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秘密結社ネコノメの誘い ~来たれ、新人結社員!!~
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かくして開幕四連画面外行き(ひとり現役結社員含)で幕を開けた採用選考会。
部屋に満ちる重々しい空気。次に画面外に送られるのは自分かもと思えば、迂闊に動くこともできない。
必然、互いの動向を牽制し合う持久戦の運びになるかと思われたが、その物語映えしない展開を打ち砕いたのは、扉Bを蹴破って現れた謎の闖入者だった!
……っていうかきみたち、実際の面接のときはちゃんとノックしようね……。
ネコノメでぃすかっしょん
「面接を受けにきた。
草薙 龍八
……テロリストだ」
馬の尻尾じみた三つ編みと緑のコートが印象的なその男は、開口一番そんなとんでもないことをのたまった。
(また新手のアブない人来ちゃったよ……)
大方の参加者が心のなかで引き攣った声をあげたが、そんなアウェイな雰囲気にもめげることなく、龍八はいったん部屋の外に出て、がらがらとストレッチャーを二台引っ張ってきた。その上には、ロープで簀巻きになった人影がふたつ……どちらも気絶しているのかぴくりともしない。
さすがにこれは会場の誰も予想していなかったのか、大きなどよめきの声があがった。
「ふ、ふむ……ところで、そちらの簀巻きの方々は?」
「
人質だ。
ひとりは御社のバイトをこなしていた連中を尾行し、もうひとりは会場に単騎突入をかけようとしていた。悪の組織の面接を受けるのに手ぶらというのも芸がない。両名とも速やかに絞め落とし、こちらに運び込んだ次第」
ざわ…… ざわ……
だが、一番ざわざわしたいのは、こんなもん連れてこられたネコノメの結社員たちだった。
「や、ヤバくないすか……なんか本業の方っぽいんすけど……」
「営利誘拐とかギャグじゃ済まないっすよ……警察に連絡したほうが……」
おまえら悪の組織じゃなかったのか。
そのとき、会場中の注視が気付けになったのか、人質のひとり
逆巻 天野
が目を覚ました。
気づけば全身簀巻きの芋虫スタイル。ワケもわからず絶句するしかなかったが、ともかくも状況を把握しなければ話が始まらない。ストレッチャーの上でぴょんぴょん跳ねながら向きを変えると、ちょうど居並ぶ結社員のひとりと目が合って「あっ」と声をあげた。
「桜崎じゃないか! そんなとこで何やってんだよ!?」
あろうことか、そこにいたのは
桜崎 巴
……ほら、面接前に結社に特攻してきたあの女史ですよ! どこかの誰かさんの都合で描写が省かれていたらしい。セクシーな女豹のコスチュームに身を包んで、ご満悦の表情で成り行きを見守っている。
「あーん? 見てわかんないかい? 見物に決まってんじゃないか。こんな面白そうな出し物、そうそうあるもんじゃないからねえ」
書くまでもなかろうが、あれから桜崎は、当然の如くに結社の女幹部的立ち位置に上り詰めていた!
(ず、ずるくないかそれー!)
会場中からのツッコミオーラに、桜崎女史はノリノリで「キャラ採用ってとこかねえ!」と嘯いた。
……悪の組織はド○ンジョ様には逆らえないのだ!
