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怪人セブンの復讐
【Epilogue：フツウを死守する者たち】
鎌倉市の総合病院。
今回の事件で負傷した者たちは、揃ってここに収容された。
……とはいえ、本格的な入院を余儀なくされたのは、瀕死だった朝野と骨削の２名だけ。
（１週間ほどの短期入院で済んだそうだ）
他は通院程度、もしくは軽傷で事なきを得たのだ。
撲滅隊のバス爆発。
あの時、一体何が起きたのか？
実は１号車のシグレ、楢木、笹森の３名が、咄嗟にろっこんで同乗者を外へ避難させていた。
逃げ遅れた面々は、逆巻の進化したろっこんを発動させて炎を防いだのだ。
また、２号車にいた十文字のろっこん『Bai sema』も爆発のダメージを軽減させてくれていた。
医者は「奇跡だ」と何度も感心していたという。
殴られた小山内は、黒依と三城とメサイアの必死のろっこんにより、一命を取り留めた。
頭に包帯を巻いてはいるものの、検査入院の３日間で済むのだという。
メサイアのメンバーたちは、あのあと、行方をくらませた。
バスの爆発は、日帰り温泉旅行の帰りにおきたスリップ事故という扱いとして報じられた。
事件の真相の露見を恐れた叢雲教団が、報道規制を行ったものと思われる。
これによって皮肉にもフツウは死守され、拉致された者たちの両親や親族の目を欺くことができた。
数日後、黒依は腕に包帯を巻きつけながら病室を後にした。
こうして人知れずにろっこんを施し、早く全員が寝子島へ戻れるように治療を行っていたのだ。
傍から見たら、入院の慰めで歌を歌っているようにしか見えない。
カーテンで仕切ってしまえば、発動の確率はぐんと高まった。
（ちょっと、血を使いすぎたかしら……？ ちょっと、目眩が……）
ふらつく足元を、誰かが支えてくれた。
見上げた黒依は目を見開いた。
「九重さん……！」
メサイアのリーダー、九重が病院に来ていたのだ。
「どうして、ここに？」
「……君にこれを預けに来た」
九重が手渡すは、あの翠色の宝石――『黙示録』だった。
「あの女狐、俺たちを架空の犯罪者のでっち上げてくれてね？ 暫くは表舞台へ立てなくなってしまったよ」
苦笑する九重。対して戸惑う黒依。
「どうして、これを私に？」
「実家が雑貨屋だと言っていたのを思い出した。石の扱いは君の方が慣れていそうだからな」
そう言って、半ば強引に『黙示録』を握らせた。
「この意思は、７つの大罪になぞらえて存在している。この石は『嫉妬』。菜々緒君の罪の石だ」
九重の説明を、黙って聞く黒依。
「頼む。動けない俺たちに代わって、石を全て集めてくれ。全部集まったとき、叢雲の真の野望を打ち砕く武器になるだろう」
「真の、野望……？」
混乱する黒依に、九重は最後にこんな言葉を残した。
「叢雲がフツウを革命する者、俺達メサイアはフツウを見守る者、そして君たちはフツウを死守する者。……君は目的のために、嘘を吐く勇気があるか？」
ほぼ一方的に要件の伝えた九重は、そのまま病室を後にした。
後を追う黒依だったが、廊下の角を曲がった頃には、既に九重の姿はどこにも見当たらなかった……。
「フツウ死守するために……、嘘を吐く、勇気……」
黒依はスマホを取り出すと、登録していたメーリングリストに、事件の全容を掲載した。
だが、その最後にこんな文章を添えた。
『この事件を忘れたい人は、どうぞ忘れてしまって下さい。そうすれば、再び平穏な毎日が送れるはずです』
『この事件を忘れない人は、どうか嘘を吐いて下さい。フツウが壊れないための楽しい嘘を……』
送信完了、の文字を確認した黒依は、宝石を握り締めたまま、その場でうずくまって涙をこぼすのだった。
病院の待合室。
包帯を巻いた男女が肩を並べていた。
女の名は芽森 菜々緒。
男の名は御剣 刀。
小山内の見舞いにやってきた２人は、かれこれ30分は無言だ。
「……女王、聞きたいことがある」
御剣は勿体つけたような口ぶりで、菜々緒にようやく声を掛けた。
「何かしら、刀くん？」
菜々緒は表情１つ変えずに言葉を返した。
御剣は眉間にシワを寄せながら言った。
「……人を殺した時の気分って、どんな気持ちなんだ？」
菜々緒は一気に怪訝な顔付きになり、御剣を無言で睨み付けた。
訳を話して頂戴。
無言の催促に、御剣は真剣な面持ちで答えた。
