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●五十嵐先生といっしょ(トリしらべ編2)●
【北校舎2F・廊下】
その会議室に向かって、2人の子供が急いでいた。
「私にも事件解決のお手伝いをさせてください」
森 蓮
と、
天衣 祭
の2人だ。『ひと』である森蓮には、事件初期のテオの声が聞こえておらず、また携帯電話も不所持だったため、自分たちが置かれている状況を把握するのに時間がかかった。
けれども、事件の解決に奔走している天衣祭と会い、ねこったーの『八神の書き込み』を見せられたことで、ようやく発端となった会議室での出来事を知ることができたのである。
森の推理は、簡潔かつ素早かった。
「それは少々変ですね」
五十嵐先生の頭にヒナが2羽いた、という書き込みを見て、森はすぐに不審に思ったのだ。
「以前、ホームルームで委員会を決めたとき、
五十嵐先生のろっこんを見た
ことがあります。
そのとき、頭の小鳥は1羽だけだったはずです。
他の方はろっこんが弱体化しているのに、
五十嵐先生だけ2羽に増えているのはなぜでしょうか。
増えた小鳥が事件に関係しているのかもしれません」
「ふむ……」
走りながら祭も、森の推理に耳を傾ける。
「増えた1羽は、五十嵐先生のろっこんとは別の鳥──たとえば、
最近よく事件に関与しているカラスが、ろっこんで幼くなった姿とも考えられます」
「あのカラスか……」
祭も
直接目撃した
ことがある。あの時、テオは飛び去ったカラスのことを気にしていたようだったが……。
一方、その天衣祭の方は、ボブカットに清楚な印象の和服姿。これまで彼女は、ろっこん【絶一門】を使って、泉先生と校長の行方を探査していたのだったが、この行動は不首尾に終わっている。あちこち移動する泉先生や、裏山に入った校長先生は、弱体化した【絶一門】では捉えきれなかったのだろう。
しかし、それより今は、聞かされた森の推理の方が、とても重要なことのように思える。
「私もそろそろ操作が怪しくなってきたが……、
まだこの投稿を、見てくれる者がいることを祈ろう」
機械音痴の森蓮の代わりに、祭がその内容をねこったーに書き込み、2人は会議室へと急いだ。
【北校舎2F・会議室】
さて、三たび会議室である。
ここには現在、3つのグループに分かれた子供たちがいる。すでに完全に幼児化して、おえかきで遊んでいる
茨姓 歩
たち(遭難した第2次会議室調査隊)。そして仔猫の
テオ
と遊んでいる子供たち、五十嵐先生のヒナの面倒を見ている子供たち、この3グループだ。
「五十嵐先生、緊急事態だ。失礼させてもらう」
そこに駆け込んできたのが、
天衣 祭
と
森 蓮
の2人だ。
「ちょっとその頭のヒナを見せてもら……」
言いかけた祭の視線がふと、室内で子供たちと戯れている、1匹の仔猫に止まった。
「わたしもておといっぱいあそぶー! なでなでするー! だっこするー!」
まさに瞬殺。一瞬で精神まで幼女に塗り替わって、無邪気にテオに襲いかかる祭。イメージで描写するなら、空中で脱皮した衣服が、点々とストップモーションで浮いているぐらいの勢いだ(あくまでイメージです。脱いでません)。
「みゃっ、みゃみゃー」
天衣祭、脱落。しかしいつもなら容易に触らせないテオが、すっぽり手の中におさまり、また祭自身も今まで抑えていた理性の歯止めがなくなって、本人的にはすごく幸せそう。
「よし、テオ! おいかけっこするぞ。俺がおいかけるから逃げるんだぜ」
「まつりもまつりも、おっかけるのー」
とこちらも幼児化した
新庄 武蔵
といっしょに、ぱたぱたと仔猫テオを追いかけ回す。また、その新庄の方は、ろっこん【タオルマスタリー】を使って、テオとじゃれあってみたり。
「うにゃにゃっ?」
ろっこん弱体化により硬質化はしないが、部分的にピンとなったりヘニャヘニャになったりと均一に変化しないタオルが、かえって猫じゃらしのように見えて、仔猫の興味を惹いたようだ。
「お? やっぱ猫ってねこじゃらしとかに反応したりするんだな」
さらに白衣を引きずった幼女、
伊賀 解理
はテオを「かんじゃさん」にしてお医者さんごっこだ。
「ではこれより、シジツをはじめます!」
「ミャッ?」
あおむけにしたテオの真っ白なおなかを、助手2人(新庄と祭)といっしょに、思う存分なでなで。身をくねらせるテオを好き放題に、とにかくなでなで。
「みゃるみゃるみゃるみゃるみゃーー!?」
ひたすらそれだけやって飽きたら、
「おわりました! おつかれさまでした!」
と言ってテオを開放、これにはたまらず会議室からダッシュで逃げ出してしまう、テオ。
「よっしゃー追いかけるぞ!」
「まってまってまって、ておーーー」
と新庄と祭の2人も、追いかけ出て行ってしまった。
「あっ……」
そのドアの影で、あわてて身を引っ込めたのは、
弘明寺 能美子
だ。彼女もテオと遊びたかったのだが、幼児化した能美子は内気すぎて、やりたい放題の子供たちに気後れしてしまい、近付けなかったのである。
「あれ、なんだろうこれ……」
ふと足許に落ちている、クシャクシャの紙クズに気が付き、能美子はそれを拾った。先ほどの、テオか誰かが落としていったのだろうか?
