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【撮影と贈り物】
教会に着くなり、スタッフからジューンブライドの特集だと話を聞いて、
如月 庚
と
月ヶ瀬 朔夜
は顔を見合わせた。
「は? 撮影? ……雑用のバイトって聞いたんすけど」
「うん。撮影のモデルをやってもらいたいんだ」
「でも……」
「うんうん、スタイリストさんに任せておけば大丈夫!」
反論の隙も与えられずに、二人は試着室へと放り込まれた。
「おっ、けっこう筋肉ついてますね-! よし、じゃあこれとこれ! 着てみてくださいね」
ライトグレーのタキシードを押しつけられて、庚はまばたきを繰り返した。
(タキシードってこれ、完全に花婿仕様じゃねぇか……)
タイの色は青。トータルでかなりかっちりとしたデザインだ。
「いや、それより月ヶ瀬のやつ、大丈夫か……?」
折良く、反対側の試着室から取り乱したような叫び声が聞こえてきて、庚はうなった。
(いっやあぁぁぁぁ! なにこれなにこれええええっ!?)
目の前の白くてひらひらしたウェディングドレスを握りしめて、しばらく取り乱していた朔夜も、スタッフの助力により無事にドレスに着替え終わった。
(ブーケ……ってこれ、まさしく花嫁の!? うわわわわわあぁぁぁっ……)
愛らしいブーケを手に持ち、小ぶりな生花を束ねて髪を飾れば、完成だ。
鏡を横目で見ると、花嫁としか形容のできない姿の自分が映っている。
(なに……これ…………ううぅっ)
「お連れ様はこちらですよー」
スタッフに支えられて、庚の元へと連れていかれる間も、これは何かの間違いではないかと悶々と考えた。
「おう月ヶ瀬、大丈夫、か……」
「どうも、……さ、先ほどぶりですね。如月さん……」
「…………っ」
目の泳いでいる朔夜と相対して、一瞬時が止まったかと庚は思った。
呼吸を忘れて息を飲み、それから慌ててうつむいた。
(月ヶ瀬……だよな。いや、なんだ、こいつこんなに綺麗だったっけ……いやいやいや待て!)
心臓がばくばくいって、呼吸もなんだか苦しくなってきた。
大きくひとつ深呼吸をして、自分に落ち着くように言い聞かせる。
(取り乱すな、状況に流されるな。よ、よし、そうだ。もう一度確認してみよう)
意を決して、庚は再び顔を上げた。
「――月ヶ瀬……」
庚は咳払いをした。褒め言葉は見つからなかった。
けれどこれは認めるしかない。朔夜はとても、綺麗だった。
撮影の順番がやって来ると、二人はぎこちない歩みでカメラの前に立とうとした。
「……落ち着きましょう。リラックス、そう、リラックスです……」
ぶつぶつとつぶやいていた朔夜の内心は、既に涙混じりだ。
(リラックス……なんて、できるかああぁぁっ、わぁぁ~ん!!)
足元への注意がおろそかになっていた朔夜が、ドレスの裾を踏んづけてバランスを崩した。
「……っと!」
正面から朔夜を抱きとめた庚と、至近距離で目が合った。
緊張感と羞恥心が限界を突き抜けて、朔夜は固まった。
顔がぐんぐん熱くなっていって、真っ赤になっているのが自分でもわかった。
なぜか庚も目をそらさないものだから、見つめ合ったままじりじりと時間が経過していく。
(うっわああぁぁぁ……っん!! もう爆発したい! 恥ずかしいっ! なんでこうなったの!?)
意識しすぎて顔が赤いのもバレバレだろうし、目には涙までにじんできた。
(これというのも、ぜんぶっ……! 如月くんがっ!)
「もうもうっ、如月くんがこんなにかっこいいから! かっこいいからぁぁっ……!」
「つ、月ヶ瀬」
「目が離せないじゃないの、ああもう! わけわかんないっ!」
あわをくって口から心情をぽろぽろと吐露している朔夜に、はっと先に我に返った庚が突っ込みをいれた。
「……おい、声、出てんぞ」
「はわぁあ!?」
両手で口を押さえた朔夜が、目を白黒させておそるおそる訊ねた。
「え……、と、私、声に出てました……か?」
「ああ」
(しまったあああぁぁぁっ!!!)
余計なことを思い切り口走ってしまった朔夜は、すーはーと呼吸をくり返し、平常心を取り戻そうと努力した。
どうやらそんな二人をスタッフは撮影していたらしく、「良い絵が撮れたよ」と、庚は背中をぽんぽん叩かれた。
撮影は精神的にくたびれた。
「……帰るか」
庚と朔夜は、二人並んで教会を後にした。
(そーいや、渡しそびれてたな……)
以前、朔夜のために購入した
プレゼント
がある。
「あのな、これ……、今回のこともふくめて、普段の礼だ。……とっとけ」
「えっ!?」
手渡されたプレゼントの中身は、鮮やかな色の髪紐だ。
紺と空の色が組み合わされた品で、これを見たときに、彼女の雰囲気に近い色だと感じたのだ。
「ありがとう、ございます。わぁ、嬉しい……!」
はっとするような満面の笑みを向けられて、庚は目を細めた。
(ああ、その顔だ。……やはり、いい顔をするな)
飾らないこんな笑顔が見たかったのだ。
無言で笑う庚と朔夜は、肩を並べて歩いて行った――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月17日
参加申し込みの期限
2013年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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