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花火大会、夏の思い出
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【炭火焼き鳥「おにざき」へ、ようこそ】
「今日はがんばりますよー!」
屋台を設営しながら、
鬼崎 あやめ
は張り切っていた。
なんといっても、今日は花火大会。
寝子ヶ浜海岸沿いは、様々な屋台が建ち並び、行き交う人でにぎわっている。
こんな日は、稼ぎ時だ。
まったくアテにならない
定食屋『おにざき』
の店長は、大事なイベントごとにも関わらず、ふらふらと出歩いてしまっているが、もとからあやめは、叔父に期待はしていない。
その店長のぶんまで役にたとうと、せっせと設営の手伝いをしていたのは、かわいい義妹の
鬼崎 つくし
だ。
「おねえちゃん、看板の位置はここでいいの……? 食品のストックは、ええと……、あ、ありました」
屋台には、『炭火焼き鳥「おにざき」』という看板が掲げられ、灯りがともされた。
「ただいま~。機材の運搬は、これで全部だな。あやめちゃん、次は何をすればいいんだ?」
主に肉体労働を担当していた
冴木 竜司
が、運び入れた荷物を地面に積み上げて、あやめに尋ねた。
今日の竜司は、『おにざき』の臨時のバイトだ。
「そうですね~、次は……」
屋台をざっと見回して、あやめはおおよその準備が整ったことを確認した。
「何でも、任せて……、あやめお姉ちゃん」
表情は変わらないものの、意欲を瞳ににじませて、つくしも身を乗り出した。
そんな竜司とつくしに、あやめは笑顔を向けた。
「ありがとうございます。ここは私一人で大丈夫。と、いうわけで。はい、これ」
あやめが差し出した紙の束を、竜司は軍手を外して受け取った。
「これは?」
「つくしちゃんと冴木さんで、ビラ配りをしてくれますか?」
「え、でも……」
「屋台はこれから忙しくなるのに、手伝わなくていいのか?」
不思議そうな顔をする竜司に、あやめはうなずいた。
「ここは私一人で大丈夫ですよ。ただし冴木さん、くれぐれもつくしちゃんのこと、お願いしますね」
そう言いながら、あやめはつくしに目配せをした。
そんなことには気づきもせず、竜司はどんと胸を叩く。
「おう! つくしちゃんのことは俺に任せろ。迷子になんてさせないからな!」
「ええ、頼みますね」
「ええと、ええと……、あやめお姉ちゃん……?」
あやめと竜司の顔を交互に見比べるつくしに、あやめはそっと耳打ちをした。
「……つくしちゃん。今日は、お泊まりしてきていいですよ」
「えっ」
目を丸くしたつくしの耳が、ほんのりと赤くなる。
つくしの気持ちをくんで、竜司と二人の時間が持てるように仕組んでくれたのだと気づき、喜びと恥ずかしさが内面で渦巻いていた。
「ありがとう……、お姉ちゃん……」
湧き上がる気持ちは表情にこそあらわれていなかったものの、親しい仲ともなれば気持ちを汲むのもお手の物だ。
あやめは励ますように、つくしの肩に手を添えた。
「でもその前に、つくしちゃんは浴衣に着替えましょうか。冴木さん、少しだけここをお願いしますね」
「おっけー、わかった。いってらっしゃい」
ひらひらと手を振る竜司に店を任せて、あやめはつくしの手を引いた。
しばらくして店に戻ってきたとき、つくしは大人っぽいながらも艶やかな浴衣を身にまとっていた。
黒地に大きな芍薬と桜の柄がちりばめられた浴衣は、つくしによく似合っていた。
「おー、かわいいなー!」
軽い調子で、竜司が声をかける。
「それじゃあ、冴木さん、つくしちゃん、宣伝おねがいしますね。それと、ごゆっくり」
「任せとけ! ばっちりアピールしてくるからな」
ビラを受け取って、竜司はつくしと出かけていった。
二人の後ろ姿を見送って、あやめは気合いを入れ直した。
「さーて、そろそろ開店ですよ! どんどん売って、売りまくります!」
一方、ビラ配りに出たつくしと竜司は、真面目に宣伝に励もうと、人々に声をかけていた。
「あの……、『炭火焼き鳥「おにざき」』を……、よろしくお願いいたします……」
ややこわばった表情で人々にビラを配るつくしを見て、竜司は一歩前に出た。
「焼き鳥、焼きそば、焼きとうもろこし! 食べるなら『炭火焼き鳥「おにざき」』でどうぞ! 今ならプリンとパフェに、カップルドリンクも売ってるよ~!」
人見知りしがちなつくしには、こういう作業は辛いだろうと気を回し、竜司はいっそうはつらつと声をあげた。
「とっても……、おいしい、デザートですよー……。どれも、おいしさは……、折り紙つき、です……」
「そうそう。『おにざき』のメニューはどれも最高においしいよ!」
