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ちゃよなら、フツウのひ
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●エピローグ●
【九夜山】
「おやおや? 私は何をしていたのかな」
森の中にいる自分を発見し、雨宮校長はのんびりと首をかしげた。
「はて、先生方と難しい会議中だったような……
おや、そこにいるのは桜庭君だね。にゃーくんは元気かい?
それに光村君に、ああ、桜井君もいっしょだね」
可愛らしいおぼっちゃまから、元のバーコード……とも呼べないハゲ頭に戻った、その校長を見て、あれっと自分の姿を見下ろす
光村 日向
、
桜庭 円
の2人。
「えっと……僕いったい、どうしてたの……かな」
「んー? あれれー? 何だかすっごく楽しかった気はするんだけどなー」
そして
桜井 ラッセル
も、カナリア形態が解除されて、元の高校生の姿に戻っている。
「おりぇ……じゃない、俺たちが元の姿に戻れたってことは……
誰かがろっこんの暴走を、解除してくれたんだな! 犯人は校長じゃなかったのか」
慌てて携帯を取り出し、ねこったーで状況をチェックし始める桜井。投稿は直前の時間帯までほぼ途切れていたが、再びみんな携帯の操作ができるようになったのだろう。喜びの声の書き込みで、続々とタイムラインが埋まり始めている。
(そっか……暴走もれいびは、白沢先生だったんだな。
お腹が空いていて……空腹を満たしたら、それで解除できたのか)
「んっ? 何だコレ……?」
事件中のタイムラインをさかのぼり、そこで桜井は、ふと気になる投稿を見つけた。
それは、
天衣 祭
が代理投稿した、
森 蓮
の推理についての書き込みだった。
(五十嵐先生の、頭のヒナが2羽……
そのうち1羽は……の可能性……)
ハッと顔を上げ、まじまじと円のミドリ頭を見つめる桜井。
「なあ、桜庭──その頭のヒナ、どっから持ってきたんだ?」
「えっ、ボクの頭に何が? わっ、ホントだ、何かいるよー。動いてるー」
「ちょっ、やめろ。そいつに触るな!」
『あ〜ら、分かっちゃったコがいたのねぇ〜。つまんないわ〜ぁ』
突然──頭の中に直接、ひびく声。
もれいびである、桜井、光村、円の3人は、これと同様の声を知っている。テオの声だ。
『ろっこんも、どっかの誰かさんに、解除されちゃったみたいだしぃ〜、
あ〜あ、もう少し今回は遊べるかと思ったんだけどなぁ〜』
けれどこれは、明らかにテオとは異なる、けだるい女の声。
そしてその声は、円の頭で今鳴いている、ヒナのさえずりとリップシンクしていた。
『でもいいわぁ、それなりに楽しめたし、今日はこのへんでお開きにしましょうかぁ〜。
あっそうそう〜、でもテオくんにはちょっと挨拶してかないとねぇ〜』
「わわっ、なになにちょっと、痛い痛いよー!」
円のミドリの髪をぶちぶちと引き抜きながら、禍々しくその羽根を拡げて──桜井と光村の見ている前で、みるみる大きくなっていく、黒いヒナ。
そして完全に正体を現したその黒い鳥──カラスは、ばさりと円の頭を一蹴りすると、
「アホー」
嘲り声を残して、空に飛び去るのだった。
「おやおや、あれは……会議室で見かけた、おばけかな?」
その黒い影を見送りながら、不思議そうにつぶやいている、校長先生。
【九夜山・落神神社】
『クソ、まったくひどい目に遭ったぜ……あのガキども、好き放題しやがって』
ようやく元の姿に戻れた
テオ
が、念入りに舌で毛並みを整えているところに、
「テオ……何故ののこは寝子島に落ちてきたんだ?」
さっきからそう話しかけている、1人の生徒の姿があった。こちらも高校生の姿に戻った、
御剣 刀
だ。
ここは、九夜山の半ばにある落神神社。その瓦屋根にいるテオに向かって、
「ののこが普通の生活に憧れてこの島に来たのなら『おちた』じゃなくて『おりた』になるよな?
そして、島に落ちてからも何かに狙われているのか? ろっこん関係の事件でよく見かけるカラスとか」
その言葉に、ぴくりと耳を動かし、御剣の話をじっと聞きはじめるテオ。
「大規模なろっこんらしき力による事件が起きた時、
テオは空間を生み出してそれらを隔離する、島の人にほぼ気付かれること無く。
それだけ素早い対応ができるのは、テオが常に島で起きている事を監視しているからじゃないか?
