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猫又川の狐化かし
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御剣 刀
は川に足を踏み入れたまま動かない
猫村 翡翠
を視界に捉えていた。
八神 修
が
逆巻 天野
をかばって川を出るのも見た。見知った顔も、見知らぬ顔も、おっさん救出に奮闘する人々の姿も見えていた。
なのに、体が前に進まない。ひとたびろっこんが発動すれば、最速の存在となる刀。だが今は、彼の精神を除いてすべてのものが静止していた。誰も動かない。水も流れない。何も感じない、ひとりぼっちの世界だった。
(――ああ。これは、俺が『加速』している時の世界だ)
違いは自分の体も止まっていることだけ。いつもよりいいのかもしれない、と刀は思った。『加速』するとき、自分はすべてを置いて行く。または、足並みそろえて進む世界から、自分だけが置いて行かれている。
(そうだ。この光景が、この世界が怖くて、俺のろっこんは未だにひとつも成長していないんだ)
それは他のもれいびたちと刀の大きな違いであった。フツウを守るため、神の落ちたこの寝子島で暮らすもれいびたちの力、ろっこんは、経験と時間が積み重なるにつれて次第に成長していく。中には驚くほどの力を発揮する者もいる。刀はもっとも多くの事件に関わってきたもれいびの一人であるにもかかわらず、そのろっこんが目覚しい成長を遂げることはなかった。それは、彼自身の恐れの表れに他ならない。
(俺は、それでも前に進むんだ)
一緒に前に進むことができる友達が、仲間がいる。今だって、おっさんを助けようとしてがんばっている。
(そいつらと、一緒に前に進むんだ)
「……だから。こんな世界で足止め食らうわけには行かないんだよ!」
精神世界で引かれた引鉄が撃鉄を落とし、弾丸のように刀は加速する。幻影を破った刀は、ほぼ一瞬で翡翠の元にたどり着いていた。
「猫村。大丈夫か」
翡翠の目に光が戻る。広げて見せた手のひらには、刀が贈ったキーホルダーが乗っていた。
「これで目が覚めたよ。ありがと、刀」
この大混乱の中にあって、
尾鎌 蛇那伊
は完全な心の平静を保っていた。
「確かに少しくらくらはするわねえ」
川端に近づいたときから、陽炎のように幻が視界にふと浮かぶのは自覚していた。マッサージの達人になり、スポーツ選手から街のおじいちゃんまで、あらゆる人々に感謝され賞賛される姿。『かわいい子』に囲まれた甘美な空間にいる自分。小さな願望ならいくらでもあるのだが、己を見つめ、心身を極限まで鍛えてきた蛇那伊の心は、抑圧やトラウマとは無縁のものであった。
「むんッ!」
目を閉じ、全身を包む見事な筋肉を誇示するように、川のほとりでマッスルポーズを決める蛇那伊。精神を統一し、己の心にともる光を、それだけを見つめ続ける。完璧に健全な精神。そして健全な肉体。蛇那伊にまやかしのつけ入る隙はなかった。かっと目を開けば、蛇那伊の前に広がるのは少し水かさが多く、流れが速くなっているだけの、『フツウの』猫又川である。
「これでオッケーね。さあ、やるわよ、アタシ!」
蛇那伊が手を振れば着ていた衣装が風に飛ぶ。あらかじめ身につけていたビキニパンツひとつになって、見事な肉体美があらわになった。深呼吸をし、体内のエネルギーを整える。大きくいちど後ろに下がり、長い助走をつけて、蛇那伊は――跳んだ。いや、跳んだのではない。水面に着地したのだ。右足が水面に付き、重みで沈む前に左足が着水する。水上を走るトカゲ、バシリスクのように目にも止まらぬ速さで足を回転させ、蛇那伊は川面を走った。
「あらヤダ。これじゃ溺れてる人を救助できないわね」
すばらしい妙技をあっさりと投げ出し、蛇那伊は水走りを止めて水に浮かんだ。
「まず手近なところからお助けするわ!」
シンクロナイズドスイミングのように華麗なポーズを決めながら、すいすいと水中で踊るように蛇那伊は進む。あっという間に刀と翡翠をすくい上げ、背中に乗せてバタ足で運んでいった。後には二人の驚きと悲鳴が尾を引く。蛇那伊の両腕は美しいバレエのようなフォームを描いたままであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月05日
参加申し込みの期限
2013年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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