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ちゃよなら、フツウのひ
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●白沢先生といっしょ(クッキング編1)●
【南校舎1F・廊下】
「……あれ? ここ、どこだろ……」
1年4組の
恵御納 夏朝
は、さっきから廊下をさまよっていた。いきなり見知らぬ場所にいる自分を発見したこの4歳児は、「お出かけ途中で両親とはぐれた」のだと、そう思い込んでいる。
「おとーさん、おかーさん……どこ?」
今の夏朝の格好は、背中まである天然パーマの髪に、あちこちに猫のデザインが入った、橙色の幼児服姿。園児用のカバンと、猫のぬいぐるみをしっかりと抱きしめ、消えた両親をうろうろと探すのだけれど、そもそも周りに大人が誰もいない。
いるのはどれも、自分と同じような年ぐらいの、子供たちばかりだ。そんな騒ぎを鼻唄まじりに見回して、
「キョーのゴゴのジュギョーは〜、『ようちえん』なんでちゅねぇ〜♪」
とスキップしながらどこかに去っていく、赤毛の園児なんてのも中にはいるのだが(名札は『ばラぐみ ふわふわ』と読めた)、こちらの夏朝の方は、早くもぐすぐすともう泣き出しそうだ。
「……あっ、ねこさん……?」
けれども、そんなふうに夏朝がウロウロしていると、なぜか廊下の壁に、ぺたりと猫型の付箋が貼られているのを発見。
「ねこさんが……もっといっぱい?」
キョトンと横を見ると、同じような可愛らしい猫の付箋がさらに点々と、一定間隔で廊下の向こうに続いている。幼児になっても、この子の猫好きは昔から変わらない。両親を探しているのもすっかり忘れ、ぽてぽてと夏朝は、その付箋の目印をたどり始めたのだった。
【中庭・校舎の渡り廊下】
ぺたぺたぺたり。その猫型付箋を廊下に貼っていたのは、1年3組の
普堂 しおり
だった。
これまた猫型の肩掛けカバンから、仕上げに猫型シールを取り出すと、それをぺたりと自分のおでこに貼って、
「これでいつでもろっこんつかえる!」
とニコニコご満悦。彼女には、まだ高校生の意識がある。しおりのろっこん【猫間飛行】は、猫の形をした物を目印に、瞬間移動ができるというものなのだ。
「ねこさんが2ひきと9ひき、ねこさんが3びきと……あれ?」
そこに
恵御納 夏朝
が、付箋を数えながらやって来た。しおりに気が付いて、
「このねこさん、はってるの、きみ……だったの?」
「うん、いつでも戻ってこれる、めじるしにとおもって♪」
そう説明するしおりだったが、キョトンとする夏朝の方には、ろっこんの知識も無くなっているようだった。けれど同じ猫好き、ねこグッズ好き。すぐに仲良くなって、
「そうだ……きみに、ねこさんのシールあげる」
「あっじゃあ、わたしもえみなさんにシール貼ったげるー」
お互いのおでこに、猫のシールをぺたりと交換。
「ふふふー、おそろいだねー」
えへへと笑うしおり、友達ができて心もウキウキしてきて、なんだか身体までちょっと軽くなったみたい。
そこにやって来たのは、しおりと同じ1年3組の、
栖来 衣夢
と
雪見 大福
たちだ。こちらの2人にも、まだ高校生としての理性や記憶はあるのだが、
「あれっ、すくるさん? せなかから、はねがはえてるよー」
「ああ、これね……」
エプロンドレスの背中から生えた、小っちゃな蝙蝠の羽を、不本意そうにパタパタさせるチビ衣夢。彼女はろっこん【夜の皇女】で変身を試みたものの、空は飛べなくなってしまったらしい。
「仕方ないから、歩いてる」
また、ほっぺむにむにの女の子みたいな園児、雪見の方も小さなヘッドホンを外して、
「……俺もだ。曲の音の方が大きくって、何も聞こえないな」
