはずです」
「ああ、だからこれが……」
眠そうな目つきで、
日暮 ねむる
は両手に抱えるスナイパーライフルを構えた。指先に込めた力と発射音、反動そしてはじけ飛んだゾンマに、少しだけ目つきを変えた。
「お花がいっぱいです♪」
椿 美咲紀
は抱えるほどの花束。ただし射撃部とあってか、手には凶悪そうなボウガン。便利機能か、装填無しで飛び出した矢が次々に死魚たちへ突き立っていく。
「おお、凄い状況だな。夢にしちゃ臨場感たっぷりだぜ」
現状を『夢』と認識している
黒 マグロ
。こんな状況ならそれも致し方ない。
「とにかく、夢の中でも寝子島民たちを守るのがマスコットキャラの役目よォ!」
サンマ人ならぬマグロ人的な格好の彼だが、その両拳は燐光を纏い、存在感を増している。サンマもどき許すまじ。すでに基地内に侵入していたゾンマたちから若者たちを守るために力を振るう。
「正義の鉄槌を受けるがいい!」
己の手足をまじまじと見つめていた
鷹城 空
。クールそうなその表情が「ついに、この時が……!」と口走った末、青い目を輝かせて今に至る。
「イエローデビル!」
次の瞬間、ゾンマの一体が派手に転倒した。もがくその足にはバナナの皮がへばりついている。
「私のイエローデビルに敵はいない」
フっと微笑む空。無理やりクールに終わらせた。
それはともかくとして、基地内は乱戦状態となっていた。
腐臭に血、振るわれる武器、放たれる矢に弾丸、尽きぬゾンマ、空に舞うバナナ。あとマグロ。
「やれやれ、また厄介な場所に呼び込まれちまったか」
諦観ともとれるため息は、
如月 庚
のものだった。彼の右ストレートに敵がきりもみして飛んでいく。
「どうせやらなきゃ出れねぇんだろ……」
「そのようだな。ご丁寧に得物まで用意してくれるか」
矢萩 咲
の手にした鞘から、輝きが迸った。走ってきたゾンマを一刀両断――まではいいのだが、鋭すぎてゾンマの体当たりを受けてしまう。服に着いた異臭に、咲が身を震わせた。
「巻き込まれた挙句……なぜ、咲がこんな面倒を……」
険のある視線をリッカルドへ向けた。苛立ちのにじむ声が続きを紡ぐ。
「本当に面倒だが……仕方ない。そこまで戦えというのなら戦ってあげる。
けど――次は貴様だ、そこの魔帝とやら」
咲の鋭い口上に、中沢似のおっさんは鷹揚に肩をすくめる。その仕草に、咲の鞘持つ手が白くなった。
「おお~さすがなのだ!」
混沌とした状況の中でも、
後木 真央
の声は変わらない。
「伊達に暗黒司令ではないのだ! 雰囲気すごくいいのだ!」
「ほぅ……そうですか?」
瞳を感激に輝かせている真央に、まんざらでもないのか口の端をゆがめるリッカルド。
「猫神さまの下っ端の暗黒司令……ちゅーに的三下スメルが漂いすぎてツボなのだっ、カッコよすなのだ!?」
「まさかの精神攻撃ですかね!?」
「真央ちゃんも三下として頑張るのだ!」
日本語には相手を上げる尊敬語、自らを下げる謙譲語といった敬語がある。真央はいったん相手を上げたと見せかけ、その後自分もろとも引きずり下してくる。リッカルドはくずおれた。心に甚大な傷を負ったようだった。
「まていおじさん、大丈夫?」
曖浜 瑠樹
は悩める中年男の肩に手を置いた。
「……くっ、これが敗者の痛みか!」
「うんうん、歯医者は痛いよねぇ」
どこかすれ違う会話。そのとき、指令書とにらめっこしていた少女が顔を輝かせた。
「穴掘り! 穴掘りができるのっ? 穴掘りはロマンなの! 私がやるの!」
鬼崎 未月
、八歳。趣味穴掘り。寝子島の埋蔵金を求めて穴を掘ってきた経験と実績が、取り出した大人版折り畳みスコップに宿る。テンションの上がった彼女のスコップが、近くにいるゾンマを屠っていく。
「ああいう小さな子まで巻き込まれてるなんてな」
「豪先輩……」
乱戦の中、近づいてきた
龍目 豪
の姿に、
北原 みゆき
が安堵と困惑の入り混じった声を出す。
「豪先輩も呼ばれてたんですね」
「みたいだな。まだ勝手がわからんが……そういや、北原はゾンビとか大丈夫なのか?」
「うぅ……」
お化け、それもゾンビは大の苦手であるみゆき。すでに精神的に追い詰められていた。自然とこんな状況に追い込んだリッカルドへの敵愾心は高まっていく。
(以前は私を殺した上に、先輩までこんな危ないことに巻き込むなんて……!)
それでも、やる以外に選択肢のない今はやるしかないのだ。手から生み出した魔力の塊を放ちながら、そう言い聞かせる。
「猫神やネコ島に万一のことがあれば、夏朝が悲しむ」
淡々と、
恵御納 夏朝
が呟いた。手にした剣の刀身に亀裂が入り、振るった軌跡は蛇となる。蛇腹剣を引きもどした夏朝の周りで、全身を切り裂かれた敵が倒れていった。
「奴の下で戦うのは癪だが、止むを得ないね」
夏朝からシールが放たれた。ろっこんにこの世界の魔法が加味され、張り付いたゾンマたちを爆発に巻き込む。結果を見る彼女の瞳は冷たく、揺るぎない。
「まだいるのか。少し手間かな」
「大丈夫ですよ!」
三城 竜太
が力強く言って、隣に並んだ。クールな夏朝を前に竜太の瞳はトキメいている。
「愛の力があれば、どんな困難も乗り越えられます! 僕もヒーラーとして頑張りますから――さあ、出でよ僕の杖!」
伸ばした手に白光が宿り、棒状のアイテムを生み出していく。なかなか粋な演出だ。出てきたのが鍬……がっつり農具だったことを除けば。
「アハハ。コレ思ッテタ杖ト違ウジャナイデスカ」
「さあ、この調子でゾンマを蹴散らすのです!」
落ち込む竜太とは対照的に、リッカルドは張り切っていた。
「でないと、臭いがこびりつきますからね」
その点に異論はなかった。
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前回シナリオ
バトル~VS暗黒魔帝リッカルド~
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月24日
参加申し込みの期限
2015年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月31日 11時00分
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