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花火大会、夏の思い出
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【曖昧さには終わりを告げて】
エノコロ岬の片隅で、
如月 庚
と
月ヶ瀬 朔夜
は花火を見ていた。
「花火、大きいですね」
「そうだな。それに、ここだとゆっくり見られていいな」
夜空に散る光の輪を見ながら、庚と朔夜はぽつぽつと言葉を交わした。
こうして朔夜と並んでいることに、ずいぶん馴染んだものだと思う。
入学してからこっち
、思えば
ことあるごと
に、朔夜とコンビを組んできた。
日頃から
、そして
騒動が起こったとき
にも、庚の横には朔夜がいたのだ。
何気なく隣を向くと、いつもとは違う装いの朔夜がいる。
気配を察知したのか、こちらを見上げる朔夜と、目が合った。
澄んだ黒い瞳が輝いて見えるのは、花火のせいだろうか。
彼女が今日着ている青い浴衣はとてもよく似合っていて、最初に見たときには思わず見とれてしまった。
胸が高鳴り、他の物が一切視界に入ってこなくなった。
屋台を回るうちに見慣れたと思っていたのに、こうして間近に顔を見ていると、同じように今も胸が苦しくなる。
「花火もきれいだけれど、今夜は月もきれいですね」
涼しげなこの声を、ずっと聞いていたいと思う。
「如月さん……、あなたが隣にいるからかもしれません」
「俺が?」
聞き間違いかと思って問い返すと、朔夜は顔を真っ赤にしてうつむいた。
幾分取り乱した様子の朔夜がぶんぶんとかぶりを振ると、ポニーテールの黒髪が白いうなじをかすめていった。
そわそわしながら朔夜が庚を見つめ、紅潮した頬のままで微笑んだ。
無防備な笑顔を目の当たりにして、庚の鼓動が跳ねる。
これまで庚は、恋をしたことがないと、そう信じてきた。
けれど、朔夜が教えてくれた。
己の気持ちに思考が追いつくよりも早く、気づけば庚は、口にしていた。
「俺、お前のこと好きだ」
すとんと感情に名前がついた。同時に、そのままの気持ちを朔夜に伝えた。
これが恋だったのかと庚が納得する一方で、朔夜の目と口が丸くなり、あっけにとられた顔をする。
「……如月さん、えっ? それって、その、つまり……っ」
朔夜の瞳が、高揚する感情でぐんぐん輝きを増していく。
幾度か口をぱくぱくと開け閉めして、こみ上げてくるものをこらえかねたかのように、一息に朔夜も告げた。
「わたし、わたし、も! 私も好きだよ、如月さんが大好き!」
袖にしがみついて真摯に気持ちを伝えてくる朔夜に、庚もほんのり頬を染める。
「そ、そうか。それじゃあ、俺と……」
「よろこんで!」
庚が言い切るより早く、朔夜は庚を受け入れた。
「おう。そうだな、まあ、よろしく頼む」
「……私も。嬉しい。とても嬉しい……」
わずかに上体を寄せてくる朔夜と手をつなぎ、二人は距離を縮めて寄り添った。
夜空を彩る大輪の花火を見上げて、朔夜は言った。
「今年の花火は、今までで一番きれい……。如月さんが、一緒だからですね」
しっかりと握った手の感触をかみしめながら、庚もはにかみつつ、うなずいた。
「そう、だな。俺も、そう思う」
ぽつぽつと言葉を交わしながら、時折、無言のままで見つめ合い、微笑んだ。
きっと手を握ったままのこの距離が、これから当たり前になっていくのだろうと、想像と期待を半々に胸に秘め、庚は名を呼ぶ。
「月ヶ瀬」
「はい。如月さん」
少し力を込めて手を握れば、きゅっと握り返してくる。
それがなんだか嬉しくて、この間柄を大切にしたいと、そう願った。
【神魂って何だろ?】
「これが、アナバっていうやつナノネ!」
背の低い
御薗井 E セレッソ
でもきれいに花火が見られるようにと、
薄野 五月
はエノコロ岬灯台へ彼女を誘った。
「ここから見る花火も、迫力がありますねー。……ふっふ」
「人もあまり多くないワ! さすがアナバ、ナノヨ~!」
海の上に上がる花火に、セレッソが歓声をあげる。
「セレッソさん、ほら、ひまわりの形の花火ですよー」
「わあ! 今度のはぐるぐるナノ! ……ナルト? ナノヨネー!」
「普通の花火もきれいですよね-。連続して上がると、テンションも上がりますねー」
「金色の粒がぱらぱらって落ちてくるのもきれいナノ!」
「本当にきれいですねー」
五月とセレッソがそろって夜空を見上げていると、サンマさんの形の仕掛け花火がぱーんと上がった。
