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遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~革命編~
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【王の記憶を求めて:おさかなサイエンス技術棟(2)】
いったいどこから出入りしているのでしょう、このお嬢さんは。先ほどは別の区画にいたような気がしますけれど。
「お魚さん、お魚さん。謎団子をあげるのですー」
ゼロ・シーアールシー
が手のひらの上に乗せたなんとも形容しがたい、このなんというか、ええと。奇妙なお団子を見るなり、赤い鱗の綺麗な小魚は、チューブのなかをどぎゅんと逆戻り。行ってしまいました。残念ながら、どうやらお気に召さなかったようです。だって謎だし……。
「餌はね、ここを押すのよ」
ブリジット・アーチャー
がチューブの繋がる先、ボックスの側面にある赤いボタンをぱちりと押し込みますと、さきほどの赤いお魚がふたたびどぎゅんとやってきて、ぱくり。餌を口に含み、ついでのようにがこんと近くの扉を開いてくれました。
「おおー、なのですー」
「魚が扉を開く。そのために魚を誘導しなきゃいけないわね。ボタンの色と魚の色は連動してて、それぞれどの扉を開くのか、閉じるのかを見極めて……あら?」
気付くと白いワンピースの少女は、ぱったりと姿を消していました。またどこかへふらりと行ってしまったのでしょうか、見事な神出鬼没っぷりであります。
「ごはんをあげただけじゃ、誘導できないお魚もいますね」
綾辻 綾花
は、ふむむと思案。
なにしろ相手はお魚でして、たまたま近くのチューブを泳いでいない時など、ボックスのボタンを押しても反応がないこともあるようです。
そんな時は、
「餌以外の方法で、魚を移動させるには……光や音? スマホの光で、誘導できないかな」
「なるほど、試す価値アリね」
ブリジットにうなずき返し、綾花はスマホの液晶が発する光をひらひらとかざして、黄色いお魚さんを導きます。首尾よくボックスへお魚が近づいたところでぱこんとボタンを押すと、餌が排出され、お魚はボックスへ入り込み扉を開閉してくれました。作戦成功です!
「それにしても……護りねこ。どこにいて、どんな姿をしてるんでしょうね?」
開いた扉をくぐり次の小部屋へ足を踏み入れつつ、ふと、綾花が疑問を口にします。
「私は狛犬ならぬ、狛猫っぽい石像のイメージだったりしますけど。それともローシルティウムのような、石やディスクに記憶を閉じ込めてるのかな……?」
かつて体験した、
白黒猫の導く大冒険
を胸に思い起こし、綾花の胸にはあたたかく揺れる複雑な感情が浮かびます。
「どんな姿なのかも気になるけれど。私は、なぜ封印されたのか。そこが気になるわね」
右の扉を開き、左の扉が閉じたところで、正面の扉を開放します。次の小部屋へ踏み込んだところで右の扉を閉じ、戻って左の扉の向こうへ。迷宮のように連なる小部屋を、パズルめいた扉の開閉をこなしながら進みます。
そんななかでブリジットは不意に、眉尻を下げました。腕の中で、コーネリアがうにゃ? とご主人さまを見上げます。
「ネコトピア王……レオ自身の意思で記憶が封印されたのか、それとも強制されたものだったのか。それは分からないわ。けれど」
「けれど……?」
「レオは、ネコトピアに帰りたがっていた」
流浪の旅ねこ、レオ。明るく能天気な彼が、それでも未知のねこだい文明を求めて旅を続けたのは、無意識のうちに、ネコトピアへの帰還を望んでいたから。そんなふうにも思えます。
理由を問われて彼は、こう答えたことがありました。
「初めてねこだい文明の遺物を見つけた瞬間、ビビビっ! と来たんニャよね。って」
「びびびっ、ねえ?」
「自分はこの謎を解明しなきゃいけない。胸にそんな思いが降りてきたんだ、理由はわからないけど。レオはそう言ってました」
記憶を失いながらも、レオはこの海底都市へと帰りたがっていたのでしょうか?