「……俺の大切な物を守るためなら、怪人セブンにでも何にでもなってもいい」
「そう」
何の感情もなく、菜々緒は相槌を打った。
「小山内や、友達が、理不尽に倒れていくのに、俺はまた手が届かなかった……」
御剣の拳が、ギュッと固く結ばれる。
「このままじゃ駄目だ。俺はもっと加速しなくちゃいけない」
「だから、人間をやめて鬼になるというの？」
菜々緒の冷え切った言葉に、御剣は俯くだけだ。
「分からない……。でも、叢雲に俺の仲間とフツウに手を出させないだけの力があれば、こんなことには……！」
御剣の憤りに、菜々緒は嘆息を吐くだけだ。
「俺は……、フツウを、仲間を守るために加速するって決めたんだ」
彼は拳を強く握り締める。
「……いまなお届かないのであれば、どんな事をしてでも俺は加速しなくちゃいけないんだ」
「例え、誰かを害することになろうとも？」
菜々緒の問いに、奥歯を噛み締める御剣。
質問には答えなかった。
「だから……あいつが、七男が人を殺したときの感情、覚えていたら教えてくれ」
「もちろん、覚えているわ」
菜々緒はその純白の髪をかきあげたあと、吐き捨てるように答えた。
「何も感じなかったわ。“呼吸”に、特別な感情は要らないもの」
＜To be continued……！＞
鎌倉市の総合病院。
今回の事件で負傷した者たちは、揃ってここに収容された。
……とはいえ、本格的な入院を余儀なくされたのは、瀕死だった朝野と骨削の２名だけ。
（１週間ほどの短期入院で済んだそうだ）
他は通院程度、もしくは軽傷で事なきを得たのだ。
撲滅隊のバス爆発。
あの時、一体何が起きたのか？
実は１号車のシグレ、楢木、笹森の３名が、咄嗟にろっこんで同乗者を外へ避難させていた。
逃げ遅れた面々は、逆巻の進化したろっこんを発動させて炎を防いだのだ。
また、２号車にいた十文字のろっこん『Bai sema』も爆発のダメージを軽減させてくれていた。
医者は「奇跡だ」と何度も感心していたという。
殴られた小山内は、黒依と三城とメサイアの必死のろっこんにより、一命を取り留めた。
頭に包帯を巻いてはいるものの、検査入院の３日間で済むのだという。
メサイアのメンバーたちは、あのあと、行方をくらませた。
バスの爆発は、日帰り温泉旅行の帰りにおきたスリップ事故という扱いとして報じられた。
事件の真相の露見を恐れた叢雲教団が、報道規制を行ったものと思われる。
これによって皮肉にもフツウは死守され、拉致された者たちの両親や親族の目を欺くことができた。
数日後、黒依は腕に包帯を巻きつけながら病室を後にした。
こうして人知れずにろっこんを施し、早く全員が寝子島へ戻れるように治療を行っていたのだ。
傍から見たら、入院の慰めで歌を歌っているようにしか見えない。
カーテンで仕切ってしまえば、発動の確率はぐんと高まった。
（ちょっと、血を使いすぎたかしら……？ ちょっと、目眩が……）
ふらつく足元を、誰かが支えてくれた。
見上げた黒依は目を見開いた。
「九重さん……！」
メサイアのリーダー、九重が病院に来ていたのだ。
「どうして、ここに？」
「……君にこれを預けに来た」
九重が手渡すは、あの翠色の宝石――『黙示録』だった。
「あの女狐、俺たちを架空の犯罪者のでっち上げてくれてね？ 暫くは表舞台へ立てなくなってしまったよ」
苦笑する九重。対して戸惑う黒依。
「どうして、これを私に？」
「実家が雑貨屋だと言っていたのを思い出した。石の扱いは君の方が慣れていそうだからな」
そう言って、半ば強引に『黙示録』を握らせた。
「この意思は、７つの大罪になぞらえて存在している。この石は『嫉妬』。菜々緒君の罪の石だ」
九重の説明を、黙って聞く黒依。
「頼む。動けない俺たちに代わって、石を全て集めてくれ。全部集まったとき、叢雲の真の野望を打ち砕く武器になるだろう」
「真の、野望……？」
混乱する黒依に、九重は最後にこんな言葉を残した。
「叢雲がフツウを革命する者、俺達メサイアはフツウを見守る者、そして君たちはフツウを死守する者。……君は目的のために、嘘を吐く勇気があるか？」
ほぼ一方的に要件の伝えた九重は、そのまま病室を後にした。
後を追う黒依だったが、廊下の角を曲がった頃には、既に九重の姿はどこにも見当たらなかった……。
「フツウ死守するために……、嘘を吐く、勇気……」
黒依はスマホを取り出すと、登録していたメーリングリストに、事件の全容を掲載した。
