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ニャンふぁんホラー
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地下から吹き上げてくる冷たい風に目を細めながら、文貴は下を覗き込むと舌打ちをした。
「ちっ、思ってたよりも高ぇな。しかも、ガラスの破片まである。下手すると怪我するな……」
「他に下りられそうな場所を探すか?」
皐月の言葉に、文貴は「いや」と小さく呟くと軽やかに下におりた。ガラスを足で払いのけ、周囲を確認すると頭上に声をかける。
「皐月と嬢ちゃん達は下で受け止めるから、怪我しねえように気をつけて下りて来い。坊主共は自力で頑張れよ。……あぁ、女装の小僧二人も危ねえから手を貸してやる」
「女物の服を着ていれば誰でも良いのか、お前は」
「違え! その服、スカートが短え上にピンヒールだろ。下りる時にバランス崩したら……」
文貴の言葉を最後まで待たずに、皐月がヒラリと下りる。慌てて手を差し伸べた文貴の肩にトンと手をついた後で、皐月は華麗に着地すると拳銃を構えた。
「いつ敵が来るか分からない状況で、一人で無防備にさせるほど薄情じゃない」
皐月がキュンとするほど格好良い口調でそう言った時、廊下の先から半透明の幽霊が姿を現した。怖いものが駄目で、ホラー映画を見たら絶対に一人ではトイレに行けなくなり、夜中に目が覚めて眠れなくなるくらい苦手な皐月だったが、心の準備ができるくらい距離が離れていれば大丈夫だった。
「来やがったか。坊主共はとっとと下りて来い! 嬢ちゃんと女装の坊主共も早く……」
「私が援護しよう。志波達は気をつけて下りて来るんだ。その服、動きにくいんだろう?」
櫻もまた、文貴の手を借りずに華麗に着地すると皐月の隣に立った。抜刀術は争いの為に学んでいるわけではないが、避けて通れないのなら立ち向かうしかない。こういう場所で、悲鳴の一つでも上げれば女らしいのだろうが、生憎と櫻はそういう性格ではない。
「ちょっと櫻ちゃん! 置いてかないでよモー!」
武道が唇を尖らせながらも、明るく言って下りると櫻の前に出る。元々、このゲームに櫻を誘ったのは武道だった。巻き込んだ責任がある以上、守りきらないといけない。心の奥底に秘めた思いを見抜かれないように、武道はニカっと微笑んだ。
「志波、ここは私が……」
「ダーメ。俺だって武器持ってるし、櫻ちゃんは援護してよ」
「武器と言っても鉄パイプだろう。私は日本刀だ。それに、私が前衛にいたほうが……」
「確かに、櫻ちゃんは俺より強いかもしれないよ? でもさ、俺だって戦えるよ」
武道の表情がキリリとしたものになる。
「……志波に怪我をさせるわけにはいかない」
「それは俺だって同じ。……今日は守らせてよ。俺に……」
「志波……」
隣で武道と櫻が甘い雰囲気を出している間、皐月は一人、黙々と戦っていた。恋愛イベントに入ってしまうと、どうやら周りが見えなくなってしまうらしい。そして幽霊達も、馬に蹴られたくないのか、愛を育むペアの邪魔をすることはしないらしい。
「この状況でイベントかよ!」
「神無月さん、行ってください。俺達は気にしないで」
皐月の悲痛な叫び声に、修が文貴に先に行って大丈夫だと手を振る。一瞬迷うように皐月と修を見比べた文貴だったが、すぐに力強く頷くと「怪我だけはするなよ」と言い残して走り出した。
「それじゃあ、お兄さんが先に行くよ。下で受け止めるから、気をつけて下りてくるんだ」
渚砂が身軽に下り、下で大きく両手を広げる。完全に受け入れ態勢が整っている様子に深雪と修が顔を見合わせ、あゆかが困ったように目を伏せる。
「すごく……下りにくいんだけど……その……」
「どうしたんだ!? 大丈夫、お兄さんがちゃんと受け止めるからな!」
「そうじゃなくて……わ、わたしは最後で良い……―――っ!?」
顔を赤らめながら後ろに下がろうとして、何かに蹴躓く。体勢を崩したあゆかがそのまま穴へと落ち、下で準備万端だった渚砂が両手で受け止める。
「大丈夫だった? 怪我はない?」
「あ、ありがとう……。大丈夫だから、もう下ろして……。重いでしょ……?」
