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秘密結社ネコノメの誘い ~来たれ、新人結社員!!~
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猫がたくさん住んでいるので寝子島。
神奈川県湘南地方の木天蓼市(またたびし)に浮かぶ、この小さな島の名の由来である。誠にわかりやすい。
だからまあ、猫などいちいち探さずとも道端にいくらでも転がっているわけだが。
……しかし、その日寝子島に現れた猫たちは、何かがおかしかった。
ネコノメぱんでみっく
お昼を旧市街のお好み焼き屋『うさぎ屋』で済ませ、参道商店街をぶらついていた
御剣 刀
は、前方の猫型二足歩行物体を目にして絶句した。身の丈、俺と同じぐらい。毛並みはドギツい紫色のゼブラ柄。目を爛々と輝かせながら、頬まで裂けた世にも恐ろしいスマイルとともに、上蓋の開いた何やらこんもり山盛りになっているダンボールを両手で抱えている。
……と、そのさらに向こう! 泣き叫ぶ子供たちを己が背に隠し、気丈にもひとり、化け猫の着ぐるみの前に立ち塞がっている婦女子がいるではないか!
「このご法度野郎――――――――――!!」
「ごふぁッッ!?」
背後から飛び蹴りをかますと、化け猫もどきは派手に倒れてダンボールの中身とともに路上に転がった。
「てめぇ何者だ!? 参道商店街で変なことするのは俺が許さんぞ!」
「……ち、違う! またこのパターンか……頼む、まずは俺の……」
「問答無用!」
ぼこすかぼこすかぼこすかぼこすかぼこすかぼこすか。
竹刀袋から得物を取り出し、白昼堂々不埒な犯行に及ぼうとしていた化け猫に止めを刺さんとしたまさにそのとき、「ぴゅいーっ!」という甲高いホイッスルの音があたりに響き渡った。
「そこのあんた! 弱い者イジメは止めなさいよ!」
「…………はい?」
芦屋 佐月
は、竹刀を振りかざした姿で制止した闖入者に、びしぃっと指を突きつけて大見得を切った。
「白昼堂々暴力行為に及ぶなんて、たとえ神様と仏様が許しても、サンマ団が許さないわ!」
唐突だが、説明しよう!
サンマ団とは、近所の小学生たちのボス的存在となっている佐月率いる、独立系非営利組織である。
とりあえず「あたしと子供たちが毎日楽しくて、寝子島の人気が守られればそれでよかろうなのだ」が唯一のルールで、いまのところ正義の味方にも、悪の組織にも組していないが、それでも目の前で行われている非道を見逃すことはできない。寝子島の住みよい環境を守るため――佐月、いきまーす!
「ま、待ってくれ、何かとんでもない誤解があるような気がしてきたんだが」
「問答無用!」
ダンチョーがんばれー! という子供たちの声援を背に、ぐるぐるパンチで男に襲いかかる佐月。だがそのとき、彼女の前にゆらりと立ち上がる謎の影――闖入者の攻撃から解放され、やっとの様子で身を起こした化け猫野郎だ! そして佐月のぐるぐるパンチは、吸い込まれるようにそいつの上顎にHIT「「あっ」」……化け猫氏はまたも地面に引っくり返った!
「……ま、待つのだふたりとも……このままでは、話が進まない……」
世にも不気味な猫型二足歩行物体、そのチェシャ猫型着ぐるみの中身――
斉藤 次久
は、手近な電柱に縋りついてどうにか立ち上がった。リアクション冒頭からぼろぼろの有様、もはや次の出番までHPが保つのかどうかも疑わしい。なんと哀れな……。
「……うう、人に何かを説明するの、苦手なのに……。そうだ! ふたりとも、これを見てくれ」
次久は着ぐるみのポケットからよれよれのチラシを取り出した。シナリオガイドのあれである。それをふたりに回し読みさせて、採用選考会とやらに顔を出したら、なぜかこんな成りでグッズの配布バイトに勤しむハメになった旨を告げると、
芦屋 佐月
がとくとくと頷いた。
「それでうちの大人しいのが何人か泣き出しちゃったのよ。で、宥めてたら、そこにお兄さんが飛び蹴りかましてきたってわけ」
「そ、そうだったのか、すまなかった……」
再び泣いてる子供を宥め始めた佐月の隣で、次久に頭を下げる
御剣 刀
。
「……わかってくれたなら、いいんだ」
「あたしもグーで殴っちゃってごめんね着ぐるみの人ー」
「……ああ。そうだ、せっかくだからこれ、適当に選んでもらってくれ……無料らしい……」
次久は、ふたりと子供たちにグッズを配布すると、背中からよろしく哀愁オーラを立ち昇らせながら、路地の向こうへと消えていった。いつか彼が報われる日が訪れるのだろうか? いまのところ、見通しは果てしなく暗そうだ……。
――同刻。
橘 千歳
は、寝子島シーサイドタウン駅前で、怒りの炎に燃えていた。
事の起こりは、休日をどう過ごそうか、ねこったー(寝子島オンライン短文交流ツール)を眺めていた千歳の目に飛び込んできた新着情報である。
曰く、猫の着ぐるみの集団が、街中で様々な猫グッズを無償配布しているとか何とか。
何のイベントか知らないけど、大の猫好きとしてはこれを見逃す手はない。それで期待に胸膨らませて駅前に足を運んだのだが……そこにいたのは、目から怪光線を放つ猫型エイリアンの集団だったのであります……。
(一緒に写真撮ってもらったり、もふもふしてもらおうって思ってたのにぃぃぃ!)
