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螺旋階段の家
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「どこまで続くのか気になりますわ……」
慎重に螺旋階段を上がった先を、
上下 左右
、
如月 庚
、
志波 武道
、
屋敷野 梢
は慎重に歩いて行く。
螺旋階段自体には何も起こることはなく、一同は若干拍子抜けをしながらも、屋敷の両端へと繋がる両端への廊下を右に曲がり、廊下の奥まで辿り着く。
そこには突き当たりの壁に掛けられた、全身を映す鏡があった。
「これは聞いた事がありますねー……」
梢が、先を歩く武道の心の声を代弁するように告げる。
「うん、これは気を付けた方が良さそうだ──」
武道が口にして、元来た場所を戻ろうとした瞬間。
その耳元で、大きな大きく空気が破裂する音がした。
「──!?」
不意打ちの驚きで、思わずその身を仰け反らせ、肩に何か硬質な質感がぶつるのを感じた。
振り向けば。
ぶつかった全身鏡には、自分の姿がはっきりと映っていた──鏡の向こうにいるもう一人の武道が、嘲笑と共に笑うのを見た。
「──!」
武道は、急いで離れようと足を後ろへ下げる。しかし、もう一人の自分が鏡より身を出し、武道の腕を同じ肉の触感で掴んだ瞬間、その身が一気に凍り付いた。
武道が二人。互いの視線が優越と恐怖で交差する。
優位優勢を見せつけた同じ姿の存在は、今までの寝子島での生活において、武道にとっては特異であり、そして悪い意味においての特別であった。
故に、脳が混乱する。腕は強張り、脳は振り払うという選択肢を消す。
「(誰か助けてくれ……!)」
口が動かない。思考は既に真っ白で、糸のような意識でとっさに浮かんだのは、思わず助けを求める声。
──それに、仲間は応えた。
「志波先輩!」
梢がとっさに手に持っていた学業成就のお守りを、鏡から出掛かっていたもう一人の武道へぶつける。
お守りは軽い音を立ててはじけ飛んだ。しかし、効果は低いながらも相手に僅かな動揺を与えた隙に、左右が必死の力で武道にしがみ付くように引っ張っていた力を強め、鏡から引き離す。
そして、庚が空いた距離に割り込み、ローキックで鏡を思い切り蹴り付けた。
激しい音を立て罅が入る鏡、怪異であったもう一人の武道は本人とは似ても似つかない悲鳴を上げて鏡に吸い込まれていく。
「志波先輩、大丈夫ですか!」
駆け寄る梢に、武道はしばらく沈黙した。自分の不甲斐なさが、今の全てに集約されている様な気がした。
沈黙の最中、そこに全員の視線が集まっている事を確認すると、
「ぁ……ごめん、ありがとう」
から元気に誤魔化すわけにもいかず、何とか声を絞り出して。
そして、場の全員が安堵の息をついたのを確認すると、武道は申し訳なさと共に、今この場にいる皆に感謝した。
◆ ◆ ◆
「彼女、どこにいっちゃったのかな?」
「噂だと、捕まると記憶をなくして屋敷の外に放り出されるとか、聞いたんで。そうじゃないといいんすけど……」
桜庭 円
と
紗雪 幽
は、先ほど姿を完全に消した
新田 樹
を探してあちこちを歩き回っていた。
しかし、一階をくまなく捜しても見つからず、既に残すは二階のみ。
幽と円は噂の名称にまでなっている『螺旋階段の家』の二階へと螺旋階段を緊張と共に上りきる。
改めて正面を向くと、そこには半開きのドアが、丁度二人を誘うように奥の見えない穴を空けていた。
二人で頷きあって入室した先。
人が入るのを拒否するような、感じてきた屋敷内でも屈指の埃っぽさが二人の息を奪った。
思わず口を押さえつつ、二人が中に入ればそこは、美術活動を行う為の作業場。
……ただ、部屋の形がおかしい。廃屋の外見と比較すれば二階にこのような大きな部屋が入る空間的余裕はないはずだ。
円はすぐにそれを察しつつ、辺りを観察するように少しずつ足を進める。
すると、
「うーん、こんな物理的に心霊現象が立て続いて、いいんすかね?」
「え?」
怖がる様子もなく、むしろ生き生きとしている幽の声に、円が不思議そうに顔を向ける。
見ればそこには、キャンバスに向けて一本の筆が、勢い良く絵を描き起こしているではないか。
「おっ、これ俺の顔じゃん。今回の幽霊は筋が入ってるなぁ」
幽が早速、その絵を見ながら心霊現象の一例として、メモを控えている。
対照的に、円は考え事をするように黙っていた。
何故なら今、今自分の目に映る、キャンバスに描かれているその顔は、
『幽の顔』ではなく『円の顔』であったから。
「(起こったこともない出来事の噂が、この屋敷の中で模倣されて使われてる……)」
──円はここに来る前、学校にて今まで聞いた事のない噂を吹聴して来た。
そのネタが、今極めて不自然な形で実行されている──それは、確かに実行している誰かがいるということ……
「これ、完成したら俺も死んだりするんすかね?」
「──!」
円はその言葉に、強い衝撃と共に我に返った。このまま完成まで待っていては何が起こるか分からない。
「出よう! 逃げなきゃ!」
「りょっ、了解っす!!」
二人は、いつしか完成間際であった絵に背を向けて、ほぼ同時にその部屋を飛び出し、ドアを勢い良く閉めた。
──二人が慌てて廊下に出て振り返る。
すると、目の前のドアであったはずの場所は、今まさに。下から順に、本来の構造通りの、煤け汚れた壁へと塗り替えられていくところだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月18日
参加申し込みの期限
2017年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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