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その瞬間。
まるで、殆どの者が『同時に部屋に立ち入った』かのように、お互いが周りを見渡した。
上下 左右
、
如月 庚
、
桜庭 円
、
志波 武道
、
御剣 刀
、
八神 修
、
屋敷野 梢
。
仲間だけではない。
互いにとって見覚えの無い、または屋敷内で見ていない存在が、一瞬にして同時に現れたかのような違和感。
部屋の中央にあるベッドに、一斉に目が集まる。
正確には、その傍にいる一匹の三毛猫。
「そりゃあ、喰ううなら『いっぺんに纏めて食った方が美味い』からねぇ」
クケッ、そのような変な声を上げて、猫は人間の声を上げた。
「……驚いたなこりゃ……なんつーか……直球過ぎて驚いた。
典型的な猫又ってヤツじゃあねぇか……」
他の存在の思いを代弁するように、庚が相手の様子に僅かに目を見開く。
そして猫又の言葉を聞いた武道が、何があっても良いように、即座に手にお守りを握り込む。
修は、冷静にその状況を確認していた。
この部屋に来て辺りを見渡した時、出入り口の扉の内側には多数のひっかき傷があった。しかし、今の猫又にその素振りはない。
館の探検中、台所を見た時の光景が蘇る。
同時に、ベッドの上には横たわる白骨が見えた。もし同じ時を過ごしていれば、普通の動物はまず生きてはいないだろう。
猫の生死は定かではない。しかし今、それが見るからに完全な妖怪と化していることだけは確認できる。
各々が、猫又の位置とベッドの上にある白骨を見つけ、それぞれが何かを悟る。
それを見て、円が危険を顧みず一歩前に出た。
猫又は、それが想定外だったのか、先ほどの小馬鹿にした笑いを消し円の方に目を向ける。
「こんにちは猫さん? 僕は桜庭円。
その骨の人は……ベッドで、猫さんが寄り添ってて。
でも、死人が出たって噂は聞かない──
……その死体は……ここの主人だった人?」
「う──るさい! 鼠が! 黙れェ!!」
その言葉に触れるところがあったのか、余裕そうに不可思議な方向へ首を回していた猫又が、その場を引き裂くような声を上げた。
瞬間、三毛の毛皮を持った猫又の身体が、空気を打ち据える怒りと共に、一瞬で面積が広がるように大きくなる。
巨大化したのかと誰もが思ったが、よく見れば、元いた位置の猫はそのまま、巨大化した体躯の向こう側は半透明に透けて見える。
「あれは……霊体?
まさか本当に幽霊さんがでるなんて……!」
左右が急いでバッグのサイドポケットに入れていた塩を取り出す。
「この子が怪異でしたかー……」
傍らで、梢が、瞳に僅かな哀しみを灯して呟いた。
そして、それを振り払うように告げる。
「正体がわかれば、大丈夫です。
私達、悪い神様相手に戦ってきたくらいですし!」
「……お前も主人も弔う。
どうか牙を収めてくれ」
状況を解し、静かに告げる八神の説得にも応じる事無く、猫又は言葉の代わりに、巨大化した二つのしっぽを床へと激しく叩き付けた。
見た目に対して、霊体も多少なりとも物体に対して影響があるのか、床が僅かに振動する。
「なるほど……こりゃどうにも口で言ってどうにかなる相手じゃあなさそうだ……。
──だったら、まずやる事ぁ一つだ」
庚が、ここに来る前に寝子島神社で汲んできたペッドボトルに入れた水を右腕に掛け、その指先で額の傷口をなぞった。
ろっこん“青にして蒼穹”発動──そして、左手で梢に残った手水のペットボトルを投げ渡した後。庚は光り始めた右手で、更に額の傷痕に指を滑らせる。
それは、庚のろっこん進化能力の発動条件──光る右腕が、したたる手水を介してより一層激しく輝いた。
庚は右腕から全身へと、飛躍的に身体能力が上がった事を感じ、猫又の正面へと向き直る。
そうして、皆が戦闘態勢に入る中。
今まで一際の沈黙を守ってきた刀が、ゆっくりと間合いも分からない猫又の霊体至近まで近づき、その本体へと刃引き刀を強く突きつけた。
「俺は御剣刀、お前はミケか?」
猫又は一瞬、確かにその名を耳にして動きを止めた。
「始まりは想い出から生まれた執念なのかもしれない。
生きててほしいという願いかも知れない。
一人にしないでという望みかも知れない」
刀から並べられた言葉を前に、猫又は確かに軽くそれらを笑い飛ばそうと口を開いた。今の自分は、ただのモノ喰いであると言わんばかりに。
しかし──今。
「だが、今のお前は俺にとって害悪だ」
そこに。正しく己の身を指摘する者が現れた。
その存在は、正しく『害悪である』と断じる者が現れた。
「お前を救いたいと願う人が今この瞬間にもいるかもしれない。
だが今お前の前に立つのは俺だ、俺はお前を終わらせに来た。
「さあ、お前を討つ者が来たぞ。
──始めよう化け猫」
猫又の、驚きに停止していた表情が。笑みを伴い醜く歪んだ。
それは己は怪物であることを、改めて認識し、強く思い起こしたかのように。
「クケッ。
上等だ……、それじゃあまずはコイツから喰ってやる!!」
猫又は霊体の首だけを瞬時に伸ばし、一同の頭上を抜けてその大きな口で牙を向けた。
誰も気付かなかった。
そこには、最後に部屋に入った、驚きに硬直していた
マリエッタ・ラシュリエ
がいたことに──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月18日
参加申し込みの期限
2017年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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