「重い? まさか。羽のように軽いよ。……ねぇ、もう少しだけ、こうしていても良いかな? もう少しだけ、こうしていたい……」
「渚砂くん……」
下で繰り広げられる甘い雰囲気に、修はチラリと深雪の顔をうかがった。物凄く冷静に見つめているが、心なしか赤い瞳は不機嫌そうだ。
「み……ミユ……?」
「俺、先に行くな。渚砂なんかいなくても、一人で下りられるし。オッサン達も気になるし。シュウは気をつけて下りて来いよ」
爽やかな笑顔だったが、明らかに不機嫌でいらっしゃる。早く恋愛イベントが終われと祈る修の隣で、深雪は持ち前の運動神経を活かして下りた。その直後に恋愛イベントが終わったのは、最早悪夢としか言いようがない。なんと間の悪い。
真っ赤になるあゆかと、慌てる渚砂、そしてその光景を黙って見ている深雪。嫌な雰囲気になる前に何とか仲裁をと、焦って下りようとした修のヒールが引っかかり、体勢を崩しながら落下して行く。そしてその先には、修の異変を見ていた渚砂が両手を広げており――
「怪我はない? そんなに慌てて下りて来なくても、お兄さんはどこにも行かないよ。修君を置いて、どっかに行くなんて、考えられない」
「渚砂……」
再び始まった恋愛イベントだったが、深雪は最早見てすらいなかった。前線で戦う武道と櫻、文貴の方へと走って行き、釘バットを振り回して敵をなぎ倒していく。あゆかも拳銃片手に皐月と共に援護射撃を開始し、一先ず廊下にいた幽霊を殲滅した。
「片付いたか。なら、とっとと探索してここを出るぞ。またいつ来るか分からねえからな。……それにしても皐月。流石だったな、良い腕だ。安心して背中を預けられる」
「当たり前だ」
自信ありげに微笑んだ皐月だったが、不意に聞こえてきた不協和音に飛び上がった。まるで今から怖い何かが出てきますよと宣言しているような不穏な音に周囲を見渡し、すぐ隣にある扉の上部にはめ込まれていたガラスの向こうに、何かがいることに気づいた。白いひびが蜘蛛の巣のように入った薄汚れたガラスに、へばりつくようにしてこちらを見ている若い女の黒い瞳と目が合う。
見詰め合うこと数秒、突然女が物凄い形相で皐月を睨み付けると扉を激しく叩いた。その瞬間、皐月は叫び声をあげると文貴の元に走り、飛びついた。
「お、お、女が……女が……!」
「おんなあ? どこにもいねえが」
「う、嘘だ! 扉を叩いて……聖籠も見ただろ!?」
「わたしは何も」
あゆかが首を振る。扉を叩く音すらも、誰も聞いていないという。どうやら、皐月にしか見えない幽霊だったようだ。
「んだよ皐月、怖いのか? だったら裾握ってろ」
「裾握れ? バカかお前! 手ぐらい握らせろよ! 怖かったんだぞ! こっちはすっげー怖かったんだぞ! なんかあったら離すけど、手を握れくらい言えよこんチクショウ!」
やや涙目になって言う皐月の頭をポンポンと撫でながら、文貴が苦笑する。
「鳳翔さんも幽霊苦手なんだな。それにしても、個人にしか見えない幽霊とか最悪だな。まあ、攻撃してこないだけ……」
「すまない霧生、一つ聞きたいんだが」
深雪の言葉を遮るようにして、櫻が無表情で彼の右肩あたりに視線を向ける。
「その幽霊は、私にしか見えていないのか? それほど近くにいるのに、気にする様子がないのが……」
ゆっくりと視線を斜め右後ろに向ける。物凄い至近距離にいた幽霊の死んだ魚のような目と目が合い、深雪は小さく息を吸い込むと思い切り吐き出した。
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担当ゲームマスター
雨音響希
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
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ホラー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月16日
参加申し込みの期限
2014年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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