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【ホームルーム】委員決定っ! 普通科篇
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「……えっとまあ、じゃあ、ホームルームも終わりですから……」
(まっくら、フカフカ、
でもあったかーーい。
うふふふー、それに五十嵐先生の声もするー)
さて、そのホームルームももう終わりに近づいたというのに、あいかわらず
春山 小枝
は、むにゃむにゃと夢の中なのである。
(……夢? 夢かなぁこれ……
夢でまでホームルーム聞いてるなんて私偉いなぁ)
でもいい加減、もう起きなきゃ。
うん、そろそろ、おっぱいの時間かもだし……(?)
肉球をぐーぱーさせながら、交互に前足を突っ張ってみる小枝。
「きゃっ!」
ゴロゴロと喉を鳴らしながら夢見心地で、自分を包んでいるやわらかなものをフミフミする……
「だめ! で、出てきちゃダメえっ!」
胸をばってんに押さえて跳び上がる
七夜 あおい
、
そのブラウスのボタンが弾けて、中から1匹の仔猫が跳び出した!
「うにゃー!」
(わぁ、夢ってわかる夢って初めてだよ。
これ私どうなってるのー? 変身?)
タンポポの綿毛のように真っ白な前足を舐めながら、小枝は満足そうに喉を鳴らしてみる。
そして、自分を取り巻いている見知ったクラスメイトたちを、不思議そうに見返す……。
(あっ、五十嵐先生見つけた! わぁい!)
「うわあ、そっちに行ったぞ堂島!」
「はわわ、私運動は……。つかまえてー、稲場さん!」
「この風紀委員の私にまかせなさ……って逃げられた!」
教室中を転げ回り、好き勝手にイタズラする仔猫に、一気にパニックになる教室。
「わあい、ぽわぽわのふにふにのもっふもふー!」
蜂の巣をつついたような騒ぎそっちのけで、お目々きらきらの
野々 ののこ
や、
「ねえあんた、どっから来たんだにゃ?」
と懸命に仔猫に話しかける、
猫村 翡翠
のような生徒も中にはいるのだが、小枝はうれしくってはしゃぎ回ってシアワセで、もうそれどころの騒ぎじゃないのだ。
「うにゃっ、にゃー(うふふふー五十嵐先生、近くで見てもかっこいー♪)」
そして説明が遅くなったが、五十嵐先生の回りで飛び跳ねているこの仔猫……もちろん、春山小枝の意識が乗り移っているのである。
小枝のろっこん『ちいさきもののゆめ』は、彼女が眠ると、周囲の小動物に、ランダムに意識が乗り移ってしまうのだ。
「ふにゃっ、ふにゃっ!(私小さいと五十嵐先生が大きくて幸せだなぁ)」
「Zzz……むにゃむにゃ。ん~あはは……猫がいっぱいなんだにゃあ……むにゃ」
そしてそう、このクラスにはもう1人──
居眠りに関連した、特殊な能力を持つ生徒がいる。
夜榊 水月
のろっこん、『路地裏は猫の王国』。
「むにゃ……? ふっにゃー!!」
夜榊の紛らわしい寝言に小枝がひとこえ鳴き返すと、
ぱぱぱぱぱぱぱっ。
跳び回る仔猫の回りに、さらに十数匹の猫が出現した!
