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【10】
「銃ってさぁ、撃たれる前に懐へ飛び込んじまえば意味ねぇよなぁ!?」
白い髪の女が叢雲団員から小銃を蹴り上げ、その勢いで懐に潜り込んで掌底をぶち当てる!
銃弾は天井に突き刺さり、彼女の身体に当たるようなことはなかった
「おい、あの白い女って、もしかして隊長の言ってた
芽森 菜々緒
じゃないのか?」
掌底を喰らい、たたらを踏む団員のが銃を下ろし、スタンロッドへ持ち変える。
「銃は使うな! そこの人質ともども気絶させろ!」
班長と思しき人物が号令を掛けると、他の団員が一斉に彼女へ襲い掛かる!
団員の数は6名。識別の証か、5人は腕に同じ色の腕章を付けているが、1人だけ違う色の腕章を身に付けている。
「多勢に無勢? 燃える展開だぜ!」
彼女は嬉々として、真正面から叢雲団員へ突っ込んでいく!
「全員まとめてブッ飛ばァァァす!」
相当な自信があるのか、飛び掛る敵を華麗にかわし、切れなかった!
「いででで!? ビリっとしたぜ!?」
白い女、
犬神 花梨
――喧嘩屋という荒事専門の戦闘狂のチンピラ――は、日頃の戦闘で培ったカンを頼りに直撃は防いだ。
だが相手の得物はスタンロッド。
少しでも接触すれば電流で痺れてしまう。
そんな状況の中、彼女はしきりに首を傾げていた。
「あっれー? 調ー子悪いなー?? なんかさー思ってたイメージと違うんじゃねぇか!!」
「何をブツブツ言ってやがる!? 抵抗せずに大人しくしろ!」
「嫌だね♪ 怪人セブンとバトれなかった穴埋め、きっちりあんたらで埋めさせてもらうぜ!!」
ここへ来たのも、ネットで怪人セブンの出現の噂が出ていたため。
そして、彼女は襲撃前に自傷行為を行い、自身の血を舐めている。
彼女のろっこん『羊很狼貪』の発動を期待して。
しかし、思った程の効果がないため、犬神は腑に落ちなかった。
「あ、分かった。ひょっとしてあんたら、もしかして『ひと』?」
「お前は何を言ってるんだ」
叢雲団員は質問の意味が分からず、ぽかーんと口を開けてしまっている。
犬神は要領を得ない相手の回答に苛立ちながら聞き直した。
「じゃーさ、最近、灰色の猫が喋ったり、神様が降ってきたとかそんな話聞いたことないか?」
「だからお前は何を言ってるんだ」
大丈夫なのかコイツ、と目の前の犬神へ思わず憐憫の眼差しを向けてしまう叢雲団員たち。
「あぁっ!! もうっ! お前らが『もれいび』じゃないってことはよーく分かったぜ!!」
人を目の前にして、犬神のような攻撃的なろっこんはあからさまに発動が難しくなる。
普段の威力よりも遥かに下回る力しか発揮できていないのは言うまでもない。
犬神と叢雲団員1人の戦闘力は互角のようだが、これでは文字通り多勢に無勢である。
「ちっきしょう! 奇襲ならろっこん使えるかも知れないのになぁ!?」
悔しさのあまり、犬神は奥歯を噛み締める。
万事休す、かと思ったその時だった。
「アチョー! 人体の神秘、ツボ押しマスター見参!!」
志波 武道
が団員の後ろに飛び掛ると、両手を使って思いっきり叢雲団員2人の首筋へ手刀を突き付けた!
志波のろっこん『スイ・マー』が奇襲によって効果を発動させ、頚椎の神経を麻痺させられた団員2名が昏倒してしまう。
「HAHAHA! 俺は人体のあらゆる秘孔を知り尽くしたツボ押しマスター!! 東方無敗の志波とは俺のことっ!!」
(といっても、初撃しかろっこんは発動しないだろうから、何とかハッタリをカマしておかないとな!!)
志波、内心冷や汗ダラダラである。
「な、お前、いつの間に、ぐわ!?」
紗乃恭 玲珂
がイベントブースにあったマイクスタンドで叢雲団員の頭部を強打!