だが、その最後にこんな文章を添えた。
『この事件を忘れたい人は、どうぞ忘れてしまって下さい。そうすれば、再び平穏な毎日が送れるはずです』
『この事件を忘れない人は、どうか嘘を吐いて下さい。フツウが壊れないための楽しい嘘を……』
送信完了、の文字を確認した黒依は、宝石を握り締めたまま、その場でうずくまって涙をこぼすのだった。
病院の待合室。
包帯を巻いた男女が肩を並べていた。
女の名は芽森 菜々緒。
男の名は御剣 刀。
小山内の見舞いにやってきた２人は、かれこれ30分は無言だ。
「……女王、聞きたいことがある」
御剣は勿体つけたような口ぶりで、菜々緒にようやく声を掛けた。
「何かしら、刀くん？」
菜々緒は表情１つ変えずに言葉を返した。
御剣は眉間にシワを寄せながら言った。
「……人を殺した時の気分って、どんな気持ちなんだ？」
菜々緒は一気に怪訝な顔付きになり、御剣を無言で睨み付けた。
訳を話して頂戴。
無言の催促に、御剣は真剣な面持ちで答えた。
「……俺の大切な物を守るためなら、怪人セブンにでも何にでもなってもいい」
「そう」
何の感情もなく、菜々緒は相槌を打った。
「小山内や、友達が、理不尽に倒れていくのに、俺はまた手が届かなかった……」
御剣の拳が、ギュッと固く結ばれる。
「このままじゃ駄目だ。俺はもっと加速しなくちゃいけない」
「だから、人間をやめて鬼になるというの？」
菜々緒の冷え切った言葉に、御剣は俯くだけだ。
「分からない……。でも、叢雲に俺の仲間とフツウに手を出させないだけの力があれば、こんなことには……！」
御剣の憤りに、菜々緒は嘆息を吐くだけだ。
「俺は……、フツウを、仲間を守るために加速するって決めたんだ」
彼は拳を強く握り締める。
「……いまなお届かないのであれば、どんな事をしてでも俺は加速しなくちゃいけないんだ」
「例え、誰かを害することになろうとも？」
菜々緒の問いに、奥歯を噛み締める御剣。
質問には答えなかった。
「だから……あいつが、七男が人を殺したときの感情、覚えていたら教えてくれ」
「もちろん、覚えているわ」
菜々緒はその純白の髪をかきあげたあと、吐き捨てるように答えた。
「何も感じなかったわ。“呼吸”に、特別な感情は要らないもの」
＜To be continued……！＞
あとがき
担当マスター：
焼きスルメ
ファンレターはマスターページから！
【警告】このあとがきはネタバレです。リアクション未読の方は御注意下さい【警告】
ご参加頂きましてありがとうございます。
乾物こと、焼きスルメです。
七罪シナリオ第２部叢雲編（副題『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』）の序章をお届けしました。
毎回言っていますが、七罪シナリオを書く時は魂を削って執筆しております。
しかも今回は初のゴールドシナリオということで、いつもよりも塗りこんだ魂の量は多めになっています。
おかげで乾物のライフポイントはもう底尽きてるのっ！！
それでは、早速、結果に参ります。
（心の準備が整いましたら、下へゆっくり進みくださいませ）
【達成度】大失敗
【エンド評価】
Ｄ（Ｓ～Ｄの５段階評価）⇒次回のシナリオ難易度が『絶 望』へ変化
＜内訳＞
○人質組、牢から脱出成功
○人質組、黒服から情報の引き出しに成功
○撲滅隊、メサイアを攻略並びに一時的に協力関係を結ぶことに成功
○撲滅隊、メサイアから情報の引き出しに成功
○加納 泉月花のろっこんが判明
×人質側のヒーラーもれいびの欠如
×情報伝達系統のタイムラグ
×人質組の負傷者・戦闘不能者、多数
×メサイアの戦力集中による一点突破を予見できなかった
×撲滅隊の１人が人質に取られたことによる作戦の機能停止
×撲滅隊、“ユダ”の存在に気付けず、全滅
×撲滅隊のほぼ全員が負傷並びに戦闘不能により教団施設へ帰還不能
×単独行動者の妨害行為
×参加PCの妨害行為
×負傷者の措置の曖昧さ
×加納 泉月花のろっこんに対する対応の不手際
×芽森 菜々緒の精神深度が＋１（プラスに傾くと闇、マイナスに傾くと光、それぞれ最大深度±５まで）
【状 況】
参加者の中で重傷者が出ました（個別コメントにてお知らせしています）
叢雲教団が廃棄した『ノア作戦』の内容が判明しました
メサイアの活動内容が判明しました
キーアイテム『嫉妬の黙示録』がPC側に移りました
