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職員室での攻防
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まどろみの中、
赤禿 美雨
は誰かが自分を呼んでいるのを感じていた。
(ああ、コケ太郎……)
一歩這うごとに、その呼び声はだんだんと近づいてくるようだった。
靄がかかったような意識の奥底から、沸々と何かが湧き上がってくる。睡魔の向こうから表れたのは衝動だった。
(コケ太郎……!)
突如、今まで体験したことのない感覚が彼女の身を包む。頭の中に閃いた稲妻は鮮やかな赤。
脳裏に走ったその色を、立ち上がった赤禿はなぜだか高らかに口にした。
「スカーレット!」
その声に呼応するかのように、極彩色に彩られた砲弾のような何かがロッカーの扉を突き破って飛び出してきた。
皆が唖然とする中、それはロッカーに歩み寄っていた若杉の鼻先を掠め一直線に赤禿のもとへと飛んでいく。彼女はまるでそれが自分のもとへと来ることを知っていたかのように片手で見事にキャッチしてみせた。
原色マーブルの装束に身を包んだ彼女の手に握られているのは……実にアヴァンギャルドな彩色を施された、こけしだった。
ロッカーの扉が大破したのを見て、
宮田 厚
は半ば反射的に叫んでいた。
「み、御木本さん!」
咄嗟の彼の呼びかけに、人体模型の御木本さんがコケ太郎に追随するように飛び出してくる。
幸いそれは大破した衝撃で押し出されてきたようにしか見えなかったが、ロッカーから突如爆音と共にこけしと人体模型が飛び出してくる様子は、シュールを通り越してもはや恐怖であった。
「なんでロッカーからこけしと人体模型が出てくるんだよ!」
双葉 仄
が突っ込んでしまうのも無理はない状況だ。言ってからまたハッと気づいたようだったが、こればっかりは仕方ない。
宮田はロッカーの方へ駆け寄ると、飛び出た御木本さんを抱き上げた。着こませていた帽子とコートとズボンのおかげで、目立った外傷はないようだった。よかった……と安堵する宮田の横で、狼狽しきった若杉の声が聞こえる。
「お、おい草薙……お前の作った爆弾って……」
「違う。俺の爆弾ではない」
呆然と問いかける若杉に、草薙も呆然と言葉を返す。
彼が作った爆弾は、爆発とともに金属片が飛び出すというもっと殺傷能力の高いものだ。あれが破裂したとなれば、近距離にいた若杉はケガでは済まされない状態になっていただろう。そもそも誰がこんなビックリ箱みたいな爆弾を作るというのか。
「じゃあ今のはいったい……」
職員室の視線は、自然とこけしを片手に立つ赤禿に向けられる。
彼女自身も一体なにが起こったのかさっぱり分からなかった。しかし、先ほど自分の中に明らかに今までとは違う「なにか」が目覚め、それがそうさせたのだということは強烈に自覚していた。
「え、えーと」
こうなれば逃げるが勝ちである。
そう悟った彼女は、全身八十八カ所に仕込んだチョークを四方八方に散弾投擲、コケ太郎を小脇に抱えたまま無駄に側転や跳躍前転をしつつ職員室から逃げ出すのであった。
突然の出来事に、職員室が完全に静まり返ったときだった。
がたごと、とスピーカーから鈍い音が鳴る。続いてきぃんと耳に痛いハウリングが聞こえたかと思うと、勢いのある声が職員室に、いや学校中に響き渡った。
「1年9組
後木 真央
なのだ!本日の吉田教諭の横暴に重大な抗議を行う者なのだ!」
吉田先生が職員室にいないと知って学校を探し歩いていた
邪衣 士
は、突如聞こえてきた放送に思わず耳を塞いだ。
「うっ、やっぱり後木のヤツ、とんでもないことを……!」
先ほど別れた際に嫌な予感はしていたものの、まさか放送室に乗り込むとは。邪衣が思わず頭を抱えている間にも、放送は続いていく。
「善意や教師の名目を傘に来て、話し合いもなく生徒の持ち物を没収するのはカツアゲと変わりない独善極まりない行為なのだ!」
いつもは元気で明るい彼女の声であったが、怒りに燃える今は強烈な響きとなってスピーカーから放たれる。このままじゃ学校中のみんなの耳がどうにかなりそうだと、邪衣は放送室へと駆け出した。
スピーカーから響く放送に、会議を終えて職員室へ向かっていた
吉田 熊吉
は驚いて顔を上げた。
「な、なんだこれは……?」
その放送が、本日自分が行った持ち物検査への抗議ということは明らかである。
「根拠なく行われる害意溢れる行為には1人の人間として反発するのだ抗議するのだ!学校は教諭だけで作られるものではないと……うにゃっ!」
そこまで読みあげたところで、後木は突然後ろから取り押さえられて小さく悲鳴を上げた。しばらくスピーカーの向こうでがたごとと争う音が聞こえたのち、次にスピーカーから聞こえてきたのは邪衣の声だった。
「先生! 吉田先生! 今日の持ち物検査のことでお話があります。職員室まで来てくださ……うわっ!」
「おネコさまのカツブシも返してもらうのだ! 真央ちゃんは決して屈しないのだ……うにゃっ!」
マイクを取り返したのか後木の声が追って聞こえてきたが、どうやらすぐ取り返されたようだ。そのままマイクは切られたようで、校舎には唐突に静寂が戻る。
しばらくすると、放送室から邪衣が飛び出してきた。彼は吉田の姿を見つけると駆け寄ってくる。
「あ、先生! 今の放送聞きましたよね、持ち物検査のことで話があります!」
「没収品は没収品だ! そもそも邪衣、お前はなんでいつも熊皮などかぶっているんだ!」
吉田の言葉に、ぐ、と邪衣は言葉を詰まらせる。
「俺が何をかぶろうといいじゃないですか! ……先生なら同じ熊同士、分かり合えると思ったのに」
「同じ熊同士って……そもそもお前、今熊じゃないだろ」
吉田のごくまっとうなツッコミはぐさっと邪衣の心につきささる。
「熊じゃないって……! 誰のせいだと思ってるんですか! 先生のせいじゃないですか!」
「あー分かった分かった。とりあえず職員室に行かないといけないんだろう。行くぞ」
わめく邪衣を丸太のように担ぎあげると、吉田は職員室へと歩き出した。
遅れて放送室から出てきた後木は、その様子ににゃっと衝撃を受ける。
(か、会長だけでは飽き足らず、会長の中身まで奪っていくとは……!)
