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ちゃよなら、フツウのひ
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●白沢先生といっしょ(クッキング編2)●
【北校舎2F・家庭科室】
さて天ぷら調理実習の続きだが、参加に積極的だった子供たちもそろそろ、温度差はあれど、これはマズイ……と気付き始めたのだろう。
「卵なら、わたしにわりゃ……割らせてくださいませー」
そう
薄野 五月
が、卵パックを引き寄せて手許に確保し、
「あ、先生、ボクも手伝いますよ。
そういえば、先生方は食事まだでしたよね?
多めに作って振る舞ってあげましょうよ」
また、さりげなく白沢先生の手から、包丁を取り上げているのは
新井 すばる
だ。通じないミス研のトランシーバーに先ほどまで手こずっていたものの、
『魚新』
のトレードマークであるちくわ着ぐるみは、ミニサイズで健在だ。
「そうそう、なぜかボクはいつも大量の美味しいちくわを持ち歩いています。
こいつで、いそべあげも作りましょう。レッツ☆クッキーング」
「あたしもお手伝いするから、てんぷらいっぱい食べさせて!」
と目を輝かせて、コロモづくりに参加するのは
伊藤 佳奈
だ。
子供用の剣道着という服装は、調理場では目立っていたけど、佳奈らしいと言えば佳奈らしい。
何しろ自信だけは満々な先生を、
「お料理できるの? ちゅご〜い」
と尊敬の眼差しでホメながらも、
「衣を溶く水は冷たい方がいいんだよね? お母さんも冷えた水を使ってた気がするよ。
小麦粉と卵を冷たい水でさくっと溶いて、そのボールを外側から氷で冷やすんだよね。
衣が冷たい方が揚げた時さくっとする」
いかにも手つきが危なっかしい先生を手伝いながら、要所要所のポイントで誘導。
佳奈自身、元々料理は苦手なので初回は失敗したけど(かき混ぜすぎてボッテリ)、
「できたーぁ!」
優しい佳奈の付き添いで、このチビ先生でもめげずにコロモを完成させることができた。
「じゃーん! そして、できあがったものがこちらですぅ」
「でも揚げるのは怖いから、あたしは側で見てるよ〜」
こわごわ先生の背に隠れるその佳奈とバトンタッチして、果敢に揚げ役にチャレンジするのは、
神薙 焔
だ。
「あたしのなまえは、にほんのことばでフラメ(炎)のことなんだって、
だからだいじょうぶ、たぶん、ぜったい!」
火を使うことに不安はあるものの、勇気を奮い起こして挑もうとするチビ焔。
「じゃー、あーちゃん、おんどはかるぅ!
あのね、天ぷらのてきおんは180ど……ぐらい!」
天ぷら鍋に、じゃぼーんと体温計を投げ込もうとする先生を羽交い絞めで止め、まずは新井すばるが用意してくれた、ちくわからチャレンジしていく焔。
菜箸で少々垂らしたコロモで適温を確かめ、いざ──
シュワワワ……
「あらっ?」
揚げているうちに、ちくわが何だかブワッと膨らんできてしまった?
「あ、ゴメンゴメン。そっちは生で食べられるソフトちくわだから、
中の空気が多かったのかもね? 今度はこっちの、おでん用のにしてみてー」
ちくわなら色々持ってる新井すばるから、別のをもらい、
「あといそべあげは、コロモの青海苔の色で、火の通りも分かるんだよー。
あんまり揚げすぎないウチに油から上げて……うん、そうそう、上手いうまい」
「できたわ!」
そのアドバイスもあって、今度は上手くいった。クッキングペーパーに取ったちくわを見て、子供ながらにじんわり、誇らしい気持ちになる神薙焔。
あれ、思っていたより割とカンタンかも?
その一番手の焔の様子を見て、「私も!ワイも!」とワイワイ続く子供たち。
「あらあら〜うふふ〜」
大神 美星
が、手際良く下拵えしておいた材料をコロモにくぐらせて、白沢先生と
薄野 五月
はご執心だったエビを競って揚げる。
栖来 衣夢
も、その先生を見張りながらアスパラガスをチョイス。
山路 源太郎
は、自分のアゴのように立派なナスを。
「あっちゅいでー、きいちゅけんなー」
剣道着に身を固めてこわごわ見ていた
伊藤 佳奈
も、思いきってかぼちゃを揚げてみた。
「エイッ……あたしにも、できたよ!」
ただ、
本宮 虎治
だけはその皆から少し距離を置いて、何か別のものを作っている様子……?