そして、事件が起きたことを素早く感知して隔離する。ただ、今回はそれが出来ずテオも影響を受けた。
テオの力を抑え、影響を与える事のできる上位の存在が事件の原因なのか?」
両手を広げて、屋根の上のテオに向かって訴える御剣だったが、けれど、テオの返答はにべもなかった。
『てめえは今回の事件では、何も働いてなかったようだが……
それで情報だけ得よう、ってのは、ちょっと虫が良すぎるんじゃねえか?』
ぐっと言葉に詰まる御剣だったが、
「今回は何とかヒントをもらえたが、次も大丈夫という保証は無い……
今後テオから話を聞けなかった時、全く事情を知らないと俺達だけで対処ができない。
全部を話してくれとは言わない……だけど、全部を黙っているのはそろそろ止めにしないか?」
なおそう喰い下がる御剣に、テオは思い直したようだ。
『確かに俺は、てめえがさっき言った通り、ろっこんや神魂の異変を感じ取ることができる。
そして、「らっかみ」である俺やののこに影響を与えることができるのは、そう──「らっかみ」だけだ。
だが、俺より上位の存在だと……? ムナクソの悪いことを言うんじゃねぇ』
『あ〜ら、そうかしらぁ? テオくんだって、私には敵わないの、分かってるくせにぃ〜』
ばさり、
突然、御剣の頭上から、羽音とその気だるい声が降ってきた。
『ハァ〜イ、テオくん、お元気だったぁ?』
「!? カラス……」
驚いて振り仰ぐ御剣の、その頭上の枝に止まるカラスが、1羽。それを見るなりテオが、
『てめえ……クローネか。いつこの俺が、てめえに負けた』
『あ〜らぁ? 仔猫になってたさっきまでのテオちゃん、可愛かったでちゅよ〜ぉん』
ギリ……とテオが歯噛みする音までが、御剣の耳に届く。
「おいテオ、まさかそのカラスが……?」
『今回のろっこんの暴走……やっぱり、てめえの仕業だったのか、クローネ』
『やだわ〜ぁテオくん、せっかく挨拶に来たのにぃ〜。そんなに恐い目で見ることないじゃなぁ〜い?』
そこにカラスを追って、さっきの
桜庭 円
と
光村 日向
の2人がこちらに走ってきた。
「あれっ? かたなくん何やってるのさ」
「桜庭か。そこのカラスが、今回の事件の元凶らしい……」
だが、今のテオとカラスの会話は、この円や光村にも聞こえていたようだ。すぐに状況を理解する2人だったが、それを見て、
『さわがしいのが増えちゃったわぁ〜。テオくん、お話はまた今度ゆっくりしましょうねぇ〜?』
ばさり、と再び飛び立つカラス。
『てめえ、コラ待ちやがれ!』
だが空を飛ぶカラスを、テオや御剣刀は追いかけることができない。
馬鹿にするようにその頭上を旋回し、やがて悠々とその場を飛び去ろうとするカラスだったが……。
【九夜山上空】
その時だった。
「ピーーーー!!ピピピッーーー!」
木立ちをぬって舞い上がり、そのカラスを追う1羽の小鳥がいた。
金の鍵を首からぶら下げた、ちっぽけな黄色いカナリア──そう、あれは再びろっこんで変身した、
桜井 ラッセル
の姿だ。
「ピヨ! ピーピー、チチッチュン!」
『あらららぁ、さっきのコじゃないのぉ〜』
こちらを振り返るカラスめがけて、まっしぐらに突き進むカナリア。
「ピチュチュイ!」
テオとカラスの会話は、この桜井の耳にも届いていた。白沢先生のろっこんを暴走させた──自分たちを子供に変えた、その元凶がこのカラスならば、ここで見逃しはしない。
(昔は置物になるしかできなかった俺だけど──ここで役に立つんだ!)
『あらやだ、あのコ必死じゃないのぉ〜。困っちゃうわぁ〜ん』
そのカラスが、不意に速度をゆるめ、眼下の森にばさりと滑空した。
「ピッ?」
それを追い、カナリアも森の中に降りていく……。
【九夜山】
「って、わわっ。なんですかー、こいつ!」
突然現れ、自分の虫カゴを奪い去っていくカラスに、ぷんすか怒るのは
屋敷野 梢
。
「こら、私の取った虫を返しなさーい!」
ぴょんぴょん跳びはねる梢をさらに掠めるようにして、また飛び去っていく黄色い小鳥。
「あれ……今のカナリア、どっかで見たようなー……?」
梢と同じく、こちらもキョトンと首をひねる
神出鬼 没
、
財前 華蓮
、
月旨・グリーシー
たち。
【九夜山上空】
再び、空に舞い上がったカラスだったが、今度はまるで逃げようとしない。
「チチッ?(何だ……?)」
さきほど森の中を歩いていた生徒から、奪い取った虫カゴを両足にぶら下げ。ばさりと空で滞空するカラスを、不審に思う
桜井 ラッセル
──だが、今なら追いつける。
さらに桜井が速度を鋭くした、その瞬間──
「ピ!?」
不意に、黒い影が視界を一瞬かすめ、彼の翼の付け根に痛みが走った。
(はね……?)