直撃した団員はその場にのたうち回る。
盲目の彼女はろっこん『瞽女の御渡り』で、全快とは言えないが視力を回復させていたため、武器を手に取ることができたのだ。
「アリーセちゃんと小麗ちゃんをそこのおねーさんが庇っている間に、俺と玲珂ちゃんが後ろに回り込んでいたのDA☆」
こういう時くらいギャグキャラでいていいよね?
志波は努めて明るく振舞う。
犬神の後ろには、怯える黒依と李の姿が。
犬神は彼女らを助けようと、果敢にもテロリストたちを相手取っていた。
「よっし! ナイスだ、ツボ押しマスター! おーいテロリストども。よく分かんねーけど、俺様は撃てないんだよな?」
ずいっと前に出て、拳を鳴らす犬神。
「堅気の皆さんにこれ以上ちょっかい出したら、この喧嘩屋、
犬神 花梨
ちゃんが、ギッタギタのボッコボコのワックワクジェノサーイドしちゃうぜ♪」
「こいつ、菜々緒じゃな……」
「気付くの遅せぇよボンクラどもォッ!!」
銃を封じられ戦意喪失した叢雲団員が、マジギレした犬神の手(+志波と紗乃恭の援護攻撃)でワクワクジェノサイドされるのに、さほど時間は掛からなかったという……。
「さーて、説教タ~イムだぜ♪ 知ってること全部吐け♪」
ここはイベントブース近くにある多目的トイレ。
トイレのドアには『故障中。使用不可。開放厳禁』と張り紙があり、鍵が掛かっている。
……勿論、これは志波による偽装工作なのだが。
捕獲され手足の自由を奪われ、挙句覆面を剥がされた叢雲団員6名と、途中で怪我を負って動けなくなっていた一般人をここに収容。
今のところ、他の叢雲団員の目から逃れているようだ。
これから犬神による叢雲団員への尋問が行われようとしていた。
「
芽森 菜々緒
ってだーれー? 何で生け捕りしようとした?」
犬神はポケットから匕首を取り出し、尋問相手の右側頭部へ平行にあてがう。
「お、俺たちは隊長に言われたまでだ! 世界的に有名な画家の娘だし、それで世論を動かそうとしたんじゃないか?」
「本当にそれだけかぁ?」
犬神は刃物をゆっくり側頭部に沿って下ろしていく。
耳まで到達すると、じりっと力を込めた。
「ほらほら~、耳が片方削ぎ落ちる前に、喋ったほうが賢明だぜ~?」
「ほ、本当にそれ以上は知らないんだ! ああ、そうだ、俺たちは生きてここを出るつもりはない。隊長はこの島でひと騒動起こせば世界が動くと言っていた! それに俺たちは皆、お前らを道連れに殉職するつもりだ! だから、こんなことやっても無駄だ!」
「おいおい、お前らと俺様は心中なんてしたくねぇぜ……」
団員の耳の付け根から血が滲んできたのを見た李が、犬神の手を止めた。
「それ以上は駄目なのだ」
「この手を離せよ、いいとこなんだからさ……」
李の腕を犬神は振り払った。
だが、犬神の言葉に頑として応じない李。
その大きな瞳の光が、一層強く増していく。
「駄目なのだ。みんな助けるのだ。テロリストは悪い人たちだけど、みんな一緒に生きてここを出るのだ」
その声は、明確な強い意志を持っていた。
「俺もみんな無事にここから出れたらいいと思う。テロリストの皆さんには、生きてちゃんと罪を償う責務もあるからな」
再びシリアスモードの志波は、一般人に「手元が狂うから」と目を瞑ってもらいながらろっこんを使用、痛みを軽減していた。
効果は弱体化しているが、一般人がいる中でも上手くハッタリでろっこんを発動させるコツを掴みつつあるようだ。
「私も、それが人助けになるのであれば……」
紗乃恭は恐怖で泣くことすらできずにいる(おそらく親とはぐれた)女児の頭を優しく撫でていた。
これには戦闘狂の犬神、戦闘意欲に水を刺されてしまう。
「んだよ……。甘ちゃんばっかだなオイ!? 俺様は今フリーだし、雇主の命令でない限り好き勝手させてもらうぜ?」
彼女の目には狂気、その手は凶器、そしてその表情は狂喜を浮かべ、叢雲団員の耳を摘まみ上げる。
そしてそのまま、刃物を振り降ろそうと腕を掲げたその時……。
「分かったのだ。おねーさんの雇い主にしゃおりーがなるのだ!」