叢雲教団の新計画が始動しました（ノア作戦とは別の内容です）
メサイアの存続が決定（今後も第２部に登場します）
メサイアのリーダー、ビリオン（九重 零次）が以後の七罪シナリオに登場します
加納 泉月花がにくきゅうマカロンを気に入りました
【総評】
＜単独行動＞
乾物のシナリオで難易度が『地獄』の場合、単独行動を採ると高い確率で行動不能に陥ります。
（以下、マスターページより転載）
地 獄：論理的で筋が通っている戦術と看做されない場合、まず失敗します。
単独行動や薄いアクションは論外。自殺行為です。
連携の取れたアクションが求められます。
字数目一杯詰め込んで挑戦して下さい。
なお、この難易度は乾物のシナリオ独自のシステムです。
また、『病院でカレーを食う』アクションも、基本的に厳しく判定しました。
その結果は、ご自身の目でお確かめ下さい。
（※『病院でカレーを食う』アクション＝「趣旨や場にそぐわないアクション」）
＜アクションについて＞
http://rakkami.com/manual/scenario2
--------------------------------------------------------
◇以下のアクションは採用されにくいので、ご注意ください。
・シナリオガイドの趣旨に添っていない
・対立や妨害を目的としている
--------------------------------------------------------
アクションは自己責任です。
また、他人への配慮や影響力を忘れないで下さい。
趣旨を履き違えた自己中心的なアクションは、成功度を著しく低下させる原因です
特に七罪シナリオは、１人のアクションの齟齬の影響が全体に波及しかねません。
もう一度言います。アクションは自己責任です。
その描写で他人に不快感を与えないか、送信する前にもう一度考えてみて下さい。
しかし、今回は途中から完全にアクション内の作戦が機能しなくなりました。
こういう場合は、やむを得ずアドリブで物語を進ませることになります。
その辺り、どうかご容赦下さいませ。
＜推理＞
ま た 貴 公 か 。
……これに尽きます。
ストーリー展開の都合で手を加えていますが、真相の入口へダッシュで駆け寄られて目を疑いました。
ワッザ（What's that）！？ サイキックフォース！？
毎回、事件の核心にドロップキックしてくるので、こちらは戦々恐々です（嬉しいですけど）。
でもおかげで第１部（副題：ファントム・メモリー）で残していた伏線を９割ほど回収できました。
情報量は今回も多いので、考察がてら整理してみましょう。
＜全体を通して＞
惜しい、ひたすら惜しい！
でも皆さんが懸命に練り上げたアクションは、とても美しかったです。
＜情報伝達系統＞
情報集約するためのタイムラグがどうしても気になりました。
短縮できれば、もっと色々と出来たかもしれません。
＜菜々緒について＞
第２部のシナリオ成否には、菜々緒の精神状態も評価のうちに入ります。
今回のあの方の行動は……、遅かれ早かれ、菜々緒に対するああいった考えは出てくると思いました。
ゆえに、今回の闇側への変動は、致し方なかったと考えています。
菜々緒の精神状態は、シナリオのEDにも若干影響を及ぼします。
その点を留意して、次回の七罪シナリオに臨んでいただけるようご配慮下さいませ。
＜負傷について＞
本リアクションで明言されていない部分の怪我の度合いは、各PL個人の裁量にお任せしております。
（明言されている部分も、治癒ろっこんの働きで軽減されています）
怪我によってシナリオ参加が制限されることはありません。
また、本ガイドの時点で負った怪我はカウントしていません。
（以下、負傷者一覧五十音順。敬称略）
朝野 未沙（重傷）
新井 米太郎
一之瀬 雨丸
戌井 創
犬神 花梨（重傷）
後木 真央
恵御納 夏朝
エレノア・エインズワース
尾鎌 蛇那伊
小山内 海（重傷）
神野 美野梨
如月 庚
吉祥寺 黒子
クロウディア・W
黒依 アリーセ（重傷）
刻人・F・ミセリア
逆巻 天野
笹森 清真
シグレ・ナイトウォーカー
志波 武道
十文字 若菜
常闇 月
楢木 春彦
日暮 ねむる
風雲児 轟
双葉 仄
骨削 瓢（重傷）
三ヶ島 葵
三城 竜太
御剣 刀
壬生 由貴奈
八神 修
屋敷野 梢
李 小麗
【最後に】
