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毎日一緒に寝ているカエルのぬいぐるみ、コーネリアを細い腕に抱いて、
一原 みと
は小学校で習った七夕の歌をそっと口ずさむ。
今日は七夕、おりひめとひこぼしが年に一度だけ会える日。
お気に入りのカエルのレインコートを今日も着込んでいるけれど、
(大好きなひとと毎日会えないのはきっと悲しいよねぇ)
今日ばかりは晴れがいい。
黒い睫毛を眠たそうにのんびりと瞬かせ、みとはコーネリアをぎゅっと抱きしめる。ぼんやりと空を仰いで、
「あっ」
不意に笑った。
天の川の中に見えるあの星とこの星とその星を繋げば、もしかしたらカエルに見えるかもしれない。
(見えるかなぁ、見えるよねぇ)
天の川の真ん中、織姫と彦星を横目にのんびりカエル泳ぎするカエルを思い浮かべ、みとはへにょり、気が抜けたように笑う。
紅葉の真紅、新緑の緑、菫の群青、雪の純白、黄昏の黄金――
深く深い夜空をどこまでも埋める、数え切れないほどの星へ、
天満 七星
は矢絣の袖に彩られたたおやかな手を伸ばす。
(なんて美しいのでしょう……)
輝く星を写し取った栗色の瞳を細める。夏の夜風に艶やかに長い黒髪を撫でられれば、知らず唇に笑みが浮かんだ。
(ベガ、デネブ、アルタイル)
星空を写し取った和傘を差す度に見つめて覚えた、夏の大三角形を指先になぞる。
(織女と牽牛、ですわね)
こと座のベガとわし座のアルタイルをもう一度瞳に辿る。織姫と彦星、ふたりを隔てる天の川に、今頃はきっと鵲の橋が架かっていることだろう――
薄墨色の髪に星の光を幽かに宿らせ、
シオ・レイゼルオーク
は琥珀の瞳を伏せる。髪と同じ色した睫毛の影を白い頬に落とし、着物の胸に抱いたうぐいす色の短冊を見下ろす。
儚げな風情で想うは、満天の星空の下の今ここに居らぬ伴侶か、未だ解決の糸口を掴めぬ謎の真実か、それとも――
(ああ)
切ないため息が淑やかに零れて落ちる。
(お腹が空きましたー……)
しょんぼりと肩を落とし、ふと思いついて短冊に願いを書きこむ。
『今年もふたりで美味しい食事をたくさんたくさん食べられますように』
書き上げて、くすりと笑う。伏せていた睫毛をもたげ、満天の星空を仰ぐ。帰ったら、お素麺を茹でよう。薬味は生姜をおろしたものと梅干と大葉を和えたもの。さっぱりと仕上げて、しっかりもののあのひとと一緒に食べよう。
(願いごとひとつ、叶えられるかな?)
「ユウくんユウくん!」
栗色の髪を高く結い上げて飾った大きなリボンを揺らし、
鬼河内 萌
は跳ね飛びそうな勢いで
野菜原 ユウ
の傍に立つ。
何といっても今日は七月七日、晴れ。満天の星空の下、恋する男子と一緒に居られる今この時を逃してはならない。
「写真撮ろう写真!」
今日だけでなく、満開の桜の下でだってふたりで過ごした。
ツーショットだって撮った。この先の夏空の下でだって、紅葉の降る路でだって、ふたりでいる時間は逃してはならない。ふたりでいる瞬間をたくさんたくさん重ねて、写真もいっぱい撮って、そうしていつかは、
(きゃわーん!)
