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怪人セブンの復讐
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【囚われの英雄達と不運な人々】
叢雲教団主席巫女の
加納 泉月花
は不快そうに眉を吊り上げた。
「ところで、これはどういうことですか?」
誘拐の実行犯と思しき黒服の面々に泉月花は不満を浴びせた。
「ちゃんとリストを見ましたか? こんなにも大勢、人違いで連れてくるなんて……」
泉月花は腕を組み、何やら思案している。
黒服どものミスで、事件とは無関係の人物たちがこの牢の中に放り込まれていた。
「その小さい子はどうあっても間違いようがないでしょう? リストに小学生はいなかったはずですが?」
流石に泉月花も、1人だけ場違いにニコニコしている
小島 海美
に困惑している。
「あのねっ、黒服の人がこのお姉さんをなぐってるのを見つけたら、わたしもなぐられてさらわれちゃった!」
海美は額に擦り傷を作っていたが、痛みを我慢しているのか、笑顔で泉月花に喋りかける。
そしてお姉さん――
朝鳥 さゆる
の袖を引っ張る。
朝鳥は完全に覚醒しきれいない頭を抱えながら、冷めた目付きで泉月花の顔を眺めていた。
海美の話によれば、朝鳥が路地裏で黒服数名に暴力を振るわれているところを海美は止めに入ったそうだ。
『そんなにぶったらかわいそうだよ!』
現場を見られた黒服たちは、やむなく口封じのために海美を殴打して気絶させ、ここへ運び込んだのだ。
経緯を聞いた泉月花は落胆しきっていた。
「まぁ、このまま帰すわけにはいきませんので人質になっていただきます。……あなた達はあとで管理室へ来るように、いいですね?」
睨まれた黒服どもの顔から血の気が引いていった。
(……なんであたし、こんなところにいるんだろう)
朝鳥はズキズキと痛む頭で記憶を辿る。
(――確か、いつものように長い長い夜を束の間の快楽で埋めようとして、その相手と待ち合わせの場所へ向かっていたのよね。近道をしようと路地に入ってすぐ、背後に人を感じて──振り向くことすらできないまま、頭に強い衝撃。薄れゆく意識。ああ、『いつか訪れる身の破滅』が遂にやってきたと思った。その時は、意外にあっけなく、終わりの時が来たなって……。何の感慨もなく、意識が闇に飲み込まれて……)
気が付けば、この薄暗く、身に纏わりつく空気は服を着ていたとしても冷たく、なにより悪意に満ちている牢の中にいた。
先ほどの泉月花の話は聞いていたが、彼女にとっては至極どうでもいい内容であった。
(なによ。酷く安っぽい、こんな設定でラノベの新人賞に応募したら一次審査にも引っかからないようなことを得々としゃべる目の前の女の言うことなんて……関係ない)
それが、自分の命の危機に晒されていると分かっていても、彼女は無関心を貫くことにした。
「あら、あなたは既に諦めてしまっているのですか?」
そんな姿の朝鳥に、泉月花は加虐心いっぱいに言葉を投げ掛けた。
「自分の不幸を呪っているのですか? もう生きる希望がないと祈っているのですか?」
喜々として煽る泉月花に、朝鳥は真顔で言い放つ。
「……あたし、ロクでもない死に方をするとは思ってたけど、今はそんな気になれないわ。呪う? まさか。馬鹿じゃないの……?」
「……っ、減らず口を叩けるのも今だけですよ?」
絶望する顔が見たかったのに、と呟く泉月花。
根っから性根が腐ってやがる、と牢の中にいる面々は顔をしかめてしまう。
そこへ苛立った少年が泉月花を怒鳴った。
「あんた、お偉い巫女サマなんだろ!?」
楢木 春彦
が奥歯を噛み締めながら牢の外を睨む。
「ええ、叢雲教団の実質上の最高権力者がこのあたしですが?」
「だったら、なんで俺の菓子食ってんだよ!? 他でいくらでも食えんじゃねーのかよ! つか菓子返せ!」
泉月花の言葉にかぶせ気味に楢木が言い返した。
「あら、これ、あなたのだったのですね?」
泉月花は楢木のバイト先
『Raton』
の人気商品
にくきゅうマカロン
が入った紙袋に手を伸ばす。
マカロン食いながら拳銃を向ける泉月花のふざけた姿が、楢木の苛立ちを加速させていた。
