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己の魂を越えてゆけ
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【愛と誠と宿敵・3】
「あ、来た来た♪ あの子が『咲』が気になっている男の子の1人ね?」
ドッペル咲――今では本物の咲から放たれる色香は凄まじかった。
行き交う男の鼻の下が伸びに伸びていることがその証だ。
舌なめずりしながら七峯の前に現れた咲は、女神のように慈愛に満ちた笑みをこぼした。
「急に呼び出してどうしたの? って、2人?」
咲は内心、こっちもかよ、と毒を吐く。
普段と雰囲気の違う咲に戸惑いながら、七峯は頭を下げたまま低姿勢でこう言った。
「お手数掛けます姐さん、俺らと闘ってもらえますか。そんで思いつく限り重い一撃をお願いします。本物なら、俺なら絶対耐えます」
「いいや、宿敵に打ち勝つのは俺のほうだ」
ドッペル亨もずいっと前へ出る。
「いいわよ、お姉さんが相手してあげる」
了承を得られた、と2人の七峯は顔を見合わせ頷き合う。
「それじゃ、行くぜ! 今日こそ観念しろよ、鬼矢萩!」
七峯たちは指をパチンと鳴らせば、ろっこん『縮身』で小さくなった。
隠し持っていた裁縫針を刀代わりに担ぎ、咲の体へ飛び付く!
「ちょっと、やだ、そこは!? んぁ……」
裁縫針で痛みと快感の良い塩梅の刺激を与え続けられる咲。
その場にへたりこんで声を震わせる。
「あぁん、痛いのもっとぉ……!」
咲はドMだった。
「姐さん! 早く反撃して下さい! 今日の姐さん、おかしいですよ!?」
七峯の言葉に咲は我に帰った。
「そ、そうだったわ。じゃあ、ペシャンコにしてあげるわ!」
自分の体中を平手で叩く咲。
それをモグラ叩きの要領で回避し続ける七峯たち。
七峯は咲の左耳付近へ顔を近付けると、その想いの丈を囁いた。
「一寸法師の宿敵は鬼と言えど、惚れもしない者を選ぶものかッ! 宿敵はただ倒すべき者でなく、打って打たれてが愉しい幾度でも手を合わせたい相手。こいつになら焼かれたい潰されたいって思える奴じゃなきゃならねぇ。そいつはな、惚れた奴だけだ。闘争はそういう想いの不器用な届け方さ!」
咲は七峯を右手で掴み取る。
全身を握り締められ、激痛に耐える七峯。
だが、彼は決して諦めなかった。
「俺の信念は……
『宿敵は惚れるが故に、闘争は想いが故に』! つまり、“No battle, No love”だ!
」
咲は彼の想いに感銘を受けていた。
(あの子……愛されてるわね)
何故だか無性に腹が立った。誰でもいいなんて思っていた自分自身に苛立っていた。
そこへドッペル亨の無慈悲な攻撃が咲の背中を襲う!
「何を惚けている、鬼矢萩! 俺はここ、だ、ひぃ!?」
左手で掴まれ、身動きが取れないドッペル亨。
咲のこめかみは痙攣していた。
「貴方の一撃……、ただ刺しているだけじゃない。くだらないわね」
咲は両手で握っていた七峯たちを宙へ放り投げた。
そして拳を振りかざし、漆黒の光線の洪水が2人を飲み込んだ!
元のサイズに戻った2人は、既に満身創痍だった。
常人ならば立ち上がれないほどの痛みが、彼らの全身を苛んでいるのだ。
しかし、七峯は膝に手を掛け、気力を振り絞って立ち上がる!
「俺は……」
両足を踏ん張って、腰を据えて、背筋を伸ばして、彼は叫んだ。
「俺はあんたを愛してるぜ、咲姐さんッ!」
天に拳を突き上げ、勝負にも自分にも打ち勝った瞬間である。
ドッペル亨は体に亀裂が入り、そのまま瓦解していった。
「はァ……はァ……、やってやったぜチクショー!」
そのまま前のめりで倒れそうになる七峯を、咲は慌てて受け止めた。
「うふっ、なかなか根性あるじゃない? さぁ、気持ちイイご褒美の時間よ♪ 今日は生で……、あら?」
咲の目の前には、デブ猫がじっと見詰めていた。
「付いてきたのかよ……」
七峯は呆れていた。そして微かに笑った。
「上出来だぜ、デブ猫。やっぱり『本物』じゃないとな……」
「ま、まさ、か……?」
咲が振り返る。
そこには、目を血走らせて竹刀を構えるドッペル――鬼矢萩のオリジナルが顕在化していたのだ。
「久しぶりだな、物の怪」
矢萩が口角を釣り上げながら睨む。
「そんな破廉恥な結末は認めん! その男との決着は私の物だ!」
「馬鹿ね、また相殺するまで、えっ?」
咲の身体を羽交い締めにする七峯!
「咲姐さん、今です! 俺ごと撃て!」
「な、馬鹿じゃないの!?」
狼狽える咲。だが七峯は動じない。
「惚れた奴になら、俺は潰されても構わない! むしろ本望だ!」
「七峯君、その心意気、敵ながら天晴れ!」
矢萩の拳が漆黒に輝く!
「失せろ、ニセモノ!」
今日一番の最大火力が、2人を軽々と飲み込んでいった。
再び現実世界へ戻ってきた矢萩。
彼女は七峯に頭を下げた。
「七峯君……。今回は感謝する。お陰で自分を取り戻せた。……というか、傷は大丈夫か?」
「は、ははは……。やっぱ本物の火力はやべぇぜ……」
黒焦げの七峯。だが、気丈に笑顔を見せていた。
「……なぁ、姐さん。その、昔、何かあったのか?」
七峯の詮索に、矢萩は思わず鋭く睨み付けた。
「悪い! そんなつもりじゃねぇんだ。……ただ、宿敵が本気出せないと、俺が困るんだ」
そして真剣な面持ちで、彼は口に出して誓う。
「俺はあんたが好きだ。神魂の影響なんかじゃない。本気だぜ!」
「な、何を血迷った事を!? だから破廉恥なのだ!」
スパーンッと竹刀で七峯の頭をひっぱたいたあと、踵を返して巡回へ戻る矢萩。
その胸の鼓動の高鳴りに、戸惑いながら。
(な、何なのだ、この気持ちと多幸感は……!?)
だが、それらを受け入れられない過去を、彼女は背負っていた。
(こんな気持ち、咲には不要ッ! あのような過ちを、2度と犯すものか……!)
彼女の信念は『責任取らない破廉恥行為、性欲だけの恋心の完全拒否』である。
体の一部の幻痛に苛まれながら、矢萩は商店街をひたすら突き進んでいくのだった……。
<
七峯 亨
:恋愛宣戦布告、完了>
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矢萩 咲
:復活!→己の『罪』を忘れるべからず>
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シルバーシナリオ★(150)
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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