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職員室での攻防
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にぎやかな談笑に若杉がふと顔をあげると、いつの間にか島岡先生のデスクには生徒たちが集まっていた。
(島岡先生は人気だよなぁ~、まあ、可愛いもんな)
そしてでっかいしな。一人でうんうんと頷きながら、ぼーっと島岡の方を眺めていたときだった。
「あの、若杉先生」
名前を呼ばれてハッと顔を上げると、そこには社会の教材を胸に抱えた
東雲 人里
が立っていた。
「どうしたんだ東雲? 分からないところでもあったか?」
若杉が声をかけると、はい、と小さく頷いて東雲は教科書を開いた。
気を引く役目を引き受けたものの、嘘が苦手な彼女は本当に分からない問題を持ってきていた。せっかくならお勉強もできるし、と彼女が開いたのは日本史の教科書である。
「江戸時代の辺りって、将軍がいっぱい変わったりいろんな制度が出てたりで、分かんなくなってしまうんです」
「この辺はややこしいもんなー。単語だけで暗記するとごっちゃになるから、全部紐づけて覚えるのが一番なんだけど」
言いながら、若杉は江戸時代の歴代将軍の名前を書いていく。
「う、こんなにたくさん……すごいですね、どうやって覚えたんです?」
「ははは、漫画だよ。歴史漫画は面白いぞー。物語として楽しみながら、大筋も理解できるしな」
「そうなんですか。確かに漫画なら楽しく覚えられそうです。おすすめとかってありますか」
「そうだな、俺が読んでたのは……」
若杉の言うタイトルを、東雲は開いた教科書の隅にメモしていく。
「先生も漫画とか読むんですね」
「歴史のだけだけどな。とくにおすすめはこの漫画かなー。話は単調だけど、そのぶん時代考証がしっかりしてて、勉強には最適だよ」
「ありがとうございます、ちょっと帰りに本屋さんで探してみますね」
メモを片手に立ち上がった東雲がぺこっと頭をさげたときだった。
勢いよく職員室の扉が開かれたかと思うと、だんだんと荒々しい足音が二人の方に近寄ってくる。
「若杉せんせー!」
やって来たのは、ずいぶん焦った様子の
常盤 四月
だった。
普段はどちらかといえばのんびりした印象の彼女だったが、太めの眉をぎゅっと寄せたその様子はただ事ではない。その様子に、若杉は慌てて声をかける。
「どうした常盤、誰かに意地悪でもされたか?」
そう尋ねる若杉に、常盤は伏せていた顔をくわっと上げて若杉に詰め寄る。
「そうなんです! 吉田センセに大事なもの没収されちゃったんです!」
いつになく取り乱した剣幕で詰め寄る常盤。その様子に気圧され思わず二歩、三歩とあとずさり、おおお落ち着け、な、と若杉はなだめるように常盤の両の肩を叩いた。
持ち物検査に不満を言う生徒が来ることは想定済みだったが、いざ自分に食ってかかられても困る。
「お前の気持ちは分かるぞ常盤。よーく分かる。だけど今回は運が悪かったと思って諦めて……」
「違うんです、駄目なんです! そういう問題じゃなくて、吉田センセにだけは見られちゃヤバいんです!」
吉田先生にだけは見られたくない?
その、言い訳にしては妙に含みのある言い方に若杉は思わず眉根を寄せる。
(いったい何を取られたっていうんだ? まあ年頃の女の子だしいろいろあるよな……吉田先生もちょっとデリカシーないところもあるし)
常盤の必死な様子を見る限り、よほど見られたら恥ずかしいものみたいだ。これはあんまりだ。没収品によっては彼女にそっと返してあげよう、と若杉は思った。
そう、これはあくまで親切心なのだ。決して彼女が何を取られたのか気になるからというやましい理由ではない。
(決してやましい理由じゃないんだ! 俺は彼女の尊厳を守りたいんだ!)
心の中で盛大に言い訳しながら、若杉は声を潜めて常盤に尋ねた。
「そんなにヤバいものなら……うん、お前にもいろいろあるしな。没収品の内容によっては先生がこっそり取り返してやらなくもないぞ」
ムッツリ教師! いや違う俺は理解ある教師なんだ!