遂に七罪シナリオ第２部が本格始動します。
でもこれ、序章なんですよね……。
次が本編の『暴食』です。
あまり間隔を開けずにリリースしたいなぁと思っております。
それと、第２部はシナリオ考察が非常に有益です。
今回出した情報を含め、是非とも考察をして叢雲教団とメサイアの思惑を暴いてみて下さい。
正しい考察が行われれば、どんな難易度のシナリオが来ようとも楽勝です。
拡散して、色々と試行錯誤してみて下さいね！
感想などはコメントページ及びダイアリーまでお待ちしております。
今回はPC・PL共に大幅に言いたいことがおありでしょうから、乾物はどれだけコメントが寄せられるか期待しております。
あっ、泉月花への対人関係の矢印、期待しています。
称号獲得の該当者は個別コメントでご確認下さいませ。
大失敗ゆえ、本当に限られた方のみに贈呈しております。
ちなみに、MVPは人質側と撲滅隊でそれぞれ１人、計２人です。
それでは、またお会いしましょう。
乾物こと、焼きスルメでした。
ご参加頂きましてありがとうございます。
乾物こと、焼きスルメです。
七罪シナリオ第２部叢雲編（副題『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』）の序章をお届けしました。
毎回言っていますが、七罪シナリオを書く時は魂を削って執筆しております。
しかも今回は初のゴールドシナリオということで、いつもよりも塗りこんだ魂の量は多めになっています。
おかげで乾物のライフポイントはもう底尽きてるのっ！！
それでは、早速、結果に参ります。
（心の準備が整いましたら、下へゆっくり進みくださいませ）
【達成度】大失敗
【エンド評価】
Ｄ（Ｓ～Ｄの５段階評価）⇒次回のシナリオ難易度が『絶 望』へ変化
＜内訳＞
○人質組、牢から脱出成功
○人質組、黒服から情報の引き出しに成功
○撲滅隊、メサイアを攻略並びに一時的に協力関係を結ぶことに成功
○撲滅隊、メサイアから情報の引き出しに成功
○加納 泉月花のろっこんが判明
×人質側のヒーラーもれいびの欠如
×情報伝達系統のタイムラグ
×人質組の負傷者・戦闘不能者、多数
×メサイアの戦力集中による一点突破を予見できなかった
×撲滅隊の１人が人質に取られたことによる作戦の機能停止
×撲滅隊、“ユダ”の存在に気付けず、全滅
×撲滅隊のほぼ全員が負傷並びに戦闘不能により教団施設へ帰還不能
×単独行動者の妨害行為
×参加PCの妨害行為
×負傷者の措置の曖昧さ
×加納 泉月花のろっこんに対する対応の不手際
×芽森 菜々緒の精神深度が＋１（プラスに傾くと闇、マイナスに傾くと光、それぞれ最大深度±５まで）
【状 況】
参加者の中で重傷者が出ました（個別コメントにてお知らせしています）
叢雲教団が廃棄した『ノア作戦』の内容が判明しました
メサイアの活動内容が判明しました
キーアイテム『嫉妬の黙示録』がPC側に移りました
叢雲教団の新計画が始動しました（ノア作戦とは別の内容です）
メサイアの存続が決定（今後も第２部に登場します）
メサイアのリーダー、ビリオン（九重 零次）が以後の七罪シナリオに登場します
加納 泉月花がにくきゅうマカロンを気に入りました
【総評】
＜単独行動＞
乾物のシナリオで難易度が『地獄』の場合、単独行動を採ると高い確率で行動不能に陥ります。
（以下、マスターページより転載）
地 獄：論理的で筋が通っている戦術と看做されない場合、まず失敗します。
単独行動や薄いアクションは論外。自殺行為です。
連携の取れたアクションが求められます。
字数目一杯詰め込んで挑戦して下さい。
なお、この難易度は乾物のシナリオ独自のシステムです。
また、『病院でカレーを食う』アクションも、基本的に厳しく判定しました。
その結果は、ご自身の目でお確かめ下さい。
（※『病院でカレーを食う』アクション＝「趣旨や場にそぐわないアクション」）
＜アクションについて＞
http://rakkami.com/manual/scenario2
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◇以下のアクションは採用されにくいので、ご注意ください。
・シナリオガイドの趣旨に添っていない
・対立や妨害を目的としている
