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花火大会、夏の思い出
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【一緒に見ようよ】
人で埋まった海岸を、
桜 月
はあちこちに視線を向けながら、一人で歩いていた。
人混みは苦手だが、ここに来てよかったと思う。
花火大会だと意気込んで、着飾ってきた人々の姿は、目に楽しい。
浴衣を着ている人も着ていない人も、表情が明るく、月には誰もが輝いて見えていた。
様々な着こなしを目にして、月はすぐにもデッサンをしたいと、むずむずしだした。
人にはそれぞれ魅力があって、参考になると同時に、刺激を受ける。
そんな中、見知った人の姿を見かけて、月は思わず呼び止めた。
「北条さん。こんばんは」
「あら、桜さん、こんばんは。偶然ですね」
身軽なタンクトップにホットパンツを合わせた姿で、ペットボトルのジュースを飲みながら、冬華は夜の浜辺を歩いていた。
「きっと誰かいるんじゃないかと思っていたんですよ」
「そうだな。北条さんは一人かい? よかったら私と一緒に見よう」
珍しく月のほうから冬華を誘うと、彼女は微笑みながらうなずいた。
「ええ、喜んで。一人じゃ寂しいと思っていたところなんです」
「しかし、こうして会えたのが北条さんでよかった」
「どうしてですか……?」
「北条さんは美人だからね。怪しい艶やかさもあるし、なによりスタイルがとても良い」
手放しで褒められて、冬華は照れくさそうに首を振った。
「そんな……、桜さんこそ、風情があって美人ですよ。今日も男の人に声をかけられたんじゃないですか?」
「まさか」
即座に否定する月を、冬華は不思議そうに見つめる。
「私なら放っておきませんが……、でも、そうですね。今日はカップルでいらしてる方が多いのかもしれません」
先ほどから時折目につく、相思相愛な人々の様子が目の毒だ。
「……北条さん、なにやら良い香りがするね」
月が冬華に近づいて、目を閉じた。
「少しばかり、おしゃれをしました。香水の香りですよ」
せっかくの花火大会なのだからと、冬華は友人にもらったカトレアの香りと、少々スパイシーな甘い香りを身にまとっていた。
「イメージが喚起されるような香りだな……。北条さんのイメージに合う服が、はっきりと思い浮かぶようだよ」
「まあ、桜さんらしいですね」
「今日の服装も、北条さんの魅力をひきたてていていいね。デザインの参考にしたいのだが、よく見せてもらっても構わないだろうか?」
「参考になるのかどうかはわかりませんが、いいですよ」
「ありがとう。では、確かめさせてほしい……」
月は真剣な眼差しになって、たたずむ冬華の背後に回った。
「この、首筋から背中を降りて、お尻へ向かう曲線が美しい。女性らしくて魅力的だな」
指先でそっとなぞりながら、月は冬華の背骨にそって、素材や縫製をチェックした。
「いいラインだ。自然なくびれが、お尻の丸みをより美しく見せている」
しきりとうなずき、月は冬華の前方に移動した。
「一方で、胸は大きく、自己主張しすぎているように思える。ここを強調するのか、ボリュームを抑えるのか……、それによってデザインもがらりと変わるな……」
「あ、あの、桜さん……」
月の手の平が、包み込むように冬華の胸の脇を通っていく。
「ふむ……、下着も大事か。この服に合わせるのは、どんなデザインだろう?」
無造作に月の指が冬華の胸元を引っ張って、隙間から下着を覗いてチェックする。
「あの、人目が……。それに、そのぅ……」
顔を赤くして冬華が視線をさまよわせた。
周囲の人の注目が、にわかに身体を熱くさせる。
月の熱意に応えてあげたい気持ちはあるが、なで回されるのは恥ずかしい。
そんな冬華の動揺や抵抗には気づきもせず、月はまじまじと観察しながら、しゃがんでいった。
「足もきれいだな。この足を引き立たせたいなら、刺繍の入ったレギンスや、ストッキングはどうだろう」
足の肌触りまで確認しだした月に、たまらず冬華は声を上げた。
「あのっ、桜さん、恥ずかしい、です……」
「ああ、もう少しで済むから」
さっと立ち上がった月が、冬華の顎に手を添え、持ち上げた。
「ほら、上を向いて……。顎の形もいい。それに、まっすぐな白い喉も。この顔立ちと、それから髪に合うアクセサリーは、そうだな……」
「あっ、桜さん……、顔が、近いです……っ」