そんなふうに、みんなが順調に天ぷらを作っていた、その時だった。
「なんとっ! しあわせのテンプラれすよーぅ(じゅるり)」
ハッと子供たちが顔を向けると、いつのまにか家庭科室のドアの所に、赤毛の園児が物欲しそうに立っている……? 胸の名札には「ばラぐみ ふわふわ」(「り」の文字が書ききれずに下にズレてる)。
「わたちもぉ、テンプラたべたいれすよーぅ。
コレでちゅくってくらっしゃ〜い」
園児になっても、あんまり普段と大差ない、
不破 ふわり
の登場だ。園児カバンからゴソゴソと何かを取り出すと、
「うんとですねぇ、チョコレートとぉ、マシュマローでれすーよーぅ(バーン)」
シュワワワ……
→熱で溶けたのでアウト!
「う〜ん、そうれすねぇー、
オキガエのおパンツとぉ、くつしたなら
とけないでテンプラできるでれす(ドッバーン)」
シュワワワ……
→食べ物じゃなくなってるのでアウト!
「あとはー、パパのメンキョショーとぉ、
キリモチ(切り餅)がヒトフクロあるだけれすぅ(ダキューン)」
なぜこの園児は、そんなものを持ち歩いているのだろう……。
子供たちに高校生の理性があれば、全員シンクロナイズドで突っ込んでいるところだが、哀れパパの免許証もカリッと高温で揚げられ天ぷらに。
「「あー あー あー」」
ふわりがでたらめに投入した、チョコやらマシュマロやらパンツやらくつしたやらを、四方から菜箸で回収する白沢先生たち。まともに食べられそうなのは、天ぷら餅ぐらいだろうか。チョコレートなどはコロモから中身が溶け出し、摘み上げたハシからボタボタと下に垂れ落ちている。
ところで、チョコレートは熱で溶けるが、また引火もする。ココアバターなどの油脂をその成分として含むからである。
「えっ?」
栖来 衣夢
は、その瞬間を目撃してしまった。垂れたチョコレートが、天ぷら鍋の外肌をゆっくりと伝い落ち──、次の瞬間、そのチョコを「導火線」にして、レンジの炎が下から逆流するのを。
ボッ。→油に引火して天ぷら鍋、炎上。
「きゃーーーーーーーあぁ!!」
炎に立ちすくむ白沢先生を、
「危ない先生! ソイヤァッ!」
(ちゃんと飛べなくても、これくらいなら出来る筈!)
栖来衣夢がフライングタックルで横から突きとばし、
「落ち着いて、みんな! こんな時こそ冷静に、ちくわ冷凍ビーム!!」
新井 すばる
がスチャッとちくわを装着し、【ちくわ☆ビーム】で火を消し止めようとするが、
ジョボボボボ……
「エエッ!?」
指先からオシッコのように落ちる放物線、弱体化したちくわビーム、炎まで届かず!
「わわわっ。だれかこれ、うごかすのてつだって〜!」
この間に、あらかじめ消火器の位置を確認済みだった
普堂 しおり
が、部屋の隅に走っているが、重すぎて幼児1人の力では、消火器が動かせない!
「よっちゃ、ワシにまかちぇとき!」
山路 源太郎
の協力で、火元まで運ぶことができた。安全ピンをエイッと引き抜き、
「きゃわわわわわんんっ!?」
しかし幼児体重のため、ホースの勢いに振り回されるしおり。狙いがうまく定まらない!
「どっ、どうしよ〜?」
だが、その時だった! 不意にしおりの体重がわずかに重くなり、半ば浮きかけていた足が、ストンと床に着地する。
「あれっ?」
炎の照り返しを受け、しおりのおでこでニャーンと輝くねこシール。そう──あの
恵御納 夏朝
が友情の証に貼り付けていったシールの効果で、ろっこん【重く軽く】がランダム発動。彼女の体重が一時的に重くなり、ノズルの噴出の勢いを支えているのだ!
