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己の魂を越えてゆけ
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【汝の掲げる正義を示せ】
「あんなところに!」
赤羽 勇樹
、寝子中2年生。14歳。
彼は今、近所のお婆さんの飼い猫探し中だ。
その猫は他人の家の庭の木の上で昼寝をしていた。
「よし……」
赤羽は家主に許可を得たあと、軽々と木の上へ登っていく。
そしてそっと猫を抱き寄せた。
「捕まえた! 一緒に帰ろう、って暴れんなよ!」
寝ているところを邪魔されたせいか、猫は腕の中で暴れて引っ掻き回す。
鋭い痛みに、思わず猫を地面へ落としてしまう。
すとんっと着地した猫は、またどこかへ走り去ってしまった。
「勘弁してくれよ……。でも、あいつの顔はしっかり覚えた!」
一瞬だったが、赤羽と猫は目を合わせた。
それがドッペルゲンガーを呼ぶ契機だとは知らずに。
赤羽の影が立体化していく。
現れたるは、もうひとりの赤羽。ドッペル勇樹!
「お前の『正義』を否定して……、俺の『悪』を実行する!」
赤羽は一瞬で目の前の存在が敵だと判断した。
ドッペル勇樹は家屋へ走り出す。
嫌な予感がした。後を追う。
「もう1人の俺だと……? やめろ、その人を襲うな!」
今まさに家主へ殴りかかろうとしていたドッペルを引き剥がし、玄関の外へ投げ捨てた。
ドッペル勇樹は不敵に笑うと、今度は外へ駆け出していった。
「まずい、あいつ、無差別に人を襲う気だ!」
混乱する家主への説明は後だ。
赤羽は全力疾走でドッペル勇樹を追い掛けた。
人通りの多い場所に出る直前。
廃ビル街で赤羽はドッペルを捕まえた。
「いい加減にしろ!」
殴ると同時に、同威力のパンチが顔面にぶち当たる。
防御はお互い考えない。
眉間から血が滴り落ちる両者。
その血を拳に塗り、更に殴り合う。
2人はほぼ同時に叫び、十字を切った。
「「正義執行!」」
すると、互いの血が付いた場所が突然発火!
2人とも火達磨だ!
「熱ッ! うわっ、うぐっ……! ろっこんまで一緒か!」
素早く寝転がって消火をした赤羽が奥歯を噛み締める。
ドッペル勇樹は上半身の衣服を脱ぐことで火傷を回避していた。
赤羽を見下ろしながら彼は言う。
「正義か。笑わせるな。俺には凶悪犯の親父殿の血が半分混じってるんだ……。お前がいくら善行し、親父殿みたいな悪を駆逐しようと、その事実は消えない!」
「うるさい……!」
焦げた肌が痛む。
赤羽は自分の背負った業の深さを今一度思い返してしまう。
「身近な悪を見てきたからこそ、俺は正義で悪を駆逐する!」
「カッコつけるなよ。お前だって本当は気付いてるんだろ? 世の中は糞で、人類皆、悪人なんだよ。自分より弱い人間が居れば、寄って集って欲望の捌け口にする! その証明が母さんとお前だ」
ドッペル勇樹の紅い目が憤怒に燃える。
「なあ、お前達は『凶悪犯の伴侶と子供』というレッテルだけで、どんな筆舌に尽くしがたい酷な目に遭った? 学校で石を投げられた気分を思い出せよ。それに、どんな気持ちで母さんは死んだ?」
「……知っているさ、言葉にするのも飽き飽きなくらいにな」
「だったら正義って言葉で飾って悪に憎悪の塊ぶつけて復讐してるお前はなんだ? お前だって誰かを傷付けている悪人じゃないか」
「違う……、俺は、正義の、ヒーローだ!」
否定する赤羽の首を、ドッペル勇樹が両手で締め上げる。
「ヒーローなんか辞めて悪人になろうぜ。悪を持って悪を征す……。俺と1つになって人類皆殺ししようぜ。お前以外を滅ぼせば、お前の正義は唯一の物になる!」
気道を絞められ意識が霞む赤羽。
それでも、死力を尽くしてドッペルの手を掴んだ。
「確かに……、俺は、復讐の為に『正義』を掲げてる……! だがな、それだけじゃ、ない!」
首を圧迫する手を解き、払い除けようと赤羽は力を篭める。
「こんな俺を庇ってくれる理性ある優しい人達を護る為にも掲げてるんだよ!」
自分を救ってくれた幼馴染の一家や、もれいびチームの仲間たち。
その人たちを守るため、この歪んだ正義を赤羽は真っ赤に燃やす!
「だから俺の『正義』は、『悪』に堕ちない! 喰らえ!」
赤羽の渾身の頭突き! 衝撃で鼻血が迸る!
ドッペル勇樹の顔面に大量の鼻血が付着した。
「お前が消えろ! 俺の、『悪』の心め!」
ドッペルの断末魔が響き渡る。蝋燭めいた姿のドッペルは、その場に倒れて動かない。
胸の奥に広がる独特の焦げ臭さは、しばらくしてドッペルが消えると感じなくなった。
「……俺が掲げる『正義』は……確かに歪で不出来な正義だ。だが、『悪』に走る事はしない。俺は俺の『正義』を貫く」
だから、お前の事は忘れない。
「俺は善良な弱きを助け、悪しき強きを挫く……。悪意を持つもの全てを屠る正義が、時として誰かを傷付ける刃になるのなら……」
道を踏み外せば、俺はお前になるのだろう。
赤羽は自戒するように、ドッペルの姿を心に焼き付けるのだった。
<
赤羽 勇樹
:堕ちた姿とまみえる>
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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