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ニャンふぁんホラー
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階下から聞こえてきた凄まじい悲鳴に、黒子は「ひゃっ」と情けない声を上げると隣にいた刀の腰に思わず抱きついた。
前方から緩慢な動きで歩いてきた看護師の霊の、豊満すぎる胸元に思わず目がひきつけられていた刀だったが、黒子が抱きついてきた事によって我に返った。決して、生前はとっても色っぽい看護師さんだっただろうとか、もしも自分がこの病院に入院していて、あんなセクシーな看護師さんが担当だったらとか、色々と考えたりはしていない。
「い、今……下から男の悲鳴が……。くそっ……何なんだよもう!」
「尋常じゃない声だったな……まぁ、今は自分達の方に集中しよう」
日本刀を構えた刀が敵の様子を観察しながら間合いを詰めようとして、腰元にしがみついたままの黒子に気付く。微かに震える腕にそっと手を乗せ、微笑みながら黒子の顔を覗き込む。
「大丈夫。俺がついてるから」
「御剣……」
「怖いなら、目を瞑っていて下さい。吉祥寺先輩には、指一本触れさせませんから」
恋愛イベントに突入した刀と黒子に、恩が鉄パイプを、虹子がゴルフクラブを片手に飛び出し、ロベルトが拳銃で援護をして行く。舞も和弓で狙いを定め、息を吸い込む。
舞自身、現実世界で弓を射た事はなかったが、弓は身近な存在だった。凛々しい表情で弓を射る妹の横顔を、微かな憧れを持っていつも見ていた。妹の姿を見ていたからこそ、弓がどれだけ難しいのかは分かる。でも、ゲームの中でなら何とかなる、そう信じて弓を射ようとした時、不意に背後に冷たい気配を感じて振り返った。
「舞さん危ない! ほわたーっ!」
半透明な男の手が舞の首に届く前に、すばるがちくわヌンチャクを振り回しながら飛び出してきた。一見すると強そうには見えないちくわヌンチャクだったが、数度ヒットしただけで男の体が光の粒となって消えて行った。
「ふう、危機一髪。大丈夫だった、舞さん?」
「えぇ」
「それにしても、普段のイメージとは違うけど、そういうのも似合うね。ゴシックの服と和弓の和洋折衷な感じも良い」
「ありがとうございます」
「そう言えば、舞さんはおばけとか平気なの?」
「好きではないですけど、ゲームですから」
「あ、ゲームだと平気なんだ。そうだよね、コレ、ゲームだし」
物凄くリアルな最新ゲームだと勘違いしている舞に、すばるが微笑む。本当の事は、黙っているつもりだった。
「あ、新井さん危ない!」
すばるの背後に見えた霊に舞が声を上げ、弓を構える。すばるは素早く霊から距離をとると、ちくわヌンチャクを格好良く振り回した。
「おっと、お邪魔虫が来たね。ボクは近いのから倒して行くから、舞さんは遠くの奴から狙って。じゃ、いくよ。美味しいちくわヌンチャクをくらえ! うらめしヤッホー!」
あちょー! と、気合を入れながら敵に切り込んで行くすばるを援護すべく、舞が弓を射る。舞の狙い通りに真っ直ぐに飛んだ矢は、凄まじい勢いで敵に突き刺さった。 ―― 否、突き刺さったのは突き刺さったのだが、矢の先にはすばるの頭があった。
「あっ! す、すみません新井さん」
「舞さん……なんでボク狙ってるの?」
「新井さんではなく、その前の霊を狙ったのですが……すみません、慣れないもので……」
「あ、ああ、そっか。どんまい」
優しい笑顔でそう言い、後頭部に突き刺さっていた矢を抜く。ダメージ判定はないらしいが、なんだか痛い気がするのは何故だろう。と言うより、身体的にダメージ判定がなくとも、確実に心にはダメージ判定がある気がする。
「ま、あれだよ。一発だけなら誤射かもしれない精神で……つづけていくよー! ほわたーっ!」
自分自身に言い聞かせるようにそう呟き、ちくわヌンチャクを振り回すすばるの背後から、再び頭めがけて突き刺さる舞の矢。
「すみません新井さん! 次こそは……」
息を止め、慎重に放った三本目は再び吸い込まれるようにすばるの頭へ。
「すみません!」
「大丈夫! 仏の顔も三度までって……」
言っている途中で再びグサリ。
「言うけど、ボクは仏じゃないから四度目でも怒ったりは……」
更に追加の矢、そして……。
「舞さん、ボクもう二十本くらい刺さって、ちょっと小粋なスタイリッシュ☆落ち武者スタイルになっちゃったんだけど、わざとじゃないよね?」
「勿論です! ちゃんと霊を狙っている……つもりなんですが……」
「ネコリンピックにちくわを的にした競技があれば、絶対優勝だよ舞さん」
「新井さん!?」
ウインクをした後でバタリと倒れこんだすばるに駆け寄り、突き刺さった矢を抜いて行く舞。
「人を的にするような競技で優勝しても、嬉しくないですよ」
