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ニャンふぁんホラー
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突如召喚されてしまった二次元の世界で、周囲の状況を把握する以前に、
八神 修
には気になることがあった。恐る恐る視線を下に下げ、ヒラヒラと揺れる白いレースに血の気が引いていく。
これは修の記憶が正しければ、ミニスカートと呼ばれるものだろう。女装と言う二文字が頭の中で点滅し、すぐにそんな事よりも重要な事に気づく。このピッタリとした感触、妙に風通しの良い感覚、普段とは違う履き心地。
見なくても分かる。この心許ないくらい薄く短いスカートの下では、女性用の下着が修を包み込んでいるに違いない。
「ここは……? ううん、それより、ロベルト君……ロベルトちゃん? どうしたの?」
「い……いや……あの……」
早坂 恩
が、スカートを押さえて俯く
ロベルト・エメリヤノフ
の顔を覗き込む。下から見上げたロベルトの顔は、真っ赤だった。
「ロベルトちゃん?」
「ちゃん付けで呼ぶなよ! は……恥ずかしいだろ!」
「あら、大丈夫よ! ロベルトちゃん、十分似合っているもの」
「そ、そういう問題じゃない……っ!」
女装が似合う似合わない以前の問題として、下着が恥ずかしくてたまらない。女体化して女性用下着ならまだ分かるが、男性の体のまま下着だけ女性用だなんて!
「ここどこだ!? え、ゲームの中? 嘘だろ……。って言うか、ミユじゃないか! おかしいな、ゴスロリなんて着せてないはずなんだけどな……」
霧生 渚砂
が周囲の光景に一頻り首を捻った後で、目の前に立つ赤い瞳の美少女をペタペタと触る。ミユ用にゴスロリ自体は持っているものの、こんなセクシー系ではなく正統派の可愛い系だ。でも、こういうセクシー系もなかなか良い。今度ぜひ着せてみよう。そう考えていると、ミユ……いや、
霧生 深雪
が渚砂の頭をグイっと押した。
「お前はさっきから何やってんだよっ!」
「え!? あっ! 本物だー! ごめん!」
「本物って何だ本物って! 俺には偽者がいるのか!?」
影武者を立てられるような覚えはねぇ! と、唇を尖らせる深雪は、仁王立ちで周囲を見渡すと修とロベルトを見つけ、その姿に複雑な表情を浮かべた。
「シュウその格好……あぁ、そっか。確か女キャラってなな……」
何かを言いかけた深雪の口を素早く修が押さえる。
ニャンふぁんはパートナーキャラクターだけでなく、主人公の容姿も細かく指定でき、修は想い人に似ているツインテールの女の子を操作していた。
「深雪こそ、女性キャラクターを選択したのか?」
「弟に少し似てるなって思って選んだらコレだよ」
「それより、二人ともよく平気だな。その……」
ロベルトが言葉を濁しながらスカートの裾を押さえる。意味に気づいた修がはっとした顔で同じようにスカートを押さえ、深雪が怪訝な顔で首を傾げる。
「……下着が……」
「あぁ、そう言えば……」
やっと意味に気づいた深雪が苦い表情をする。
「え!? 下着まで変わっちゃってるの!?」
「食いつくな馬鹿!!」
渚砂の大きな声に深雪が一喝し、恩がポンと手を打つ。先ほどロベルトが異様に恥ずかしがっていたのは、女装が原因ではなかったようだ。
「ん? 女装モデルの小僧じゃねえか。……あぁ、今はモデルじゃねえから、女装の小僧か」
「変な呼び方すんな!」
タバコを片手に、
神無月 文貴
が深雪に声をかける。警戒心たっぷりの猫を思わせる深雪の表情に、文貴が更に何かを言おうとするが、
鳳翔 皐月
が止める方が早かった。
「子供をからかうな、文貴。その三人は、今流行の男の娘と言うヤツだろ」
「「「違うっ!!!」」」
皐月のフォローと見せかけたまさかの攻撃に、男の娘疑惑の三人が声を合わせて否定する。
「わぁ~、最近のゲームって凄いんですね。まるで本物みたいです」
場違いなまでにほわんとした声が響き、一同の視線が
橘 舞
へと向けられる。
「あれ? でも、パートナーがいませんね。おかしいですわ……」
「舞さん!?」
「あ、こんにちは。新井さんも参加されていたんですね」
走り寄って来た
新井 すばる
に、舞が無邪気な笑顔を向ける。
