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怪人セブンの復讐
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偵察A班と突入B班、そしてアダムと刻人は現在、それぞれ散開して3Fを探索中。
互いに連絡を取り合いながら、逃走したメサイアの構成員を追跡していく。
各班、足音を立てないように気を配り、会話も極力小声で済ませてきた。
突入B班も物陰に隠れながら、慎重に進んでいく。
だが、三城はメールを見た途端、踵を返して来た道を戻ろうとした。
「三城、どこ行くんだよ?」
犬神が彼の肩を掴んだ。
「犬神さん、行かせて下さい! 僕は愛が足りない人を助けなきゃいけないんです!」
「だからッ! 勝手にくたばりかけてる骨削なんて放っておけ!」
小声だが、犬神は語尾を強くして三城に言い聞かせた。
「俺様たちの優先事項はなんだ? 捕まった李の救出。そうだろッ? 李は俺様の大切なダチで、一番弟子なんだよ……ッ!」
バーサーカーの犬神でも、身内を人質に取られると滅法弱いようだ。
「ヒーラーろっこんならアリーセがいる! 俺様たちは先に進んで、このフロアに拠点を作るのが先決じゃねーのか!?」
「お気持ちは分かります! でも、僕はやっぱり見捨てられません!」
三城はいてもたってもいられない様子。
「……それくらいにしてやりなよ、犬神」
逆巻が静かに口を開いた。
「君の言い分はもっともだよ。三城、ちょっと冷静になろう。僕たちの手に余ることは、他の班にフォローしてもらう。作戦開始前にそう決めたじゃないか」
「天野先輩まで! ああっ、僕に骨削さんを見捨てろというのですね!?」
悲嘆に暮れる三城に、十文字が優しく彼の手を握った。
「……大丈夫。みんなを信じようよ? 私、アリーセちゃんに『3Fの大部屋に瓢くんを搬送してほしい』ってメールでお願いしてみる。そこで治療すればいいよ!」
「ですが……!」
「三城、俺だって辛いぜ……。寝子島の仲間がピンチなのに、駆け付けたくてもそれができない。ここを離れれば、残された逆巻たちが危険に晒されるからな……」
ザ・ストレイトも悔しそうに拳を握り締めていた。
「だからこそ、今は仲間を信じるんだ! そして、自分たちの役割を果たすんだ!」
「ああ、これ以上、怪我人を増やすわけにはいかないよな」
ロボになったままのクロウディアが大きく頷いた。
「……ヒーローにロボにバーサーカー。改めて思ったけど、この班って濃いメンツばかりだよね……」
逆巻は今更ながら頭を抱えた。
「それじゃ、僕たちは一旦、大部屋へ行こうか。恐らくそこが拠点に相応しいだろうから……」
「天野くん、危ない!」
十文字が咄嗟に鏡の破片を前方にばら撒いた。
がしゃんっと音を立てて砕け散る鏡の破片。
その直後、何もないところで数発の銃弾が弾かれ、火花が目の前で散った。
死角からの狙撃だ……!
「ほう、防御系ろっこん。やはりもれいびか。女狐の情報は正しいようだな」
そう呟きながら物陰から姿を現す1人の男と数名の部下らしき取り巻きたち。
「俺はメサイア首領のビリオンだ。悪く思うな、教団に与する奴は子供だろうと容赦はしない」
「逆巻! 円陣を早く書け!」
「クロウディア、まさかこの人数を相手取る気かい?」
しかし、逆巻は円陣を描かねばろっこんを発動できない。
直ぐに地面に紋様を描き始めた。
「天野くん、私のろっこんで守るから! だから今のうちに!」
十文字は直ぐにスマホで“救援要請”を送る。
そして追加でコンパクトミラーを砕いて、逆巻の周りへ撒いた。
「あー、さっきは臭いで散々な目にあったぜ。よーやく暴れられるなァ! しかも敵の大将自らやってくるとはな! テメエを倒して、李を返してもらうぜ!」
犬神は支給されたナイフで腕に傷を付けると、そこから溢れる血を舐めた。
ろっこん『羊很狼貪』の身体強化が発揮された。
「よっしゃァァァッ! ろっこん発動! 今、俺様はすっげェ機嫌が悪いからよォ、手加減はできねェぜ!」
震脚で練気されたパワーを全身に行き渡らせると同時に敵の注意を惹き付ける。
そのまま雄叫びとともに銃を構えた敵の中へ突っ込んでいった!
「犬神を援護するぜ! クロウディア!」
「わかってるぜ、ヒーローさんよ! 俺のシステマを喰らえ!」
ヒーローとロボも敵陣へ飛び込んでいくと、手近な戦闘員の手元を狙って銃を叩き落す!