たまらずぎゅっと目を閉じた冬華の、鼓動がぐんぐん増していく。
恥ずかしさとは別の胸の高鳴りを感じて、冬華はとまどった。
間近に感じる吐息と視線に、ぞくぞくするような感覚が走る。
冬華の頭に、
以前見た夢でのあれこれ
が、まざまざと思い起こされた。
夢の中とはいえ、あのときは、女性を相手にふしだらな欲求を抱いてしまった。
人肌が心地良いと、感じていた。
思い出にとらわれそうになり、冬華ははっとして、目を開いた。
ぶつぶつとつぶやきながら吟味していた月も、つられてぱっと顔をあげた。
「……ん!? す、すまない……! こんな人目の多いところで、私ときたら!」
周囲を見回し、自分の行動を省みて、月も冬華に負けないほど顔を赤らめた。
「いえ、大丈夫です。気にしなくて、いいですわ……」
冬華はいくぶんほっとしながらも、熱を発し続ける頬を、自分の両手で包み込んだ。
「ふふー、ふふふーん♪」
頭頂部の髪を一房、ぱたぱた振って、
千鳥 雅人
は海岸をうろうろしていた。
「お待ちかねの花火、花火~♪ どこで見ようかなぁ~?」
人も多いし、皆が花火に夢中になるだろうから、立ったまま見たほうが安全かなと、雅人は考えた。
海岸沿いの最前列より少しばかり後ろで、落ち着いて見られそうな場所を探す。
「……あれれ、千鳥君だ、おーい!」
わたあめを食べる雅人の背中に、
天馬 ひびき
の声がかかる。
花火柄の浴衣を着て、うちわとペガサスのぬいぐるみを持ったひびきが、手を振りながら駆けてきた。
「あっ、ひびきちゃん!」
「やっほーやっほー、千鳥君! わたあめ、とってもおいしそうね」
そういうひびきも、団子にたこ焼き、チュロスにジュースを抱えて、もぐもぐ口を動かしている。
「よかったら、花火一緒に見る?」
「うん、いーよ!」
雅人の誘いに、ためらうことなくうなずいて、ひびきは隣に並んだ。
「どこで見ようね~?」
「あんまり混雑してないところがいいよねぇ」
わたあめをくわえたまま、雅人が周囲を見回していると、ちょうどそこを通りかかった
奈良橋 博美
が、足を止めた。
「……あー、少し待て。口元、わたあめでべたべたになってるぞ。ティッシュいるか?」
「えっ、わ!」
雅人が慌てて口のまわりをぺろんと舐めると、とても甘い味がする。
「へへ~、大丈夫! ありがとー」
「いや。見る場所を探しているのか? 向こうが少し、すいていたようだけど。案内しようか?」
「いいの? ありがと~!」
ひびきと雅人は喜んで、博美についていく。
「そうそう、このあたりだ。……ここ、いいかな?」
人の密度が下がったところで、博美は先客に声をかけた。
「ああ、どうぞ。もちろん構わないよ」
そこにいた月と冬華が、いまだに赤い顔をしたまま、振り向いた。
「どうぞ、ご一緒しましょう」
「わぁい、ありがとーね!」
ひびきがさっそく冬華の隣に立ち、雅人と博美もそれに並んだ。
「花火もそろそろ始まる頃だろう」
月が海の方へ目を向ける。
海岸にアナウンスが流れ、花火がドンと打ち上がった。
「わあ~!」
会場に集った人々の間から、口々に歓声があがる。
「うーん……、きれいだな!」
感じ入った様子で、博美が言う。
「きれいだよね、光の粒が空いっぱいに広がってるよ」
ぬいぐるみの顔も空に向けて、ひびきも瞳を輝かせた。
「丸いのもきれいだけど、猫とかハートとか、形にこだわっているのも面白いな」
「本当だねぇ、俺、目が離せないよ~」
うっとりと夜空を見上げる雅人の口には、またしてもわたあめの棒がくわえられたままだ。
「ああ、おい、また汚れてるぞ」
苦笑を漏らしながら博美が指摘すると、雅人ははっとして口を離した。
「ま、またやっちゃった……!? うわうわ、見惚れすぎちゃった……!」
ハンカチで口のまわりを拭きながら、雅人が照れ笑いをする。
「かっこわるいとこばっかり見られちゃったねぇ」
「いや、そんなことない。花火、きれいだもんな。気持ちはわかるよ」
「そう言ってもらえると、気が楽になるよ~」
「あっ、サンマさんの形だよ!」
ひびきが指さすと、月も冬華も、完成度の高さに感心して拍手をおくった。
「すごいですね、サンマさんの花火だなんて、初めて見ました」
「形がきれいに整っていたな」
「花火、すごーい!」
うちわを振って、ひびきが喜ぶ。
「次は回転ものだ。見事に回るな」
渦をまいて飛び散る花火に博美が注目すると、雅人も海上に走った光に注視した。
「あそこ、光ってるよ。……うっわぁ、光の束が吹き出した! すごいねぇ!」