彼女はリュックから『もふもふねこさん』というキャラのストラップを取り出すと、犬神に突き出した。
「しゃおりーは決めてたのだ。おねーさんみたいな強ーい人を仲間にしたいって。お金がないからこんなのしか渡せないけれど……。これをプレゼントするから、敵を惹きつけるのをお手伝いしてほしいのだ」
「小麗ちゃん、それはいくらなんでも無理なんじゃ……? あ、すんません、少ないですけど、持ち合わせが……」
志波が彼女のあまりにも不釣合いなお願いに、思わず財布を探してしまう。
犬神はふぅん、と猫のストラップを見詰めた後、ニィッと可愛らしい八重歯を覗かせ笑ってみせた。
「コイツはいいものだな。しかも数量限定のレアものじゃねぇか。俺様、可愛いものと喧嘩の強い奴は大好きだぜ!」
ストラップを受け取り、犬神は忠誠の証を示すために李の前に跪いた。
「今から脱出するまで、お前、えっと李って言ったか、李が俺様のご主人様だ。ご主人様の命は、この花梨ちゃんが付いてる限り守り通してみせるぜ」
「えー、交渉成立しちゃった!?」
志波、こんな状況でもツッコミ役をこなしてしまう。
「よろしくなのだ、花梨。あと、もうひとつお願いなのだ。テロリストを殺さないでほしいのだ。全員生きて帰るのだ」
「やっぱ本気で言ってるのか、ソレ……」
犬神は思わずゲンナリしてしまう。
「狂犬が敵に牙向けるなって、麺の入ってないカレーうどんみたいじゃねーか。ただのスープカレーだぜ、それ?」
「スープカレーでも美味しい事に変わりないのだ。しゃおりーは、もうこれ以上、誰も死んだり怪我したりしてほしくないのだ……」
小さな身体からは想像できないほどの気迫が犬神をはじめとする、このトイレ内にいる全員に伝わってきた。
捕まった叢雲団員たちも、感動して若干涙ぐんでる始末だ。
犬神は溜息を吐くと、指を2本立てて李の前に突き出した。
「……条件が2つあるぜ。まず、俺様や李、その友達の命がヤバいときは、この約束は反故させてもらうぜ。テロリストどもはあくまでも俺様たちを狙っているんだからな?」
これは当然なことといえよう。
保護しようとする相手に殺されてしまっては本末転倒だ。
「……わかったのだ。しゃおりーのお願いで花梨の命がなくなるのは、しゃおりーも嫌なのだ。その時が来たら覚悟を決めるのだ」
李は唇をぎゅっと噛み締めた。
「それともう1つ。この依頼を受けるには、このストラップ1つじゃ足りない。これはビジネスだぜ。追加オーダーするならそれに見合った対価を払ってくれよ」
「そんな……」
李は思わず肩を下ろして落胆してしまう。
「あ、あの、俺、財布に2万円あったんで! これで何とか、小麗ちゃんのお願いを!」
志波が万札2枚を差し出しながら土下座をしてみせる。
とても美しい土下座である。
だが、犬神は万札に目もくれず、李の頭を撫で始めた。
「あー、そうだそうだ。こういうのはどうだ?」
犬神の表情が途端にデレデレしだした。
「この事件、無事に俺様がノーキルで切り抜けられたら、俺様とデートしねぇ? 李、可愛いから日がな一日中連れ回してぇ! スイーツとかたくさん食べさせてぇ!」
「OH……」
志波、これは流石に突っ込みきれなかった。
犬神の可愛いもの好きの対象が、李本人へ移ったことが幸いしたようだ。
勿論、李はこれを承諾。
「でしたら、私のお店などどうでしょう? 旧市街商店街の
茶屋『紗之香』
をご存知ですか? あそこ、私の実家なんです」
「マジ? いや、行ったことねぇけど、お前、跡取り娘? すげぇなー!」
あ、じゃあさ、と犬神が提案する。
「ツボ押しマスター志波の2万円で、俺様と李と跡取り娘で女子会しようぜ!」
ってことで、これ戴くぜ、と志波からヒョイっと2万円を徴収。
「お、おう……。それで生きてここを出られるなら安い話ですよ、HAHAHA……」
志波、ここは必要経費だと割り切ることにした。
彼の目がサンマさんよりも死んだ魚の目に近くなっているのは気のせいだろう。
犬神は拘束している叢雲団員の武装を解除し、スタンロッドは李たちに手渡す。