見ればカラスの羽根の1本が、自分の黄色い翼に突き刺さっている。
鋭い痛み、
(けど、まだこれぐらいで……)
なおもひるまず、カラスに突進するカナリア──その時だった。
『じゃあそろそろぉ〜、そのろっこんも……暴走させちゃおっかなぁ〜』
ぶわっ。
不意に、カラスが提げていた虫カゴが、内側からいきなり膨張したように見えた。
「チュイ!?」
あっけなく破壊されたその虫カゴからいっせいに飛び出したのは、数十羽に及ぶカナリア、カナリア、カナリア、カナリア……
桜井ラッセルのろっこん、【黄色いピヨコ】──暴走。
(なっ……)
ばさばさばさばさっ。
その暴走の影響範囲にいた虫たちが、一瞬にしてカナリアの群れに変わり、黄色い羽毛の壁となって、桜井の視界を一時的に塞ぐ──
「ピチュイ!(何だよこれ!)」
同属の翼に打ちすえられ、木の葉のように翻弄され、ようやくそのカナリアの嵐が去った後……、
残った空には、カラスの影もまた消え去っていた。
「ピ……(そんな)」
四方にバラバラに散っていく黄色い鳥たちを、呆然と見送るばかりの桜井。
彼が今ひるんだ隙に、山中のどこかに消えたのか、
(それとも……あのヒナに化けてた時みたいに、またカナリアの姿に化けたのか……?)
桜井ラッセルには、そこまでは分からなかった。
ただ、あのカラスが残した最後の一声が、残響のように眼下の九夜山に木霊するだけ……
アホー
アホー
『ちゃよなら、フツウのひ』 おしまい
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あとがき
担当マスター:
鈴木二文字
ファンレターはマスターページから!
●おつかれさまでした、マスターの鈴木二文字です。ホワイトシナリオ第2話、いかがだったでしょうか。皆さんの予想は、当たっていましたか?
●今回のシナリオでは、
(a)暴走もれいび探しと、そのろっこんの発動条件の推理
(b)ろっこんを暴走させた真犯人探し
この2つの謎が設置されていたわけですが、(b)の謎解きについては、森 蓮さんのアクションが傑出していました。100%の正解ではなかったものの、簡潔にして的を得た推理、実にお見事だったと思います(外れた箇所については、そもそもガイドから推測できる内容ではないので)。その一方で、こちらの予想の斜め上を行かれたのは、桜庭 円さん。部屋の外に連れ出されるのも想定外でしたが、……何でお山にゴー? 他にも、カラスの存在を当て込んでいるPCさんは複数いらっしゃったようですが、明確に名指しで当てに来ていたのは、このお2人のみでした。
●(a)については、幼児化ろっこんの発動条件を、メンタル面からアプローチしようとした方が多かった印象ですが、こちらは皆さん、難しく考えすぎだったんじゃないかな……? PL意図と、幼児化したPCの思考レベルに落差があるため(笑)、リアクションの描写上では分かりづらくなっておりますが、普堂 しおりさんと不破 ふわりさんが、それぞれ正解者でした。おめでとうございます。
●また、樋口先生方面では、エカテリーナ・クロキさんの対応が、具体的で優れていたと思います。霧切 翠子さんのアクションと総合した結果、樋口先生がらっかみともれいびたちの存在を知る、というアクション結果になりました。彼女は大人に戻った先生の中で唯一、今回の事件のことを憶えておりますので、今後はろっこん関連の事件でも、生徒たちの良き相談相手となってくれることでしょう。
●今回、行動が思うようにいかなかったPCさんもおられると思いますが、知性の幼児化を甘めに見積もったまま、複数の場所で色々なことをやろうとすると、だいたいその行動は失敗か不発になっています。ゲーム的に言い換えるなら、「高校生の知性を保ち続けたまま、ダブルアクションが出来るほどの時間的猶予は無い」という判定になっていますので、ご参考までに。
●リアクション内で、放送室の機材と、家庭科室の器具がそれぞれ損壊しておりますが、すぐに復旧しておりますので、他シナリオへの影響はありません。
●また、今回は白紙アクションについても、1ページ目で救済描写をしております。幼児時の外見も確定できなかったため、ほぼ名前だけの登場ではありますが、よろしければご確認下さい。
●それではまた、寝子島のどこかでお会いしましょう。鈴木二文字でした。
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鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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