二人の努力のおかげで、渡されたビラを配り終えるのに、そう長くはかからなかった。
「これで全部だな。つくしちゃん、おつかれ!」
さわやかに終わりを告げる竜司の袖を、つくしは引っ張った。
せっかくあやめがお膳立てしてくれた、二人の時間が終わってしまう。
そんな焦燥感に煽られて、つくしは竜司に訴えた。
「……っ、あの、あのね、お兄ちゃん。お願い……、もう少し、お祭り……、一緒に回ろう……?」
真剣な眼差しで見上げてくるつくしに、竜司は少し考える素振りをみせてから、うなずいた。
「あー、そうか。つくしちゃんもお祭り楽しみたいよなー。うーん、まあいいか。つくしちゃん今日頑張ったし、ご褒美に何か好きな物を買ってやるよ」
「う……、うれしい! ありがとう、お兄ちゃん……っ」
瞳をわずかにうるませて、つくしは竜司と手をつないだ。
「ほら、はぐれないようにするんだぞ」
「うん……。お兄ちゃんの手、あったかい……ね……」
つないだ手の感触に、つくしはきゅっと唇に力をこめた。
「つくしちゃん、何食べたい?」
「えと、私は……、あ、あれ……」
「おー、リンゴ飴か。祭りっぽくていいよな~」
竜司が買った、つやつやのリンゴ飴を受け取って、つくしは頬を赤らめた。
「ありがとう……。リンゴ飴、おいしい……」
幸せそうに目を細めて、つくしはリンゴ飴をぺろりと舐めた。
飴に劣らずつやつやと輝く唇からのぞく小ぶりな舌先に気づき、竜司は思わず目を逸らした。
【かわいい子には声をかけよう】
シーサイドタウン駅の前で、人待ち顔でたたずむ浴衣姿の女性がいた。
木天蓼大学の二年生、
城山 水樹
だ。
普段は動きやすい軽装で過ごすことの多い水樹だったが、この日は花火大会に行くというので、淡い水色の地の浴衣をまとっている。
水仙の柄と色とがあいまって、華やかながらも清楚な装いであることから、道行く人の中にも振り返る者が幾人もいた。
今日に限っていうならば、浴衣姿の女性は珍しくないのだが、すらりと伸びた長身と姿勢の良さが、彼女をひときわ魅力的に見せている。
「……まだかしら」
と、彼女がつぶやいたとき、スマートフォンに連絡が入った。
一緒に花火を見に行く約束をしていた大学の友人が、急に都合がつかなくなったというのだ。
「やだ、困ったわ。でも、そうね」
予定とは異なってしまうけれど、ここまで来て帰るというのももったいない。
せっかく着飾って来たのだし、一人で花火を楽しむことにした。
水樹が会場周辺に着いたころ、
哀坂 時音
も一人きりで、ふらりと花火大会へとやって来た。
「花火大会……、来てみたは良い、が……、騒がしい……な」
屋台の呼び込み、人々の喧騒、熱気と食べ物の香りが入り交じり、まっすぐに歩くことすら難しい。
「……だが、目一杯おしゃれして……、頬を紅潮させている女の子たちは……、とても、かわいい……」
時音は、女の子が大好きだった。
女の子は、この世の宝だ。かわいさを凝縮して作られている生き物なのだ。
健康的な肌も、ころころと変わる表情も、耳に心地の良い声も、全てが好きでたまらない。
髪の長い子、短い子。丸顔の子、細面の子。
魅力的な女の子たちを愛でながら歩くうち、手入れの行き届いたスタイルの良い美人が目についた。
「……ふむ。快活そうな眼差し……、軽快な、足取りも……、すばらしい……」
素敵だと思ったなら、即座に当人に伝えるべきだ。
女の子は惚れられるともっとかわいくなるものだし、言葉を交わし、肌を触れあわせることでわかりあえることもある。
時音はうきうきしながら、水樹に近寄り、声をかけた。
「……やあ、こんにちは……。一人、なのか……?」
「え? ええ、そうよ。こんにちは。見ての通り、一人なの」
「そう、か……。浴衣がよく、似合っているな……。とても、素敵だ……」
「あら、ありがとう。女性に褒められるのは嬉しいわ」
時音は、きれいに結い上げられている水樹の黒髪からすっと伸びる首筋に、手を伸ばした。
「……肌触りも、しっとりしていて、魅力的、だ……」
「え、ええ……?」
指先に吸い付くような感触に、時音は満足した。
「……フフ。……今夜は、存分に花火を楽しむといい……。それでは、またな……」
立ち去る時音を見送り、水樹は首をひねった。
「今のは、もしかしてナンパだったのかしら……?」
振り返ることのない、時音の赤い髪が人混みにまぎれて、消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月06日
参加申し込みの期限
2014年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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