広げてみれば、「天ぷら蕎麦」とかメモが箇条書きで書いてある。しかし5歳児である能美子には漢字が読めず、また途中から破れていたので、何のメモなのかはよく分からなかった。
「さっきのねこさん……」
しばらくグズグズと迷っていた能美子だったが、意を決して先ほどのテオと子供たちを追いかけ始める。やっぱり、ここにひとりはいやだから。今度はちゃんと自分から、声を掛けられるかもしれない。
入れ替わりに会議室にやって来たのは、
御巫 時子
だ。
服は寝子高の制服で、そのままサイズが小さくなった感じ。小さな両手に抱えて、ビーカーを危なっかしげに運んでいる。五十嵐先生に飲ませてあげようと思って、はるばる理科室から持ってきたのだ。
「アチチでち……」
その
五十嵐先生
の周囲には、ちょっとした人だかりができていた。
森 蓮
、
百鬼 諶之丞
、
尾鎌 蛇那伊
、
アガサ・プレラチ
、
マウル・赤城・スティック
などの子供たちだ。ただ、どちらかと言うと幼児たちの興味は先生ではなく、その頭の上のヒナに集まっているようだ。
先生本人の方は、その注目も特に気にせず、あいかわらずぼーーっとしたままなのだが。
けれど、近付いてきたコーヒーの匂いには、初めて反応らしい反応を見せ、
「オヤ……そりはコーヒーれすね」
白衣の余ったソデをパタパタさせて、時子からビーカーを受け取る五十嵐先生。まるっきりこどもハカセである。3歳児なのにとくに気にする様子もなくブラックで飲みほし、
「おいちーでちか? クッキーも食べまちか?」
と差し出した一口クッキーも「あーん」で食べてくれて、時子の表情もほんわか綻ぶ。茨姓歩にカツサンドを横取りされた五十嵐先生、わりとお腹が空いていたようだ。
「ピピピ……ピー」
その空になったビーカーの中に、頭上からヒナの1羽がカコーンと落っこちてきた。
「あら、たいへんでち……」
あわてて時子が両手で掬い上げ、五十嵐先生の頭をよくよく見れば、そこにもう1羽のヒナ鳥が居座っている。
(先生の鳥さんはいつも1羽のはずが今日は2羽?)
2羽目の方はヒナのくせに、心なしかふんぞり返って、どことなく偉そうだ。
「鳥さん、いたくなかったでちか? どうちたんでち」
時子はろっこん【鳥の囀り】で、まず落ちてきた方のヒナに事情を聞いてみる。
『ちりゃないこ ちりゃないこ』
ろっこん弱体化のせいなのか、それともヒナが赤ちゃんだからなのか、いつもと違って片言に聞こえるが、「知らない子」──どうもそう言っているようだ。
「あっちのヒナ鳥しゃん、いじわるなの。
僕がこっちのヒナしゃん戻してあげても、つっついてすぐ落っことしちゃうのね」
時子をつんつんしてそう言う超!美幼児は、驚くべきことに
尾鎌 蛇那伊
である。
「だから落ちた方のヒナ鳥しゃん、僕がもらってあげるね!」
尾鎌はそう言ってヒナを自分の頭の上に乗せ、うまくいったので座ってニコニコとご満悦。
そのいじわるな方のヒナには、さっきから
森 蓮
がお弁当の残りをあげようとしているのだが、これはうまくいかないようだ。箸を近づけるたびに、プイとそっぽを向かれている。
「駄目ですか……。雑穀米の豆御飯ですので、鳥も食べられるかと思ったのですが」
「えっと、ビスケットでいーのかな? あなたもたべるー?」
また、
アガサ・プレラチ
の場合は、
「これをポケットにいれてね、こうやってたたくと……あれ? われ……ちゃった」
ビスケットをポケットに入れて何かをやりたかったらしいが、結果はただ粉々に割れただけで、全くうまくいかずに「ふえぇ……」と泣き出してしまった。
「2羽いるのか……」
また、
マウル・赤城・スティック
も売店で買ってあったパンをエサとして与えようとしていたのだが、彼の場合は、ヒナが2羽いることに戸惑っているようだった。いったいどちらにあげれば良いのだろう?