応急手当キットも発見し、すぐに怪我人へ活用していく
「おい、そこの黒髪の彼女、お前も一緒に行かね? っつーか、さっきからやけに大人しいじゃねぇか?」
犬神は、今までずっと無言だった黒依に声を掛けた。
「……これでよし。ごめんなさい。今までの会話で出てきた情報や、寄せられてきた情報をまとめていたの。私一人じゃ捌ききれなかったけど、スタジアム内にミス研の七緒先輩もいて助かったわ。……いや、不幸中の幸い、って言ったほうがいいのかしら?」
情報班として一貫した動きをしている彼女は、ねこったーのDMを駆使して
七緒 璃音
とやり取りをしていた。
情報の受信・七緒へ取捨選択して経由。七緒はそれを個別に配信。更に
八神 修
と
霧生 深雪
、
逆巻 天野
、カナリア化を解除した
桜井 ラッセル
、
如月 庚
や
屋敷野 梢
など、各方面から情報が寄せられていた。
斉田 珠喪
もこれに加わることで、非常時でも今のところ充分な情報を得られている。
更に、加瀬も情報の発信に貢献しており、逃走者への情報伝達は前回の【憤怒】事件の情報体制を経験しているからか、咄嗟でもネットワークを構築できる手腕は見事といえよう。
黒依たち情報班がまとめ上げた情報は以下の通りである。
・相手は5人1組で行動。おそらく、東西南北に数組が警戒にあたっている模様。
・予想だと、最低でも25名、多くてその倍はいるかもしれない。
・テロリストの武装は自動小銃に日本刀、サバイバルナイフ、そしてスタンロッド。班長らしき人物が応急手当のキットを持っている模様。
・出入口はシャッターで閉鎖されているので、強引に脱出するにはシャッターの解除が必須。
・イベントブース(地図上北東部)の多目的トイレに拠点設営。怪我人搬送と援軍を要請。
・芽森先輩はまだ見付かってない模様? 詳細分かり次第、連絡を待つ。
・南東部と北東部でテロリストと交戦あり。奇襲成功との知らせあり。
・テロリストは『ひと』なので、ろっこん使用は不発若しくは弱体化する可能性大。
・ピッチ内の詳細。テロリストは10名ほど。人質は50名前後。1名、寝子高生らしき少女が足を撃たれた模様。
・ピッチ内の人質は、携帯電話・スマホなどの端末機器を没収されているため、こちらからの情報は伝播されていない。このあたりのフォローは、桜井さんが現在行っているとのこと。
・なお、ピッチ内で人質たちが傷の手当てを行っているとのこと。
・また、20分後に人質の一部を解放するとも桜井さんから連絡あり。故にあまり強引な行動をしないほうがいいかも?
「凄いぜ……。ネットって便利すぎだなオイ」
犬神が思わず感嘆の声を上げた。
「人質解放、されるんですね……! 私たち、助かるのでしょうか?」
紗乃恭はろっこんの効果が切れたため、黒依の音読により知ったこの情報に歓喜した。
「うっし! この調子でみんな脱出しよう!」
志波が意気込んだその時だった。
「おい、この中から声がするぞ?」
「鍵も掛かってる。誰かいるのか?」
どうやら、仲間が帰ってこないことを訝しんだ他の団員が捜索にきたようだ!
「助けてくれ! 俺たちは捕まっている!」
「馬鹿っ、お前!」
団員の1人が外に向かって助けを求めたのを、すかさず犬神が蹴っ飛ばして黙らせる。
だが、時すでに遅し。
「待ってろ、今助ける!」
ガチャリ、と弾倉を装着する音がした次の瞬間、稲妻が間近で落ちたかのような爆音とともに、多目的トイレのドアに無数の穴が開いていく!
全員ドアの前から身を遠ざけることには、多目的トイレの扉はボロボロになっていた。
そして、遂にドアが蹴破られ、叢雲団員3名が侵入してきた……!
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シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
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