若杉の内心の心の葛藤などつゆ知らず、常盤は彼の言葉にばっと顔を上げる。
「本当ですか!? 取られたのは同人誌なんです!」
「は? 同人……ってああ、薄っぺらいマンガみたいな?」
常磐の言葉に、若杉は首を傾げる。そんな若杉の様子に、常盤はぶんぶんと首を縦にふる。
「そうなんです! あたしが精魂こめて描いた吉田×桐島の監禁凌辱系同人誌が……」
「……えっ? りょうじょく? ……えっ?」
若杉には、常盤が何を言っているのかほとんど理解できなかった。
吉田先生と桐島先生? かんきん……りょうじょく……
思わず固まる若杉をよそに、常盤はどうしようどうしようと頭を抱えて若杉に訴える。
「ね、先生! どれだけ私がヤバい状況か分かったでしょう! だからお願いですから没収品返してください!」
「い、いや……よく分かんないけど、その判断は俺には……」
「ふふ、そう言うと思ってましたよ。それなら先生、これと引き換えに……」
そう言って常盤が懐から取り出したのは、一冊のスケッチブックだった。
渡されるままそのスケッチブックを手に取って開いてみると、
「な、なっ!」
そこに描かれていたのは、服を脱いであられもない姿をした女の人のイラストだった。
常盤の画力が遺憾なく発揮されたその絵の女性たちは、よくよく見てみると島岡先生と久保田先生を彷彿とさせる顔立ちをしている。アウトだった。
アウトだった!!
「やだ先生、こういうの嫌いじゃないんでしょー。このムッツリさんめ!」
言葉を失った、しかしイラストはガン見している若杉の手から常盤がスケッチブックを取り上げようとしたときだった。
きゃっ、と小さな悲鳴が近くからあがる。
「せ、せんせい……」
続いて聞こえてきたか細い声に若杉がハッと顔をあげると、東雲が社会の教材を胸に立ち尽くしていた。その頬は真っ赤に染まっており、目線は気まずげに泳いでいる。その反応から、あのスケッチブックのイラストを見てしまったことは明らかだった。
「うああ、うあああ! 違う、違うんだ東雲!」
裏返った声で若杉は弁明するが、東雲は怯えたように一歩後ずさる。
「だ、大丈夫です。せ、先生にも、その、いろいろあると思いますし……」
東雲は小さくこくこくと頷いてみせると、そのままくるっと踵を返して小走りに職員室から出て行った。
遅れて職員室にやってきた
知吹 しぶき
は、顔を赤らめて扉の向こうからやってきた東雲とぶつかりそうになった。
「わわっ! あれ、東雲さんどうしたの?」
「え、えっと……若杉先生、ちょっとお取込み中だったみたいで」
「お取込み中?」
東雲の言葉に職員室を覗きこんでみると、若杉は何やら常盤に言い寄られていた。鬼畜攻めだの眼鏡は右固定だの、もはやよく分からない主張を若杉にする常磐の様子に、ああ、と知吹は納得した。おっとりした東雲が近寄りがたいのもよく分かる。
「若杉先生はあれでだいじょぶそうだね……。じゃあ、一緒に五十嵐先生んとこ行こっか」
「はい。でも、五十嵐先生は五十嵐先生で……」
東雲は五十嵐のデスクを指さした。
そこには、相変わらずぼーっとした様子で座る五十嵐と、その横に立つ
御巫 時子
の姿が。
「今日のお弁当、どうでした? 味付けを薄くしてみたんですけど……」
「ちょうどよかったです、薄味の方が好きなので」
のほほんと会話をする二人。その上空ではなぜかぴーぴーと小鳥さんがさえずりながら飛んでいる。
その二人の様子に、五十嵐の方へ進めようとした足を知吹な思わず止めた。御巫とは同じクラスであるが、彼女が五十嵐に思いを寄せているというのは今のやり取りを見ても明らかである。
「邪魔しちゃ悪いかなって……」
「……ん、確かにそうだね。でもあの様子なら、五十嵐先生の注意を引く必要もなさそうだね」
「ですね。じゃあ、島岡先生のところに行きましょうか」
東雲は島岡のデスクに顔を向けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月19日
参加申し込みの期限
2013年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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