千歳の悲嘆が怒りに変わるのに時間はかからなかった。どこのアホ会社がこれにゴーサインを出したのだ!? 寝子島の風聞問題にさえ繋がりかねないこんなイベントは、即刻中止して正さなければならない!
千歳は風紀委員の腕章に袖を通し、失われた寝子島のフツウを取り戻すべく動き始めた!
さて、正義の心を燃やす娘がいる一方、天を見上げて己を儚んでいる娘もいた。
猫型エイリアン集団の初号機、
笠原 ひびき
である。
友達いない寂しい連中が暴走したのかと思い、人来なかったら可哀想だよなという半ばボランティアの精神で会場に出向いてみたのだが、蓋を開けてみればそれなりに参加者でごったがえしていて逆にびっくり。
まあ、乗りかかった船だしいまさら降りるのもなあと流されるまま選考会の説明を受けて――そしていま、猫型エイリアンと化して駅前を彷徨っているのである。
変に生真面目なところのあるひびきであるから、命じられた以上は真面目に配ろうとするのだが、しかしこの絶望的なデザインの着ぐるみが災いしてか全然ハケない。面白いように通行人から避けられる。
ひとりでいるのはもう慣れたけど、それでも寂しいのには変わらない……しょんぼりしながらあたりを見渡すと、ふと猫耳メイド姿でグッズを配布している子が目に入った。小さい背丈にたくさんフリルのついたスカートが、同性の目から見ても可愛らしい。
ああいう格好……あたしは似合わないしなあ……。
そんな羨望の眼差しで見られているとは露知らず、
上穗木 千鶴
は無数の並行作業を抱えて大忙し。
右のスマホでネット通販用の口座開設文を打ち込みつつ、左のスマホではグッズ配布用テナントの候補をチェックチェックチェック! 配るグッズが不気味なのは彼女も同じだが、格好の分だけ他よりいくらか繁盛しているかもしれない。
この頑張りを見れば明らかなとおり、千鶴は大真面目に秘密結社ネコノメの結社員採用を狙っていた。
……彼女はネコノメを、悪の組織『という設定』のイベント会社と思い込んでいるのだ!
この明らかに産廃品と思しきネコノメグッズの数々すら、「これをどう捌いてみせる!?」という結社からの挑戦だと千鶴は受け取った。そう、グッズの不気味さは決してハンデじゃない。いまは『キモかわ』や『怖かわ』なキャラも市民権を得ている時代。つまり、どんな広告戦略を打つのかという発想、行動力こそが結社員たちが僕らに求めている資質だ!
見た目は子供(胸以外)、頭脳は大人を地で行く鋭い読みを武器に、千鶴はせっせと来たる面接への布石を積み重ねていた!
もうひとり、真面目に結社員採用を狙ってバイトに励んでいる学生がいた。
猫型エイリアン二号機こと、
水都乃 れい
である。噴水前に陣取って、ささっと手描きしたイラストをいくつも地面に並べている。
曰く、押して駄目なら引いてみろ。まともにグッズを配ろうとしても埒が明かないので、こうして獲物が寄ってくるのを待つことにしたのだ。絵を描くのは好きだし、ガラでもない営業を頑張るよりずっと気楽だ。寄ってきたお客にグッズと抱き合わせで売りつければ、目的のほうもこなせるし。
グッズ配布バイトをこなしている多くの面子に不評なこの着ぐるみ(
上穗木 千鶴
など、会場を出てからわざわざ着替えた)も、れいにとってはそう悪くない代物だった。何と言っても、本当の自分を隠せるのがいい。この不気味な着ぐるみを着ている限り、私を例のあだ名で呼ぶ奴もいない……。
いまや『ひとりでいるほうが気楽』という境地にまで達してしまっている彼女の根深いトラウマ。その心の傷が癒える日はいつ訪れるのか……。
そしてその頃。猫型エイリアン三号機
相楽 茉莉花
は、駅前から少し離れた郵便局で警備員に囲まれていた。
「「「ホールドアーップ!」」」
「……ああ。いや、これは困ったね。うっかりいまの自分の格好を忘れていたよ」
そりゃまあ目から怪光線放ってる謎の着ぐるみが堂々と入り口から侵入してきたら、郵便局員でなくともガードマンを呼びたくなろうものである。おまけに茉莉花が着ていたのは、なぜか西部劇のガンマンを模した猫着ぐるみだった。ガンベルトに差さっている拳銃も、まるで本物のように凝った作りだぞ!
寝子島土産の郵送手続きをしていた老齢の夫婦も、あんぐりと口を開いたまま固まっている。心臓麻痺でないといいが。
「ええと、他意はないんだ。如何なる政治的主張も郵便局襲撃の意図もなく、正義の味方にも悪の組織にも関わりはない。そもそもなんでこんな恰好をしているのかというと話が長くなるんだけど、まあ嘘偽りのないところを述べると、ただ、このダンボールの中身があまりにハケないから、諦めて本州の実家に郵送するために来ただけなんだ。ああそうだ、なんだったら君たち、これひとつずつもらってくれないか?」
……果たして、茉莉花は無事に解放されてネコノメの面接会場に辿り着けるのか!?
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月21日
参加申し込みの期限
2013年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月28日 11時00分
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