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怪人セブンの正義
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【8】
観客席に転送された桜井、稲場、神出鬼は、神出鬼のろっこんを(周囲に気付かれないように)駆使しつつ、東西南北へと飛び回りながら情報収集していた。
ピッチ内の人質は、携帯端末の使用が不可のため、こうやって俯瞰から内部の情報を得られることは非常に有益である。
『ピッチ内に人質は50名前後、テロリストは10名。怪我人の手当を人質とテロリストが協力して行っています』
逆巻から教えてもらった黒依のメールアドレスに、ピッチ内に情報を流していく。
グッズ売り場から拝借した双眼鏡も、ここで役立たせる徹底ぶりを見せる。
一通り情報を集め終わると、稲場は桜井に携帯電話を預けることにした。
「では、行ってきますね」
「生きて帰ろうぜ、なんてドラマみてーだけど……、絶対に無茶するなよ」
桜井は携帯を受け取ると、念押しして稲場に言い聞かせた。
「はい。分かっています。では、神出鬼さんも、3つ数えたら真向かいの観客席へ転送して下さい」
「了解さね!」
カウントダウン、3、2、1……。
神出鬼、転送成功。
稲場は観客席の陰から飛び出ると、大声で叫んだ!
「テロリスト! 捕まってない人質はここにいます!」
「ちょっと! 大きな声出さないで!」
驚いて辺りを見渡せば、大学生と思しき青年が稲葉の後ろに立っていた。
「まぁ……、そろそろ捕まる頃合いかな? 一緒に行こうか、そこのお嬢さん?」
青年――
刻人・F・ミセリア
は、朗らかに笑顔をみせるのであった。
人質が2名追加され、ピッチ内は更に暗く澱んだ雰囲気に包まれていた。
「襲撃されたときパニックになって、気が付いたら手帳に『神様、助けて!(英語)』と書き連ねてたよ」
刻人はそう言いながら苦笑する。
彼なりの『演技』なのだが、ゲート付近の人質搬送で観客席の搜索が後手にまわってたため、結果、自ら飛び出す他なかったわけだ。
「観客席にまだいたとはな。やはりこちらの人手が足りないようだ……。まぁ、どのみちここから空を飛ばない限り外には出られない。あの鳥のようにな?」
上空を鍵を首から鶴下げた黄色いカナリアが飛んでいくのを、ピッチ内を監視する綾波班の1人が見送った。
「もう少しで廊下内の見回りも終わるはずだ。そしたらゆっくり観客席も哨戒すればいい。しかし、今時の学生は暇だな。いい気にサッカー観戦か?」
綾波3号が嫌味を言い放つも、刻人は全く意に介さずニコニコしたままだ。
「いいえ、これも学びの一環です。学生たるもの最後まで学びに生きようと思いまして。それに観客席から貴方がたの演説を拝聴しました。正義と使命。素晴らしいです」
これに綾波3号は、ほう、と声を漏らす。
「ねね、すごいお話をするの? だったら、みんなにもっと聞いてもらえばいいと思う!」
天馬はにぱっと笑うと、目をキラキラさせながら3号を見詰めてくるではないか。
「そんなにすごいお話なら、ちゃんと熱意を込めて話せば分かってくれるよ!」
天馬の純真さに、思わず「眩しっ!!」と顔を背けてしまう3号であった。
「……そうですね、その信念、確かに素晴らしいですわ」
そこへ、歌うように口ずさむ
エレノア・エインズワース
も話題に乗っかってきた。
「御旗の八咫烏、か。力強い紳使の象徴。本当に相応しい象徴よ。私もそう思う」
すくっと立ち上がり、舞台で演技をするかのように彼女は振る舞いだす。
(実際に演技なのだが、それを見抜けるのはごく僅かであろう)
「正義の理念は力強さが前提よね? 弱者の綺麗事は無価値。でも貴方達は違う。力を私欲ではなく正義のために……。誇らしい事よ」
刻人はテロリストの心を掴んだと確信し、更に話を続ける。
「今は貴方達を罵る人間がいるかも知れません。ですが正義を掲げるものが成す行為は必ず正しい方向に向かいます。僕の血で宜しければ、新世界への礎にしてください」
突然、人質の中から賛同者が出てきた事実に、綾波班、そして警戒に当たっていたもう1つの班、雷班も呆気にとられていた。
「私も同感。社会は腐っている。でも私は何も出来なかった。屈辱に甘んじていたの」
彼女は刻人を見遣ると、意味ありげに口角を上げてみせる。
刻人も、それでエレノアの言動が演技であることを察したようだ。
エレノアはリーダーと思しき団員(綾波1号)のもとへ跪くと、すがる様に声を震えてみせた。
「もし許されるなら、もう一度立ち上がる機会を頂戴……。心から正義を誇れる人間になりたいの。お手伝いさせて、お願いよ……」
だが綾波1号、これに安々と乗ってはこなかった。
「……貴様の言い分はよく分かった。だが、なんか胡散臭い。演技かもしれない」
「そう、でしょうね……」
エレノアはこうなることをあらかじめ想定していた。
「信じてもらえないと思ってました。ですから、今から私は『指切り』して忠誠をお見せします」
そう言うと、彼女は右薬指を前歯で咥える。
「文字通り、指を噛み切って献上しましょう」
と、そのまま一気に――!