「あまりゲームはしないんですけれど、とってもイラストが可愛いので参加してみたんです。普段はギャラリーを眺めているばかりだったんですけど、イベント情報を見てみたらいつの間にかここに。……あっ! フレンド申請をしても良いですか? ここで出会えたのも何かの縁ですし。もし宜しければ、皆さんのお名前も教えていただいても良いですか? フレンド申請を……」
笑顔のまま周囲に声をかけていた舞が、ふと我に返ったように手元を見るとキョトンとした顔で首を傾げた。
「あれ? おかしいですね……マウスもキーボードもないです。これでは申請できないですね。私、マウスをどこに置いて来てしまったんでしょう……?」
周囲の捜索を始める舞。天下無敵の天然お嬢様に、すばるが助けを求めて周囲を見渡すが、誰もがそっと目を逸らす。
「い、いつからニャンふぁんはこんなホラー空間になったんだよ!? つーか、キャラ視点になってるし……またろっこんの仕業か! し、しかも……は、廃病院……とか……」
吉祥寺 黒子
が、やや上ずった声でそこまで言うとゴクリと喉を鳴らした。病院には、嫌な思い出がある。入院している時、黒子はよく『ゆ』で始まって『い』で終わる存在を目撃していた。
「もしかして、幽霊が怖いの?」
「そ、そんなことねぇよ!」
ポワンとした
聖籠 あゆか
の問いかけに、黒子が即否定する。しかし、顔は引きつり、心なしかブルブルと震えているようにも見える。
「あなたは怖くないんですか?」
「えぇ。甘い雰囲気がない分、逆に冷静になれるみたい」
毒島 虹子
の問いかけに、あゆかが伏せ目がちに答える。興味本位で登録したニャンふぁんだったが、恋愛系のゲームは初めてで、いざ恋愛イベントが始まると恥ずかしくて画面を直視できない状況が続き、結果放置してしまっていた。
夏イベントがあると聞き、久々に開いたニャンふぁんで、いきなりこんな事になってしまい、最初は夢かと思っていたあゆかだったが、どうやら現実のようだ。
「まぁ、不思議な事に巻き込まれる事自体はもう慣れたので平気ではあるのだが……」
冷静に周囲を観察していた
楪 櫻
が小さく呟き、微かに眉をひそめるとスカートの裾を摘んだ。
「問題は……この服装だ。何なんだこの服は! 無駄にヒラヒラしている上にスカートの丈も短い……! これでは動きにくいではないか……」
「いや、女の子の服の方が動きやすいよー。こっちの服は無駄にゴテゴテした装飾がついてて、動きが制限されてるし。それにしても、凄いなこの服……ハッ! まさかブーメランもゴシック調になってたりは……!?」
服の構造を見ていた
志波 武道
が不意に真顔になり、視線を自身の下半身へと向ける。何のためにあるのか良くわからないベルトやチェーンが沢山ついた黒のスラックスには、社会の窓がなかった。
「え!? ちょっ、トイレどうすんのコレ!? どうやって脱ぐのコレ!?」
「志波、お手洗いなら今のうちに……」
「大丈夫ですよー。ゲームのキャラクターはお手洗いなんて行きませんから」
マウス探しを諦めた舞が、櫻の肩口からピョコリと顔を覗かせると無敵のお嬢様スマイルを浮かべる。何だかズレた意見だったが、もしもこれがゲームの中だと言うのなら頷ける。ニャンふぁんのキャラクターがトイレに行くなど、聞いた事がない。
「とりあえず、服装の事はひとまず置いておいて、状況を整理しましょう」
御剣 刀
がドクロの絵がついた黒のネクタイを緩めながら、目にかかる前髪を指先で払う。
「そうだね。私はこのゲームに最近登録したから分からないんだけど、この……クワ病院って言うステージはニャンふぁんにもあるのかな?」
虹子の問いかけに、最近始めたばかりの人や長期間放置していた人が、分からないと言うように首を振る。
「ボクが知る限りでは聞いた事ないな。って言っても、それほどやり込んでないから、絶対ないとは言い切れないんだけど」
「俺も知らないな」
「俺もなかったと思うけど、断言はできないな。ロベルトくんは知ってる?」
武道の問いにロベルトが首を振る。すばるも黒子も武道もロベルトも、ニャンふぁん自体は以前からやっていたものの、全てのステージを開放できているわけではない。
ないかもしれないし、あるかもしれない。そんな曖昧な空気の中で、渚砂が迷いのない口調で言い放った。