「あーっ、それ! 俺が楽しみにしていたチョコ味! 頼む、それだけは食うんじゃねぇ! やめろー!」
楢木の悲嘆の声をよそに、泉月花は勝ち誇った顔でチョコ味のマカロンを堪能する。
「んーっ! これは素晴らしいですね! チョコのほろ苦さと甘味のバランスが絶妙です! 寝子島にこれほどの洋菓子店があるなんて知りませんでした!」
心から甘味を楽しむ泉月花に対し、楢木はがっくりと肩を落として悔しがっていた。
楢木が拉致されたのは、ちょうどバイト帰りだった。
帰る間際、『Raton』の店長の好意でかなりの量の菓子を譲ってもらえた楢木。
『ラッキー! 量も結構多いから、ちょっと知り合いにおすそ分けするか!』
……そう考えていた矢先に襲撃された。
目覚めたら菓子の入った紙袋は没収され、今、泉月花の手元にあるのだ。
理不尽さに楢木は我慢ならずに吠えた。
「バイト帰り狙ってくるとかマジ許さねー! 食べ物の恨みは怖いんだぜ! あとで覚えとけよ!?」
「でも、本当にあとがあるかどうか、あなたの選択次第ですけどね……?」
銃口をちらつかせる泉月花に、楢木は今度こそ押し黙る他なかった。
寝子島で探偵業を営む
一之瀬 雨丸
は、自分の置かれている現状に目を瞬かせていた。
彼は寝子島で『ある調査』を行っている最中に、後ろから襲われて拉致されたのだという。
「アハハ……、行方不明者の捜索をしてたら、こんなところに連れて来られちゃったよ。頭がズキズキするなぁ」
一之瀬は痛む後頭部を摩りながら、頼りなさそうな笑顔を振りまいている。
そして泉月花を見るなり、眉尻を下げながら言葉を投げ掛けた。
「やぁ、胸の大きな……じゃなかった、とても僕好みなお嬢さん。ちょっとやり口が激しいかな?」
「あら、五体満足でいられるだけ、ありがたいと思っていただけないでしょうか?」
泉月花の口振りは、いつでもお前を始末できると言わんばかりのものだった。
一之瀬は肩をすくめると、弱々しく微笑んだ。
「でも、こんなに強く殴られたら、今日から数日は仰向けで寝られないよ」
「ご安心下さい。永眠ならば痛みすら感じずにぐっすり休めますよ? 姿勢も自由に選べます」
泉月花のブラックジョークを聞き、一之瀬は諦めの境地に至ったようだ。
「アハハ……、冗談きついなぁ、お嬢さん……」
その時、一之瀬の後ろで座っていた怪しげな風貌の外国人が立ち上がった。
『ここから出せ!』
アラビア語だろうか、難解な言語を話す男が鉄格子に向かっていく。
泉月花は男に銃口を向ける。
『人質が勝手に動かないで下さい』
どうやら男の言葉が分かるらしい。
泉月花は男に語り掛ける。
『あなた、名前は?』
『……
アダム・スメルディン
』
『アダムさん、人違いで拉致したことはお詫びします。ですが、このまま帰すわけにはいきません。おとなしく教団の指示に従って下さい』
『そんな義理など俺にはない』
鉄格子の隙間を縫って、アダムの拳が伸びる。
泉月花は数歩後ろに下がってこれをギリギリ回避した。
「……スタンロッドで黙らせなさい」
「はっ!」
彼女は黒服の1人に命令した。
命じられた黒服の男は、スタンロッドを起動させると、アダムの腕をしたたかに打ち付けた。
ロッドから発生した電流がアダムの腕の神経を痛めつける。
大きく痙攣するも、ひるまず暴れるアダムを見かねてか、一之瀬が仲裁に入った。
「えっと、アダムさん、だっけ? ……今はこの人たちを刺激したらダメだよ。ノーファイト、OK?」
カタコト英語で意思疎通を図ろうとする一之瀬の顔面へ、アダムは構わず拳を振り抜いた。
あっけなく地面へ叩き付けられた一之瀬。
「痛っ! ……口の中が切れちゃったよ。こりゃ暫く、揚げ物は辛いなぁ」
一之瀬は殴られた頬を抑えながら、地面を這って牢の奥へと逃げ出した。
そしてアダムはスタンロッドの攻撃を5発ほど食らうと、フラフラになりながらようやく後退していった。
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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