this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
【王宮(5)】
王宮にて。イルカロボットの巡回をかいくぐりながら奥へと進むと、とある広い部屋を見つけました。
「ここは……!」
思わず声が弾んだ、
綾辻 綾花
に
八神 修
。
「本がいっぱい……!」
「図書室、資料室といったところか。これは、貴重な情報にも期待できるな」
部屋の壁には本棚がずらり! もちろん棚も本もねこサイズのちょっと可愛らしい感じではありますけれど、手に取ってみると、ちゃんと開くことができました。
「しかし、これは何語だろう。ちょっと読めないな」
「それなら、私に任せてください」
がっかりした修へそう言うと、綾花はメガネをすちゃっ。
綾花のろっこんは、触れた物に書かれている文字や記号の意味を読み取り、理解することができるのです。
「便利だな。じゃあ例えば、この本は何について書かれたものなんだ?」
「これは……『おさかなサイエンス・入門編』ですね。こっちは、『OH! ニャンだふるライフ』。『正しいマタタビの楽しみ方』に『ネコトピア建国記』……」
「それだ!」
修がピンと来たのは、最後の『ネコトピア建国記』。どうやらこの都市の成り立ちを記した、歴史書のようなもののようです。
「さわりだけでいい。訳してくれないか? この街のねこたちがどこからやってきたのか、手がかりがあるかもしれない」
こくりとうなずいて、綾花は開いたページに並ぶ丸っこい文字の羅列を指でなぞります。
「『一匹のねこが海の底へやってきました。後のネコトピア王です。王さまは海の底で、ねこたちの新しい住処を作ることにしました』……」
修と綾花が都市の成り立ちについて調べている間、
白 真白
と
水戸 健吾
は、その逆を調べることにしました。
つまり、
「大きな事件なり流行り病なり、ねこだい文明が滅びるようななにかがあったとしたら、その対策のために情報を集めたりするんじゃないかな」
「そういう本を探せばいいんだね!」
真白と健吾も、本棚から一冊一冊を引っ張り出しては開き、有力情報を探します。
といってふたりはそこに書かれている文字を読むことはできません。どうするのかといいますと、
「写真集もあるみたいだよ」
「そだね、そういうのから探そっか。関係ありそうなのがあったら、綾花ちゃんに翻訳してもらおー」
探してみると確かに、ちらほらと写真が掲載されている本も見つかります。
そして驚いたことに、それらは普通の写真ではありませんでした。
「うわ……写真が動いてる!」
「おー、ほんとだ」
ページを開くと、全体的に青みがかった写真へ、多種多様なねこが映り込んでいます。写りはあまりよろしくなく、写真技術はいまひとつであったようですけれど、特筆すべきはそれらが動き出すことです。
「あっ。この写真……というか」
「これ、立体映像みたいだねえ」
平面の写真だけではありません。中には、ページの上へねこが立体的に出現し、動き出すものまでありました。
ふと、健吾は気付きます。
「あ、そっか。これってもしかして、あの遺物が映し出してた映像と、同じような技術なのかな?」
「物に映像を宿らせる……投影させる? って感じかなぁ。よくわかんないけど」
思えばあの遺物だって、不思議な代物です。その不思議なものが、この街のどこかで作られたのだとすると、なんだか納得できるような気もします。
「もっといろいろ調べてみようよ!」
「そだね。あっちの棚にはなにがあるかなー?」
ネコトピアについて調べるという目的もありつつ、知的好奇心にも基づいて、彼らは資料探しを続けます。
資料をめくり、修はふうとため息ひとつ。
「最初のねこが、どこから、いつここへやってきたのかは、結局分からずじまいか」
ネコトピアの興りについては、資料にも詳しい記述を見つけることはできませんでした。
分かったのは、ネコトピアの王さまと呼ばれた最初の一匹が、どうやってかこの海底へとたどりつき、やがて都市を築いたということだけ。
「でも、その後のことは少しだけ分かりましたね」
と、綾花。
「王さまと、宰相。それに、三匹のねこたち……」
「興味深いな」
ネコトピアの成立について、資料には王さまのほかにも、いくつかの名前が見つかりました。
宰相『ルフィ』。
居住区長『プレハブ』。
工業区長『スパッタ』。
騎士団長『ケン』。
「騎士団……ですか。ネコトピアは平和な街だと思ってましたけど」
「外敵がいたのか……あるいは、だ」
「あるいは?」
首をひねる綾花に、修は肩をすくめて言いました。
「内紛でもあったのか」
そのあたりの記録は、まだ見つけられていません。あるいはこの資料室のどこかにそういった本があるのかもしれませんけれど、なにしろ数が多いものでして、全てを調べるのには途方もない時間がかかってしまいそうです。
「おーい! 見て見てー」
真白がふたりへ声をかけたのは、そのときでした。
見つけたのは、健吾です。彼が指差すほうには、ぼんやりと青い、透きとおった映像が映し出されています。
彼はちょっぴり興奮して、言いました。
「三匹のねこが映ってるよ!」
『居住区では、今日もデモ行進が行われていますニャ』
『工場の生産ラインはすでに押さえられているニャ。あれが完成してしまったら……』
『このままでは、ネコトピアは崩壊してしまうニャ』
深刻そうな表情で、三匹のねこたちがなにやら、密談をかわしています。
一匹は身なりの良い、スーツのようなパリッとした服装のメスねこ。
一匹はヘルメットをかぶり、オーバーオールを身に着けた大きな体格のオスねこ。
もう一匹は甲冑を着込み、兜をかぶっているものの、低い声を聞けばオスねこだと分かります。
どうやらこの三匹が、各区長と騎士団長であるようです。
『もはや、民衆を抑えることはできますまいニャ』
『でも、だからって……どうするニャ? ケンどの!』
『そうニャ、このまま見過ごすニャんて』
『それも……仕方がニャいのかもしれぬニャ……』
三匹の間には重苦しい沈黙が降りて、映像はそのまま、ふっと消えてしまいました。
四人は顔を見合わせます。
「ねこたちは、なにかケンカでもしてたのかな?」
健吾が小学生なりの表現でそんなふうに言うと、真白は微笑んで、ぽむっとその頭に手を乗せました。
「もしかしたら、それがねこだい文明の滅びた原因だったのかもね」
「そうだったら、なんか……なんだかちょっと、悲しいね」
「そうだねえ」
かつて、このネコトピアでなにがあったのか。なにが起こったのか。
詳しいところは、まだ分かりませんけれど……ともかくどうやら、あまり良いことではなかったのは確かであるようです。
ねこだい文明は、すでに滅びてしまった。最初からそう分かっていたはずなのに、なんだか寂しくて。胸がきゅうっと締め付けられるようで。寂しくなってしまいます。
「……時間はまだありそうだ。もう少し調べてみよう」
修の言葉にうなずき、再び本棚を物色する作業へと戻ります。
はたしてこの都市で、なにがあったのか? 彼らは、どんな答えへとたどりつくのでしょうか。
「面白くなってきたね!」
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
遥かなる『ねこだい文明』を求めて…… ~ネコトピア編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月13日
参加申し込みの期限
2018年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!