ザ・ストレイトの右ストレートが敵を吹っ飛ばし、クロウディアの装甲が敵の攻撃を弾き返す。
そして……。
「ギャハハハハハハハ! 花梨ちゃん、絶ッ好ッ調ッ! オラ死ねや!」
八極拳技を駆使して一騎当千の動きを見せる犬神。
寸勁、裡門頂肘を立て続けに繰り出し、周囲を圧倒していく。
「すごいです! これなら本当にあのビリオンって人も倒せそうです!」
三城が3人の暴れっぷりに息を呑む。
「これは僕の出番がないかな?」
円陣を途中まで書いた逆巻が戦闘の様子をチラッと見遣った。
その傍らには煙幕代わりの消化器が置いてあった。
「みんな、頑張って!」
護衛のためのスタンロッドを構えながら応援する十文字。
鏡の防御結界があるので、銃弾は彼女まで届くことはない。
「ギャッハハハハハハ! 俺様は傷つく度に強くなるんだぜェ! ほらそこのビリオンっておっさんよォ、傍観してないで掛かってこいよ!」
調子に乗ってビリオンを挑発する犬神。
その挑発に、ビリオンが動く。
「君の言うとおりだ。そろそろ俺も動こう」
ビリオンが前傾姿勢を取った。
次の瞬間。
「……消え、た!?」
犬神は目を瞬かせた。
ビリオンの姿が目の前から消失したのだ。
ビリオンだけじゃない。さっきまで殴っていたメサイアたちも消えてしまった。
「おい、どういうことだ!?」
クロウディアは周囲を必死に見渡す。
「わからねぇ! でも、すっげぇヤバいぜ!」
ザ・ストレイトもクロウディアと背中合わせで周囲の警戒に当たる。
「気を付けて! きっと、ビリオンって人のろっこんだよ!」
十文字が叫んだ。
そのすぐ横で声が聞こえた。
「残念だが、これは俺のろっこんじゃない」
「えっ?」
十文字の後頭部に重衝撃が走る!
激痛にうずくまる十文字。
「このろっこんは仲間のもれいびのだ。瀕死にならないと発動しない厳しい条件だが、一度発動してしまえば、君たちは俺たちの姿を“認識”できなくなる」
異変に気が付いた三城が駆け寄ろうとする。
「若菜先輩、どうしたんですか!?」
「来ちゃダメ……! 透明人間が、いる……!」
「と、透明人間ですか!?」
三城は草刈鎌を持ってブンブンと振りまくって威嚇した。
……放課後、学校で草むしりを頼まれていた最中に彼はさらわれたのだという。
「ごめんなさい、これも愛の形なんです、みなさんのことを僕は愛して……うわっ!?」
突然、三城の体が強風に煽られ吹き飛んでいった。
そのままどこかへ飛ばされてしまった。
「風を操るもれいびもいるのか……!」
逆巻は地面に這いつくばって耐えた。
「逆巻!」
犬神が逆巻を庇おうと走り出す。
「こんの、姿が見えねーなら、カラースプレーで塗装してやるぜ!」
偶然懐に忍ばせていたグラフィティアートで使うカラースプレーを取り出して手当たり次第に吹き付けた。
しかし突然、真正面から、真紅の炎が浴びせられた!
「う、うわああぁぁ!? 嫌だァァ! 火は、火事は嫌だァァー!」
突然、火を緊急回避した犬神の体が萎縮してしまう。
「火事はやだよぉ……こわいよぉ……」
実は
幼い頃、彼女は放火で酷い目にあった
らしい。
それゆえ、どんなに札付きの不良になっても、放火は絶対に行わないし、行ってこなかったのだ。
だが、犬神を酷い目に遭わせた放火魔に報復を果たした今でも、彼女は火を克服できていなかった。
「犬神!? おい、犬神!?」
クロウディアは犬神のただならぬ怯え方に驚いてしまう。
ボロボロと涙までこぼす犬神様に、ザ・ストレイトも困惑する。
「マジかよ、火が苦手だったのか? 仕方がねぇ! 俺がやる! うわっと!」
火炎放射を回避すると、その発射口付近へ向けてカラースプレーを噴射!
すると塗料をかぶって体の輪郭が浮き出てきた。
「そこか! 行くぜ、ストレートスマッシャー!」
気合の声とともに、震脚から連動して繰り出された右ストレートが火炎放射もれいびの顔面を捉えた。
鼻血かなにか、真っ赤な鮮血を飛び散らせた敵もれいびが吹き飛んでいく!
