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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●VSロク鳥 2戦目!
時間は濃密に過ぎていたが、赤い月はまだ天頂すぎにあった。
ここまで、皆とても効率的に行動したといっていいだろう。
イワヒバリに変身した
御巫 時子
は、青のオアシスとを往復し、鞄に入れた果物や水などを運んできては、仲間に分けたり雛にあげたりした。相変わらず『おなかすいた!』しか云えない雛だったが、時子のほうからいろいろな話をして聞かせると、心地よさそうに目を細めたりもする。
神薙 焔
が持ってきてくれた食べ物もあったし、彼女のポーチの中にはチョコレートも入っていた。そういったものを食べながら雛と和やかな時間を過ごしていた船待機組は、とても元気だった。
竹松 梅
と仲間たちが丸太を引いて岩山の上に戻ってきた。仕事を終えた途端梅のろっこんは解け、筋骨隆々の青年から元の可愛らしいおばあちゃんに戻る。
「は~しんど。ちょいと休ませてな」
梅が日陰で横になると、「ごめん僕も」と
日暮 ねむる
も云った。
「ちょっとばかし仮眠を取るよ。手が必要な時は起こしてね。おやすみぃ……」
梅の隣に横になり、自分に<In to the Sleep Act2>をかけてあっという間に眠りにつく。
丸太準備組の帰還に気づいた焔、時子、
鬼崎 あやめ
、
エヴァ・ブランシェ
、
尾鎌 蛇那伊
が外に出てきた。彼女たちの力を借り、
八神 修
と
小山内 海
は丸太を斜面に等間隔に並べてゆく。赤い岩肌は滑りやすかったが、気を付けながら丸太を固定し、船を動かす準備は整った。あとはその丸太の上に船を乗せられさえすればいい。
遠くに見える黒い点、ロク鳥の帰還に気づいたのは、またしても時子であった。
だが、時子には先ほどとはちがう勝算があった。
「……ロク鳥を説得してみましょう」
「説得?」修が眉を顰める。「ロク鳥が、餌である人間の言う事を聞くとは思えないな」
だがこれまでの雛との交流が、時子に自信をつけていた。
「私たちが餌でないことを知ってもらいたいです……」
そうね、と焔も云った。焔も青のオアシスから戻ったのち、雛に餌をあげたりしていたのだ。焔が手懐けた真っ赤なオウムも雛の鳴き声を真似したりして、鳥同士友だちになったようにも見える。だったら。
「ロク鳥とだって仲良くなれるかもしれないわ」
「そう上手くいくだろうか……」
修が思った通り、それは簡単なことではなかったのだ。
なにしろロク鳥は、真央を食べることもできず、コウたち一行の返り討ちにもあい、王者の誇りを傷つけられてすこぶる機嫌が悪かったのである。
◇
ねむるはぱちりと目を開けた。絹を裂くような、きゃああっという悲鳴を聞いたからだ。
「なんだあれ、巨大な鳥に人が襲われてる?」
時子たちは苦戦していた。時子は<鳥の囀り>で必死にロク鳥に話しかけている。だがロク鳥は聞く耳を持たず、翼を広げ人間たちを吹き飛ばそうと激しく羽ばたき、突風を起こす。蛇那伊が時子を庇うように立ちふさがる。あやめはロク鳥を魅了しようと<リリスの微笑み>を発動するチャンスを狙うが、発動条件である体に5秒以上触れながら笑顔を見せるような状況が整わない。
「加勢するよ!」
ねむるは叫んだ。<In to the Sleep Act2>、それは眠りを齎すろっこんである。彼の手がロク鳥の身体に触れさえすれば、荒ぶるロク鳥を穏やかな寝息の世界に引きずり込むのも不可能ではないかもしれない。だが、敵も然る者、人間たちには妙な力があると学習したのか、なかなか上空から下りて来ようとしない。
ねむるは悔しがった。
「ああ! あの身体に飛びつくことができれば!」
するとそれにエヴァが応えた。
「任せなさい!」
云うが早いかエヴァは『起死回生』と書かれた扇をばらりと広げ一閃!
<タービュランス>でねむるの身体を吹き飛ばす。
「うわっ……と、なにくそっ!」
宙に吹き飛んだねむるは、根性で体勢を立て直し、ロク鳥の爪にしがみついた。そこから木の幹のような足をぐいぐい上る。本当は頭に近い方がろっこんの効きがよいのだが、贅沢は云っていられない。ねむるは腿にしがみついたまま<In to the Sleep Act2>を発動させる。
こんな大きな体の生き物に、どのくらいで眠りの作用が利きはじめるのか、ねむるにも見当がつかなかった。しかしねむるが思っていたよりずっと早く、ロク鳥の呼吸はやさしくなりはじめた。先ほどろっこんの力を借りて眠りについていたために、ねむるのろっこんは一時的に強化されていたのだ。それが彼のろっこんの進化した力なのである。
急な眠気に襲われたロク鳥は羽ばたきを止めると地面に舞い降りてきた。
駆け寄るあやめと時子に、ねむるはいまだよ、と視線で合図する。
食べられてしまうかもしれない危険も顧みず、あやめはロク鳥の目の前に駆け寄ると、その巨大な嘴に触れながら笑顔を作る。
(自分は非戦闘要員だから戦いには向かない……そのかわり、いまこのとき、命を賭けます!)
それがあやめの覚悟だった。
「私達を餌と見ずに協力してほしいの」
<リリスの微笑み>の発動。一か八かの賭けだ。
時子があやめの言葉を通訳する。
心臓がバクバクする。効かなければ……考えたくはないがこの距離ならパクリ、だ。
だが素晴らしいことに、ロク鳥のつり上がっていた目尻がゆっくりと下がってゆくのを、あやめは見た。
焔のオウムと一緒に巣穴から飛び出してきた雛がロク鳥に飛びつき、甘えた鳴き声を上げた。
時子は驚いた顔をしてあやめを見た。
「ママ、ママ、って云ってます……」
「このロク鳥はママってわけですね」
「いえ……そうなんですけど……私たちのことも、『ママ』、と」
ロク鳥から怒りの気配が消えていた。
雛が人間たちに信頼を寄せていることがわかり、食べようという気も失せたようだった。
焔が云った。
「ロク鳥に、上手いこと船を岩山から降ろすのを手伝ってもらえないかしら?」
あやめは頷いた。そして、用心深くろっこんは発動させたままロク鳥にこう尋ねた。
「恐れ入りますが船を持ち上げられませんか? もしくは船を押すように蹴れませんか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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