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【7】
北西部に位置するグッズ売り場に、
桜井 ラッセル
と
稲場 舞
の2人が息を潜めていた。
「前回の【憤怒】の時みたいに情報班が動いてて助かったな。まだ1時間も経っていないのに事件の情報が集まってるぜ」
桜井も情報班へコンタクトを取り、現状把握に努めていた。
「桜井さん、あそこに誰かいます」
稲場が指差す先には、グッズ売り場内で索敵をしている
如月 庚
と
屋敷野 梢
を発見する。
ただ、こちらには気が付いていない様子。
声を掛けようにも、すぐそばに見張りの叢雲団員が銃を持って徘徊している。
「んー、どうにか連携取りたいなー。って!!!」
突如、スマホがメールの着信を震えて知らせた。
「大きな声は出したら勘付かれますよ?」
稲場は小声で戒めるように桜井へ告げる。
「悪い悪い……、いきなりだったから驚いた。ん? 逆巻からだ」
桜井は逆巻からのメールに目を通すと、んー、と唸った。
「逆巻と神出鬼の2人がそこにいるらしい」
桜井は上を指差した。稲葉は思わず指差す方を見上げてみる。
「上、って……、ダクト、ですか?」
「正解だよ」
すっ、と突然姿を現す逆巻と神出鬼コンビ。
この瞬間移動は神出鬼のろっこんによるものである。
「うまく発動して良かった。やっぱり行ったことのない場所へは転送できないみたい」
「ごめんよ、天野……。天井裏は行けなかったよ……」
神出鬼のろっこん『神出鬼没』は、過去に訪れた場所をイメージすることが条件の1つとなっている。
故に『一般人が入ることができないスタジアムの屋根裏』への転送は不発に終わった。
いくら神出鬼が何度もここに足を運んでいるとはいえ、天井裏へ行くような機会があったとは考えにくい。
神出鬼自身も「行けるはずさ」と推測の域を出ていなかったようで、これらのことが発動条件に満たなかったといえよう。
「桜井、稲場、力を貸してよ。情報が足りないんだ。偵察役を2人に頼みたい」
桜井と稲場は2つ返事でこれを承諾。
お互い『生きて脱出する』為、手を組むのは自然なことである。
「なぁ、逆巻。あっちに如月と屋敷野もいるんだ。転送して声掛けないか?」
桜井が声を出したその時だった。
「そこに誰かいるのか?」
叢雲に気付かれた――!
銃を構えた叢雲団員が、グッズ売り場の陰を覗いてみる。
「……いない。逃げたのか? 確かにここに人が居た痕跡があるんだが」
誰も、いない。
しかし、ここにいた人物が寄り掛かっていた壁はほんのり温かく、まだ遠くへ行っていないことを物語っている。
「そういや、他に誰かがいると言っていたな……」
団員は、如月と屋敷野がいる店舗へ歩み寄っていく……!
「隠れたって無駄、あ……?」
店舗の中から、1羽の蝶が飛び出してきた。
蝶がそのまま北側のゲートを目指して飛んでいくのを団員は見送ると、一気に徒労感に襲われた。
「んだよ、蝶々かよ……。だりぃなぁ~」
団員が肩を落として持ち場に戻ろうと振り返る。
……彼は目を疑った。
何故なら、目の前に純白のロボットが立ち尽くしていたからだ。
「蝶々の次はロボットかぁ?」
「ああ、ロボットだぜ!」
「喋った!?」
思わず銃を構える団員。
白いロボット……
クロウディア・W
がトイレの物陰にて、ろっこん『MachieneDoll』で変身した姿は凄く不自然だった。
完全武装のテロリストも呆然とするロボっぷりだ。
「俺の手の込んだコスプレを見ろ! 高かったんだぞ!」
クロウディアはむんっと胸を張ってみせた。
(テロリスト連中が『もれいび』だとは限らねぇ。『ひと』相手に、如何にフツウだと言い張るかが勝負の鍵だな!)
恐らく、誰よりも早くこの点に気付いたクロウディア。
彼も如月たちとの接触を試みるべく、目の前の叢雲団員の排除を試みたのだ。
「この装甲はちゃんとタングステンカーバイドっていう、すげぇ硬くて電気が通りにくい素材で作ったこだわりようだ! お前らの銃なんて効かな……」
叢雲団員、迷わず乱射。
銃弾は装甲によって辛うじて弾かれたが、その衝撃までは防ぐことができない。
「いってててて! お、おい! いきなりは卑怯だろ!」
(あれ? 俺、中身は人間のまま!?)
クロウディアは「あっ」と短く発する。
彼はこれを『コスプレ』と言い張った。
本来、クロウディアのろっこんは『中身もまるごとロボット(機械化)する』効果なのだが、目の前の叢雲団員とコスプレ発言も相まって、本当にコスプレレベルの変身に抑えられていたのだ。
(ってことは、こいつらは『ひと』か!! 上手くやり過ごさねぇと、ろっこんが発動しなくなっちまう!)
それでも、強靭な装甲によって何とか銃撃を凌いでいるのは幸運だった。
だが、銃声を聞き付けた叢雲団員たち(総勢6名)がクロウディアを取り囲む。
多勢に無勢。
クロウディアはシステマという武術の達人だ。
武器を所持した相手や、複数の敵と戦うことを想定した武術であるが、『ひと』が多くなるにつれ、装甲の強度が本当にコスプレ並になっていく恐れがある。
そうなれば、硬さを活かした無茶な動きは出来なくなる。
(……俺は、ただの高校生じゃない! 世界の裏社会を担うマフィアのボスのこの俺が! こんなところで捕まってたまるかよ!)
