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潮干狩りに行こう
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【にゃ!】
「にゃーくん、ほら、海だよー」
赤いリボンをつけた、茶トラの飼い猫を砂浜におろして、
桜庭 円
は足首まで海水につかった。
Tシャツと短パンから伸びる素肌はしなやかだ。
一緒に行動している、同じボクシング部の
北条 冬華
も、似たような格好をしている。
円は麦わら帽子をかぶり、冬華は全身に日焼け止めを塗って、紫外線対策もばっちりだ。
「一人だけ暑苦しい格好の人がいるね」
円と共通しているのは、麦わら帽子のみ。
御剣 刀
は、ズボンもシャツも長袖で、靴も長靴。軍手はズボンのポケットに突っ込んでいる。
「にゃーくん、こっちにおいでー」
円が手招きするが、どうやら海水が怖いらしく、にゃーくんは浜辺をうろうろしている。
気にはなるけど、水に入っていく度胸はないといった様子だ。
砂に埋もれる貝殻を見つけては、とことこ寄っていって、ぺちぺち叩く。
「あら、
あのときの
子猫ですね」
猫に気づいた
御鏡 聖
と
夢宮 瑠奈
が、微笑んで手を振った。
「元気そうだね、大事にしてもらってるんだねぇ」
猫と聞いては黙っていられない、
後木 真央
もダッシュでこちらにやって来た。
「にゃんにゃーん! かーわーいーっ!」
女子生徒に囲まれて、にゃーくんは行ったり来たり、さんざん遊んでもらっている。
小さい体で、カニを追いかける途中、ワカメを踏んでころりと転がる。
「にゃにゃーん、砂だらけー!」
「海はいいね、にゃーくん、楽しいね」
愛猫の駆け回る姿を、円はにこやかに見つめる。
「円さん、アサリもとりましょう」
「そうだね、僕、潮干狩りは初めてなんだ」
ボクシング部顧問の牛瀬に誘われた潮干狩り、天気もよくて、にゃーくんも楽しそうで、本当によかったと思う。
「さー、どんどん掘ろっか」
「けっこうぽろぽろ見つかりますよ」
円よりもう少しだけ深く海水に足をひたして、冬華は砂を掘っていく。
「こういう、小さな穴があいているところが狙い目か?」
刀も、次々とアサリをとっては、海水を入れたバケツに放り込んでいった。
「砂出しはしっかりしたいですよね」
「ああ。それにしても、おいしそうなアサリだな」
掘ったぶんだけ、どんどんとれる。
「食べるのも楽しみですね」
「俺は夕飯のぶんもとるからな」
「僕がとったのも、刀くんと先生にあげるよー。あとにゃーくんにもね!」
円も、とれたアサリを指でつまんで、満足げに見つめた。
「ほら、にゃーくん、アサリだよー」
浜辺に放ると、にゃーくんがとっとっと駆けてきて、爪先でつんつん転がす。
「ふふっ、すっかりどろんこですね」
「ハマグリもあるな。焼いて食べるか」
刀が海中に転がるハマグリに気づき、拾い上げたときだった。
「きゃっ!?」
にゃーくんに気を取られていた冬華が、ワカメを踏んづけて転んでしまった。
水しぶきが上がる。
「わっ、冬華ちゃんだいじょーぶ?」
「うう……、やってしまいました」
髪はまだしも、服はずぶ濡れになっている。
「中に水着、着てますから。平気ですけど……」
「ん、転んだのか、北条。おっちょこちょいだな」
助け起こそうとして手を差し出した刀の鼻から、つーっと血液が垂れてきた。
「か、刀さん、鼻血……」
きらりと円の目が光る。
「ぴきーん、不埒な反応を感知したよー。刀くん、やらしー」
「ちがっ……!」
慌てて手を引っ込めるが、鼻血は止まる気配をみせない。
ついでに、視線も冬華の肢体に釘付けのままとあっては、否定したところで説得力はかけらもなかった。
「やだっ……、刀さん、目つきが卑猥……」
「いや、卑猥なのは、北条の格好のほう……」
失言だった。
冬華の、濡れて肌に貼りついた布地越しに、肌色が透けて見える。
Tシャツの下はビキニだ。
直接目に触れてはいないのに、色や柄まで見てとれる。
丸く豊かなバストを覆う、布地の境目のかすかな盛り上がりを視線で追ってしまうのは、単に目の前にあるからだ。
けしてやましい気持ちの表れではない。ないったらない。
「そんなに舐め回すような視線でじろじろ見られたら、いくら水着でも恥ずかしいです」
「ぴきーん、ぴきーん、ぴきーん……」
こわばった顔のままで、円が刀に歩み寄る。
不穏な気配を感じて、刀は後ずさった。
「結局、刀くんって、脳内では思春期全開なんだよね」
「いや、待て桜庭! 顔が怖いぞ? 誤解だ、俺は」
「ぶぶー。そんなに血行をよくした状態では、何を言ってもムダだよー」
円の右足が一閃して、刀の股間を蹴り上げた。
「天誅! ていっ」
「うっわっ!」