「ないよ。クワ病院なんてステージ、ニャンふぁんにはない。この間のアップデートで追加された場所も病院じゃなかったし」
「それ、本当ですか?」
「うん、間違いない。お兄さん、今解禁されてる最高レベルだから、断言できるよ。まぁ、今後のアップデートで追加される予定の場所だって言うなら分からないけど、今のところ病院が追加されそうな要素はないかな。ネタバレになるから、詳しくは言わないけど……」
意気揚々と語っていた渚砂だったが、隣からの突き刺さる視線に気づいて口を閉じた。
「お前……そんなにやりこんでるのか、このゲーム……」
「いや、あの……」
「やってるの自体は知ってたけど、最高レベルって……マジかよ……」
「あう……えっと……み、深雪が最近忙しそうで寂しくて、ニャンふぁんはパートナーキャラクターの容姿を細かく設定できて、深雪にそっくりな子が出来て、二次元の深雪なら好きに着せ替え出来るし、ミユが笑顔なら深雪もいつか笑顔になってくれるかなってちょっと期待して、えっと……だから、その、あの……ご、ごめんなさいっ!!!」
半泣きになりながらのマシンガントークに、深雪が絶句する。そして彼だけでなく、その場にいた全員が絶句した。
渚砂は、軽いパニック状態になっていた。恋愛ゲームをしていると言う事を知られたくなくて、何とか誤魔化していた渚砂だったが、誤魔化し方が下手過ぎて早々にばれていた。大体、近くを通るたび、机をずらして画面が見えないようにした上で「良い角度で机にぶつけたんだ! いやぁ、良い角度だった!」と力説されても、誤魔化されるのは最初の一回が限度だろう。
「確かに最近お前のこと放ったらかしだったかもしれないけど……」
「いつから知ってたの?」
「何か隠してるって言うのは大分前から。ニャンふぁんやってるって知ったのは最近。タイトルで検索して、適当に操作してたらこうなったってわけだ」
「え……じゃあ、深雪がここにいるのって……自分のせい?」
深雪は肯定も否定もしないまま、成り行きを見守っている人達に向き直った。
「中断させて悪い。話を進めよう」
「あああ、ご、ごめん深雪! でも、ニャンふぁんの衣装を着た深雪……可愛い……」
渚砂の腹部に強烈なパンチが入る。だがしかし、ニャンふぁんの世界では仲間からの攻撃にダメージ判定はない。反射的にお腹を押さえて蹲ったものの、拳がめり込んだ感覚があっただけで痛みはなかった。その代わりに、見上げた深雪の瞳は見たことがないくらい冷たい赤色をしていた。
「……で、クワ病院ってステージがないのは分かったけど、ならここは何なんだ?」
「もしかしたら、ゲーム運営のスタッフさんがお遊びで作った場所、かもしれないね」
「まったくの創作と言う可能性もあるが、別の可能性もあるんじゃないか?」
虹子が笑顔で場を和ませた直後、修が冷静に呟き、文貴が言葉を続ける。
「現実世界にある場所ってことか? ゲームの中に入り込んだんじゃなく、ゲームのリンクを踏んだことによって現実にあるどこかの場所に飛ばされた」
「えぇ。その可能性もゼロではないかと」
「私もその可能性は少し考えたけど、それはないと思うよ」
虹子が微笑みながら、壁にかかったボロボロのカレンダーを指差す。そこには、見た事もないような年号が書かれていた。
「そうですよ、ここはゲームの中なんです。だから皆さん……」
舞が静かに和弓を構えると、綺麗な姿勢で弓を射った。真っ直ぐに飛んだ矢は、音もなく出現していた半透明の幽霊の頭に突き刺さった。
「頑張ってゴールを目指しましょうね」
春風でも吹きそうなほど爽やかな舞の笑顔から数秒後、病院内に黒子の悲痛な叫び声が響き渡った。
「ぎゃあああ!! でたぁぁぁああああ!!!」
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定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月16日
参加申し込みの期限
2014年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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