「よっし! この調子で、いっ……!?」
ヒーローは腹部に激しい痛みを覚えた。
ゆっくりと自分の腹を確認する。
「……なんだこりゃ……!?」
ザ・ストレイトの腹には、キラキラと輝く氷の矢が3本も突き刺さっていた。
「うそだろ……、こんなところで……」
ヒーローは膝から崩れるように倒れると、ろっこんが途切れて風雲児の姿に戻ってしまった。
逆巻は円陣を書くのを途中でやめた。
立て続けに仲間が戦闘不能になっていくこの状況、次の狙われるのは、頑丈なロボのクロウディアではなく、生身の自分自身である。
逆巻は煙幕用に持っていた消化器の栓を抜くと、辺り一面に噴射し始めた!
「逆巻、今のうちに逃げるぞ!」
クロウディアが駆け寄ると、逆巻を身を呈してガード。
「早くいけ、逆巻!」
「クロウディア、君はどうするんだ?」
「心配するな、こいつら追っ払って、仲間を連れて戻ってくるさ!」
白煙に浮かぶ人影を頼りに、クロウディアはシステマを駆使して必死の攻防を繰り広げる。
だが、クロウディアの側面から1人近寄る人影が!
真紅の火炎が今にも発射されそうだ!
「クロウディア!」
逆巻は手首に忍ばせておいた鉄針を人影に向けて投擲!
カツンッと頭部に刺さる音が響くと、ギャッと短い悲鳴をあげてその人影は倒れた。
「危なかったね……」
「馬鹿! 逃げろって言っただろ! なんで逃げないんだ、逆巻!」
「僕のことは構わない。でも、仲間がこれ以上倒れるのを放っておけないよ」
逆巻は、最初からだれかの窮地には身を呈して庇おうと覚悟していたのだ。
クロウディアは思わず溜息を吐いた。
「さっさと逃げて、助けを呼べばよかったのによ……」
「そういうわけにはいかないね」
「この天邪鬼が」
「ああ、知ってるよ、ブリキロボット」
2人がジリジリと視認が困難なメサイアたちに追い詰められていく。
「……手荒な真似をしてすまない。だが、我々も仲間の命がかかってるんでな」
ビリオンは声だけを響かせて2人に語り掛けた。
「あの女狐に従うのは癪だが、君たちを倒せば解放してくれると言っている」
「……ちょっと、待って? それはどういうことかな?」
逆巻の言葉にビリオンの足音が止んだ。
逆巻は続けた。
「僕は君たちはろっこんを悪用する犯罪集団だと思ってた。だから、僕は最初から君たちと接触して説得するつもりだった。罪は償える、と」
「……どういうことだ?」
ビリオンが訝しがる。
「言葉そのままだよ。それに僕らもメサイアを生け捕りにしてこいと言われてここにやってきたんだ。……もしかしたら、僕たちは、あの加納って人にけしかけられたのかもしれないね?」
逆巻はここにきて、この事件の全貌の一端を垣間見た気がした。
「逆巻君と言ったか? すまないが、一緒に来てもらおうか? 詳しく話を聞かせてくれ」
「いいよ、ビリオンさん。僕も君の話を聞きたくなったところだ」
ビリオンの誘いに、逆巻は自らの意思で歩を進める。
「おい、逆巻!?」
クロウディアの制止を振り切る逆巻。
「おいテメェ! 逆巻を捕虜にするなら、俺を倒してからいけ! というか、捕まえた李は無事なんだろうな!?」
クロウディアの問いにビリオンは答えた。
「君の友人は無事だ。彼女も同じような事を言っていた。最初はデマかと思ったが、なるほど、すこし予定を変更せねばなるまい。……では行こうか、逆巻君」
「その前にビリオン、僕が君に付いていく代わりに、怪我した仲間を治療してほしい。君たちの仲間にもヒーラーもれいびがいるよね?」
逆巻の問いにビリオン即答した。
「ああ、もちろんだ。しかし、彼らは最上階にいる。治療をするなら、怪我人を上まで運ぶ必要がある」
その言葉に、逆巻はロボクロウディアの顔を見詰めた。
「……わかったよ! 俺も行くぜ。ただし、騙し討するようなら許さねぇぜ?」
こうして、真実を確かめるため、逆巻とクロウディアは、メサイアの首領ビリオンと共に、傷付いた十文字と風雲児を担いで最上階を目指していった。
その後ろ姿を、強風で吹き飛ばされて戻ってきた三城がこっそり顔を出して覗いていた。
「た、大変なことになりました……。天野先輩たちまでが人質になってしまいました!」
三城は【情報班】にこのことを急いで知らせた。
そして、怯えたまま物陰で隠れている犬神を見付けると、三城は彼女を抱えて拠点へ戻るのであった。
【突入B班:分裂、一部が捕虜に……】
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40人
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シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
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