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●樋口先生といっしょ(おばけ編1)●
【南校舎1F・廊下〜トイレ】
「うわー、ちぃちゃくなっちゃったんだよー!」
とりあえずそう驚きはするものの、この
三ヶ島 葵
の場合は、にょきにょきと好奇心の方が先に立つ。廊下を走り回っている幼児たちをワクワク見回し、
「……あ! でもこの騒ぎを取材して、
新聞部で『寝子高生徒幼児化!』の記事を書けるかもしれないねー。
そうときまればさっそく撮影するんだよー」
園児になっても首からぶら下げている、デジカメをスチャッとかまえて、
「はい、ちーず! ふふふー、今日はろっこんが発動しないのかなー?
みんなちょっと眠くなるだけみたいだねー」
葵の【Wucht Jagd】も、ろっこん弱体化の影響を受けているようだ。写真を撮られたその幼児たちの1人、
安田 恵
もアクビをおさえて、
「ふわあ……ボク、なんだか眠くなってきちゃった……」
元から見た目は10歳ぐらいの女の子にしか見えなかったこの恵の場合は、幼児化しても、ちょっと足が短くなったぐらい。薄桃色のスモックにネコさん型の名札、黄色のベレー帽にスカートパンツという姿で、
「でもボク、いい子だから……ねる前にもう1回、トイレ……」
もじもじしながら、トイレに入っていってしまった。頻尿体質らしい。
「あれー? あの女の子、男子トイレに入ってっちゃったんだよー。
うっかり間違えちゃったんだねー。
これは行って注意、もしくは……ぬっふふー、なんだよー」
とデジカメをかまえて、三ヶ島葵も男子トイレに。
ところがその安田恵は、バケツを踏み台にして、きちんと男子用器具でしーしーしていた。
「ありゃりゃー、女の子かと思ったら、男の子だったんだよー」
こうなると、デジカメ片手に男子トイレに入ってきた葵は、幼児姿であっても完全なのぞきだ。
「むにゃむにゃ……あれれ……?」
「わーわー。オジャマしたんだよー」
恵と目が合い、くるりと踵を返したその葵の姿が、ふと入り口の鏡に映った。
「……あれ……私の髪、高校入る前に染めたはずなのに白に戻ってる……?」
アルビノとして生まれた自分の、真っ白な髪を見て、混乱する葵。
「なんれー……? なんれなんらよー! ……こんなのひとにみせられないよー」
あっけに取られている恵をおいてけぼりにして、葵はイヤイヤをするように、その場を走り去ったのだった。
【講堂】
講堂の中から、シクシクと女の子の泣き声が聞こえてくる。
その泣き声が気になって、ここにたくさんの子供たちが集まり始めていた。
海士野 甲
、
時輪 未来廻
、
小鳥遊 雛姫
、
三ツ瀬 銀次郎
、
大豪寺 騎刃
、
東雲 人里
、
滝原 レオン
、
新井 米太郎
、
エカテリーナ・クロキ
、
草薙 龍八
、
十条寺 達磨
、
斉田 珠喪
などの面々だ。
このうち、高校生の理性をまだ保っている子供は、数えるほどしかいない。ほとんどが、いきなり記憶まで子供になり、見知らぬ場所にいる自分を発見するという、この不安な状況の中で。泣いている知らない子供の方が気になって、ここまでやって来たというのは、それだけで称賛されるべきことだろう。
海士野 甲
も、そのうちの1人だ。
「せいぎのヒーローになるなんて、かんたんなことだよね!
こまってるひとを、たすければいいんだ!」
いや、彼の場合は子供になったことで、むしろ普段より元気になっているかも。「ヒーローになりたい」という幼少の頃の夢を迷い無く取り戻し、その姿まで、特撮ヒーローのなりきりTシャツ+おもちゃの変身ベルトという格好。
講堂のステージのソデ、目隠しのカーテンの間にうずくまって、1人で泣いているその女の子、
樋口先生
を見つけた海士野は、
(ぼくには、むずかしいことはわからない。
ぼくのちからで、かいけつできないこともいろいろある。
でも、ないてるだけじゃ、なんにもかいけつしないのはわかるよ!)
