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猫鳴館、修繕強化週間
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●トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャー
さてこちらにも、初めての猫鳴館の前に立つ者がひとり。
(同クラブの如月くんに連絡を貰って炊き出しのお手伝いに来てみたけど……これが猫鳴館……うわぁ)
胸の内の動揺とは裏腹に、落ち着き払った様子で玄関先に立つのは
月ヶ瀬 朔夜
だった。ちなみに同クラブとは
寝子島☆美食クラブ
のことのようだ。
「よう月ヶ瀬。猫鳴館は初めてか」
如月 庚
が玄関先まで迎えに出てきた。如月さん、と朔夜は彼の名を呼ぶ。
胸の内では「如月くん」と呼んでいるのだが、実際に口にするときは「如月さん」になってしまう。普段、同世代にも敬語だし、落ち着いていて一見愛想がないようにすら見える彼女だが、それはただ、しっかりしなくては、という強い気持ちが蓋になってしまうだけで、胸の内までクールというわけではない。
(ひどいところは凄い埃まみれだったり壁にヒビが入ってたりするね……。こりゃ修繕は大変そうだなぁ)
という胸の内の言葉は、口に出すと、
「何といいますか、その、噂通りの……歴史のある雰囲気の寮ですね」
という具合になってしまう。
だから、庚に呼んでもらえてちょっぴり嬉しかったこととか、料理の手伝いをするのをちょっぴり楽しみにしていることなんかは、その表情からは窺い知れない。
もっとも庚の方はそれを知ってか知らずか、月ヶ瀬は付き合いやすい、と思っているようで、「なんで月ヶ瀬を呼んだか? ……さぁ、なんでだろうな……よくわかんねぇが……強いて言うなら……『しっくりくるから』それだけだ」ということになるらしい。もちろん、それを本人の前で言ったりはしないが。
猫鳴館の台所は、普段使っている人たちの管理がいいのか、他の箇所に比べて綺麗にしてあり修繕の必要はないようだ。
雪見 大福
と、彼に誘われた
高梨 彩葉
が、一足先にお菓子作りをしている。
「今日は高梨が先生な。お菓子……普通の飯は得意なんだけど菓子類は経験不足なんだよな」
「そうなの? ユッキーの料理のお手伝いのつもりで来ちゃったよ。私の方が先生?」
「高梨、菓子作りは俺なんかよりずっと上手じゃん。大丈夫、いつも作ってるようなの教えて貰えたらいいから。何が必要かわかんなかったけど、とりあえず菓子なら小麦粉とお砂糖とバターかな、と思って、それは逆巻に買ってきてもらってある」
「小麦粉とお砂糖とバター! じゃあ、クッキーにしようか。そんなに難しくないし、つまみやすいし、結構おなかにもたまるから、修繕のお供にはちょうどいいんじゃないかな?」
「オーケー。ほかに何かいる?」
「じゃあ、計り、ある? あとボールと……」
ふたりは、材料を計り、ボールに入れ、一緒にまぜまぜこねこね。
彩葉は「ユッキーとクッキー♪ ユッキーとクッキー♪」と鼻歌まじりに楽しそうだ。
「ユッキーと……あっ、そうだ。折角だから、雪だるま型のクッキーにする?」
「高梨に任せるわ……俺そーゆうのよくわかんねーし」
「そうしよ、そうしよ! ユッキーと雪だるまクッキー♪」
連呼されてなんとなく気恥ずかしい気もするが、高梨が楽しそうだからいいか、と大福は思う。
庚が朔夜を伴って台所に現れた。
「調理台、半分借りてもいいか」
「どうぞ。こっちはクッキー作ってるけど、そっちは何を作るの?」
「そうだな。豚汁かシチューか、と思っていたが……」
そういって庚はちらりと朔夜を見る。
朔夜が「クッキーは洋風菓子ですから、こちらも洋風のシチューはどうでしょうか」と上目遣いに進言したので、今夜のメニューはシチューということになった。
「修繕は力仕事ですし、しっかり食べて体力をつけなければ駄目ですよ。腹が減っては戦はできぬ、です」