水中から夜空に向かって、柱のように筒状の花火が駆け上っていく。
「仕掛け花火にこだわりを感じるな」
「うんうん、職人さんすごいよねぇ」
のどかな雰囲気のまま、一同が花火を見ていると、博美の視界の端にちらりとよぎる炎があった。
「……ん? 何だ、あれ」
「エノコロ岬の方だねぇ……」
もしかして、場所を変えての仕掛け花火かと思ったのだが、小さく渦巻く炎は、ふっとすぐに消えてしまう。
「向こうでも確か、花火が見られるんだったよな」
「……見ている人が、はしゃいじゃったのかもしれないね。お祭りだもの!」
渦の形が竜巻のようだったなと考えながら、ひびきは笑顔でそうまとめた。
「ま、そうかもな。すぐに消えたようだし、大丈夫そうだ」
皆が再び花火に気持ちを向けると、ほどなくして大きな花火が一斉に夜空を照らした。
「わあ、スターマインだぁ!」
まばたきする間も惜しいほどの光の洪水に、人々は息をのむ。
「これは……、胸が揺さぶられるな」
博美が思わずつぶやくと、雅人もぶんぶんと勢いよく首を縦に振った。
「感動しちゃうねぇ! 俺、来年もまた絶対見たいなー!」
「そうですね、来たかいがありました」
「人がこうして集まってくるのも、わかるというものだ。これはすごい」
冬華も月も、それにひびきも、まっすぐに首を伸ばして、花火を見つめた。
海上の夜空に、音と光が満ちていた。
【外れくじと当たりくじ】
夜空に、満開の花が咲く。
一瞬のきらめきが、流れては消えていく。
「わあ、きれいね……」
一人で砂浜に立ち、
城山 水樹
は熱心に花火を見上げた。
赤、青、緑――、白に金。夜空は次々と表情を変えていく。
スタンダードな丸い花火、きらきらと光がはじけて流れていくもの、風車のように回転するもの、様々な花火に水樹は見入った。
風変わりなキャラクターの形の花火もあれば、途中で色の変化する花火もある。
小さな花火、大きな花火。見応えのある、仕掛け花火。
どれも艶やかで、個性があり、美しかった。
まるで子どものように瞳を輝かせて、顎を持ち上げ、花火に見惚れた。
ほんのわずかな合間にも、花火は形を変えていく。
けして留まらず、美しく輝く姿の、気高さと儚さに胸をうたれた。
「これを見逃すなんて、運がないわね」
来られなかった友人は損をしたなと、そう思った。
花火が始まるまで、水樹は幾人もの男性に呼び止められた。
軽くあしらうために同じことを何度もくり返し、うんざりしていた心も、すっかり洗われてしまうようだ。
ナンパがいけないとは言わないが、今日声をかけてきた男性陣の質があまり良くなかったのが、最近のツキのなさを表しているようで面白くなかった。
それでもやはり、ここに来てよかったと水樹は思う。
夜空一面にあがる花火が、海の水に反射してきらきら輝く。
海岸には大勢の人がひしめいていたが、まるで夜空を独り占めしているかのような贅沢な心地で、うっとりと花火を堪能できた。
満足げに花火を見つめる水樹に、若い男性の声がかかる。
「一人なら、一緒に見ないか?」
またかと思い、適当に断ろうとした水樹だったが、その人物を確認して気が変わった。
わずかに口元をゆるめ、曖昧にうなずく。
「あなたも一人なの? きれいな花火よね」
青年の眼差しが、花火より水樹の方が美しいのだと言外に告げていた。
もう少し言葉を交わしてみないとわからないが、押しつけがましさを感じさせない、なかなかに印象の良い男性だった。
本日声をかけてきた中で、一番の当たりだったのは間違いない。
ようやく少しばかりツキが回ってきたのかと、ほっとした。
当たり障りのない会話を交わしながら、距離を縮めてきた彼と並んで、夜空を見上げた。
初対面の彼は、それなりに水樹の好みに合致した。
明日の朝くらいまでなら、共に過ごしてもいいかと思えるほどに。
「名前をきいてもいいかな」
彼が言うので、水樹は微笑みながら答えた。
「そうね、どうしようかな。好きに呼んでくれてもいいのよ」
困ったように笑う彼の顔を見て、やはり悪くないと、水樹は思った。
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瀬野 とうこ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
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