意を決し、単身で果敢に敵中へ飛び込んでいく!
――と、その時だった。
叢雲団員2名が突然宙を舞い、地面に叩き付けられたではないか!!
「ったく、目立ちたくないんだけどよ……。ろっこんは中途半端にしか発動しねぇし……」
弱々しい蒼い光を右手に宿し、餓狼の如き眼光の鋭さで叢雲団員を睨み付けるスカジャン姿の男1人。
「目の前の窮地を見過ごすほど、俺は無関心でいられねぇんだよな……」
如月 庚
、気怠そうに登場!
「おい、ロボ。『2発』で終わらせるぞ」
如月はすかさず額の傷を右手でなぞると、一気に団員の1人に詰め寄り、右拳を顎に叩き込む!
顎を打たれて脳が揺さぶられた団員は、為す術なく気絶してしまう。
クロウディアも負けじとシステマを用いて団員の1人の不意を付く形で昏倒させる!
「「あと一発ッ!!」」
クロウディアと如月の拳が、残りの団員の顔面を強かに捉えた。
こうして奇襲を受けた叢雲団員たちは、訳も分からないまま伸されてしまった。
如月とクロウディアは、グッズ売り場からタオルを多数拝借し、手足を縛り、猿ぐつわをした上でトイレにまとめて放り込んだ。
グッズ売り場の叢雲団員の数は一気に減少し、他の区画よりも比較的安全な場所になったことを、まだ彼らは知る由もない。
一方、消えた桜井たちはというと……?
「せ、狭い! って! 頭打った!」
桜井はぎゅうぎゅう詰めの状態に困惑中。
彼らは神出鬼のろっこんで、再びダクト内にいた。
ただでさえ狭いのに、4人が密集して転送されたので『お察しください』状態である。
「さ、桜井さん!? 早く退いてください!」
「ん、り、了解、稲場! えっと、後ろに下がって……」
「きゃっ、何処に顔近付けてるんですか!?」
「こ、故意じゃないって!! 不可抗力だ!」
稲場と桜井が密着している様をみて、彼らの間に足が挟まってる逆巻は「恋とか言ってないで早く退いてよ」とイラっとしていた。
「天野ー。これからどうしよう?」
小柄なおかげでいち早く団子状態から抜け出た神出鬼が、今後の方針を尋ねてきた。
「……情報がほしいね。ダクト内を地道に僕らは一周してみよう。物音立てないようにゆっくり進むからかなり時間かかるけど、やむをえないね。今のところ、ここから廊下を見下ろす方法が、最も安全に情報を集められると思うから」
「私たちも協力します」
ようやく体が解けた稲場が協力を申し出る。
「俺も何か出来ることがあったら言ってくれ!」
桜井も真剣な眼差しを逆巻と神出鬼に向けていた。
「……情報が足りないのなら、私が人質になって内部を調べてきます」
この稲場の申し出に、男子3名は目を丸くする。
「勿論、私ひとりでは何も出来ません。だから、桜井さんにも協力を……」
おいおい、と桜井は「危険すぎるぜ!」と難色を示す。
「桜井、君はろっこんで鳥になれるじゃないか。稲場が人質になって気を引いている間、桜井が情報を集める。危なくなったら鳥になって飛んでけばいい」
だが、逆巻の提案に「あ、そっか」と納得してしまう桜井であった。
「でも気を付けて。さっきの廊下でのやり取りを見ている限り、テロリストたちは『ひと』のようだから、発動させるときは充分気を付けて。人目が多いと不発するかも?」
「OK。忠告、感謝する。……このことを他のみんなにも伝えなきゃだな!」
桜井は持参していたメモ帳に十数枚書き連ねる。
<テロリストは『ひと』だ。ろっこんが不発する恐れあり。気を付けろ! 情報班が今、みんなを助けるために頑張ってるからな! あと、見つかる前に破るか隠滅してくれ>
「あとはこれをどうやって渡すかだけど……」
「あ、おいら、ここに来るまでにきれいな小石を拾ってきたんだ! 何か役立ちそう?」
神出鬼の鞄から、表面がすべすべした小石がいくつも出てきた。
これに桜井は「そうか!」と閃いた。
「神出鬼、これ使わせてもらうぜ! 『飴玉』を作るんだ!」
桜井はメモ帳の中に小石を包み、飴玉のようなものをこしらえ始める。
これで情報が遮断されたピッチ内へ、情報が持ち込まれる準備が出来た。
「神出鬼さん。私と桜井さんをゲートから遠い観客席に転送して下さい」
自ら人質になりにいく稲場の言葉に、神出鬼はまだ躊躇っている様子。
「大丈夫です。私たち以外にも脱出の為に動いてる人たちが大勢いますし、人質を助けるためにも誰かが動くのは当然のことです」
「稲葉、気を付けろよ? いざとなったら俺が空から援護するからな!」
努めて明るい笑顔を桜井は見せた。
「……分かったよ! おいらも頑張る!」
神出鬼は早速2人の手を握ると、ろっこんで観客席へ転送していった。
「……さて、しばらく単独行動だね」
逆巻はのそのそと体を這わせながら、スタジアムを反時計回りにダクトを進んでいくことにした。
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
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