ギリギリで避けた刀の背中を冷や汗が伝う。
小柄な円だが、その蹴りは鋭く、容赦がない。
「桜庭っ、
俺の股間
に何か恨みでもあるのか……っ!」
ハマグリを放り投げてガードにはいった刀の鼻血がようやく止まった。
じりじりと後退して、刀は冬華に声をかけた。
「北条、サイズは合わないかもしれないが、俺の着替えを貸そう」
「まあ、ありがとうございます」
「ぜひ着ろ。すぐ着ろ。鞄に入ってる。行くぞ」
そうして逃げ出すように、刀は冬華を連れて荷物置き場に戻っていった。
一方、浜辺では、
旅鴉 月詠
がスケッチブックにさらさらと絵を描いていた。
荒い素描だが、何を描いているのかは、一目でわかる。
海で猫とたわむれる女子生徒。
転んで濡れてしまった女子もいれば、急所を狙われる男子もいる。
「おや、こちらにも……」
月詠が目を向けた先で、もう一人、鼻血をしたたらせる若者がいた。
「なぜ、俺が鼻血など……」
ハマグリを手にして、
佐藤 良守
は呆然とつぶやいた。
執事として、理事長に満足してもらえるよう、熱心にアサリをとっていたはずだった。
水びたしになった女子がいたことに気づいてはいたが、だからといって鼻血を出すいわれはない。
「まさか欲求不満? いや、それはない。執事が鼻血など出すはずがない」
納得のいかない良守の肩を、力強く叩く者がいた。
御風 不二夫
だ。
視線は悩ましげな冬華の後ろ姿を見送っている。
「若さってやつだ。まあ、気にするな」
男の情けだ。
不二夫は良守に、そっとティッシュを差し出した。
【岩の陰から】
「むむっ、なんたる不覚! 一緒の男が邪魔できれいに撮れなかった!」
岩陰で首からさげたカメラをにぎりしめて、
横嶋 下心
はくやしがった。
お色気たっぷりで水をしたたらせている冬華を激写したかったのに、失敗してしまったのだ。
この場にふさわしい海パン姿で、ムラなく焼くためにクリームまで塗っているというのに、やっていることはただの覗きだ。
下心と一緒に潜んでいる人物は、いっそう怪しげな風体だった。
長袖のコートを着こんでいて暑くはないのか、涼しげな顔をして
草薙 龍八
は、自身がソウルメイトと認めた下心にアドバイスを与える。
「あそこまで距離があると、望遠が必要になる」
「なるほど、距離か。他にベストショットが撮れるコツはないかな、龍ちゃん」
「きれいに撮りたいなら、まず光量に気をつけることだ。デジカメの自動補正に頼らず、自分で設定してみることをおすすめする」
「ほうほう、さすがは
我が隊
の参謀。頼りになるね!」
「特に乙女の柔肌は光に敏感だからな。練習あるのみだ」
「性書の完成度を高めるためだからね、頑張るとも!!」
下心が目指しているのは、『性書』と呼ばれるスクラップブックを完成させることだった。
「俺一人のことじゃないからね、性書を待ち望む人がいるから、これこそが俺の使命とわきまえているんだ!」
そんなわけで先ほどからこの二人は、きわどい格好の女性はいないかとカメラを構えて狙っていたのだ。
そうかと思うと、下心はやけにさわやかな笑顔を龍八に向けた。
「もちろん、皆の思い出に残るような潮干狩りの写真も撮るから!」
「ああ、隊長の根性があれば大丈夫だ。写真の腕も、きっと上達するさ」
デジカメの調整を行う下心の後ろで、龍八はメモを取り出し、細々と書き加えていった。
「このあたりの地理はだいたい把握できたな。夏には絶好の水着鑑賞スポットに案内しよう」
「おお、龍ちゃん! やはり君ほど素晴らしい友はいないよ!」
「なに、参謀として当然のことをしているまでだ。勝敗を分けるのは情報だからな」
今朝浜辺に着いてからこそこそと、龍八は夏に向けての情報収集を行っていた。
覗くのも逃げるのも、情報こそがものをいう。
「その頃までには、小隊の連携も、より確かなものにしておく必要があるな」
龍八はひとりごちた。
彼らの所属する桃色破廉恥小隊は、結成して間もなく、今はまだ統率がとれているとは言いがたい状態にある。
「まあ、こうして親睦を深めていけば、動きやすくもなるだろう」
真面目に将来を検討する龍八をよそに、下心が喜びの声をあげた。
「見てくれ、龍ちゃん。向こうのサンマさんパーカーの裾から伸びる太腿が絶品だよ!」
いかなるときにも情熱をおろそかにしない。
下心は、誰もが認める桃色破廉恥小隊の隊長であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月29日
参加申し込みの期限
2013年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月05日 11時00分
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