心の声を聴く彼のろっこん【リスニング】も、ろっこん弱体化の影響をこうむっているようだ。
さてところで、聞けばこのクラスメイトたちは、担任の白沢先生を探しているとのこと。
それはしおりの方も同じだったので、
「かていかのせんせーだから、かていかしつにいるかも〜」
ということで、この3組の生徒たちは、みんなで家庭科室に向かうことになった。
「えみなさんはどうするー……って、あれれ?」
「あっ、ねこさんだー。ねこさん、ねこさんー!」
キョロキョロとしおりが見回すと、そのチビ夏朝の方は、校庭にいる猫をぽてぽてと追いかけ、また向こうに走っていくところだった。それを見送り、夏朝とはここでお別れ。
「あれ……でも、なんだかこんどは、あたまがおもくなってきたような……?」
と何となく、おでこのねこシールを押さえるしおり。実はこれは、夏朝のろっこん【重く軽く】が、先ほどから本人の制御を離れて、ランダム発動しているためなのだったが、勿論しおりも、そして貼り付けた夏朝当人も、そんなことは知る由もない。
のちに、このねこシールがしおりのピンチをちょっとだけ救うことになるのだが、それはもう少し先の話だ。
【北校舎2F・家庭科室】
さて、その家庭科室には、
深民 実々
、
本宮 虎治
、
伊藤 佳奈
、
薄野 五月
、
大神 美星
、
山路 源太郎
、
神薙 焔
、
新井 すばる
などの生徒が集まっていた。
「しらさわせんせーどこ〜? いっしょにプリンたべよー♪」
そこに、
普堂 しおり
と
栖来 衣夢
、
雪見 大福
の3人もやって来た。
しおりは、以前彼女も見たことのある
お宝写真
にそっくりな、ふわふわの髪の女の子を調理台に見つけて、
「きっとせんせーだ! なにつくるの〜?」
白沢先生
も、たくさん集まった子供たちを見回して、ニッコニコだ。
「あーちゃん今日はねぇ、みんなといっしょに天ぷらつくるんだよぉ」
「天ぷらはおとなのたべものだよ……プリンつくろー♪」
とそこで、すかさず提案するしおり。
「おとなの、たべものぉ?」
「あぶらもの、やるときはあぶないんだって。
やるときはおとなと一緒にって、ばーちゃが言ってた」
とらさんパーカー姿の男の子、
本宮 虎治
もしおりに同意する。両親が忙しくて、よく祖母の家に預けられていたこの一人っ子は、お婆ちゃんの言いつけを守るしっかりものだ。頬の傷も消え、髪も黒のショートカットに戻った本宮は、右手の数珠を大事そうに握りしめながら、
「プリンとかも電子レンジでできる、こっちでつくろう?」
としおりと同じくプリンの調理を、チビっ子先生に勧めるのだったが……、
「あーちゃん、プリンきらーい。天ぷらがいーぃ!」
「えっ……」
これには意表をつかれる普堂しおり。彼女は、菓子パンとプリンを詰めたコンビニ袋まで持参していたのだったが、あの甘いもの好きの先生が、まさかプリンがキライとは?
「おー、テンプーラ、あたしがうまれたヤーパンのりょうりね、
ママがつくってくれたことがあるのよ」
ドイツ育ちの赤毛の女の子、
神薙 焔
がそこで白沢先生に質問をする。
「シラサワ……せんせい? あれ? おなじくらいのとしなのにせんせいはおかしいわね、
シラサワ……ちゃんはなぜ、テンプーラをつくろうとしているのかしら?」
「あーちゃんねぇ、天ぷらおそばが食べたいのぉー!」
天ぷら蕎麦。シブい趣味だ。子供が長じるにつれて、味の好みが変わっていくのはよくあることだが、この先生の場合は昔は、甘いものギライのシブいもの好きだったらしい。
しかしそうなると、この先生は一体いつからプリン好きになったのだろう? ともかく、普堂しおりと本宮虎治のプリン誘導、不発。
(……まさか、天ぷらが事件の原因!?)
