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「他にも人が!?」
「──!?」
他の人よりも早く気付いた
志波 武道
が駆け出すよりも早く。猫又が躊躇いなく
マリエッタ・ラシュリエ
を頭から包むようにかじりついた──刹那。
マリエッタが先ほど拾い、手にしていた御札が、猫又の口の中で業火を散らすように燃え尽きた。
「ギャアア!!」
猫又の霊体がマリエッタから離れ、その熱さに悶えうねる。
「今ですわ! えーいっ塩を投擲っ!」
猫又の霊体がマリエッタから離れ、首をうならせ悶え苦しむ。その隙に
上下 左右
が容れ物の蓋を外して、塩を思い切り霊体へと投げつけた。
容器から零れる塩が霊体に触れたそばから、そこに花火のように散る音と細かな炎が上がり煙と共に燻り始める。
「だぁれぇだぁ!!」
霊体の猫又の両目が血走り、その首が振り向かれる。
「こっちだ、猫……!」
如月 庚
が、低く強く、相手の言葉に応えるように。猫又の半透明の胴体に、蒼の雷にも似た光を纏う拳を叩き込んだ。付随した水が煌めき、猫又の胴体の中で、純然たる蒼が大きく爆ぜる。
「グギャ……ッ!」
「霊体は引き受ける。他は任せた」
庚はそれだけ告げると、再び霊体へと向かい合う。
言葉が短いのは今日、屋敷前に共に集まったメンバーを信頼しての事。
──自分は霊体に専念し、この間に、誰かが本体に『仕掛け』られる隙を作る。庚は、それに全てを懸けた。
「庚くん……は、心配いらないか!
左右ちゃんと梢ちゃんに攻撃いかないように──うわっ!」
首は庚が引きつけている。しかし、同時に中間距離にいた
志波 武道
に、鋭い爪がむき出しにされた半透明の手が斜め上から振り下ろされた。
武道は間一髪でそれを避けながら、手刀と共に相手を突く事で、ろっこん“スイ・マー”を発動させる。
それは『突いた部分の神経、感覚を麻痺させる』ろっこんであるが、進化能力により、今回はその効果がただの手刀と大して変わらないことに気付く。
「仕掛けるなら、本体か。だが……」
隙を見て本体を攻撃したい。しかし、霊体は首と腕とで全く異なる動きを見せている。あれの動きが余程隙だらけにならない限りは、本体に飛び込んでも返り討ちを喰らうだけだろう。
「今、俺が動いても足を引っ張るだけか……っ」
そこまで思案した上で、武道は今出来ることとして、少しでも被害者が出ないように、再び手にしていたお守りを握り、霊体と辺りに目を配らせた。
同時に、
屋敷野 梢
は急ぎ、呆然と立ち尽くしているマリエッタへと駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
「え、ええ。これは一体……」
梢は僅かに思案する。マリエッタが攻撃を受けた際に燃える御札を見た。しかし、様子的にあの類のものを何枚も持っている様子はない。
「逃げてください、ここは危険です!」
「さっきから試しているのだけれども、鍵が開かなくて……!」
その言葉に、梢が慌ててドアに手を掛けるが、鍵は開いているはずなのに、ドアノブが全く回ろうとしない。
「……閉じ込めるとは、やりますね……」
呟いた梢がマリエッタに、先ほど庚から受け取った、寝子島神社の手水が入ったペットボトルを渡す。
「──この水……冷たいですけど、頭から掛けてこの場から動かないでください。危なくなったら何でも良いので、助けを呼んでくれれば誰かが助けに来てくれます」
「わ、分かったわ」
何が起こっているのかは分からない。だが、マリエッタも自分が目の前の現象を否定して、現実逃避する場合ではないことだけは理解する。
そして中央に駆けて行く梢を見ながら、マリエッタも勇気を出して頭から寝子島神社の手水を頭から振り掛けた。
走り戻る梢を捉えるように、猫又の伸びた手から、大きく横に薙いだ一撃が疾る。
梢は、それをろっこん“胡蝶の詩”を用いて、己の身を蝶へと変化させ緊急回避して逃れた。
その側にいた
八神 修
は、至近に隠れられる家具がないことを理解すると、手に持った札を正面に掲げ、霊体の腕へと強く叩き合わせた。
それが重なった瞬間、爆竹の一つが鳴るような音と共に、霊体の腕が弾かれるのを、修は確かに手応えとして確認した。
しかし、手にしていた札の方も薄らと端から焦げているのを目にして、同じ方法はあと数回と保たない事を判断する。
そして修は、再度こちらへと手を振りかざした霊体を前に、携帯を取り出し、ここに来る前に用意していた、自宅で飼っている犬の吠え声の動画を最大音量で再生した。
──犬の荒ぶる吠え声には邪気を払う力があると言われている。その声に、猫の霊体の手は震えるように停止する。
その隙に、同じく相手の射程に入っていた
御剣 刀
と
桜庭 円
がバックステップで距離を取った。
敵の攻撃、特に相手の霊体が猫の形であることを踏まえ、手爪と口顎に意識を向けてきた二人は、油断こそならないがその攻撃パターンを少しずつ把握することに成功していた。
刀は本体への攻撃タイミングを見計らい、円は塩瓶から塩を霊体にぶつけながら、前衛に飛び込み庚と並んで霊体の攻撃を引きつける。
「ねぇ、キミ……噂を使って、ここの人たちを脅かしてたの?」
相手の攻撃を躱しながら、円が猫又に問い掛ける。
そこに、油断が生まれた。
「桜庭!!」
「──!?」
今まで霊体の身体を支えるように、ずっと動かなかったもう片方の手が、おもむろに床から離れ、躊躇いなく円の身体を抉った。
とっさに視覚情報から反射的に身体を反らし、霊体の攻撃は多少軽くなったものの、円は視界が真っ白になりその場に尻餅をつく。
「刀くん! 彼女は!?」
武道が、慌てて円と刀の元へ駆け寄る。
「志波先輩! 桜庭をお願いします!」
動けない円を武道に託して、刀が再び勢いを取り戻した霊体の集中攻撃を捌き、庚もそちらに助勢する。
猫の手から離れ、円は武道に支えられる形で壁際に座り込んだ。ぼんやりとした意識が一つに纏まらない。
──その中で、円は見た。
自分の主が孤独死した。古びた家で、主は噂目当てで集まる連中を追い返すだけの生活だった。
主が死んだ日から、何も出来ないまま、ただ死体を見つめるうちに、いつしか人が『どす黒いいわれのない噂』を持ち込みながら、屋敷に入り込み始めた。
集まる噂に塗りつぶされ、怪異と化した“それ”は、己が消えない為に、人の生命力を喰らい。そして、屋敷を風評の噂から守る為に、人の記憶ごと噂を喰った。
そして、いつしか。がむしゃらにそれらを喰らい尽くすうちに。
自分が、ただ、両方を喰らうだけの化け物に成り果てていた事を──
「(嫌だったよね……
ご主人様を護ってたのに、変な噂流されて)」
円は纏まらない思考の中で、ようやくそれを理解する。
「(ボクもだけど……ごめんね……)」
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冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月18日
参加申し込みの期限
2017年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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