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ニャンふぁんホラー
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医者との遭遇イベントは、櫻と武道の機転で恋愛イベントを上手く回避しつつ、危なげなく乗り切った。櫻が医者を斬りに行き、武道が深雪を保護したのでは、恋愛イベントに突入してしまう可能性がある。聡明な二人は一瞬のアイコンタクトでこの事を確認しあうと、櫻が深雪を庇い、武道が医者を倒した。
無限に出現する霊に奮闘しつつ、入った部屋にあった巨大な赤い謎のボタンを躊躇いなく押す猛者が三人。何のボタンなのか冷静に探ろうとしていた文貴がこめかみを押さえる。
「確かめる前に押すな! 危ねぇスイッチだったらどうすんだ!」
「ゲームだから押さないと……と思って」
「そうそう、押さなきゃ何も始まんないし☆」
押し込んだ修と武道が悪びれなく言い、つられて押してしまった深雪が視線を足元に落とす。
「自爆スイッチとかだったらどーすんだこれ!」
「いやー、でも病院だし、大丈夫でしょ☆」
「でもゲームにはつきものだよ。建物を全部吹き飛ばすスイッチ」
あゆかの鋭い指摘に、武道が乾いた笑い声を上げながら周囲を見渡す。館内放送で警報音が鳴り響いた時には、土下座をする構えだった。暫く待ってみたものの、警報音も逃げろの指示もない事に安堵しつつ、一行は地下を探索するために分かれることとなった。
帰り道を確保するために、文貴と皐月が廊下を見張り、探したいものがあると言う修とあゆかに、武道と櫻が護衛としてつく。それなら一緒にと、ついて行こうとする深雪を渚砂が引きとめ、二人が部屋に残った。
「もう無理しなくて良いんだよ。ここには自分しかいないから」
「は? 無理なんてしてねーけど」
「嘘だ。さっき、医者と遭遇した時……」
「あれは、急に出てきたから驚いただけだ」
「……それなら、何で顔をそらすの?」
ドンと壁際に押し付けられ、深雪が抗議しようと口を開き、渚砂の鋭い眼差しに息を呑んだ。
「怖いなら、素直に言いなよ。泣いたって構わない」
「泣くわけないだろ!?」
「……自分では泣けないってこと? ……お望みなら、泣かせてあげようか?」
妖艶に微笑んだ渚砂に、深雪が顔を真っ赤にして俯く。これが、渚砂が口篭った恋愛イベントのうちの一つだった。
そんな恋愛イベントが繰り広げられているとは露知らず、文貴と皐月は廊下で奮闘していた。文貴が医者の繰り出す注射器を刀の峰で弾き、電光石火の居合い抜きで斬り伏せる。皐月は文貴の背中を守るように銃で援護していた。敵の攻撃を退けた文貴がその場に座り込み、前髪をかきあげる。
「ちとダメージ喰らっちまった」
「大丈夫か?」
「……頼む皐月、お前の精気を分けてくれ」
「冗談も程々に……―――!?」
顔を覗き込む皐月の腕を引っ張り、無理やり唇を奪う。咄嗟の事に対処できなかった皐月が、唇から伝わる甘い痺れにヘナリと力を抜きかけて、背中に感じる冷たい廊下の感触に我を取り戻すと、襟元に伸びていた文貴の手を掴んだ。
「まてまて! せめて部屋だろ自分の家だろ。こんなところで脱がせるか普通! 文貴……っ、やめ……っ!」
肌蹴た胸元に広がるは、乙女の暗黒聖域、漆黒のブラックホール。見続けていたら吸い込まれてしまいそうなほど暗い、底なしの闇。文貴はそっと服を直すと、今見たものを必死に頭の中から追い出しつつ不敵な笑みを浮かべた。
「まあいい、上半身も下半身も元気になった。続きは後でな」
文貴の見た女体の神秘など知らない皐月が、寸止めの生殺し状態に苦虫を噛みつつ胸元に手を当てる。鼓動が早くて、息苦しい。こんなに心をかき乱されたのに、余裕な横顔が憎たらしくて、皐月は文貴の頬を両手で包むとそっと唇を奪った。
文貴と皐月が自主的に恋愛イベントをこなしているとは知らずに、あゆかは霊安室に置いてある死体に怖がりつつも何枚かシーツを回収し、修は実験室でマッチとアルコール瓶、小型水素ボンベを持てるだけ回収した。その間敵の襲撃はなかったものの、櫻はふとある事に気づくと立ち止まった。
キリリとした櫻のつり目が大きく見開かれ、小さな声で「しまった」と呟くと走り出す。突然の行動に、武道が櫻の腕を掴もうとするが、強い力で手を叩かれた。
「私に触るな!」
鋭く響いた声に、あゆかと修が息を呑む。武道が「ごめん」と言いながら両手を上げてヘラリと笑うが、ほんの刹那傷ついたように目を伏せたのを、櫻は見逃さなかった。心の中に言いたい言葉がたくさん浮かんでくるが、下手に心を動かされては元も子もない。櫻はグっと奥歯を噛むと、武道の顔を見ないようにしながら平坦な口調で言った。
「すまない。恋愛イベントになると、面倒だからな。分かれた二組は、共に男女だ。恋愛イベントが起きている可能性がある。……私は霧生の様子を見に行く。志波は、神無月さん達を頼む」
