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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●右目探索班、苦戦
「どーうどう、着いたよ!」
青のオアシスから見て島のちょうど反対側、船の墓場に
恵御納 夏朝
と
双葉 仄
が到着した。
夏朝はラクダの背から降り、その首を撫でて「お疲れ様」と労をねぎらう。
「ううむ、なんだな、羊飼いになった気分だった」
ラクダがはぐれないよう隊列を正しながら最後尾を付いて来ていた仄は、ラクダを下りると腰のあたりを擦った。ラクダに乗って赤い月の砂漠をゆく、というのはなかなか興味深い体験だったが、ずっと乗っていたのでさすがに身体がガクガクする。
「まったくだぜー」
夏朝は腕に嵌めたハルくんで答えると、同じように強張った身体をぐーんと伸ばした。
ギャッ、ギャッと遠くで鳴き交わす声がする。サルの声だろうか。
夏朝たちは船の墓場の入り口にラクダたちを繋いだ。夏朝が迷路めいた奥の方を覗きこむ。
「みんなはどこだろう……」
すると、仄が「こっちだ!」と手招きした。
指差しているのは白いマストの目立つ船の船腹。そこには刀が残したメモがあった。
ふたりは顔を見合わせる。そのとき、夏朝の視界にきらりと光るものが映った。
キラキラ光るのど飴である。
「向こうにもあるぞ」
その先にあったのは、光沢のある石。その向こうの分かれ道のところに置いてあったのは、
「……骨?」
右目探索班による目印に違いない。
「どうする?」と夏朝が尋ねた。「もうあまり時間もないよね?」
仄はふん、と鼻を鳴らした。
「仕方ない。迎えに行ってやるとしよう」
――じっさいそれらは、
晴海 飛鳥
や
鬼崎 未月
が残した道しるべだった。のど飴は飛鳥が、石と骨は未月が置いたものである。これらを追った夏朝と仄は、まもなくみんなの背中を見つけることができた。
「まったくまったくだよー」
合流した途端、飛鳥の口から愚痴が漏れる。事情を聴くと、みんなそれぞれ果物で釣ろうとしてみたり、絵を描いて意思疎通を計ったり、果物との交換交渉を持ちかけたりしてみたのだが、いずれもあと一歩のところでサルたちに逃げられたり理解されなかったりで、肝心の宝玉『紅梟の右目』は見つかっていないというのだ。
少々刃零れしたカットラスだとか――これは湾曲した刃を持つ刀身が短い剣だ。
船のオールだとかロープだとか――これはどの船にも積まれていた。
そういったものは見つけたのだが。
ちなみにカットラスは磨きなおせば使い物になるかも、と
御剣 刀
が腰に帯び、オールとロープは
音海 なぎさ
が持ち歩いている。
話しているとふいにふたつの電子音が甲高く鳴った。刀と夏朝のスマホの、時間を報せるアラームだ。
「もう行かなくちゃいけないよ」
夏朝がすこし焦りの表情を浮かべる。
この先、岩山まで行くつもりならば、もうここを発たなければ間に合わない。
「だけど」
しょんぼりと云ったのは
二宮 風太
だ。
「まだ見つけてないよ、宝物」
風太は諦めきれないのだ。男としてコウに約束した手前もある。
「でも嵐の時に船に乗っていなかったら、どうなっちゃうかわからないんだよ? お宝より、命だよ」
夏朝が諭して聞かせたそのときだった。
――パアン!