もしや、天ぷらが食べたくなると発動するろっこんの暴走なのでは……と、そこで妄想し始めるしおり。
そして、天ぷら蕎麦と聞けば黙ってはおれないのが、
『蕎麦屋すすきの』
の蕎麦屋っ子、
薄野 五月
だ。
「こんにゃ……こんな腕では、しょば……蕎麦がうてません。
きょれ……これはゆゆしきじたいですー」
と幼児化以来、ひどく落ち込んでいた五月だったが、天ぷら蕎麦と聞いてガタッ。
「わたしも天ぷら、一緒にちゅくらせてくださいませー。あわよくばしょばもご一緒にー」
ウキウキしながら、卵を割る支度を始める。
「あたしも、ヤーパンのりょうりをならいたいわ。
あたしのりょうしんのいるにほんのこと、もっとしりたい」
と神薙焔も五月といっしょに、調理の準備に協力し始める。この焔の場合は、ドイツに住んでいたころの記憶と現実がごっちゃになっており、天ぷらを作って食べてみれば、なにか思い出すかもしれないとも、考えているのだ。
「ほな、ワシもてちゅだわせて(手伝わせて)もらおかなー」
小っちゃな寿司職人のような格好のまま、
山路 源太郎
もいそいそと小麦粉を量り始めて仲間入り。
「わーいたくさんおりょうりするよ〜。
あらしらさわさん、おなかがすいてるのね〜。
あらあら〜うふふ〜」
ぐぅ〜〜とお腹が鳴った白沢先生におっとりと笑い、
大神 美星
も家政婦風のミニエプロンをぱたぱたさせながら、手際よくお手伝い。元々白沢先生と親しかったこの美星は、記憶の混同により先生を、同い年のお友達だと思い込んでいるのである。
多数派になってきちゃった天ぷら派を、必死で説得しようとしているのは
深民 実々
だ。
「だめだよ、料理するときは大人といっしょにやらないと、
ケガしちゃうからだめだって、先生いってたよー。
何か他のことして遊ぼうよー」
と短いポニーテールを振りふり、
「ほら、こっちにはギターがあるよ(フライパンを構えて)
こっちはマイクね(調理用のお玉を握って)
ヘルメットもあるしー(調理用のボウルを被って)」
などと調理器具をおもちゃにしてみせるのだが、お腹がひどく空いているらしい白沢先生の注意は、それだけではどうも引けないようだ。
「でも包丁は危ないから、ぜったいに触っちゃだめだよ、ぜったいにね!」
と言われたハシから、包丁と卵をそれぞれ手にしてチビっ子先生、ニッコリ笑う始末である。
「あーちゃん、それじゃーこれから、たまごをわるよぉ」
だが、まじまじと手の卵を見て、そこからどうしていいのか分からないようだ……?
「わ、われるよぉ? あーちゃん、できるもぉん」
と料理ハカリを踏み台にしてウンショと調理台によじ登り、まな板の上に卵を転がすと、
「いったい何を……」
「ちぇいっっ!」
ダーーン!とその卵めがけて、カエル座りで包丁を振り下ろした!
「ってぎゃー!?」
ぱきゃっと確かに卵は割れ(というか砕け)、慌てて止めに入ろうとした
雪見 大福
の顔に、飛沫になって跳び散る黄身と白身のスプレー。
「われたぁーー!」
まな板に突き刺さった包丁の回りで、くるくる喜ぶ白沢先生。まだ高校生の理性のある普堂しおりと
栖来 衣夢
は、あまりの戦慄に顔を見合わせる。
何となく、子供の頃から先生は、料理が得意だったような気がしていたのだが、
「……これは拙い気がする……」
「まさかせんせー、天ぷらつくったことないんじゃ……?」
念のため家庭科室を見回し、消火器の位置をそっと確認しておく、しおりなのだった。
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
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学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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