「うわあ、また増えた! コレどうなってんの!」
「猫さん! 猫さんがこれほどの数……ククク、気に入ったぞ!」
教室の壁やら天井やらを所狭しと駆け回る猫の群れに、もうはしたないほど大興奮の
鈴木 修一郎
。
「えいっ、えいっ……って、捕まえられませんっ?」
そしてこちらでは
折口 ゆづき
の手の中を、猫たちが幻燈のように次々とすり抜けていく。
それもそのはず、この大量の猫は、夜榊水月のろっこんが見せている、集団幻覚の一種なのだ。
「違う、ちがうぞ。これは幻だ。
おばけなんかじゃないぞ。おばけなんてうそさ」
ガクブルでふるえ出す
佐藤 良守
の後ろで、
「やあ、これは困りましたね……
これでは、どれが本物の猫なのか、見分けが付きませんね」
こんな騒ぎの中でも、動じずに
森 蓮
がそんなことを言っている。
と、その時だった。
「ぴちくりぴちくりぴちくり、ちー」
幻覚の異変を感知した
五十嵐 尚輝
先生の頭の中から、1羽の小鳥が出てきて、さえずり始めた。
変わらず教室を駆け回っている猫たちの中で、1匹だけ足を止めて──目をまん丸にしてその小鳥を見つめているのは、タンポポの綿毛のように真っ白な、ふわふわの仔猫……。
「うにゃっにゃーー!!」
猫の本能には抗えずについ、その小鳥に大ジャンプで跳び掛かってしまう春山小枝。
「うにゃ……にゃにゃにゃにゃっ?」
五十嵐先生のボサ髪に絡まって身動きが取れなくなり、ようやくそこで、このイタズラ仔猫はお縄となったのだった。
同時に、夜榊のろっこんの幻覚も、いっせいにフッと消える。
「おや……皆さん、どうかしましたか?(ボソボソ)」
そこでようやく不思議そうに、床やら机やらに疲労困憊でへたりこんでいる生徒たちを見回す、五十嵐先生。どうやら、あの猫たちの幻も、髪が邪魔でよく先生には見えていなかったようだ。
「ではこれで、ホームルームを終わりましょうね……(ボソボソ)」
いつもと変わらず掴み所のない様子で、教室を去っていく五十嵐先生。
本人に自覚は無いが、しかし結果的には、この先生のお手柄であると言えよう。
……とりあえず、その髪に絡んだままの仔猫は、はやくほどいてあげた方がいいのではと思うが。
◆ ◆ ◆ ◆
全クラス乱入する予定ではあったが、追いかけられていてはままならない。
透とクロウディアは3組、4組の廊下を全速力で駆け抜けていった。
その途中。
「あれ、今羊が滑っていかなかったか?」
「ははははは、俺は馬を見たぞ!」
何かがもっと早いスピードで横を通り過ぎていったのが見えたような気がした……が、気のせいだろう。まさか学校の廊下に羊や馬がいるはずもない。ああ、きっと見間違い、気の迷いだ。
だが、ただ馬のように廊下を走っているだけでは襲撃の意味が無い。おっつけ捕獲されてしまうのならば、その前にもう一暴れといきたい。
全力疾走で稼いだ時間を利用して、クロウディアは5組のドアを開けた。
「よう! 新しく委員に入った1年生諸君は……うわぁ」
しかしその5組の教室は、何故か大騒ぎの真っ最中。
その場で呆然と立ち尽くしているうちに、駆けつけた教員、そして追いかけてきた生徒たちに取り押さえられた。
「こうなったら……忍法高飛び!」
透は手を大きく掲げ、そして振り下ろした。
だが、何も起こらない。
「あれ、不発じゃん」
「……これだけ一般人がいれば無理もないだろうな」
クロウディアが小声で呟く。
「あ、そっか。じゃあここで終わりかー」
もうちょっとやりたかったな、と透は苦笑したのだった。
◆ ◆ ◆ ◆
そんなホームルームの騒ぎも落ち着いた、その日の放課後。
夕陽の落ちる教室にはまだ、2組の生徒の姿があった。
うち1組は、新たな学級委員となった
綾瀬 エルミル
と
八城 昌也
で、これから帰るところ。
「昌也君、これからいっしょにお仕事、頑張りましょうね!」
「任せてなのねーん♪ まあぶっちゃけこれで上手い事、
学校公認で合コンとかやれないかなー、とも思ってるわけだけど」
「えー、何ですかそれ。ちゃんとお仕事しましょうよ……」
「にゃははん♪」
とかチャラい感じで言ってたくせに、2人で教室を出るなり、何故かビクビクしだす八城。
「えっ、ええっと俺……やっぱ」
