this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
The day of retribution.
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
◆
御剣 刀
はまず日本語で文章を考えてから、英語に直すことにした。
そして日本語文を書き終えると今からが本番だというようにシャープペンシルを握り直した。
「よし、ちょっと本気で頑張ろう」
気合を込めてつぶやくが……手が硬直する。わかんない。とたらりと流れる汗が物語る。
(俺は日本人だから、英語が喋れなくても大丈夫だから)
まず落ち着く刀。
しかし冷静になればなるほど(そんな訳にもいかないよな)という結論に至る。
そしてやはり彼の脳裏には島岡先生の悲しそうな顔が浮かんだ。
刀はぐるりと辺りを見渡した。
すると目的の人物は
響 タルト
になにか教えているようだった。
暫く待つか。そう思ってじっとふたりの様子を眺めていると、
「響ちゃん、数字って美しいわよね」
「へ?」
「アタシはね、3のなだらかな曲線を見ていると妙に胸が躍るの」
「え、それって……」
「公式もね、おんなじよ。緻密で繊細で美しいの。だから、その美しさを感じさえできればなにも難しいことなんてないのよ」
というような会話が聞こえてきた。
いったいどんな質問をしたんだという疑問と、質問と回答が噛み合っていないだろうという確信が刀の中に浮かび上がる。
役に立ちそうにない。刀は諦めるようにため息を付いた。
「先生。終わったんで帰ってもいいっすか」
明るい髪が刀の視界に入る。
本宮 虎治
がフジコに退室の許可を求めているようだ。
「あら? 本宮ちゃんもう終わったの?」
「え、ああ、まぁ」
意外そうに少し目を丸くしているフジコに対して、居心地が悪そうに虎治は顔を逸らした。
しかし虎治には悪いが、刀にも派手な見た目の虎治がこの短時間で終わらせてしまったということは意外に思えた。
「そう、じゃあ、響ちゃんにここの数式教えてあげてチョウダイね」
「は?」
「先輩だものね。困ってる後輩のためには頑張らないとね」
そして先生としての仕事を虎治に押し付け、フジコはくるりと踵を返してしまった。
刀は少し悩んでから、虎治が響に教え終わるのを待つことにする。
カリカリと芯の削れる音が、ほどよく集中を促してくれる。
宮祀 智瑜
は最後の一問を解き終えてから、そのページの頭の問題に戻った。
こうしてページごとに見直しをして間違いがないかを確認する作業を、何度も繰り返している智瑜。
先生が心を込めて作ってくれた問題を間違うわけにはいかない。
この思いを胸に仕舞っていたから、智瑜は丁寧に丁寧に問題を解いていけるのだ。
ようやくその長い作業も終りを迎えて、智瑜はシャープペンシルを机においた。
席を立ってフジコに許可を得てから職員室に向かい、その扉の前で智瑜は立ち止まる。
(義弘先生のお手製で私専用のテキスト……)と名残惜しそうにテキストを抱きしめた。
インクの匂いと再生用紙独特の匂いがした。
解き終えたいま、智瑜のまぶたに浮かぶのは桐島のきりりと凛々しい顔。
彼の鋭角な目を思い出して、智瑜は頬を染める。
(これでサボり帳消しとはいかなくても、汚名返上できるといいな……)
喜ぶ顔は見られなくても、せめてがっかりさせなくて済みますように。
智瑜は祈るように扉に手をかけた。
霧生 深雪
は額の汗を拭う。
嫌な汗をかいたなと思うとどっと疲労感が襲ってきた。
書き終えたラブレターは視界に入らないようにすぐさま裏返した。
見直しは……しなくても大丈夫だろう。
深雪はそれ以上ラブレターのことを考えないようにして席を立った。
するとちょうど顔を上げた
篠崎 響也
と目が合う。
響也とは以前
屋上でゲリラライブ
を行ったことがあったのだ。
知らないふりをするには目がしっかりとあった。
深雪は渋々ながら「久しぶりだな」と静かに声をかけた。
「久しぶり、」
少し困ったような篠崎の声を聞いてラッセルは更に反応に困った。
話を聞いていくうちに寝子校中に爆音が響いて、花火が上がって、
響也の顔にぶつかりそうになった
あの日のことを思い出す。
「ああ、この間の月曜日の……」
思わず呟くと、照れくさそうに深雪と響也は顔を背けた。
「……お前ら数学が苦手なのか?」
なんとか話題を変えようとしたのだろう、深雪の口からぶっきらぼうな言葉が飛び出る。
「まぁ……」
響也の協力のお陰でなんとか形になった英語に対して、ふたりとも不得手な数学はどうにもなっていなかった。
ほとんど白紙に近いふたりのテキストを見て、深雪は深い溜息を付く。
「……ここは、こーだよ」
しかめっ面でテキストの端に、見る見る間に解き方が書かれていく。答えは示さずに解き方だけ、だったが、それはつまり――
「教えてくれるのか?」
ラッセルは思わずすがるように深雪の顔を見上げた。
「ち、ちげーよ暇だから、時間余ったから、その……仕方なくだ」
言い訳じみた深雪の言い草はむしろ好感が持てた。
どうやら響也もそうらしい。
ラッセルと響也は含み笑いをこらえて「お願いします」と声を揃えた。
浅沼 柳司
はぐっと体を伸ばした。質問を幾度もくり返し、フジコに幾度もいたぶられ、どうにかすべての問題を埋めることができたのだ。
(ほな、解答もらいにいこか)
立ち上がると、ほぐしきれなかった筋肉がミチミチと音を立てる。
(あー痛ェ……)
早く体を動かしたいという欲求が首をもたげるが、それを口に出すとフジコにまたなにか言われるような気がしたので、柳司はなにも言わずに歩き出した。
途中で柳司より少し早く解答を貰いに行った智瑜を見かける。
ほとんどの丸付けが終わっているようで、嬉しそうな顔をして見える。
(俺もすぐ終わるとええんやけど)
希望的観測はあくまで希望的観測にすぎない。
解答をもらって、席について五分もしたら柳司は頭を抱えることになる。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
The day of retribution.
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月19日
参加申し込みの期限
2013年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!