と真っ直ぐに考え、ニコッと笑ってその着物姿の子を連れ出そうと誘った。
「ねーねー、こっちにきてみんなとあそぼうよ! ニコニコえがおになれば、
いやなこともわすれて、すてきなアイデアがうかんでくるかもしれないよ!」
また、その先生のそばでは、こちらも着物姿の
時輪 未来廻
が、
「だいじょうぶでちゅか? どこか、いたいのー?
飴ちゃん、たべるー? おいしいよ?」
としきりに慰めたのだったが、海士野の誘いにも未来廻のお菓子にも顔を上げずに、シクシク泣くばかりの5歳児。
というより、2人が話しかけるたびにビクッと身を震わせ、どうも何かにおびえているようにも見える。困ってしまって顔を見合わせる、海士野と未来廻の2人。
そこにやって来たのは、さきほどの
三ヶ島 葵
だ。アルビノを気にして、人気の無い場所に逃げ込もうとしたはずが、かえって講堂の中には、多くの子供たちがいた。
しかし、葵の方も幼児化が進みすぎて、もはや白い髪の毛も気にならなくなったようで、
「んー……あれは……ざしきわらししゃん?」
「えっ?」
「わー! すごいー! ほんとにいたー! おはなしするー!」
ボブカットに着物姿の
時輪 未来廻
の方を、座敷わらしだと見間違え、そのまま2人でお話を始めてしまった。
次に樋口先生に話しかけたのは、
三ツ瀬 銀次郎
、
小鳥遊 雛姫
、
大豪寺 騎刃
の3人だ。
「おい、そこの。何泣いてんだよ」
日本人形のような黒髪をぐしゃっと撫で、その女の子の前にしゃがみこむ
三ツ瀬 銀次郎
。うずくまってしゃくり上げる先生と、きちんと目線の高さを合わせて、話を聞いてやろうとする。
「俺は銀次郎だ。お前、名前は?」
三ツ瀬には、まだ高校生の時の記憶が残っている。だからこそ、相手と同じ目線になる、という発想ができたのかもしれない。これは効果があったようで、ようやくその女の子が初めて、おずおずと口をひらいた。
「ひっく、……や、やよい……だよ……」
「そーかよ、やよいか」
2年生である三ツ瀬の直接の担任ではないが、芸術科の教師の名前だ。そういえば、思い当たることがある。彼は事件発生当時、職員室の近くを歩いていた1人なのだが、
(そういや職員室からガキ共が飛び出して来た時に
「うそだよ。やよい、そんなの見えないもん!」
って泣いてた奴がいたけど、こいつがそうなのか?)
まじまじと、改めて樋口先生の顔をよく見る。そしてぶっきらぼうに、
「泣いてたらどうしていいかわかんねーだろ。
誰かにいじめられたか? 怖い奴でもいたか?
もし何かが怖いんなら俺が守ってやる……」
そう約束しようとする三ツ瀬だったのだが、
「ひっく……うえ、うええええええええん」
何故かその後半の台詞を聞いて、樋口先生がまた泣きだしてしまった。
「えっ? お、おい何でだよ……」
「目つきがわるい。そんな顔ですごむから、よけいに泣かれるんだ」
と容赦なく言う
小鳥遊 雛姫
。
「イヤイヤ、凄んでねーし?」
ちなみにその三ツ瀬は、4歳児なのに赤毛のベリーショート、前後ろ逆にかぶったキャップ、ほっぺたに絆創膏を貼っているという、やんちゃスタイルだ。
一方の雛姫の方の服装は、アンティークドールのようなゴスロリドレス姿で、こうして樋口先生の近くにいると、まるで日本人形と西洋人形が並んでいるよう。
ただし、そう言う雛姫も、樋口先生に実際にかけてあげられる言葉はほとんどなく、泣いている理由を聞き出すことはできなかった。
制服のズボンと長ランをずりずり引きずりながら、代わって進み出たのは
大豪寺 騎刃
だ。
「おとこだいごーじきばは、泣いてるおんにゃのこを放っとけないけん!
