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潮干狩りに行こう
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【水着にはちょっと早い】
「うーみーだー!」
浜辺でサンマさんパーカーを脱ぎ捨てて、ばんざいしたのは、
佐々 寿美礼
。
水泳部の彼女は、この日もスクール水着を着用している。
「パーカーとサンダルは置いておけばいいよね」
すっかり海水浴気分で、寿美礼は念入りに準備体操を行った。
「よーっし、泳ぐぞー!」
「……待ちなさいよ、寿美礼」
今にも海に飛び込みそうな寿美礼に、同じ水泳部の
エカテリーナ・クロキ
が待ったをかけた。
「勘違いしてるようだけど、まだ泳げるほど水温高くないわよ」
「えっ」
ショックを受けて、寿美礼はあたりを見回した。
「あれー? じゃあみんな、何してるの?」
「潮干狩りに決まってるじゃない。ほら、向こうで先生から道具を借りるの」
「アサリ探すの? えー、そっちがメインかあ」
ためしに爪先を海水につけてみると、たしかにまだ水は冷たい。
「暖かくなったと思ったんだけどな、水泳は無理かー」
「そうね、ロシアに比べれば、これでも暖かいほうだけど、今はまだ、ダイビングくらいでしか泳げないんじゃないかしら」
「はやく泳ぎたいねー」
「ええ、本当。海水浴シーズンが楽しみね」
エカテリーナも体操服を不要と判断して、中に着こんでいた競技ウェア姿となった。
「潮干狩りか。んー、貝探しでもま、いっか。それじゃあ、パーカー着てやろうかな」
脱いだばかりのサンマさんパーカーを再びはおって、帽子とスポーツサンダルも着用した寿美礼は、牛瀬に熊手を借りにいった。
「今年の海は、どんな具合かしらね」
エカテリーナが海水の感触を味わいながら、浅瀬へと足を踏み入れる。
すぐに寿美礼が、熊手を振り回しながら戻ってきた。
「よーっし、アサリだー! クロキちゃん、一緒に探そうよ!」
「切り替え早いわね。……あら」
少し離れたところに見覚えのある顔を見つけて、エカテリーナは声をかけた。
「
この間の
新入生くんじゃない。……ねえ、一緒にとらない?」
エカテリーナに呼ばれた
松谷 洋志
は、緊張でわずかに体をこわばらせた。
(わ、エカテリーナさんだ。どうしよう、何て返事すれば……?)
「……こんにちは」
「ええと、たしか洋志だったわね。いらっしゃいよ、一人だとつまらないでしょう?」
「はい、その、お邪魔します」
「ええ、せっかくだもの。にしても、元気ないわね」
「ええと、そうですか。いや、その、あの」
引っ込み思案な洋志のことだ。
元気がないのではなく、エカテリーナに対してどう接していいのかわからず、思考ばかりがぐるぐると巡ってしまう。
(何か、何か話題を提供しないと!)
「そうだ、エカテリーナさんは今日はどうして参加したんですか」
「あら、参加しちゃいけなかった?」
「いえっ! とんでもない!」
固い表情の洋志に、エカテリーナは冗談だと笑ってうなずいた。
「一足早く、海で過ごしたかったのよね」
「ねー、泳げると思ったのにねー!」
熊手でざくざくと穴を掘りながら、寿美礼も話に乗ってきた。
「泳ぐ……ですか?」
洋志はちらちらとエカテリーナの肢体に目を向けた。
(二人とも水着だよね? 格好といい、体つきといい、普段から鍛えてあるんだろうな)
あまり見つめるのも失礼かとは思うが、どうしても気にかかってしまう。
(うう、目の毒……っていうか、寒そうだし、強そうだし)
「あの、お二人は何か部活をされてるんですか」
「あたしたちね、水泳部なのー!」
寿美礼はざくざく、ざくざく、ひたすら穴を掘っている。
「なるほど、だから水着なんですか。……あの、ところでそんなに深く掘って、何をしてるんでしょう?」
洋志はおそるおそる寿美礼の掘った穴をのぞきこんだ。
「え? アサリ探してるんだよ?」
寿美礼はきょとんと目を丸くする。
「寿美礼、アサリを探すなら、場所を変えながらちょこちょこ掘ったほうがいいわよ」
エカテリーナも気づいて、アドバイスをした。
「あれれ、そうなの? かなり掘ったのに、ちっとも出てこないと思ったんだー」
「おや、でも、ハマグリだったらここに」
寿美礼の足元に転がるハマグリを見つけて、洋志が手に取った。
「アサリじゃないですけど、……あれ?」
つーっと顔をしたたる液体に気づいて、洋志はがばっと手で覆った。
「洋志、血! 鼻血出てるわよ、ちょっと!」
「あ、いや、これは違っ……!」
「違わないよー、ティッシュ持ってる?」
「あります、あります!」
水着姿の女性を前に鼻血を出すなど、イメージが悪すぎると、洋志はあせった。
「すみませんっ、別に、水着に興奮したとかじゃなくてっ! ただ気持ちが高揚しただけでっ」
「それって同じ意味なんじゃないの?」
エカテリーナはあきれた目つきで洋志を見た。
「わーっ、違います! 緊張してただけなんです。やましい気持ちなんて、そんな……ない、いや、ほとんどないです!」
「へんなのー。いいからほら、ティッシュ詰めなよ」
寿美礼が無邪気に笑ってくれて、洋志はいくらか気が楽になった。
「あわわ、すみません」
「おーい、せんぱーい!」
そこへ、満面の笑顔で
後木 真央
が駆けてきた。
「真央ちゃんもご一緒したいなのだー!」
「あら、もちろんいいわよ」
エカテリーナは陸上部にも所属しており、真央はそこの後輩だった。
「アサリ、たっくさんとるのだ!」
「とりましょう、おー!」
真央に合わせて、寿美礼も拳を振り上げた。
(わわわっ、また女子が増えた……)
鼻を押さえながら、洋志はよろよろと後退した。
(なぜ、こんなことに……)
この日は早朝に海岸を散歩していたら、たまたま牛瀬の姿を見かけたのだ。
少し離れた場所にいれば人見知りの自分でも平気だろうと、飛び入り参加しただけなのに、気づけば三人もの女子生徒に囲まれて、うつむいて鼻血を垂らしている。
洋志の手には、まだハマグリが握られたままだった。
鼻血が止まる気配はない。
(そうだ、少しだけ、離れよう)
「うわあっ!?」
そのとき、洋志のかかとが海中のワカメを踏んづけた。
スローモーションのように、手から飛び出すハマグリと、空中に散る血液が視界に入った。
(もう……、だめかも……)
きつく瞳を閉じる洋志の背中に、何か固いものがぶつかった。
「おう、大丈夫かよ」
「は、はいっ」
見ると背後に、
御風 不二夫
が立っていて、たくましい腕で洋志の体を支えていた。
「足元気をつけろよ、危ねーぞ。浜辺なんだから、何あるかワカンネーんだからよ」
「す、すみませんー!」
強面の不二夫におびえて、洋志は飛び退った。
この不二夫、ガラは悪いが、言動は親切そのものだ。
「ありがとうございます! ……あ、止まった」
驚きすぎたせいだろうか。鼻血はぴたりと止まっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月29日
参加申し込みの期限
2013年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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