うっかり幸せな妄想に浸りかけたところで、
「星、キレーだもんなー、けど撮れっかな」
恋する男子のお気楽な声に萌は我に返った。一緒に撮ろうと思っていたのに、当のユウは携帯電話のカメラを星空に向けている。
萌がどんなに恋しても、ユウはなかなか気づいてくれない。今だってきっと、気心の知れた友人と遊んでいるだけのつもりなのだろう。
(ううー……)
ちょっぴり難しい顔をして、けれど萌はすぐに気を取り直す。なんて言っても今日は七夕。
「短冊書こう、ユウくん!」
さっと取り出した短冊をユウに渡し、萌は願い事を書きこむ。
「鬼河内、何書いた?」
「内緒。ユウくんは?」
短冊をささやかな胸に抱きしめて笑う萌に、ユウもにししと笑い返す。
「俺も、ナイショ!」
夜空向けて吐き出した紫煙が天の川に重なる。
「月に叢雲花に風、……ってか」
煙管を片手、
鳳翔 皐月
は氷蒼色の瞳の片方を瞼に閉ざした。浴衣纏った白い手をゆらりともたげ、煙管の吸い口をシニカルな笑み浮かんだ薄い唇に押し当てる。
夜闇にさざめく星の川から涼風が吹き降りる。身体にまとわりつく暑気と共に紫煙を払い、輝き降らせる星の光を鮮やかにする。七月七日、どうやら今夜は雲も風も恋人たちの味方らしい。天の川に橋架ける鵲たちも余程仕事がしやすかろう。
「……逢瀬は叶ったか」
今頃年に一度の逢瀬と洒落込んでいるだろう天空の恋人たちに、星空の下で微笑みあう見知らぬ恋人たちに静謐な笑みを向けつつ、皐月はひとり、ふわり、紫煙を吐き出す。
ずっとずっと、星と月が寄り添ってくれていた。
眩しい太陽に焦がれたこともある。けれどそれは己の体質が許してはくれなかった。強い陽光を浴び続ければ、色素の薄い瞳はすぐに痛む。身体は恐ろしいほどに熱を孕む。
だから焦がれながらも諦めた。煌く太陽から逃れるように日傘を差し、出来るだけ黄昏や夜を選んで歩いてきた。
陽の光がなくとも、降り注ぐ月の光があった。さんざめく星の光が照らしてくれた。
その道の果て、彼女を見つけた。――それとも、見つけてくれたのは彼女の方だったか。
桜 月
は傍らに寄り添う愛しい少女を見つめる。細い指に指を絡める。雪白色の髪に同じ色した髪を混ぜ合わせるように頭を寄せる。互いの息さえ重なりそうな間近に視線を合わせれば、自然と笑みが零れた。
それは、傍らの
北条 冬華
も同じだったらしい。
絡めた指が逆に強く握り返される。寄せ合った頬と頬から体温が交わる。
冬華の碧い瞳が月の真紅の瞳を捉える。
零れた甘い吐息はどちらのものか。
ここに至るまでに交わしたいくつもの睦言が心を巡り、冬華は白い頬を恥じらわせる。
思わず逸らそうとする恋人の瞳の動きをも笑み含んだ瞳に封じ、月はもう一度深く笑んだ。
冬華の碧い瞳に星が映り込んで輝いている。
太陽よりも眩しく美しいものがここにある。満天の星空の下、月はそう信じた。
いつかの満月の夜、互いに互いの手をきつく握り合わせた。
あの時は背中合わせだった。離すまいと絡めた手をそれでも離して、お互いに反対の方向へ歩き出した。歩いて歩いて、その先、今は手を伸ばせば触れられる傍らに愛しいひとがこちらを向いてくれている。
「……落っこちそーだな」
眼鏡の奥の漆黒の瞳に幾千の星を映し、
獅子島 市子
がぽつりと零す。
まろい肩からおさげに垂らした髪にも、白磁じみた白い頬にも、柔らかな唇にも。全てに星の光が宿って見えて、
桃川 圭花
は思わず目を細める。
桜花舞う春陽の下であろうと、天の川の幽かな光の下であろうと、このひとはとても綺麗だ。
「圭花?」
見つめてしまっていることに気づかれた。静寂の夜空を仰いでいた市子の瞳が何の躊躇いもなく己を映す。
だからつい、思いを口に昇らせる。
「どこまでだって飛んで行ける」
ふたりなら、という言葉は辛うじて呑みこんだはずなのに、
「……うん」
市子は心を読んだようにはにかんだ笑みを滲ませた。
星空の下、圭花はあのときは離した指先を今度はそっと重ね合わせる。いつかの満月の夜と同じ歌を口ずさむ。
ほんの少しだけ驚いて漆黒の瞳を瞬かせる市子に、圭花は悪戯っぽく微笑み返した。あのときと同じ歌の最後の一節を、あのときよりもしあわせな気持ちで歌う。
「……I love you!」
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担当ゲームマスター
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墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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