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職員室での攻防
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島岡の周りには、いつの間にか多くの生徒が集まっていた。
勉強を聞きにきた八神、吉田が来るまで待っている御剣と宮田、気を逸らすつもりがすっかりおしゃべりに夢中な四野辺と宮祀、そして結局こちらに合流した東雲と知吹の7名だ。
「じゃあ先生、今恋人とかっているんですか?」
どんどん盛り上がっていく会話の中、
宮祀 智瑜
はついに核心めいた質問を投げかけた。
「えっ、えっ? それは、えーっと……」
女子生徒たちにきらきらと期待の眼差しを向けられ、困ったように島岡は笑って見せた。
「な、内緒です。みなさんが卒業したら教えてあげますね」
「ええー。じゃあ好きなタイプは? たとえばここの男子の中だったら誰が好み?」
知吹 しぶき
の容赦ない追い打ちに、それまで話半分に付き合っていた男子生徒たちも面食らった様子を見せる。
「い、いや、その聞き方はやめろよ。先生だって答えにくいだろ」
自分が引き合いに出されるのはたまったものじゃないと、
御剣 刀
は少し焦ったように声を出した。
「あ、じゃあ御剣くんの好きなタイプを聞いていいってこと?」
「なんでそうなるんだよ……。そういうのは宮田に聞けよ」
苦し紛れに御剣は同じクラスの
宮田 厚
に話を振る。突然話を振られ、宮田は驚いたような顔をした。
「え? 俺? そうだなぁ、“御木本さん”みたいなのがタイプかな」
御木本さんのことばかり考えていたせいか、とんちんかんな回答をしてしまう。
しかしその拍子に思いがけず御木本さんを大きく動かしてしまったみたいで、ごん、と小さくない物音が職員室のどこからか聞こえてきた。
やばっ、と思わず身を強張らせる宮田であったが、話に夢中な彼らの耳には届いていないようだ。
(……うん、やっぱりあのロッカーの中だ)
ひとしきり会話に夢中になったあとで、そうだ、と
四野辺 蘭月
は唐突に本来の目的を思い出した。
目的は島岡先生の説得と懐柔である。打ち解けた今ならいけるかもしれない。
「あかん、すっかり忘れとったわ! あんな先生、あたしたち先生にお願いがあって来てん」
「そうそう、聞いてよ雪乃ちゃんせんせー! 今日の持ち物検査でいろいろ取られちゃったの。化粧品とかキャンディとか……」
あえて他の没収品は伏せつつ、
知吹 しぶき
も島岡に訴えた。
「うちは今月号のキューキー取られたんよ! もーめっさ書き込んどったんやで? それこそ参考書並みに!」
ちなみに四野辺の参考書は新品同様のまっさらなものであったが、そこは気にしてはいけない。
キューキーというのは、10代の少女たちに圧倒的な人気を誇る雑誌「Cutie Kitty」のことである。ファッション性の高さはもちろん、事務所が寝子島にあるためローカルな情報も満載の一冊だ。島岡もその雑誌の存在は耳にしたことがある。
女子二人の訴えに、島岡はあらぁ、と思いのほか同情的だった。いけるかな? と知吹は島岡の様子を伺いつつ、凛々しい眉をぎゅっと寄せて困ったような表情を浮かべてみせた。
「せんせーなら分かってくれますよね! 次からは目に入らないようにするから、クマ先生になんとか言ってー!」
瞳をうるうるさせて懇願すると、島岡はそうですねぇ、と弱ったような表情を浮かべる。
「確かに吉田先生も、急に没収っていうのは……でも、うーん……」
教師とはいえ、島岡は新任である。そしてそのおっとりした性格からして、先輩の先生である吉田に意見をするのもいろいろと悩ましいのだろう。
弱り切った島岡の様子を見かねて、隣で話を聞いていた
八神 修
が口を開いた。
「そのことだけど、やっぱり吉田先生と話し合った方がいいと思うんだ。先生は確かに強引だったけど、俺たちのことを考えてしている訳だし」
もっともな彼の言葉に、う、と知吹は言葉を詰まらせた。
「わ、分かってるわよ。でもあたし、バイトの制服までとられちゃって! あれないとマジ困るんだって!」
「だからといって今無理に取り返しても、今後先生と会うんだから根本的解決にならないぞ」
八神の言っていることはもっともである。でも、もし返してもらえなかったら?