「やめなさい、そうまでする必要はないぞ」
エレノアの『指切り』を、見かねた雷班リーダーの1号が止めた。
「君の意気込みは理解した。それに、もっと簡単な方法があると思う」
雷1号は、すっと森の顔を指差す。
「例えば、あの人畜無害そうな少年を痛めつけられるか?」
「おい、いい加減にしろ!」
怯える子供達をなだめていた
芹沢 梨樹
が憤慨する。
「無関係な人間捕まえて、こんな無茶が通ると思ってるんですか、あんたら」
「静かにしろよ、あんちゃん」
芹沢の後頭部に銃口が突き付けられた。
「あんちゃんは大人しく怪我人と子供の面倒見てろよ、どうせ死んじゃうけどさ」
「綾波2号、今は私が話をしているのだが?」
雷1号にたしなめられた団員は、すごすごと銃を下ろした。
(いかんいかん、俺も我慢しないと……)
芹沢、内心ホッと胸を撫で下ろしていた。
フードコートでバイトをしていた芹沢は、襲撃直後に人質となってしまった。
さっきまで怪我人の手当をしつつ、彼らの身元の確認をしていたのだが、あまりの理不尽に声を荒らげてしまった。
(今の俺が出来ることはこれくらいだ……。偶然にも寝子高生が多い。セブン絡みで知った顔も多い。ゾン……屍先輩とか)
故に、今、芹沢は『耐えること』を選択した。
待てば海路の日和あり。
(きっと、逃げている奴がひと暴れしてくれるだろう。それに期待だ)
「で、どうするのだ? 君はあの少年に危害を加えられるのか?」
雷1号の問い掛けに、エレノアは淑女然とスカートの裾を摘んで会釈してみせる。
「ええ、勿論です。しかとご覧下さいませ」
すると、彼女は森の前まで進んでいき、いきなり彼の顎を蹴り上げたではないか!
そのまま森は仰向けに倒れるが、何1つ喚き叫びもしない。
「あら、我慢強いのですね、森さん。貴方は一度、深い絶望に突き落としたいと常日頃思ってました」
エレノア、更に森の腹部を容赦なく蹴り付ける!
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更に1発。
更に1発。
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「苦しい? 何か言い返してご覧なさいな?」
更に1発。
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更に1発。
更に1発。
更に1発。
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「意外としぶといのかしら? それっ」
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
「随分と頑丈なんですね。だったら遠慮なく……」
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
更に1発。
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更に1発。
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更に1発。
「もうやめてよぉ……」
北原が思わず目を背ける。
「ひ、ひどい……」
吉野もこれには堪らず目を覆ってしまう。
「にゃぁ……、痛いのはダメだよ……」
天馬もオロオロするばかり。
「く、腐れやべぇ……」
「すまない、森……! 今の俺は何もできない……!」
屍は呆然と立ち尽くし、東中居は保身に徹している。
吾妻も芹沢も見てられないと目を瞑る他なかった。
蹴られ続けている森はというと、一貫して非暴力を貫いていた。
どんなに強く蹴り込まれても、反撃もせず、口撃もしなかった。
この様子に、エレノアの蹴り込む力が段々弱々しくなっていく。
「……はぁ、飽きました。まるで人形を蹴り飛ばしているみたいですもの」
彼女が敢えて
『人形』という言葉を選んだ
のは、自虐なのかもしれない。
エレノアは森に向かってウィンクひとつすると、「これで充分ですか?」と雷1号に振り返って微笑んだ。
「いいだろう。たった今から君を同志と認めよう」
その言葉に無言でニィッと白い歯をエレノアは覗かせた。
「おいおい、森後輩、しこたま蹴られてたが大丈夫かよ?」
動かない森を心配した屍が、彼に駆け寄ってきた。
応急手当キットを持った北原もそわそわ屍のあとをついてきた。
森は痛みに耐えながらも、気丈に2人へ笑顔を向けてみせる。
「エレノアさんは何か考えがあって私に危害を加えたのでしょう。最後のウィンクで私はそう判断しました」
小声で森は周りに聞かれないように囁く。
「行動には必ず理由が伴います。エレノアさんは、きっと私たちを助けるために敢えて取り入ってもらったはずです。敵を欺くには、まずは味方から欺く必要があると、よく言いますから」
蹴られた腹をさすりつつ、森はそばで警戒に当たっていた雷5号の前へ歩み寄る。
「ん? どうしたの? あんまり勝手に動かれると困るんだよねー?」
ほら、綾波1号のオッサンがうるさいからさー、とこっそり言ってのける雷5号。
だが、森は覆面の彼女の目をまっすぐ見詰めて言葉を返す。
「雷5号さん、これからお話することは、叢雲団員としてではなく、貴方個人へ向けてお話させていただきます」
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シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
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