「俺も行きます」
修が名乗りを上げ、武道が「櫻ちゃんの事、お願いね」と囁く。修にしか聞こえないような小さな声に力強く頷き、櫻の背中を追って走り出す。
櫻のことが、特別好きだと言うわけではない。大切な友人で、それ以上でもそれ以下でもない。それなのにこんなにも胸が痛いのは、強い拒絶の感情を無防備なまま、真正面から受けてしまったからだ。
「武道くん……?」
あゆかの声に、武道がはっとした様子で表情を作る。
「あ、ゴメン☆ ちょっとボーっとしちゃってた。さあ、俺らも神無月さん達の所にしゅっぱー……ぶへっ」
明るく言う武道の顔に、白いシーツがかぶさる。
「先に行ってるから、武道くんはシーツ持ってゆっくり来て。大丈夫、わたし、強いから」
断定口調で言い切るあゆかに、否定できない武道。幽霊相手になら遠慮する事はないと、バンバン撃ちまくるあゆかは、撃つたびにテンションがあがるらしく、廊下の敵を殲滅する際には戦いの女神と化していた。
「そんな顔してると、恋愛イベントが起きやすくなっちゃうよ」
あゆかが悪戯っぽく微笑み、廊下に出る。案の定と言うべきか、文貴と皐月は恋愛イベント中のようだった。恋愛に不慣れなあゆかは、これがイベントだと分かっていても、恥ずかしい。二人を見ないようにして近づき、不意に背後に感じた殺気に振り返る。いつの間にか復活していた医者が、緑色の液体が入った注射器を投げる。
「危ねえ!」
自主的にイチャイチャしていたわけであって、強制的に恋愛イベントに捕らわれていたわけではない文貴が、あゆかを庇うように抱き締める。背中に注射器が刺さり、一瞬顔を顰めた文貴だったが、すぐに刺さっていた注射器を抜く。
「文貴! 聖籠! 大丈夫か!?」
医者を鉛弾で黙らせた皐月が二人に駆け寄り、ピタリと足を止める。
「文貴さん大丈夫!? 注射器がっ……」
「あゆかを守れたんだ、こんなの何でもねえよ。……キスの一つでもしてくれれば、すぐに治る」
「文貴さん……」
良い雰囲気で見つめあう二人。それを見つめる皐月。運悪くこのタイミングで登場してしまった武道。空気を読まずに出現する霊。皐月の背後にユラリとした動きで医者の霊が立ち、武道は鉄パイプを片手に地を蹴った。
廊下で修羅場が展開されている時、深雪と渚砂は恋愛イベント後の気まずい沈黙の中にいた。
「深雪、ごめん……」
「仕方ないだろ」
「でも……怒ってる、よね?」
「怒る理由がない」
そう言いつつも、深雪は渚砂から距離をとって背を向けている。心なしか言葉も刺々しい。とりあえず、深雪の目を見てきちんと謝ろうと立ち上がった時、櫻と修が勢いよく入ってきた。
「二人とも無事だな」
「どうかしたの?」
「よく考えてみれば、恋愛イベントになる組み合わせだと気づいてな。イベント中は敵に襲われないが、イベントが終われば襲ってくるだろう。その時、囲まれていたらと思ったんだ」
「ここにシュウと楪がいるってことは、オッサンの方に行ったのは聖籠さんと志波だよな。それって、結局は一緒じゃないか? 同時に恋愛イベントが起きる可能性もあるし」
「しまった!」
深雪の鋭い指摘に櫻が渋い顔をした時、切羽詰った様子で皐月の名前を呼ぶ武道の声が聞こえてきた。櫻が反射的に廊下に出て、渚砂も後を追う。修も駆け出そうとして、ボロボロの机に腰掛けたままの深雪に気づいて足を止める。
「深雪? 顔が赤いけど、何かあった?」
「なっ……なんもねーよ!」
熱い頬を気にしながら出た廊下で、深雪は誰かにぶつかった。鼻を押さえながら見上げた先には櫻の背中があり、チラリと見える横顔は心なしか青ざめていた。首を捻りつつ目を向けた廊下では、惨劇が起きていた。
「凰翔さん! イベントだから! ただの恋愛イベントだからーっ!! 神無月さんも聖籠さんも悪くないからーっ!!」
「ンなことは知ってらあ!」
叫ぶ武道にそう返しつつ、拳銃で霊を倒し続ける皐月。その様子は、まさに阿修羅だった。
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ブロンズシナリオ(100)
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2人まで
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ホラー
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定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月16日
参加申し込みの期限
2014年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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