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寝子島の風にのって、ぱたぱたぱた
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突き抜けるような青空が透き通るような海と出会い、大きな夏を連れてきた。
目の当たりにした者達は歓声を上げる。水着姿で続々と駆け出し、頭から海に飛び込んでいった。
海中は陸上の喧騒から切り離されていた。静謐と言える静けさの中で華やかな時を満喫している。
魚群が緩やかな曲線を描き出す。目の前を横切っていく勇壮な姿に
野々 ののこ
が目を丸くした。
「ほら、見てよ! こんなにたくさんの魚がばっひゅーんって飛んでるよ!」
海中用のヘルメット越しに早口で捲し立てる。隣にいた
佐藤 英二
も似たような格好で景色を楽しんでいた。
ののこは幼い子供となって目を輝かせる。
「海って青い空みたいで、ふわふわした気分になるよね! 英二くんはどんな感じ?」
「……僕も野々さんと同じで、ふわふわかな」
言いながら目は左下を気に掛ける。興奮したののこが英二の手を握り、喋る度にぶんぶんと振っていた。
「本当に、ふわふわの気分だ……」
はしゃぐののこの横で英二は夢心地な表情で呟いた。
二人と同様に
巫部 紫苑
も魚の群れを見詰めていた。フレンチベージュに近い薄茶色の長い髪が海藻のように揺らぐ。隠れ家のように思えるのか。魚達は警戒心を見せることなく、伸び伸びと泳いだ。
紫苑は赤い瞳で海中に佇む。左目の下の泣きボクロが、そこはかとない悲しさを醸し出していた。
大振りの魚に目が留まる。唇が閉じられた。幸せそうな笑みで口を動かす。胸元に挙げられた両手がフォークやナイフを使うような動作を見せる。
大振りの魚は急激に速度を上げる。瞬く間に見えなくなった。
紫苑は少しの落ち込みを見せつつ、すぐに笑顔を取り戻す。
遠目にもわかる。巨大な魚が近づいてきた。喜びを隠し切れない表情で、ムニエル、と声にならない言葉を口にした。
魚には目もくれず、仲良し三人組は見つけた珊瑚に飛び付いた。
最初に発見した
渡辺 美里愛
は青い目を丸くした。銀色の髪を広げて右隣の二人に、これ見て、と何度も珊瑚を指差す。
真ん中の
東条 あんず
は親指を立てた。赤紫の目を輝かせてアッシュの頭を縦に振り続ける。派手な動作が興奮の度合いを伝えてきた。
二人は共に笑って
楠木 ゆきの
に目を向けた。急に注目を浴びた本人は眠そうな目で、なに? と言いたげな顔をした。視界を遮るように広がる赤くて長い髪は無造作に振って後ろに流す。
表情が乏しいゆきのを二人はじっと見る。理解したという風に笑顔となり、揃って親指を立てた。
ゆきのは活発なあんずを見た。年上を感じさせない美里愛に目を移す。二人に目を向けたまま、控え目に親指を立てた。
言葉を交わさなくても三人は通じ合える。清らかな美しい海がそれぞれの心を解放した。
あんずは珊瑚の中に潜んでいたヤドカリを摘まみ上げた。掌に乗せると二人が両脇から覗き込む。ただの丸い貝の状態が続く。美里愛はそわそわした様子で顔を近づけた。
貝から足が出た。掌の上をちょこちょこと動き回る。愛らしい姿に美里愛は身を震わせた。珊瑚と向き合って真剣な目で探し始める。
ゆきのは別の物を眺めていた。無数の触手がそよ風に吹かれているかのように揺れている。柔らかそうなイソギンチャクに手を伸ばすと、横から手首を掴まれた。あんずは猛烈な勢いで頭を左右に振り始めた。美里愛は激しい身振りで必死になって止める。
わかったという風に口の端を少し上げた。あんずと美里愛は、ほっとした表情を浮かべる。
一瞬の隙を衝いた。素早くイソギンチャクを掴み取ると、その手を二人に近づける。わー、と叫ぶ声が聞こえそうな大口で空気を吐き出した。
ゆきのは悪戯が成功したとばかりに微かに笑う。即座にヤドカリと海藻で反撃された。
三人は海中の世界を大いに楽しんだ。
微笑ましい三人組の姿に
志波 武道
が柔らかい笑みを浮かべる。それでいてゴーグル越しの目は少し寂しそうでもあった。
紛らわすように周囲へと目を向ける。透明度の高い海は遠くの方まで見渡すことができた。珊瑚やうねるような魚の群れに表情が和らぐ。
頭上からは光が降り注ぐ。ふと顔を上げると、円らな瞳と目が合った。その偶然が切っ掛けとなり、こちらに向かって泳いできた。
武道は笑顔で二匹のカワウソを迎え入れた。構って欲しそうに周囲を回る。すっと手を差し出すと、一匹のカワウソが指に止まった。臭いを嗅ぐように黒い鼻を近づける。
武道は満面の笑みでカワウソと戯れた。
ひょっこりと左手から
三折部 朝衣
が現れた。サーフィンを嗜む者でも海中は珍しいのか。表情を豊かにして視線を巡らす。
二匹のカワウソに向かって軽く手を振った。大きなうねりとなった魚群には目を丸くする。黒い髪を揺らし、流れに身を委ねた。
そこに予想だにしないイルカが加わった。賑やかな様子に釣られたのかもしれない。
一人と一匹は並んで海中を突き進む。朝衣は泳ぎながら横回転を加えた。イルカは縦の回転で応える。
やるわね、と不敵に笑う朝衣にイルカは空気を吐き出した。生まれたばかりの小さな輪は一気に広がる。
バブルリングの中央を朝衣が軽やかに通り抜ける。すぐさま、イルカが身を寄せてきた。思い切って背びれを掴むと待っていたかのように勢いよく泳ぎ出した。
クールダウンを挟む。朝衣はイルカと共にゆったりと海をゆく。さり気なくアオウミガメが身を寄せてきた。
朝衣は横目で見て微笑んだ。
海中の賑わいに引き寄せられたのはイルカやカワウソだけではなかった。
金色の髪を揺らし、
立花 なつ
が海中にゆっくりと降りてくる。エスコートする相手は
千歳飴 楓子
であった。黒くて長い髪がふわりと舞い上がり、裏側の染色された水色が海に馴染んでいった。
楓子はなつの腕を軽く引っ張る。ぼんやりとした水色の目で怠そうに訴えた。緑色の目がしっかりと視線を受け止める。
結果、なつは柔らかい笑みで小首を傾げた。何も伝わっていなかった。
それならばと両手を駆使した。架空のポータブルゲーム機を手の形で表し、親指を頻りに動かした。強敵との戦いを想像しているのか。熱中の度合いが静かに増していく。
なつは笑顔で頷いた。楓子の両手を握り、海中で楽しそうに回り始める。
またしても正しく理解されていなかった。楓子の目が据わる。なつは呑気に笑っていた。
くるくると二人が回る。周囲から温かい目が送られた。三人組の二人は指笛の真似をした。イルカとカワウソが気ままに泳ぐ。
楓子は大人しく付き合う。なつは緑色の目に想いを込めて踊った。二人は揃って甘い飴を舐めるように親しげな視線を交わす。
二人の海中舞踏会は始まったばかりであった。
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グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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