乾いた銃声が一発。
一同驚いて音のした方を見る。
向こうの向こうの帆柱の上、見張り台の上で愉快そうに小銃を天に向けているのは、姿が見えなくなっていた
骨削 瓢
ではないか。
「船ならあるよぃ」
けらけらと笑う瓢に小麗が問い返す。
「どういうことなのだー!?」
「たしかに。生き残るのに船が必要とは云ってた。が、別に紅梟とは云ってないものねぇ」
瓢が云わんとすることを察した仄が、なるほど、と感心して唸る。
「そういうことか」
「だからー、どういうことなのだー? 説明してほしいのだー」
小麗に食らいつかれ、仄は片目を瞑って見せた。
「瓢のやつ、この船の墓場の中で、わりあい無事な船を見つけたんだろう。嵐が来た時までに紅梟号に戻らなくても、その船に乗れば私たちは助かる。あやつが私たちを乗せてくれさえすればな」
最後の部分はややこしい交渉になるかと思われた。ところが、瓢は思いのほかあっさりと、皆が船に乗ることを承諾したのである。
「協力するさぁ、今のところはね。それより、そっちのサルの件、片が付いたらこっちを手伝って欲しいんだがね。ここに転がるボロ船の中ではこいつが一番状態が良さそうなんだが、それでもいい感じに小破しててね。手直しが必要なのさぁ」
「そのこうしょう、乗ったー!」
すかさずそう叫んだのは、ミニ女海賊船長、
鬼崎 未月
だ。
お宝を見ずに帰るなんて、埋蔵金ハンターの名折れもいいとこ。それに……。
「何だかこの世界に来てからずっとへんなかんじがしてるの。よくわからないけど私、お宝を見つけられる気がする! だからもうすこしだけ、がんばらせて!」
『もうすこしだけ』……口には出さなかったけれど、それはみんな同じ思いだ。
「わかった。俺たちだってお宝を見つけたいよ。折角ここまで頑張ったんだしな」
刀が云うと、
マウル・赤城・スティック
も頷く。
「ああ。骨削さんの船に掛けよう」
皆も頷き、意見は決まった。
「そういうことなら、僕は引き返してそのことを紅梟号に伝える方が良さそうだね」
夏朝はそう云って、なぜか荷物に入っていてピラミッドでも大活躍した体重計を小麗に預けた。
「もしものときはこれで戦って」
「お、おう! なのだ」
仄はここに残ることを選択した。こんな面白い見世物を見ずに帰るなんて勿体ない、ということらしい。
「なら私が恵御納さんと一緒に行くよ」
なぎさがそう申し出た。女子一人で行かせるわけにはいかないと思ったのだ。
もう時間の余裕はない。夏朝となぎさは元気なラクダを二頭選ぶと、それぞれまたがり出発した。
早速姿を見せた石化トカゲを夏朝の水鉄砲となぎさの手鏡で退け、二人を乗せたラクダたちはひた走る。
一方、未月は本能の赴くままに穴を掘った。ひとしきり掘って、ずぶり、スコップを突き刺す。
(どうしてだろう……なんか、こうしたら、おたからのある場所がわかる気がする)
わかる気がするのに。
「ねえ、どう?」
風太がワクワクした面持ちで穴を覗きこんでいる。
「うーん、ここまで出かかってるかんじなんだけど」
喉の辺りを抑えながら、ちょっと苦しそうに未月は答える。すると、
朝鳥 さゆる
が風太の手を引いた。
「そんなに興味津々に見ていたら女の子は緊張するものよ。少し向こうに行ってましょう?」
さゆるとしても、サルに奪われたペンダントを取り戻したい。きっとペンダントも右目と同じところに運ばれたに違いない。未月に宝の在り処が分かるのなら、勘だろうが占いだろうが構わないから早く教えて、というところなのだ。
さゆるの計らいのお蔭で風太の姿が視界から消え、未月は改めて、この世界に着いたばかりの時に見上げた梟の船首像のことを思った。あの目に嵌っていた宝玉……ピカピカ光って、とても綺麗だった。
「あ……」
唐突な感覚があった。
見える、と云えばいいのだろうか。わかる、と云えばいいのだろうか。
「あっち」
まるで神の啓示を受けたかのように迷いなく、未月は一方を指す。
未月にはわかった。自分に何か不思議な力が宿って、その不思議な力が宝の在り処を教えてくれたのだと。
それは未月のろっこん<トレジャーセンス>の発動の瞬間であった。
未月はスコップを引っこ抜くと走り出していた。
「鬼崎さん!」
風太の声が追いかけてくる。
他のみんなの足音もする。
けれど未月は止まらなかった。いま見たビジョンが消えないうちに。ただそれだけを思っていた。
倒れた船の脇をすり抜け、折れたマストを乗り越えて走った先。
幾枚もの破れた帆をばらばらと不穏になびかせた巨大な帆船が、城のように聳えていた。その船腹には大きな破け穴がある。甲板やマストの上からこちらを見下ろしている近衛兵のようなサルたちが、一斉にギャッギャと不気味な鳴き声をあげる。
「あっ!」
風太が息を呑んだ。
突然物陰からひときわ大きなサルが飛び出してきたのだ。
跳躍。サルの身体が宙に弧を描く。未月の身体がサルの小脇に抱えられた。サルは次の跳躍で巨大帆船の船腹に取りつくと、そのままよじ登って甲板に消える。
ほんの一瞬の出来事。
「たいへん! 鬼崎さんがおサルさんに連れていかれちゃった!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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