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アクションは自己責任です。
また、他人への配慮や影響力を忘れないで下さい。
趣旨を履き違えた自己中心的なアクションは、成功度を著しく低下させる原因です
特に七罪シナリオは、１人のアクションの齟齬の影響が全体に波及しかねません。
もう一度言います。アクションは自己責任です。
その描写で他人に不快感を与えないか、送信する前にもう一度考えてみて下さい。
しかし、今回は途中から完全にアクション内の作戦が機能しなくなりました。
こういう場合は、やむを得ずアドリブで物語を進ませることになります。
その辺り、どうかご容赦下さいませ。
＜推理＞
ま た 貴 公 か 。
……これに尽きます。
ストーリー展開の都合で手を加えていますが、真相の入口へダッシュで駆け寄られて目を疑いました。
ワッザ（What's that）！？ サイキックフォース！？
毎回、事件の核心にドロップキックしてくるので、こちらは戦々恐々です（嬉しいですけど）。
でもおかげで第１部（副題：ファントム・メモリー）で残していた伏線を９割ほど回収できました。
情報量は今回も多いので、考察がてら整理してみましょう。
＜全体を通して＞
惜しい、ひたすら惜しい！
でも皆さんが懸命に練り上げたアクションは、とても美しかったです。
＜情報伝達系統＞
情報集約するためのタイムラグがどうしても気になりました。
短縮できれば、もっと色々と出来たかもしれません。
＜菜々緒について＞
第２部のシナリオ成否には、菜々緒の精神状態も評価のうちに入ります。
今回のあの方の行動は……、遅かれ早かれ、菜々緒に対するああいった考えは出てくると思いました。
ゆえに、今回の闇側への変動は、致し方なかったと考えています。
菜々緒の精神状態は、シナリオのEDにも若干影響を及ぼします。
その点を留意して、次回の七罪シナリオに臨んでいただけるようご配慮下さいませ。
＜負傷について＞
本リアクションで明言されていない部分の怪我の度合いは、各PL個人の裁量にお任せしております。
（明言されている部分も、治癒ろっこんの働きで軽減されています）
怪我によってシナリオ参加が制限されることはありません。
また、本ガイドの時点で負った怪我はカウントしていません。
（以下、負傷者一覧五十音順。敬称略）
朝野 未沙（重傷）
新井 米太郎
一之瀬 雨丸
戌井 創
犬神 花梨（重傷）
後木 真央
恵御納 夏朝
エレノア・エインズワース
尾鎌 蛇那伊
小山内 海（重傷）
神野 美野梨
如月 庚
吉祥寺 黒子
クロウディア・W
黒依 アリーセ（重傷）
刻人・F・ミセリア
逆巻 天野
笹森 清真
シグレ・ナイトウォーカー
志波 武道
十文字 若菜
常闇 月
楢木 春彦
日暮 ねむる
風雲児 轟
双葉 仄
骨削 瓢（重傷）
三ヶ島 葵
三城 竜太
御剣 刀
壬生 由貴奈
八神 修
屋敷野 梢
李 小麗
【最後に】
遂に七罪シナリオ第２部が本格始動します。
でもこれ、序章なんですよね……。
次が本編の『暴食』です。
あまり間隔を開けずにリリースしたいなぁと思っております。
それと、第２部はシナリオ考察が非常に有益です。
今回出した情報を含め、是非とも考察をして叢雲教団とメサイアの思惑を暴いてみて下さい。
正しい考察が行われれば、どんな難易度のシナリオが来ようとも楽勝です。
拡散して、色々と試行錯誤してみて下さいね！
感想などはコメントページ及びダイアリーまでお待ちしております。
今回はPC・PL共に大幅に言いたいことがおありでしょうから、乾物はどれだけコメントが寄せられるか期待しております。
あっ、泉月花への対人関係の矢印、期待しています。
称号獲得の該当者は個別コメントでご確認下さいませ。
大失敗ゆえ、本当に限られた方のみに贈呈しております。
ちなみに、MVPは人質側と撲滅隊でそれぞれ１人、計２人です。
それでは、またお会いしましょう。
乾物こと、焼きスルメでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年03月07日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年03月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年03月14日 11時00分