「う……ここはどこじゃ? 儂は確か、ウオノメとかいうあほ結社に殴り込みを……」
あ、もうひとりも目覚めた。彼女の名は
大田原 いいな
。
ちんまい身体にベリーショートの髪がよく映える、ともすると男の子にも間違えられる元気溌剌系少女……なのだが、いまはなぜか二十歳ぐらいのぼいんぼいんおねーさまと化している。髪も伸びて非常に女らしい。
あ、ちなみにウオノメさんちは隣のビルです。
「マドモアゼル、お気づきになられましたか」
草薙がいいなの縄を解き、その手を取って甲に口づけした。
「へぶぁっ?! いきなり何をするのじゃ貴様……って、仇敵、
草薙 龍八
!?」
「ほう……どなたか存じませんが、お見知り置きいただき光栄の至り」
「ひぃぃ、包むように手を撫でるな見つめるなーっ!! って、貴様、儂の顔忘れたか!?」
馬鹿にしておるのかと眉を吊り上げるいいなだが、草薙はゆるゆると首を横に振って否定した。
「このような美女、一度目にすれば忘れられようはずも御座いません」
真顔でむず痒い台詞を並べる草薙に、いいなはもはや赤面しながらわななくしかない。
しかしトボけている様子でもなかったので、いいなは自分の身体を見下ろして、そしてその原因に気づいた。彼女のろっこん『TRANSMUTE』が発動していたのだ。……効果の程は、もうおわかりだろう。
「わ、儂はこれからどうなるのじゃ……。(どきどき」
「ご心配には及びません。悪の組織にとって人質とは、世間の注目を集めるための言わば華。その身に危険が及ぶことは、万が一にもあり得ません。苺のショートケーキと美肌効果のローズヒップス茶を用意してあります。いましばら」
「おい草薙」
それまで黙って空気を読んでいた逆巻だったが、とうとう我慢も限界に来て割って入った。
「僕の縄も解け」
「断る。俺の矜持に懸けて、野郎の縄なんぞ断固解かん」
「おまえ――――――――――ッ!!」
哀れ逆巻の悲鳴が響き渡ったが「ほれ、いつまで見せつけてんだい! とっとと脇に退きな!」という桜崎の鶴の一声で、そのままなし崩し的に面接は再開した。
「私、この力が誰かの役に立てたらなってずっと思ってたんです! 私の力、あなた方のお役に立てさせてもらえませんか!?」
結社員に回答者として指名され、
高尾 日菜
は胸に手を当ててそんな言葉を口にした。
面接では熱意が届くように力強く伝えるよ! と息巻いていた彼女。昨日ちゃんと鏡見て、どういう角度で言うと印象いいかチェックしたもの! 大丈夫!
自信たっぷりの日菜だったが、結社員から返ってきたのは予想外の反応だった。
「ふははは……笑止!! 砂糖菓子に蜂蜜を垂らすが如き甘っちょろさよーっ!」
「えーっ!?」
「熱意だけで何とかなると思ったら大間違いだ! 結社員採用選考は甘くない!! その『私の力』とやらを! 何に! どう役立たせるか! そこまで示せて初めて我らネコノメの同胞足り得るのだ!!」
主任は指をおしおきだにゃーボタンに伸ばして最後通告を発した。
「十秒間待ってやる……さあ、きみが結社員たるに相応しい根拠を示せーい!」
ちっ…… ちっ…… ちっ……
日菜の脳裏に、時計の秒針がひとつずつ時を刻んでいく映像が浮かんだ。恐ろしいまでの切迫感。あの針が、あと数回動いただけで、私はベルトコンベアに運ばれて川の藻屑になっちゃう……!
焦れば焦るほどに浮かんでくるのは、この状況とは何の関係もないエピソード。50メートル走12秒台の、ドッジボール顔面キャッチの、ハードル倒し競争の、あの日の情景が……走馬灯となって日菜の脳裏を過ぎる! その最後に追加されるのは、シーサイドタウン駅の裏の川で、ぷかぷか浮いてるどざえもんの……! だ、誰か助けてー!!
追い込まれた日菜の精神が最後に映したのは、彼女自身のろっこん「とりのおうさま」のルーくんだった!
