this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの正義
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
22
つぎへ >>
【9】
「貴方は銃に力があると思いますか?」
「え、あるでしょフツー」
森の問い掛けに雷5号は即答する。
「では、例えば銃を持った貴女の敵が、戦車を有する一個師団ではどうでしょう?」
「え、何その状況、無理ゲーすぎるよ?」
「そうです。相手の暴力が強ければ、貴方は途端に弱者です。人質を盾にしたり、銃に頼るのは本当は力を持っていないからです」
「そういうもんかなぁ?」
森の話はまだまだ続く。
「では、非暴力はどうでしょうか?」
「あー、昔のインドの指導者が言ってたアレ?」
「そうです。非暴力は無抵抗とは違い、言論や態度を持って立ち向かいます。ですから、人格者がより高潔な人と接したとき、その人格者の強さはその高潔な人の非暴力によって失われます」
「哲学の話? あたし、大学ろくに行ってないから分からないよ――」
こんがらがる雷5号に、森は具体的な話をすることにした。
「貴方は改めることができます。変わりたいと思ったとき、変わることができます。私の言葉を疑っているかもしれません。無理に変わらなくてもかまいません。貴方が望んだとき、私に教えて下さい。お手伝いできると思います」
森の顔は真剣だった。
彼は本気で目の前の雷5号を更正させようと語り掛けているのだ。
「銃や人質は貴方を守る鎧かもしれません。ですが、鎧を着たままではその重さで歩みが停滞します。その鎧を脱いで無防備になったとき、貴方は初めて成長できます。貴方が人質を手放すことを私は望みます」
森は軽く頭を下げると、再び人質の集まる場所へ戻っていく。
雷5号は、携えている自動小銃を、黙って見詰めていた。
ピッチ内へ1人の団員が綾波1号へ駆け寄ってきた。
何やら小声で軽く相談すると、再び団員はピッチの奥の通路へ消えていった。
「あそこは何がある?」
双葉 仄
がゲートとは別口で存在する通路を興味深げに眺めていた。
「んにゃ? あそこは選手がかっこよくピッチに出てくる通路じゃないかな? よくテレビで見かけるやつ!」
天馬は「早く選手の人出てこないかなぁ?」とワクワクしていた。
双葉は敢えてツッコミを入れようとしなかった。
「ところでだ。今、あいつがなんて言ったか、当ててみせようか?」
走り去っていく団員を指差しながら、双葉は自信たっぷりに綾波1号へ言ってのける。
「大方、警察側に要求を突っ返されたのだろう? そしてお前らのボスに人質の現状を伝達して、次の行動の判断を仰いでいる最中。そんなとこか」
「人質に話す義理はない」
綾波1号は話を突っ返した。
だが、双葉は構わずどんどん話を続けていく。
「なに、こういう時こそ警察はマニュアルで話すし、お前らテロリストの主張も判っているのでな? 時間経過も加味して交渉の進行は読み易い」
「何が言いたい? 子供が知ったような口をしやがって」
馬鹿にとしか言い様のない双葉の口調に、綾波1号が声を荒げる。
「端的に言えば、もっと賢いやり方があると言っているんだ。今のやり方では十中八九、お前らの首謀者の解放などできないだろうな」
綾波1号の拳に力が入っていくのを気にもせず、双葉は更に持論を展開し始めた。
「国は人気商売で、世論で動く事を最上とする。そのため、人質は傷つけるのは得策ではなく、自分達は味方と思わせるべきだ」
具体的には、と自信たっぷりに胸を張る双葉。
「ここにいる人質を銃殺刑に掛ける芝居を映像化して、今すぐネットに投稿するんだ。その動画を元に警察へ交渉してみるといい。恐らく、警察は動かないだろうがな?」
「動かないのなら意味がないだろう?」
「甘いな。警察が動かなければ、世論が警察をすかさず叩くぞ? ネットでこの話題が炎上して阿鼻叫喚! 例え動いても事態悪化するまで動かなかった警察は無能だと騒ぎ立てるだろうからな?」