朔夜は持参したエプロンをきちっと装着。
「せめぇ台所だが……まあ流れ作業でやりゃ何とかなるか」
そういうと庚の包丁が唸る。
クッキー生地を寝かせに入ったので彩葉と大福もシチュー作りを手伝う。材料はあり合わせと、天野に頼んで追加で買ってきてもらったものだが、なにせ寮生分のシチューを作ろうと思ったら相当な量だ。あまり手先の器用ではない朔夜はピーラーでの皮むき係になり、その几帳面な性格で野菜の皮を綺麗に剥いてはタイミングよく庚に渡す。庚と大福は包丁の扱いに慣れているので、リズミカルに野菜を刻んでゆく。彩葉は庚の指示に従って具材を鍋に投入する係だ。
「如月さん、こうやって毎日炊き出しするんですか」と朔夜が尋ねる。
「今週はバイトがない日は作ってやるつもりだ……悪ぃな月ヶ瀬、付き合ってもらっちまって……機会がありゃ礼はする」
「……はい」
(如月くん、料理上手なんだなー……お礼なんて、いいのに)という朔夜の胸の内は、もちろん表情には出ない。
「生地、寝かせ終わったよー。ねえ、朔夜さん、クッキーの生地を雪だるまの形にするの、一緒に手伝ってくれない?」
「私が、ですか?」
「ユッキーはまだ材料切ってるし。如月くーん、彼女借りるねー」と彩葉が朔夜をひっぱってゆく。
こうして彩葉と朔夜が生地を雪だるまの形にしていったのだが……残念ながら、絵が壊滅的に下手な彩葉と手先が不器用な朔夜のコンビが作った雪だるまは、まるでお化けのようになってしまったという……。型があったらきっと理想通りに出来たのだろうが、型がなかったので仕方がない。
「わー、台所、狭いですねー……って如月君じゃないですかー」
猫鳴館をぐるりと見学してきた
屋敷野 梢
が台所に顔をだした。庚とは
ミステリ研
仲間らしい。
梢は初めて見た猫鳴館の様子に驚いたようで、すこし興奮気味にこういった。
「いやーびっくりしましたよー。お風呂がドラム缶風呂とかー。思わず一緒にいた逆巻君に、冬は私の家に泊まりに来てもいいよって言ってしまいましたよー。そうしたら猫鳴館にはシャワーもあるよ、って。でもお湯が出ないところもあるみたいですがー」
天野はシャワー室の掃除に行ってしまったのだろうか、梢ひとりだ。
「シチューですか? おいしそーです! 料理上手なんですねー。でも、私だってそこそこなんですよー。おうちでは毎日作ってますからねー」
梢はそういって、無い胸を張る。
「じゃあ、サラダでも作ってくれるか?」
「もちろんです! お手伝いしますよー」
無い胸を張るだけあって梢もなかなかの手際で、冷蔵庫から葉物野菜を取り出すと大皿に素敵なサラダを作ってくれた。
小麦粉とバターがあるということでシチューのルーも自作した庚は、ひと口味見してフムンと肯くと、朔夜を手招きする。
「……月ヶ瀬。味見」
味見をした朔夜はその美味しさに感激した。
「おいしいです」
感激はあまり表情に出なかったと思うのだが、庚は満足したようだ。
「クッキーも焼けたようだな……味見させてもらっていいか」
朔夜の返事を待たずに、庚は口に放り込む。
「私が作るとどうしても見た目が悪くなりますが……食べてしまえば同じことです」
(……でも如月くんの料理の方が美味しそうに見えるのも事実なんだよね、悲しいけど。って、見てたら私もお腹すいてきたー……)
「美味い」
「は……?」
「美味いぜ、クッキー。……まぁ、なんだ……料理は見た目より、心、だよな……」
「え……と……は、はい。そう……ですね……」
(生地を作ったのは高梨さんと雪見くんだけど……でも……でも! そういってもらえて良かった……)
朔夜が内心悶えそうに照れていたことは、台所にいた誰にもわからなかったに違いない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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