「ざんねん!! きみの めんせつは これで おわ」
「わ、鷲を呼べますぅ――――っ!!」
本当に際どいところで、おしおきだにゃー執行にストップをかけた日菜。恐怖を乗り越えたその精神に興味を惹かれたのか、主任も身を乗り出して食いついてきた。
「ほう……その鷲で、君はいったい何をする!?」
「わ、わたしとルーくんは一心同体! 指示したこととか、正確に読み取ってくれます! それにルーくん、見た目はただの鷲だから、せ、せせ、正義の味方の基地とか上空から探っても、絶対怪しまれません!」
判決の時。
「……ふむ、偵察班志望ということか。そういえば、ちょうど先程退職した田中君のポジションが空いてるな」
結社員の指がおしおきだにゃーボタンから離れた。
ほとんど泣き出す寸前だったが、日菜は自分がどざえもんの未来から解放されたことを知った。
よかった……ホントによかった……!
そんな高尾とは対照的に、
上穗木 千鶴
は余裕のよっちゃんで結社員と談笑してみせた。
「要は広告を打った者の勝ちかなって。今日のアルバイトもそれが目的だったんですよね?」
「うむ、そのとおりである!」
「こちらでも色々手は打っておきました。ねこったーで話題になってたの、僕の仕掛けです。小学生や若い女の子たちに広告宣伝費渡して、サクラやってもらいました。あ、これ結社員採用されたら経費で落としてもらえますよね?」
「……君、ホントに高校生かと疑いたくなるぐらいちゃっかりしておるな……」
「いえいえ、それほどでもー」
なにせこの娘、アルバイト時点から面接への布石を打っていたぐらいだ。喋れる材料はいくらでもある。
「すでにグッズ販売のためのテナント候補も絞ってあります。後で確認していただけると嬉しいです。出だしは上々と思いますが、やはり気になるのは観光大使サンマさんの存在……。リッカルド町長の後押しもあってじわじわと人気を博し始めているようです。ネコノメ、サンマさん、ともにグッズ化した際の方向性が似通っている以上、いずれは競合製品としてシェアを奪い合うことになるのは必定。となれば、先手必勝。スタートダッシュをかけたいまこの機を逃してはならないのです……!」
「「おおおおお!!」」
結社員たちの歓声混じりのどよめきに、千鶴は頬を上気させながら着席した。
感触は上々……柄にもなく演説してしまったが、これで道は開いたと千鶴は満足げに頷いた。
ネコノメグッズのプロデュースを一手に引き受け、そして僕が寝子島マスコット界の神になる……!
……ところがたぶん、そういうことにはならないんだよねーと内心で呟くのは
三ヶ島 葵
。
ま、残ってる仕事は突入班のアシストぐらいだし、おしおきされないぐらいにてきとーにこなしとこ。
「寝子島征服を狙うなら、やはり最重要視すべきは情報戦! 新聞部たる私を結社員として迎え入れれば、寝子高の学生たちを内側からアジテートするのも思いのまま! というわけで、一組織に一台、新聞屋! この私、
三ヶ島 葵
をよろしくお願いしますよー」
とまあ無難にこなして力の抜き方の上手さを見せつけたが、そんなテクニックとは欠片も縁のない男がいた。
あなたは覚えておられるだろうか? 背中からよろしく哀愁オーラを立ち昇らせて、旧市街の路地の向こうへと消えた、二足歩行型チェシャ猫……不幸の代名詞、
斉藤 次久
の名を!
あの後、何とか無事に選考会会場まで辿り着けたのに、次久の余命は早くも風前の灯であった。
具体的に言うと、おしおきだにゃーボタンまで残り二センチ弱!!
ドラム缶で何人か湖の底に沈めてそうな人相をしているくせに、嘘をつくことさえロクにできない次久。主任から回答者として指名されてしまった彼は、あろうことか居並ぶ悪の秘密結社員たちに「悪事、ダメ・絶対!」などと口走ってしまったのだ!!
もちろん口の回らない次久であるから、この場を切り抜けることなどできようはずもなく……しかし、その愚直さ故にか、彼に救いの手を差し伸べる者があった!
「む、何かね? 君は……佐藤くん、だったか」
その女神の名は、佐藤 花子の偽名で面接に参加している、
水都乃 れい
!