「吉田先生を説得なんて、ちょっと自信ないです……」
東雲 人里
が困ったようにそうつぶやき、他の面々が同意するように頷いたときだった。
「おっと、そういう話なら俺に任せなよ。お嬢さんたち」
唐突に聞こえてきた明るい声に顔を向けると、そこには
八十八旗 信彦
の姿があった。
いいんちょー! と同じクラスの知吹が驚いたように大きな目をしばたかせる。
「熊吉センセーのやりかたはちょっと乱暴だったからね。お困りのレディ諸君のために、俺が話をつけてきてあげよう」
最近かわいい彼女が出来たらしい八十八旗であったが、あらゆるレディに優しさを振りまく様子は相変わらずだった。
「説得いうてもどうすんねん。クマ先生も話通じそうににないで?」
「言い様はいくらでもあるさ。でもひとまずは、学級委員という立場から話してみるよ」
そう言って八十八旗は頼もしくうなずいてみせた。
一方、段ボールの撤去を引き受けた
旅鴉 月詠
は再び職員室を訪れていた。小柄で線の細い彼女は目立つことなく段ボールに近づき、ぺたりと一枚の絵を貼る。そこに描かれているのは熊のイラストだ。
もちろん無意味に絵を貼ってきた訳ではない。あれは彼女のろっこんの発動条件であった。自らが描いた絵に触れた対象を、その絵の中に封じ込める。重いものを動かす際には最適な能力だった。
たちまち段ボールは絵の中に封印されていき、ロッカーの前にははらりと一枚の絵が落ちる。
任務を遂行し職員室から出ようとした旅鴉は、足元にあった何かにつまづいた。
「いったぁ?!」
聞こえてきた悲鳴にふと下を見ると、それは職員室の入口にうずくまった少女だった。
何がどうなってそうなったのか、目に痛い虹色迷彩の服に身を包んだその少女、
赤禿 美雨
は悲鳴をあげて驚いたように顔をあげた。
「わっ、ごめんなさい!」
「いや、こちらこそすまなかった……で、君は一体何をしているんだ」
奇妙な行動と奇抜な衣装にも動じず旅鴉が淡々と尋ねると、相変わらず床に這った姿勢のまま赤禿は答えた。
「先生にコケシのコケ太郎を取られちゃって。……ううん、熊先生の言ってることは正しいの。それでも、でもコケ太郎はあたしの友達だから……!」
「セリフのわりにずいぶんノリノリな恰好だな、まあいいが……没収品は熊先生のロッカーの中、取りに行くなら今がチャンスだ」
段ボールは今しがた旅鴉が撤去した。赤禿にとっては知る由のないことであるが、タイミング的にはまさにベストだった。
「確かにそうだね。なんだか島岡先生の周りで、男子と女子が言い合いしてるし」
同じく職員室を覗きこみ、赤禿も力強く頷く。
「ありがとう、じゃあ行ってくる!」
「……見つからないといいな」
あくまで奇行のスタイルを崩さない赤禿だったが、人の芸術的センスにあえて指摘するのも無粋だろうと、旅鴉は短く応援の言葉を告げるのであった。
(いやいやバレるだろうあの格好は……! いったい何のつもりなんだ?)
ちょうど職員室にやって来た
双葉 仄
は、極彩色の忍者装束に身を包んだ赤禿の姿に、心の中で思いっきり突っ込んだ。
突っ込んだところで、ハッいかん……、と思い直す。今日の彼女は全力でボケに回るつもりなのだ。天才の彼女にとって、ボケに回ることなど造作もない、はずだ。
出だしから盛大なボケを見せられ揺さぶられた気持ちを引き締めると、よし、と気合いを入れて双葉は職員室の扉を開いた。
「先生! 吉田先生×五十嵐先生のネーム返してくださいよー!」
耳に飛び込んできたのは、
桃原 空音
の悲壮に満ちた声だった。小柄な体をぴょんぴょんと動かし、必死に若杉に食いついてる。
そんな彼女の肩を押さえ、若杉は必死になだめようとしていた。
「落ち着けって、五十嵐先生そこにいるから! 先生に聞こえたら大変だから!」
「大丈夫ですよ! 聞かれたら私がきちんと説明しますー!」
「しなくていいって!」
「うわああん、だって若杉せんせー分かってくれないんだもん! ねえ五十嵐せんせー!」
そう言う桃原は、淹れ立てのコーヒーをすする五十嵐に泣きついた。
「どうしたんですか、桃原さん」
「聞いてよせんせー、私がせっかく描いた五十嵐せんせーの漫画、取られちゃったの!」
「僕を描いた漫画? それは気になりますね。是非読んでみたいです」
「うわあ! 気にしなくていいですよ五十嵐先生! 世の中には知らない方がいいこともあるんです!」
そう叫ぶ若杉の横では、
常盤 四月
がスケッチブックに必死に何かを描き殴っている。
「よし、できた! 先生ほら今なら相原せんせーのイヤーンなイラストもついてますよ!」
「やめろ常盤! 確かに先生はそれがほしい、だけど職員室で堂々と卑猥なイラストを描くのはやめろ!」
必死の形相でスケッチブックを隠しつつも自分の欲望を隠そうとはしない若杉に、双葉は思わず突っ込んだ。
「ほしいのかよ!」
声は思いのほか大きくなってしまい、双葉は慌ててハッと自分の口を塞いだ。しまった、早速突っ込んでしまった……。
「あ、仄ちゃんー!」
双葉の友人である桃原は、彼女の姿を見て泣きつくように駆け寄って来た。
「ねえお願い仄ちゃん、どうにかして私たちの原稿を取り返して!」
「うむ、もとよりそのつもりだ。私もノーパソを取られてしまってな」
「え、なに? ノーパン?」
ガタッと明らかに目を輝かせて身を乗り出す桃原。そして耳ざとく聞きつけた若杉もバッと顔をこちらへ向ける。
「なんだって? 双葉お前ノーパンなのか? まさか吉田先生にぱんつを没収されて――」
「パソコンだパソコン! 見間違いならまだしも、『そ』と『ん』は聞き間違いようがないだろ!」
双葉は突っ込んだ。
これ以上ないほど見事なタイミングで突っ込んだ……。
(また……突っ込んでしまった……)
がくりとうなだれる双葉の横で、常盤は床に落ちていた一枚の絵に気付いた。
「ん、なんだろうこれ。……クマ?」
ロッカーの前に落ちていたのは、段ボールを一生懸命抱えるクマのイラストだった。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月19日
参加申し込みの期限
2013年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月26日 11時00分
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