「いや、でも本当、これも一種の才能だと思うよボクは」
「……んー、新井さん、サポートに連絡するにはどうすれば良いんですか? 少し思ったんです。もしかしたら、これってプログラムのミスかも知れません」
舞の弓の腕は確実にプログラムの問題ではないだろう。それでも、真実を言ったところで舞が混乱する事はわかっていたため、すばるは最後の矢を自分で抜くと立ち上がった。
「何をするにせよ、ここから出ないと。では姫、お手を……」
「新井!」
すばるの横から不意に現れた霊に気づいたロベルトが、拳銃の引き金を引く。合わせたはずの照準は、焦りからやや乱れ、回転しながら繰り出された弾丸は真っ直ぐにすばるの頭を打ち抜いた。
「新井!!!」
「だ、大丈夫。一発なら誤射……」
「何やってんだ! ここは俺が!」
恋愛イベントから復帰した黒子が拳銃を構え、霊に慎重に狙いを定める。それなのに何故か外れた弾丸が、倒れこむすばるの頭に追い討ちをかける。
「あ、新井!?」
「大丈夫、大丈夫、だいじょ……げはっ」
「「新井―――――――っ!!!!!」」
誤射二人組みが絶叫し、成り行きを見ていた恩が困ったわね、と苦笑しながら敵を倒す。
「味方に攻撃判定はないはずだけど、大丈夫か?」
「あぁ、刀っち。なんて言うか、凄く痛いんだ……胸が。……何だろう。ボク、敵に見えてるのかな。ボクってそんなに幽霊っぽいかな。舞さんもロベルト先輩も吉祥寺先輩も、一撃でボクを仕留めてくるんだ。あの正確さは凄いよ」
ズーンと、暗い影を背負ったすばるに、虹子が王子様スマイルを向ける。
「大丈夫、幽霊になんて見えてないから。……少し思ったんだけど、すばるさんって女の人をよく泣かせる方?」
「え? いや、そんなことはないけど……」
「そう、それなら良いんだ」
意味深に微笑んだ虹子が立ち上がり、先に進む。気にするなよと言う意味をこめて、刀がすばるの肩をポンと叩き、申し訳なさそうな顔をしたロベルトが手を差し伸べる。
「ごめん。判定なくても、人に当てるなんて最悪だよ……」
「そんなに気に病まないで。……先輩に悲しい顔なんて似合わないよ。笑って?」
目の前で恋愛イベントに突入したすばるとロベルトに、舞が困った顔をしながら立ち上がろうとして、差し出された恩の手に反射的に手を乗せる。力強く引っ張りあげられ、舞はお礼を言うとスカートについた埃を叩き、なかなか放してくれない手に顔を上げる。
「早坂さん……?」
「舞ちゃんとすばるくんが仲が良いのは知ってるけど……ちょっと妬けちゃうな」
ダブル恋愛イベントに、先を急いでいた黒子が気づいて足を止める。
「マジかよ、こんな時に……。おい、二人とも、戻るぞ!」
そう言って走り出そうとした黒子の前に現れた看護師の霊に、声にならない悲鳴を上げる。後ろにひっくり返りそうになった黒子を虹子が慌てて抱きとめ、震える彼女の肩をそっと抱きしめる。
「大丈夫、ここは任せて、ね? 君を守るためなら、何だってするよ」
「コウジ……」
夏休み中に編入してきた虹子は、どうせ自分の事を知る人は誰もいないのだからと、この場所では虹子を弄ってコウジと名乗っていた。
任せてと言ったわりには動き出さない虹子。そして、イチャイチャ中の人には手を出さない礼儀正しい霊。二階に来たのは七人、三組が恋愛イベント中となると、ぼっちが出来るわけで、お相手のいない悲しい独り身を慰めようと、霊が気を使って向かってくるわけで……。
「恋愛イベントがしたいわけでもないし、良いんだ、一人でも」
一人でもの部分に、知らずに力がこもる。言っていることは全て本音だったが、何だろう……イチャイチャしている集団の中で一人孤独にいると、心が荒むと言うか、心の奥底に仕舞われた闘争心や殺意と言うものに火がつくと言うか。
敵の肩の動きから、攻撃を見切ると素早く反撃に転じる。遠距離から攻撃してくる敵は、攻撃動作に入った瞬間に攻撃の斜線を見切り、斜線から体を外すように躱しながら間合いをつめ、勢いを刃に乗せて一気に首を刎ねる。
「良いんだけどね、別に、一人でも」
ポツリと呟いた後で、気合いの咆哮を上げる。次々に敵を切り倒して行く様子は、まさに阿修羅だった。
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担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
ホラー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月16日
参加申し込みの期限
2014年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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