「いえ……せっかくだし、私のろっこんのお披露目に協力願えればと思って……」
「ふむ?」
「私のろっこんは、描いた絵を踏んづけた相手をトイ……ええと……どこか適当な場所に放り出します。御社のシステムと似てますが、それゆえ設備投資費の削減を期待できるんじゃないかと……」
そんなことを口にしながら、ささっと紙に手書きしたイラストを斉藤氏の足元に滑らせる。まあ、川の藻屑になるよりは、トイレに転送されたほうが幾らかマシだろう……。
そんな彼女の思いやりに気づいたのか、斉藤氏が結社員らに気づかれないよう小さく黙礼してきた。
……誰かに感謝されるのは苦手だ。れいはそっぽを向いたまま、気づかないふりを続けた。
斉藤がれいの絵を踏み、そして消えた。
……その直後に、窓の外で盛大な水柱が立った。
れいは頭痛でも堪えるかのように額を押さえた。
あの、世にも不幸な男に向けて、彼女は心のなかで十字を切った。……強く生きて欲しいと、思った。
「さぁて、やっと俺の番が来たね! それじゃ言っちゃうけど、お宅の会社、ぜーんぜんなってないなぁ!」
戦慄が会議室に広がった。やめろバカ、要らん挑発をするなー!!
会場中から無言の制止を受けるも、まるで意に介さず
八十八旗 信彦
は先を続ける。
「何がなってないかっていうと、組織のビジョンがまったく提示されてないよねってこと! 寝子島征服は目標であって、目的じゃないよね? 何のために寝子島を征服するのか、征服したあと何をするのか、それがまったく語られていないのは大問題だよ。目指すべきビジョンの共有もなく集まった仲間の、何を信用できるだろう? アツい想いをぶつけろだって? そもそも御社にそれが欠けてるよねって、俺は思うんだよねー」
数秒後には川の藻屑になっていると誰もが確信する傍若無人っぷりだが、意外にもネコノメの主任はぷるぷるしながらも自制しているようだった。
「くっくっく……おしおきだにゃーで処刑された幾人もの同胞を見ておきながら、そのような大言を口にする胆力……まずは見事と褒めてやろう!!」
「そりゃどーも」
「少年よ、君の勇気に敬意を表して我らネコノメのビジョンを明かそう。何のために寝子島を征服するのか? ふ、それはもちろん『我らが悪の組織だから』だ! ほら、どっかの有名な登山家も言ってるだろう!」
「えーと……『そこに山があるから』?」
「それです! これまでに寝子島征服を実現した悪の組織は皆無――ゆえに! 我らは石に齧りついてでも寝子島征服を成し遂げ、業界の模範とならねばならんのです!!」
主任! 主任! ヒラ結社員たちの熱い声援が室内に響き渡る。
信彦は思案し、首を捻り、念のためもう一度主任の言葉を並べ直し……、
「……つまり、やっぱり征服後の長期的な展望とかは何もないってことだよね?」
「…………がふっ!!」
――ばたんっ!
信彦の鋭いツッコミを受けて、主任は前のめりに机の上に倒れ伏した。
「し、主任――――――――――!!」
ただいま倒れた主任を運び出しています。いましばらくお待ちください……。
「えー……主任が急病で退社されたので、代わりにボクが主任になります」
いったいどういう階級システムなんだ、秘密結社ネコノメ……!?
主任の腕章を巻いて現れた結社員Cに、参加者の胡乱な眼差しが注がれるが、今度の中の人は肝が太いのか特に気にする様子もなく、
「えー、我々下っ端はそこまで深いこと考えなくてもよいのです。その手のビジョンは、我らが大首領ネコノメの頭のなかにさえあればよいのです!」
開き直りおった。
まあ、天下取ってもいないうちから、取った後の政策に頭悩ませてどうするってのはあるしな。
……と、そのときだった。
「ふっ……では、その大首領ネコノメ氏とやらとの直接会談の準備を整えてもらいましょうか」
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シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
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シナリオガイド公開日
2013年01月21日
参加申し込みの期限
2013年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月28日 11時00分
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