「よっ……よくわかんないけど、いまのうちに!」
「よっちゃじょーちゃん、ワシのアゴをちゅかう(使う)んや!」
ジャキーーーン。
山路源太郎のケツアゴに、さらにホースの先端を固定して、
ブシューー…………
消火剤で油の表面に膜を張り、どうにか火事を消し止めることに成功した。
「よ、よかったよ〜」
「ホンマや……」
へなへなと脱力するしおりと山路。見回せば調理台の向こうで白沢先生が呆然としているが、幸い怪我はないようだった。しかし、彼女を突きとばした栖来衣夢が、腕に軽い火傷を負っている。
「たいしたことないから、こんなの」
とクールに強がる衣夢だったが、身体は子供だ。目尻にじんわり浮かぶ涙。
「わっ、かわいいおんなのコはっけん!」
そこにたまたま通りがかった
虹村 千秋
が、衣夢の腕を取って、
「いたいのいたいのとんでけー」
ろっこん【スカー】で、体の外に傷を移動。ついでに、
「キミ、かわいいね。おおきくなったらボクのおヨメさんになって」
と無邪気にプロポーズをするのであった。
「は? 何言ってるの」
きれいに治してくれたことには感謝だけど、唐突な告白には困惑する衣夢……。
こうして、しおりたちの活躍により火事は消し止められ、天ぷら鍋以外には延焼も無く、子供たちも全員無事に済んだのだった。
「なんとっ! しあわせのテンプラが、泡まみれなのれすよーぅ」
しかし、撒き散らされた消火剤で、せっかく作った天ぷらの方は当然、だめになってしまった。
「ふぇぇ……あーちゃんの天ぷらが……ふぐ、うぇ〜〜ん!」
全滅した天ぷらを前に、ぺたりこんでわんわんと泣く白沢先生。
子供たち一同、なぐさめの言葉もない……そんな時だった。
チン♪
軽やかにそこで完成を告げる、電子レンジの音。子供たちが振り向くと、
「はい、コレ。プリン……つくっといた」
べそをかいている先生に、ずいとトレイを突き出したのは、
本宮 虎治
。彼はさっきから黙々と1人、電子レンジでこれを作っていたのである。ふてくされ顔に見えるが、気持ちは優しい。
「プリン……きらいでも、たべてみな。
おなか、すいてるなら、まだあるし」
それに答えるように、ぐ〜きゅるる……と鳴る女の子のお腹。おずおずとスプーンをにぎり、
「(ぱくっ)……! おいしーーいぃ!!」
一口たべて、ぱーーっと目を輝かせる白沢先生。
「プリンって、こんなにおいしーものだったんだねぇ!
プリンすごいねぇ! あーちゃん、きょうからプリンだいすきになったよぉ!」
パクパクとあっという間にあるだけのプリンをたいらげ、こちらに向かってにぱーーと笑う、ふわふわ髪の女の子。
「もとみやくん、ありがとーーおぉ!!」
その瞬間──
目の前の幼児の背丈が、みるみる大きくなり、
「……あら? 私ったら、こんなところで何をしているのかしら」
トレイ片手にキョトンとそこに立っているのは、メガネをかけた、ふくよかな大人の白沢先生。
「えっ?」
ハッとそこで自分の姿を見下ろす本宮虎治、とらさんパーカーが元の制服に変わり、髪も金髪、指でなぞった頬に、また傷痕の感触まで戻っている。
「もどった……?」
ゆっくりと顔を見合わせ、高校生の背丈になった互いの姿を確認する、本宮たち。
「「戻ったーーーーああっ!!」」
抱きあって喜び合う生徒たち、そして、
「あらあらまあまあ、私ったら、いつの間にこんなにプリンを?」
空になった器を前に、不思議そうに首をかしげていた白沢先生の方は、
「あらら……」
そこでぐらっとふらついて、その場にしゃがみ込んでしまった。その様子に、慌てて駆け寄る生徒たち。
「だ、大丈夫ですか、先生?」
「いやだわ私ったら、きっと食べ過ぎで、動けなくなっちゃったのね。
今度こそちゃんとダイエットしなきゃ……そうね明日、明日から」
そうして、ようやく空腹が満たされた白沢先生は、お茶目ににっこりと生徒たちに笑い返すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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