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映画村ポルターガイスト 少し不思議なお片づけ
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「皆の衆ーたいへんじゃたいへんじゃ!」
全員で片づけしているところに登場したのは、ろっこん「TRANSMUTE」で大人のからだになった
大田原 いいな
。急いでいたため、心拍数が高まりすぎてしまったようだ。
「仇敵龍八が! よからぬことを企んでおるぞ!」
いいなに注目が集まる。
「奇麗なお姉さん、どうかなさいましたかー」
片づけの手を休め、
屋敷野 梢
がのんきな声で尋ねる。
「またピンチが俺を呼んでいるのか!」
息巻く
風雲児 轟
だが、拳の痛みはまだ引いていない。
「ふん、もう遅いぞ」
いいなの後から現れる者。暗闇から幽鬼のごとく、
草薙 龍八
。
「ぬっ、仇敵龍八!」
「善行してると思ってる諸君……服務規程を知ってるか?」
無機質な表情をたたえたまま、淡々と言葉を継いでいく。倉庫内の空気が張りつめた。
「守衛も警備業務の一環だ……忍び込んだり夜まで隠れてる奴は自己責任だが、まず間違いなくじいさんは職を失うな」
取り巻きの反応は、凍りつく者、言い返す言葉を探る者、睨みつける者、ロケット花火をぶつけてやろうか企む者、様々だ。甚八も愕然とした表情となり、にわかに周囲の物が、また動き始めた。
「ポルターガイストのお片づけを手伝いに来たと主張して、納得してくれると思うか? どの道じいさんの守衛人生に汚点を残して終了……正式に許可を取ってからすれば、防げた悲劇だな」
締めくくる龍八。やはりその顔つきは無機質である。
「許可なら取っていますよ」
取り巻きの中から姿を見せるのは
森 蓮
。
「なんだと?」
「ここへ来る前に、本校の理事長へ直に校外授業の申請をして来ました。『いいね!』の一言で許可がおりました。『後は私に任せておいてちょうだいな』とも。こちらがその許可証です」
照明を浴びて、理事長の雑なサインが入った許可証がひらひらと揺れる。蓮の参加が遅れた理由の一つにはこれがあったのだった。ちなみに、如何にして理事長
桜栄 あずさ
が映画村に談判したかは、諸般の事情によりここでは明記しないのであしからず。
「ふん……どうやら本物のようだな。愚鈍な集まりと思っていたが、そうでもないようだ。せいぜい仲良しごっこを楽しむんだな」
契約書にはほとんど目をくれず、龍八は身を翻した。深緑のコートがカーブを描き、暗闇へと吸い込まれていく。靴音だけが、龍八が遠ざかって行くことを物語る。
「ふう、よかったね甚八さん」
甚八以上に気が気じゃなかった
雪見 大福
が脱力する。
「私たちのせいでかえって迷惑をかけてしまったようで、申し訳ございません」
白浜 渚
も陳謝。
「いえいえお気になさらず、大事にはならなかったのですから。ささ、お片づけを再開しましょう」
夜明け。倉庫内に光が差し込んだころ、無事に片づけは完了した。
「気持ちのいい朝ですね」
睡眠を十分にとってきた蓮には清々しいが、他にとっては眩しい以外にない。あくびをしたりどっと押し寄せる疲れを隠せないでいたりする。
「皆さんありがとうございました。これからはなるべく寂しさを増幅させないよう頑張りますね」
別れが寂しいのか、甚八が低いトーンで謝す。
「まあまあ甚八さん、そう気張らないで。俺たちもたまに遊びに来たりするからさ」
また物が動いてはかなわぬと、
邪衣 士
が甚八の肩を叩く。
「ソウですヨーまタ苺ジャムパン差し入レマすヨー。そレトもクリームパンがイイでスかー?」
百鬼 諶之丞
が調子よく言うと、他の誰もがうなずき笑いあうのだった。
三々五々、家路につく。
御剣 刀
と
桜庭 円
が並んで歩き、その後を
常葉 治
がそわそわと追っている。
亜魚隈 猯利
は持参していた釣り道具を背負って別方面へと歩いて行く。朝釣りに向かうようだ。
そんな彼らの背をいつまでも見送る甚八に、声をかける者がいた。
「よかったな、爺さん」
甚八の背後にいたのは
吉祥寺 黒子
だ。
「おお、あなたは……いつもここに忍び込んでいたお嬢さん」
「!?」
甚八は黒子の存在を知っていた。
「よくここら辺でボーッと、寂しい顔をしておられましたね」
「ここは……俺の思い出の場所なんだ」
黒子にとって映画村は、死んだ父母に関係している大事な場所だったのだ。
「そうですかそうですか」
「けどなんで……俺のこと黙ってた? 俺が現象の元凶だったかもしれなかっただろう?」
やや沈黙があってから、優しい目で口を開く甚八。
「私にとってここは唯一、自分の存在が許されている場所なのです。ここがなくなってしまったら、私の居るべき場所はありません。あなたの毎夜見る朧げな印象に、私に似たものを感じたものですから。奪ってはいけないと思い、今まで黙っておりました」
溢れ出しそうになる何かを封じるように、黒子は返す。
「そっか、なあ爺さん突然で悪いけどさ……俺と友達にならねぇか? これから一緒に深夜巡回しようぜ。迷惑はかけないようにするからさ」
「ええ、ぜひ」
朝日を浴びた倉庫内のセットや機材が、また少しだけ、コトコト動き出すのだった。
こうして映画村にまつわる少し不思議なお片づけは終息をむかえる。
後日、
桃川 圭花
が手放したハンディカムが甚八によって回収される。誰かが差し入れてくれたお古のテレビで、それに収まっている参加者のドタバタ劇を観るのが、甚八の密かな楽しみとなる。おまけに
響 タルト
が『寝子島タブロイド』に「美老守衛にまとわりつく霊障!」と銘打つ記事を寄稿したおかげで、守衛室周辺は密かな観光地にもなった。
おかげで霊障の起こることはなくなるのだった。
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あとがき
担当マスター:
小西 秀昭
ファンレターはマスターページから!
少し不思議なお片づけ、いかがでしたでしょうか。
アクションは思った以上に偏りがあり、「仮面男と戦う」「仮面男から逃げる」「宇宙人に捕まる」といった類が多く、「あれ宇宙人に捕まった人は誰が助けるんだろ?」状態になってしまい、アクションとは少し違った行動をとっていただいたPC様もいらっしゃいます。その点ご了承ください。
仮面男や宇宙人については、マスターコメントでそこまで行をさかなくてもよかったのかなと感じています。反省します。今後に活かしていきたいです。
今後も皆さんには甚八さんのことを覚えておいていただいて、ちょくちょく会いに行っていただければと思います。このたびはご参加ありがとうございました! 小西秀昭でした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月30日
参加申し込みの期限
2013年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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