「鳥さん、どうぞたくさん食べてくださいでち……」
御巫時子が、尾鎌の頭の上のヒナにクッキーをあげているのを見て(こちらは喜んで食べた)、
「じゃあ、俺はこっちにしよう」
マウルは、いじわるな方のヒナに与えることにした。しかし、やはり食べてくれない。
「わは〜鳥さん鳥さん! 餌食べる? 苺ジャムパン食べる?」
同様に
百鬼 諶之丞
もチャレンジしたが、やはりそっぽを向かれてしまう。ギャアギャアと喧しく鳴かれてしまい、まるで、もっといいもの持って来い、とでも言わんばかりの態度だ。
「やっぱり、いつもの先生の鳥さんとは、ちがうみたいでちね……」
けれど、御巫時子はどんな鳥にも優しい。手を伸ばして見たことのないそのヒナの頭も撫で、
「鳥さんは、どこから来たんでちか?」
ろっこん【鳥の囀り】で話を聞こうと、その意識を集中させた瞬間──
『あぁ〜らヤダ。あんた、面倒なろっこん持ってるのねぇ〜』
その、けだるい声が聞こえたのだった。低血圧な寝起きの女を思わせる、ひどく鼻につく声。
けれども、周囲の先生や、子供たちには聞こえている様子がない。この声は、時子だけに聞こえているのだ。
『メンドクサイから、ちょっと眠っててもらおっかなぁ〜』
その瞬間、大音量の声が時子の脳天を貫いた。
『おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた
おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた
おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた
おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた おなかちゅいた
おなかちゅいた おなかちゅいた もっともっともっともっともっと』
いきなりボリュームを全開にしたようなその声に、棒立ちになり口をぱくぱくさせる時子。
(これ……鳥さん、の……?)
さきほど時子が、クッキーをあげた方のヒナ鳥の声だ。けれどその声が、時子の制御を離れて、ハウリングを起こしたような絶叫になっている。もはや、音による殴打だ。耳を塞いでも止められない。
(ろっ、こん……が、暴そ……?)
そこで耐え切れず、御巫時子の精神は途切れた。
「おや? キミ、どうしたのれすか」
突然、くったり倒れてしまった
御巫 時子
を、不思議そうに支える五十嵐先生。ずっとヒナを観察していた
森 蓮
も、
「……きぜつして しまったようですね いったい どうしたのでしょうか」
この頃にはもう知性も幼稚園児レベルになってしまっていた森蓮だったが、小さくなっても、森は昔から良い子だ。子供ながらに冷静に対応して、ひとまず彼女を床に寝かせる。
「よくわかんないけど、あたち、さくらぐみ!」
そこに突然会議室に入ってきた、スモックにかぼちゃパンツ姿の3歳児は、
桜庭 円
だ。
「んー、なにしにきたんだっけ、
あっ、ことりさん! あたちもなかよくするの!」
時子が床に取り落としたヒナを見つけると、迷うことなくそれを自分の頭に載せ、
「あたちのかみのけをつかうといいわ、
あたち、おねーさんだし、すごいのよ」
何がすごいのだかよく分からないが、とにかくやたらと元気いっぱい。黄色の幼稚園バッグからビスケットを取り出すと、
「はーい、ことりさん、たべてたべてー
びすけっとくだいて、はい、どうぞー
はやくおおきくなるのー」
ギャアギャア鳴いているヒナの口に強引にその破片を詰め込み、
「んーと、んーと、おなまえきめないと
色と、鳴き声できめちゃうー
まっくろだから、おまえは『くろ』ねー、あほーじゃないのよ
」
やかましく騒ぐその黒いヒナを勝手に命名すると、
「どこにいきたいのー? いっしょにぼうけんーしましょー」
あっけに取られている子供たちを尻目に、クルリとまわれ右。
「むこうのおやまとか、たのしそう!
きれいなおはなとかたくさんさいてるかも
ということで、おやまにごー、きれいなものをさがしにいくのよー」
そうして勇敢な3歳児・桜庭円は、頭のヒナを冒険のお供に、元気よく会議室を出て行ったのである。
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定員
1000人
参加キャラクター数
187人
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シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
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