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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●食キングピンチ!
結果的に、真央が突っ走ったことにより一時的にロク鳥を退けることができた、といえる。
「アナタの尊い犠牲、忘れないわ……!」
蛇那伊は呼吸を整えながら、星になろうとしている真央に合掌。と、九月が両手でつかんだ帽子を頭の上に掲げ、手すりの上に足を掛けている。
「ちょっ、何する気?」
「追いかけますっ!」
云うや否や、九月は手すりを蹴って空へ跳んだ。
帽子が風を孕み膨らんだ。グライダーの役目をしているのだ。九月は風に乗って滑空していた。
「あ……そういうろっこん……」
九月の<空飛ぶ帽子>が上手く発動しているようだ。ほっと胸を撫で下ろし、気をつけてねーと手を振る蛇那伊に、九月は「はーいっ!」と笑顔で答え、ロク鳥の行く方へ進路を取った。
◇
一方、緑のオアシスを出立したコウたち一行は、ラクダに乗って青のオアシスへと進んでいたが、その途中、石化トカゲの群れと遭遇し難渋していた。
意外にも奮闘していたのは、
深民 実々
である。
「怖くないよ、私だって相手を睨んで固めるろっこんの<ミミューサ>があるんだから、えっへん!」
「実々ちゃんナイス!」
実々に睨まれ固まった石化トカゲを、
桜庭 円
がロープに結んだトンファーを振って遠方から弾き飛ばしてゆく。近づきすぎて残ったトカゲに睨まれないよう、円も必死だ。
岩山の方から黒い影がこちらに向かって飛んでくるのに気づいたのは、まさにそんな折だった。
「ロク鳥だ!」
コウが皆に撤退を呼びかける。
だが、この砂漠のど真ん中で、しかも石化トカゲとの交戦中に、どこに隠れればいいというのか。
そう思う間にロク鳥はぐんぐん近づいてくる。
ロク鳥は口に何かを咥えている。うぉーい、という微かな呼び声がする。
それはどこか聞き覚えがあるような声で……。
「後木!?」
気づいたのは
逆巻 天野
だ。目を凝らせばたしかに、嘴に挟まれジタバタしているのは真央なのである。
ああしかし、ロク鳥がまっすぐこちらに向かってくるのは、真央を仲間の元へ届けてやろうという親切心なんかでありはしないのであった。
「後木を助けないと!」
龍目 豪
が女子たちをラクダの影に隠れるように促しながら叫んだ。
天野があたりに水を撒き、石化トカゲを遠ざける。両方を相手にはしていられない。トカゲの方も、天敵のロク鳥の姿を見るや、一目散に砂の向こうに逃げてゆく。
コウが腰からびらりと太刀を抜き、来るロク鳥の襲撃に備えて構える。本当はコウにも、この程度の得物でロク鳥にどこまで立ち向かえるのかなどわからなかった。だが、一行を率いる者として、皆を守る役目がある。
伊藤 佳奈
がコウと肩を並べるようにして立ったのを、コウは驚きの眼差しで見た。
「躱して、一撃を狙う」
手には木刀を構えている。コウはそれを見て無謀を諌めずにはいられなかった。
「木刀如きで何ができる」
「如きだけど! でも、あたしに出来ることはこれくらいだもの。伊東一刀斎の名にかけて!」
伊東一刀斎は佳奈が祖先と信じてやまない、伝説的な剣客の名である。
だが、それについて説明している暇はない。
「来るっ!」
一直線に突っ込んでくる巨大な身体に、怯んだら負けだ。
佳奈がすべきは己が心を静めること。
そして、長年習い覚えた剣道の足捌きを、覚えた通りに繰り出すこと。
真正面からロク鳥を捕らえようとしたコウの刀が一本、高く弾き飛ばされるが、集中している佳奈の視界には映らない。
「躱して……!」
唱えながら腰を落とす。ロク鳥の嘴が頭上ギリギリを通過する。
「一撃!」
両手で構えた竹刀で突く! ロク鳥の腹に決まった感触! だが、みしみし、と木刀が軋む。
「くっ、硬い!」
ロク鳥の受けたダメージは如何ほどのものか。おそらくさして堪えてはいないだろう。だが、小さき者の小さき力に苛立ちを募らせたロク鳥は人間たちを憎々しげに睨みつけながら上空に舞い上がった。
「見直したぞ。正直、木刀で一矢報いるとは思っていなかった」
視線はロク鳥を見据えたまま、コウが佳奈を小声で褒め称える。
ロク鳥は羽ばたきで風をおこし、人間たちを吹き飛ばそうと大きく羽根を広げていた。
「させないんだからっ!」
飛び出して来たのは実々であった。実々はきつく、きつく、ロク鳥を睨みつける。
風に巻き上げられた実々の髪が、無数の毒蛇のように不穏に蠢く。ああそれは、ギリシャ神話の女怪物のように禍々しく。メデューサならぬ<ミミューサ>は、ロク鳥を赤い月の浮かぶ空に、まるで標本の中の蝶のように縫いとめる。
羽ばたけなくなったロク鳥は空中でバランスを崩した。目を回してぐったりと嘴に挟まれていた真央の身体が、ロク鳥の口から零れ落ちる。
「後木!」
豪が叫んだ。
「あのまま落ちたら……!」
いくら下が砂だとはいえ、無事に済むとは思えない。
天野が、落ちる真央をせめて抱き止めようと走る。だが、
「間に合わない……!」
後木、落ちるな……ッ!
天野が心から、本当に心からそう祈った時だった。
不思議なことに、加速をつけて地面へと落ちていた真央の身体が、ふわりっと浮かんだのである。
「え……!?」
天野は目を見開いた。明らかに物理法則に反した動きだ。
誰かが、ろっこんを発動させたのだろうか。……誰が?
「大丈夫ですかーっ!」
真央の身体は<空飛ぶ帽子>で滑空してきた九月によって受け止められ、そっと地面に降ろされた。
豪が、落ちていたコウの刀を拾い、渾身の力を込めて「ファイトー!」と投げつける。
<ミミューサ>の解けたロク鳥は体勢を立て直して刀を弾き飛ばしはしたものの、人間たちの怪しい力を目の当たりにして分が悪いとばかりに飛び去っていった。
まもなく、真央が気が付いた。
天野はホッと肩を撫で下ろす。
「大丈夫かい、後木」
「あ、天野ちゃん……ありがとなのだ」
なんで僕にお礼を云うんだろう……天野はそう思ったが……そして、真央にしても半ば無意識の言葉だったのだが……。
あのとき、落ちる真央の身体を一瞬浮き上がらせた<天邪鬼>な力――それが、自身のろっこんの進化した力、友の危機を救うための緊急発動能力であったことを、天野はまだ知らなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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