こうして熊対熊の夢の対決は、一方が熊ではないという理由で幕を下ろしたのであった。
吉田が職員室の扉を開くと、そこには三人の先生と十数名の生徒たちがいた。
「鬼熊! あたしらから没収したモンは一体どこだい!」
凄みのある声で歩み寄って来たのは、
桜崎 巴
であった。くるぶし丈のほどのセーラー服という、まさにスケ番といった出で立ちで彼女は立っていた。上背のある桜崎にはよく似合っていると同時に有無を言わせぬ迫力がある。
そんな彼女の言葉に、しかし吉田も動じない。抱えた邪衣を下ろすと、負けじと凄みを利かせた声で言葉を返した。
「それをお前らに言う必要はない! それになんだ桜崎、その服装は! 制服はどうした!」
彼女が来ているのは寝子島高校の制服ではない。生活指導としてまずそこに目をつけた吉田であったが、彼のその反応など想定済みだった桜崎はニヤリと笑みを浮かべる。
「悪ぃ悪ぃ、この学校じゃ、指定の制服を着なきゃいけなかったね。間違った服装で来ちまったから、これも没収しとくれよ」
そう言うと、桜崎は何のためらいもなくセーラー服に手をかけた。
リボンを抜き取り、セーラーを脱ぎ捨て、ホックを外されストンと落ちる長いスカート。
「お……おい! おいおいおいちょっと待て!」
「待てと言われて待つバカがどこにいるんだい」
ふん、と皮肉げに言い返す頃には、あっという間に桜崎は下着姿になっていた。突然の奇行に、職員室中に悲鳴があがる。
「きたぁああーーー! なんというご褒美! なんというご褒美! 舞い降りたエロスの神!」
「わっ、わっひょおおおおおい! と、巴ちゃん! 巴ちゃん! おっぱいひょええええーー!」
そしてごく一部の桃色魂に火をつけてしまったようだった。
横嶋 下心
と
桃原 空音
は服を脱ぎ去った桜崎に突撃する勢いで走っていく。
「おっぱい! お、お、おっぱい! お尻! お尻! う、埋もれうおおあああ!」
「揉ませてください揉ませてくださいそしてもっとエロいこともさせて……ぐへっ!」
本能のままに地を蹴って飛び出した横嶋は、しかし容赦ない桜崎の一撃を食らって地面に倒れ込む。そして突っ伏した横嶋につまづいて桃原もその場に転んだ。
「ふ、服を着ろ桜崎! いいから服を……!」
これにはさすがの吉田もすっかり狼狽しきっていた。どうにか服を着させようとするものの、この状態の桜崎に触れるのも憚られておろおろとするばかりだ。
そんな吉田を尻目に、
八十八旗 信彦
が彼女のもとに歩いてきてその肩に自分のジャケットを羽織らせた。
「おっと、レディがこんなところで素肌を晒すのは感心しないね。そういうのは嫌いじゃないけど」
「……ふん、あたしはこれくらい恥ずかしくもなんともないよ。それより大事なのは没収品を取り返すことだ」
「まあまあ。でもここには男性も多くいるんだ。大半が紳士的とはいえ、中には野獣もいることだし」
そう言うと、八十八旗は倒れ伏した桃原に手を差し伸べて引っ張り起こした。たとえ野獣でも女の子にはジェントルに。それが彼の姿勢だった。
「先生、こうなったのも先生の強引さが招いたと言えなくもないですよ」
成り行きを見守っていた
御剣 刀
が、一歩前に出て吉田にそう言った。……なるべく桜崎の方を見ないようにしつつ。
「話しあいましょう。今回のことは、きちんと話し合わないといけないはずです」
彼の言葉に、吉田は渋い顔のままうなずいた。
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月19日
参加申し込みの期限
2013年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月26日 11時00分
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