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日が落ちて空に小さな星が瞬く。
ひっそりとした登山道の入り口に
桜庭 円
の姿があった。黒のゴシックロリータの格好で重そうなビニール袋を提げていた。肩に乗せた茶トラの子猫は周囲を警戒するような動きを見せる。
「にゃーくん、そんなに心配しなくても大丈夫だよー。猫由来の神社みたいだし、噂では危なくないらしいよ」
円は子猫の頭を撫でた。
そこに走るような足音が聞こえてきた。サイドテールを振って
小山内 海
が現れた。円の前までいくと、肩に掛けた白いトートバッグからスケッチブックを取り出した。
『まどかちゃん、おくれてごめんなさい』
「そんなことないよ。僕が少し早く着いたから。それにまだ来てない人もいるからねー。海ちゃん、もしかしておしゃれしてる?」
海は薄紅色のキャミソールに白いカーディガンを羽織り、デニムのホットパンツを穿いていた。
『わたしのはてきとうだよ。まどかちゃんのふくはすてきだね。スカートのすそのしろいぶぶんが、ちいさなネコなんだね』
「海ちゃん、鋭い。スケッチで観察眼が養われてるんだね。柄も少しずつ違うんだよー」
円は肩の子猫を気遣いながら片足で回って見せた。
「海ちゃん、わかった?」
『ねこのがらが、はしってみえたよ。アニメみたい』
「そうなんだよー。それが気に入って、少しお財布に無理してもらったんだよね~。あ、ようやく来たよ」
白い長袖シャツを着た
御剣 刀
が速足でやってきた。
「桜庭、俺が遅刻したような言い方はやめてくれないか。準備に手間取りはしたが……すまない、五分の遅刻だ」
手にしたケータイは正確な時間を告げる。海は刀の袖口を遠慮がちに引っ張ってスケッチブックを見せた。
『わたしもいま、きたところだから。その、リュックは?』
「彼等への手土産だよ。桜庭が生の秋刀魚を持ってくると聞いてたから、焼き魚とおにぎりを用意した。俺の味付けで満足して貰えればいいんだが」
『きっときにいってくれるよ。わたしなんかネコかんだよ。ちょっとしんぱいになってきた』
円が肩の子猫を指であやしながら気楽な様子で言った。
「平気だよ。僕だって秋刀魚を買ってきただけだよ。量だけはがんばって二十本だね」
「俺が持ってやるよ。リュックに空きはあるから」
「おー、優しいー」
円が大袈裟に喜ぶ中、海は元気のない笑みを浮かべた。
「僕とにゃーくんが前を歩くよー」
懐中電灯を点けて円は登山道に足を踏み入れた。
「俺が持つよ」
刀は海からランタン型の明かりを受け取った。二番手で登山道に入り、後ろに手を伸ばした。
「夜の山道は危ないから手を繋ごう」
予想していなかったのか。海は少しぼうっとして、急いでスケッチブックに文字を書き込んだ。
『ありがとう。そうだよね、ころんだらあぶないもんね』
海は恥ずかしそうにしながらも心からの笑顔で刀の手を握った。
悪い足場をものともせず、円が山道を突き進む。ボクシングのフットワークに似て軽快な動きであった。その後ろを刀と海が付いていく。
「そこに石があるから気を付けて」
刀は海の足元を見て声を掛ける。
海は繋いでいた手を離してスケッチブックに文字を書き込んだ。
『かたなくん、ありがとう。ナツだけど、よるのやまはすこしさむいね』
「そうかもしれないな。リュックの中に甘酒があるから上に着いたら皆で飲もう」
「身体が温まりそうだね」
円が振り向いて言った。肩の子猫が、にゃ~、と鳴いた。
「にゃーくんには煮干しをあげよう」
子猫は先程よりも大きな声で鳴いた。
「よかったねー、にゃーくん。元気が出たところで、張り切っていきますかー」
円は山道の先の方を懐中電灯の明かりで照らした。
「お化け出たああああああ!」
絶叫して倒れそうになった円を刀が片手で支えた。
「桜庭と小山内は後ろに。俺が先頭に立つ」
刀は明かりを掲げた。道端にしゃがみ込む長い髪の女性が浮かび上がる。
「美少女お化けの旅鴉だ、道案内をよろしく」
緑のパーカーを着込んだ
旅鴉 月詠
が立ち上がる。スケッチブックでスカートの後ろを払って、行こうか、と端的に言った。
歩き出そうとする月詠に円が声を掛ける。
「そのぉ、ごめんね。こんなところに人が座ってると思わなかったから」
「俺も驚いた。こんな山道に座って何をしてたんだ?」
ゆっくりと歩きながら月詠は話し始めた。
「今日はよく晴れていた。夜になっても天候は崩れていなくて星が綺麗だ」
「ここからだと木が邪魔でよく見えないね」
円の声に、そうだね、と月詠は返して本筋に戻る。
「今は新月ではないので空には月がある。月光は意外と明るい。夜道を淡い光で照らしてくれる」
「それで懐中電灯を持たずに来たのか」
「まあ、そういうことだ」
「でもさー、木が邪魔して暗いよね、ここって」
円の無邪気な声に、やや遅れて月詠は返した。
『だれにでもあることじゃないけど、ドンマイだよ、つくよみちゃん!』
力強くスケッチブックを掲げる海に、はは、と月詠は乾いた笑い声を出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月02日
参加申し込みの期限
2014年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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