さも愉快そうに彼女はケラケラ笑い出す。
と、すぐに双葉は真顔に戻って「ここからが大事だ」と付け加える。
「お前らは宗教団体なのだろう? だったら、お得意の教義や真理で、混乱しきった世論をここを襲撃したボスを中心に手中に収めてしまえばいい。血も流れず、最も効率的で、人質たちからも入信者が出るかもしれないぞ?」
双葉の顔は、悪人の顔に染まっていた。
「私の夢は世界征服だ。今回はその足掛かりにさせてもらおう。そうそう、人質は勿論逃亡者も可能な限り傷つけない方がいいぞ。寛大さを見せるのも有効で、怪我人と女子供は逃がした方がよい」
双葉の話を遮るように、伝令役と思しき団員が再びピッチ内へやってきた。
小声で伝達を済ますと、踵を返してバックヤードへ戻ろうとする。
その肩を、双葉は強引に引き止めた。
「待て、お前らのボスに会わせろ。この襲撃の結末を最適なものにするいい方法があるんだ。私も協力――」
「いい加減にしろ……」
耳をつんざく音が数回、ピッチに轟いた。
「あ、ああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
双葉の左大腿部が朱に染まる。
今まで味わった事のない激痛が双葉を襲う!
綾波1号の小銃から硝煙の匂いが発せられ、足元には薬莢が散らばっていた。
「世界征服? ボスに会わせろ? ふんっ、子供の妄想に付き合ってる暇なんてない。大体、そう軽々しく隊長に会わせられるか。口先ならなんとでも言える。口で語るより、行動で示したそっちの嬢ちゃんの方がよっぽどもアテになる」
綾波1号は、エレノアを一瞥しながらそう漏らした。
左足を撃たれた双葉はもはやまともに立っていられず、銃創を抑えながら苦悶の表情を浮かべる。
「助言は感謝する。全部は採用できないが、役立たせてもらおう。たった今、隊長と警察の交渉によって、20分後に人質の一部解放を行うことになった」
その言葉に、双葉はまさか、と呟いた。
「良かったな、うるさいガキ。怪我人と女子供は優先的に逃がしてやる。おやおや、お前は全部当てはまってるじゃないか。喜べ、まずはお前から解放してやろう」
「待てっ! 話は……、まだ、終わってないぞ!」
双葉が這いつくばりながら、綾波1号にすがり付く。
「おい、雷班。誰でもいいからこのガキの止血を。あとうるさいから縛っておけ。人質は解放するまで丁重に扱わなきゃだからな」
「綾波1号とか言ったな……? いいかっ!? 道を阻むのは敵ではなく……、身内のバカだ! 覚えておけ! さっきからその雷班とやらはお前と反りが合わないようだが、寝首掻かれても知らないぞ……?」
「喚くな。……次は心臓狙うぞ」
綾波1号は双葉を蹴飛ばすと、彼女の胸元にまだ熱を帯びている銃口が押し当てる。
こうなっては、双葉は為す術はない。
こうして、雷班に止血をされた双葉は手足を縛られ、猿ぐつわをされた上で、ピッチの脇に転がされることになる。
「ストックホルム症候群を狙うならやめておけ。我々は口先だけでは動じない。この嬢ちゃんのように行動が伴わなければ、我々は同志と認めない。以後、応急処置以外の妙な行動をとった場合、有無を言わさず射殺する!」
綾波1号は銃を天へ向けて乱射!
「隊長に伝えておけ。懸念事案丙が発生した。我、これより独自判断にて行動する、と。さぁ、行け!」
綾波1号に背中を叩かれた伝令役が走っていった。
その様子にエレノアは小声で「ちょろいですね」とほくそ笑む。
――と、その時、北東のイベントブースから銃声が聞こえてきた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの正義
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの断罪
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!