助けを求めるように教室を振り向くが、不思議そうに袖を引くエルミルに引っ張られて、そのままオドオドと、廊下を連れて行かれてしまった。
そして、教室に居残っているもう1組の男女は、
八神 修
と
七夜 あおい
である。
「……だから七夜が学級委員なら、まとまりのある楽しいクラスになると思う。
俺は委員にはならなかったけど、七夜や他の委員を助けてくし、
一緒にクラスの事やってかないか?」
ホームルームの後ではちょっと遅くなりすぎたが、いまさらの八神の説得にも、今度は素直にあおいは「うんっ」と答えた。
(よ、よかった……)
ホームルーム中の、あの迷惑そうな視線は、別に委員を厭がっていたわけではなかったのだ。
そう、制服に隠していた仔猫が、いつ皆に見つかってしまうかと、ひとりで困っていただけ。
「こっそり、言ってくれればよかったんだ」
「うん、そうだね……
助けてくれるって言ってくれたから、今度からはそうするね」
聞けばあの仔猫、木から降りられなくなって鳴いていたところを、
たまたま通りがかった別の生徒
といっしょに、2人で助けていたのだそうだ。あおいの遅刻の原因は、これだったらしい。
そう、原因なければ結果無し。
八神のあずかり知らぬところでも、この世界はちょっとずつ繋がり、影響し合っているようだ。
「いきなり推薦されて、ホントにびっくりしたけど。
でも学級委員になったのは、イヤじゃなかったよ。
あ、それに、生徒会長から勉強教えてもらえるかもだし(ほわわ~ん)」
勉強なら俺が、と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、ここはまず先に、あやまるべきことを謝る八神。そう、ずっと気にかかっていたことがあったのだ。
あのトレッキング行事での、
気まずい一件
。
「トレッキングでは悪かった。
七夜の弁当食べたかったんだけど言い方が悪かった。すまなかった」
きちんと頭を下げられて、ちょっと目をぱちくりさせるあおい。
「ううん、もう、ぜんぜん気にしてないけど……
ていうか、修君がまだ気にしてるなんて、思ってなかったから、ちょっとびっくり」
「こういう事はキチンとしたい性分なんだ」
苦笑する八神は、続けて言う。
「今度、あらためて俺に弁当を作ってくれないか?」
「……えっ?」
「俺も用意するから交換しよう」
「あおいちゃん、ここにいる?」
そこに、隣りのクラスから、
綾辻 綾花
と
恵御納 夏朝
が、連れ立ってやって来た。
「私ね、4組で図書委員になったよ。
あおいちゃんは何委員に……って、あれ? 修……さん?」
綾花が、若干気まずそうにしている八神の顔をまじまじと見る。綾花も恵御納もやはり、あのトレッキングであおいといっしょに、お弁当を囲んだ仲だ。当然、あのちょっとした一件のこともよく憶えている。
「ここで、何してるんですか?」
「あのね、修君がお弁当を交換しよう、って言ってくれたの」
「いいな……僕も交換、したい」
もじもじと恵御納が上目遣いで言い出せば、
「いいですね。じゃあここにいるみんなで今度、お弁当の交換会しません?」
と綾花がそれに加わる。
(い、いや。そういうことでは……)
内心あわてる八神なのだったが、
「わあい。お花見の時みたいに、また楽しくなるね!」
うれしそうに喜ぶあおいの顔を見てしまうと、それ以上は何も言えなくなってしまう。
(まっ、いいか。七夜に許してもらえたんだから、今回はこれで)
そう苦笑して八神も、3人の話の輪に加わるのだった。
その後の後日談になるが、例の仔猫は、ぶじ親猫を見つけて、あおいが返してあげたとのことだ。
モシャモシャ髪の人間を見るたんびに、うれしそうに跳びついて絡まる癖が付いてしまったのには、ちょっと困ったそうだったが。
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イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
83人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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