わちがそーだんに乗るから、何でも言ってみー!」
しかし、最初は漢(おとこ)らしかった、だいごーじきばたん(4歳)も、説得しているうちにだんだん幼児化が進み……、
「だから泣くにゃよー、泣くにゃってんだろー、
な……泣くなって……えぐ、言ってるだりょー……ひっく。
な、泣かないりょ! わちはおとこちゃけん!
このくらいじゃ泣か……な……ふぇ、えぇーーーん!」
あっという間に自分の方が泣き出してしまう有様。ろっこん【男魂】を使っても、焼け石に水だ。
「なんじゃキバー! おどれはなんでないとんのじゃー!」
そこに怒鳴りこんできたのは、騎刃の親戚である、姉じゃこと
猫ヶ崎 獅子子
だ。
「それでもおとこかおどれー!
ないとるむすめっこをなぐさめんで、いっしょにないとったらせわないわー!
おとこならおとこらしくせー! おとこがないてええのはうれしいときだけじゃー!
どうせなくなら、このむすめっこ笑かしてからうれし泣きせー!」
「ふぇぇーーーん! ふぇぇーーーん!」
幼少の頃の2人の関係って、こんな感じ。騎刃を男らしく鍛え上げようとして、結果的に獅子子が彼を泣き虫にしてしまったのだろう。こうして、泣いてる子がもう1人増えただけで、大豪寺騎刃もまた、樋口先生の説得に失敗したのだった。
見ていられずに、次に先生に話しかけたのは、
滝原 レオン
と
東雲 人里
の2人だった。
「おなかすいてるの? おかしあるよ、たべる?」
うさぎのぬいぐるみを抱えたまま、ポケットからお菓子を取り出す
滝原 レオン
だったが、やはり見向きもせずに、泣いているばかりの樋口先生。
けれど、次の滝原の一言には、強烈な反応が返ってきた。
「それとも……、こわいおばけでもいたの?」
「い……いないよ! いないもん! やよい、そんなの見えないんだもん!」
いきなり立ち上がって、何かにおびえるようにステージの方に向かって後ずさる女の子に、
「ご、ごめんね! そうだね、おばけいないよ、だいじょうぶだよ。ね?」
と滝原レオンの方もびっくり。ビクビクしながらも、その滝原の横から進み出て、そっと先生の手を取ったのは、
東雲 人里
だ。
「いっちょだかりゃ大丈夫でしゅ」
「えっ……?」
おおきく目を見開く、その子供を安心させるように、しっかりとその手を握って。
「やよいちゃんも、こわいのが見えるんでしゅよね。
ひとり(人里)もいろんなモノが見えりゅんでしゅ。
だかりゃ、いっちょでしゅ」
「見えるの……? あな……た、も?」
コクリと頷く人里。ハンカチで女の子の涙を拭きつつ、自分もこわくて泣いてしまっている。ステージの上から、おびえながら客席の方を振り向き、
「近くに来たらだめなの〜」
ところが、その一言からいきなり雲行きが怪しくなった。座席の隅や、暗幕の暗がりをいそがしく見つめて、知っている限りのお経を唱え始めるその人里を、呆然と見つめる樋口先生。
「え……見えるって……なにが?」
「ほら、あちょこに白い……もやみたいなもの?
あっ、あちょこにも……人? 鳥? 猫?
いりょんなカタチに……変わって……きゃっ!?」
宙を見つめてぶつぶつ言う人里を、いきなり樋口先生が突きとばした。
「うそつき!」
ふるふると肩を震わせて怒るその着物の女の子を、びっくりして見上げる人里。
「ここには、いないもん! ほんとにいないんだもん!
あの黒いの、いないからやよい、ここにかくれてたんだもん!
うそつき! ひとりちゃんの……うそつき!!」
そこでハッと何かに気が付いたように口をつぐみ、
「あ…………」
樋口先生が首を振りながら、後ずさった。ドン、とステージの壁に背が当たり、
「ちがうよ……うそつきとか……ちがうもん……
ごめん、ごめんね、やよい……うわ、うわあああああああん」
何か、決定的にまずいスイッチを押してしまったらしい。樋口先生はぺたんとその場にしゃがみこみ、今度こそわんわんと、大声で泣きはじめてしまったのだった。
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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