あるいは……なにかやり残したことがあるのだと。喉のどこかにつかえた小さな骨のように、レオの内にその思いは、引っかかり続けていたのかもしれません。
「記憶がなくなっても、彼は王さまであり続けようとしていたのかもね……」
ふと寂寥のようなものに胸を絞められ、ブリジットは口をつぐみました。
チューブの繋がり、その流れを読みます。
「美咲紀。地図を」
「はいなのです!」
長い付き合いだけありまして、
八神 修
と
椿 美咲紀
は実にナイスコンビであります。修は美咲紀が記した区画のマップを眺めて、
「このチューブが向こうに繋がり、AとCの扉が連動する。つまり正解は……これだ」
緑のボタンをぱちり。すいすいと軽やかにやってきたお魚が扉を開けてくれて、ふたりはすんなりと先へ進みます。
パズルを理性と知恵で突破する修にくらべて、美咲紀の場合は冴え渡るカンがモノを言いました。
「あそこのチューブは、少し高いところにありますねー。こんなときは!」
「こんなときは?」
「じゃじゃ~ん♪ 猫じゃらしならぬおさかなじゃらし作戦なのでーす!!」
途中で見つけた鉄パイプの先に自前のハンカチをくくりつけ、ひらひらふりふり。
釣りと同じ要領でしょうか。興味を惹かれたらしいお魚がすすすいとやってきて、美咲紀の振るハンカチの動きに合わせてひらり、ひらりとまるで踊っているかのようです。
「ふふふ、にゃんこたちと遊んで鍛えたこの腕を堪能するとよいのです!」
「よし、いいぞ美咲紀。そのままこちらへ誘導してくれ」
連係プレーで、難解な仕掛けにもばっちり解答を導き出します。
美咲紀の地図から構造を逆算し、時には隠された部屋を見つけたり、部屋同士の繋がりと扉の開閉の法則性を見切り、ショートカットしたり。探索は順調に進んでいきました。
「このあたりにはどうやら、あのロボットたちもいないようだな。このまま進もう」
「はいなのです……あっ!?」
と。美咲紀がそれを見つけたのは、ここまでに通ってきた小部屋とは少し異なる空気が漂う、広めの部屋でした。
「また、ねこのまぼろしなのです! このコが工業区長『スパッタ』さん?」
「そのようだ。が……本人、あるいは本体ではないようだな」
ねこのまぼろしはオーバーオールを着て、頭にはネコ型ヘルメットをすっぽりとかぶり、腕組みしながら難しい顔を浮かべています。
王宮の一角で、修自身も目撃した、
三匹のねこたちのまぼろし
。目の前の大柄なねこは、どうやらそのなかの一匹であるようです。
ねこは誰ともなく、語ります。
『……長年、ここでおさかなサイエンスの研究をしてきたニャ。ネコトピア王の類稀ニャ頭脳が、この素晴らしい技術を生み出したのニャ。おれはこの仕事に誇りを持っているニャ……けど』
聞く者もない、単なるひとり言。独白でしょう。
けれどねこの口ぶりには、苦渋や、疑念がにじみ出ているように思えました。
『あれは、ニャんニャ? 確かに、イルカたちがねことは違う、優れた技術を持っていることは認めるニャ。おさかなサイエンスに加え、イルカたちの技がネコトピアを豊かにしているのは確かニャし、王が彼らと手を組んだことが間違いニャとは思わニャい。イルカにだって気のいいヤツはいるニャ。しかし、あれは……』
「もともとねこたちとイルカたちは、いわば提携関係にあったわけだ。しかしどこかで、両者に溝ができてしまったのか……?」
「イルカのルフィだって、ねこたちが憎いからあんなことをしているわけじゃないのですよねー。またねこたちを連れてきたい、ここでお魚といっしょに暮らして欲しい、って思ってるんですから」
まぼろしを見守りながらも、ふたりの胸中はいささかに複雑です。
愛らしいねこたちの演じる仲たがいや内紛なんて、見たくはありませんでしたから。あの無人島で修がねこだい文明の痕跡を発見したとき、思い描いたのはきっと、ねこたちが明るく楽しく暮らしている光景であったはずですから。
ねこは、続けます。
『あれを研究するうち、イルカのルフィはどこか……おかしくなってしまったんじゃニャいか?
<こころマジック>
……あの技術は、いったいなんニャんニャ……?』
ふたりは、顔を見合わせました。
「……『こころマジック』?」
「イルカがねこたちにもたらした技術……か? それはいったい……」
思考を巡らせるふたりの前で、ねこのまぼろしは、ふっ、と消えてしまいました。
「ふむ……?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月15日
参加申し込みの期限
2019年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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