「わー、わー! サンマさん! 花火ってあんなに細かい形もでき……」
感激して声を上げたセレッソの、目の色が変わった。
「こんなに魅力的で、アモーレがはじけちゃうようなファンタスティコな花火が上がったから……、花火見たさに、天使が地上に舞い降りてきちゃったワ!」
「天使をも魅了するほどの美しさ、というわけですねー。しかし、天使より花火より、セレッソさんの笑顔も素敵だと、私は思いますよー」
どうやら様子がおかしいのは、五月も同じようで、つらつらと調子のいいことを喋りだした。
「ほら、花火が上がるたびに、セレッソさんのつぶらな瞳が、きらきら輝くんですよー」
「五月チャンの瞳も輝いているノネ! 天使もびっくりナノネ! むしろ、五月チャンが天使ナノネー! 五月チャンの瞳の中に、天使が見えるワ。ワアアオ!」
「わおわお、ですねー。そうだ、セレッソさん、もっと空に近づけるように、灯台にのぼってみませんか?」
「のぼっちゃう……にゃー!」
返事をしようと思ったとき、空に今度は、ネコの形の花火が上がった。
「五月チャンと一緒で、嬉しいにゃーん。一緒にのぼるにゃー!」
ぺたんと五月の腕にしがみついて、セレッソはごろごろと喉を鳴らした。
「ネコさんの花火、かわいかったにゃー! 寝子島の人はネコが大好き、ワタシも、この島の人が大好きにゃー! もちろん、五月ちゃんも大好きにゃんっ」
「おー、よしよし、ですよー」
急に甘えだしたセレッソの頭を、五月がなでた。
セレッソは、くふふふ……、と笑いながら、五月の腕に頬ずりをする。
「灯台の物見台に行くにゃんにゃーん!」
「行きましょ-!」
「にゃにゃにゃにゃごーん!」
スキップしながら五月の腕を引き、セレッソは灯台にのぼった。
「わあ、空が近い……、あ、あれ?」
ふっと、セレッソの意識がかすみ、ぐんぐん空へと上昇していくような心許なさを感じた。
どんどんのぼって、これからすごくきれいになるとわかっているのに、心がすかすかで寂しくなる。
自分も意識も、軽く軽くなっていく。
どんどん早く、希薄になって、その瞬間は訪れた。
ぱぱーーーーん!!! と、はじけたと感じた途端に、セレッソは悲鳴をあげた。
「きゃーーーっ!!」
はっと気づくと、力いっぱい、五月の腕を握りしめていた。
五月の腕にも力がこもり、拳が強く握られている。
二人は目を見交わし、それから思わず、きちんと物見台に足がついていることを確認した。
「今、私……、驚きました。少し、ぼんやりしていたのかもしれませんー」
「ワタシも、不思議な感じだったワ。びっくりしたノ! ぱーんってなったワ」
「そうですね、ぱーん、ぱぱーん! っていう感じでしたー……」
「花火に、感情移入しすぎちゃったのかもしれないワネー」
「少し、地上が恋しいですね……。おりましょうかー」
「賛成ナノヨ……」
若干力のない足取りで階段を下りた二人は、再び地上から空を見上げた。
「……あ! セレッソさん、今のは、しらす? でしょうかー。面白いですね、ふっふ」
空に広がるしらすのきらめきを目の当たりにして、五月は笑った。
セレッソも、なぜか急に笑いがこみあげてきて、空に向かって両手を広げる。
「しらすナノ! お魚、夜空を泳いでいったノ! 元気いっぱいナノネ-!」
「あはは、なんだかすごく、楽しいですね。花火もお祭りも、ええですねー」
「へんてこだけど、面白いノネ!」
エノコロ岬に来てから、おかしなことが立て続けに起こった気がしてとまどっていたセレッソだったが、疑問をつきつめて考えることはできなかった。
周囲の人々からも、不自然なまでに笑い声ばかりがあがっている。
中には、「また神魂だ……」などと話している声もあったのだが、まさにその神魂の影響を受けている最中のセレッソの意識には残らなかった。
「セレッソさん、愉快ですねー、豪快ですねー!」
細かいことなどどうでもいいような気分になって、五月とセレッソは声をあげて笑う。
「すごいノネ、花火ばんざいナノネー!」
笑いすぎて涙のにじんだ目を向けて、五月は言った。
「私、セレッソさんと一緒に花火が見られて、とても嬉しいですー」
「ワタシも! ワタシもナノヨ、五月チャン!」
くったくのない笑い声が、夜空にひびいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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