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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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Act_2-1 エノコロ岬周辺の森【午後】
【丸の実の木攻略に向けて】
昼食を食べ終え、結月が持ち寄っていたお菓子を片手に、四人は再度丸の実の木の元へと向かっていた。
「それで、作戦の方は問題ないのかな?」
飛鳥が全員へと問う形で、三人へと声を掛ける。
「自信はないですけど……風もそれほど有りませんし、行けない事はないと思います」
その返答として、歩美が答える。
結月が木を登るのに変更は無いが、より確実性を求める為に、まずは歩美の【ろっこん】を使用した上で、どこに実があるのかを確認する、という手がまず一つ。
結月はその間に巨木へと後を追う形で登りながら、歩美が実を見つけた後、その場に向かい持ち寄ったハサミで枝を折らないように触らずに切り取る。
最後に、実はそのまま落とす形で、萌が下でゲットする、と言ったことが今回の作戦の全貌であった。
「ふと思ったんだけれど、一番初めに歩美君の能力ですぐに見つけれた気がするんだけどね」
至極当然だろうに、とばかりに飛鳥は歩美へと口にする。
歩美の【ろっこん】は、自身を霧に変える事の出来る能力であり、風さえどうにか出来れば実の発見という目的の為にはうってつけの能力である。
――だが、赤い霧という見た目の悪さも手伝い、歩美はやや控える形でこの能力を他の三人に見せる事をためらってしまっていたのだ。
「……そうだと思います。でも……」
一番手っ取り早いのは、目だけを霧に変え、そのまま上空から木を見る事であろう。
しかし、それはもっとも見た目が悪くなると、歩美は少しばかり尻込みしてしまっていた。
「少なくとも、ここに居る僕と、それにモエ君もユヅキ君もそんな事を気にもしないよ。【友達】を変な目で見る、なんて事も当然ね」
表情の変化は少ないが、歩美は少し驚いたように飛鳥と萌、そして結月を見る。
それは、確信としての一言。
出会って間もない三人を、飛鳥はともだちとしてしっかりと扱っていたのだ。
その上で、歩美の【ろっこん】に対しても、飛鳥なりの意見を口にしていた。
「というよりも、歩美ちゃんは気にしすぎ! 取り方は任せたっていったじゃん!」
「うん。私だって、どんなのになっても歩美ちゃんを嫌いになんてなるわけないよ!」
飛鳥の言葉に続くように、二人は歩美へと口にする。
「……ありがとう。それに晴海先輩も、ありがとうございます」
「ハハッ、感謝される事なんて何もないって。それに、大変なのはこれからだし、ね?」
ピッ、と人差し指を立て、飛鳥は巨木へと向き直る。
このどこかにある丸い実を探し当て、そしてそれを収穫する。
その本番はこれからなのだから。
「まぁ、僕は見学だけどさ」
おどけるような笑顔を歩美へと見せ、飛鳥はそのまま草地へと座り込む。
――ちょっとした気遣いながらも、そんな飛鳥の態度は歩美の心を少しだけ安らがせてくれる。
「手伝って欲しいんですけどね。無理には言いませんが」
「興味がある人が頑張るもんだよ。僕はほら、見たいだけだしね」
軽く手を振り、応援してるよアピールを飛鳥は歩美へと見せる。
少しだけため息をつき、歩美は萌と結月と共に巨木の根元へと向かっていた。
【三人娘の挑戦】
再度巨木の下に集まった三人は、今度こそ実を収穫すべく上を見上げる。
「始めるわよ。二人共、いい?」
歩美の声に二人は頷きを返し、そのまま歩美は【ろっこん】を発動する。
――自らの意識を集中させ、歩美の体は下から徐々に霧となり霧散していく。
「おぉ、本当に赤いね……よし、じゃあ私も!」
歩美の【ろっこん】に驚きはするが、二人の顔に浮かぶ表情はただそれだけである。
木登りの得意な結月が赤い霧となった歩美に続く形で、木へと足をかけていた。
「落としたら呼んでね。ちゃんと下であたしがキャッチしてみせるから!」
萌の声に答え、二人はそのまま上へと目指し進んでいた。
木の頂上を目指し、まずは赤い霧となった歩美が先立つ形で木の中腹へと到着する。
(この辺りには……)
中腹とは言え大分高い位置ではあるが、この辺りでもまだ実は確認出来ない。
形状が丸いとだけ聞いてはいるが、少しばかりの葉っぱに覆われた枝の先には、その形の代物は存在していなかったのだ。
(香坂さんはまだあそこね。なら、もうちょっとペースを上げないと)
昼前に到着した位置に結月が到着した事を、歩美は霧の中から見届ける。
固定した目は存在してはいないが、霧の状態であっても五感は活動している為に、歩美には木が【見えて】いるのだ。
「歩美ちゃんも頑張ってるし、私も負けてられないね!」
足元と手元をしっかりと確認しながら登る結月のペースは、当然ながら歩美に比べれば遅い。
心配そうに二人を見る萌も確認しつつ、歩美は実を探すべく、さらに上へと目指し進んでいく。
「いい調子じゃないか。このペースなら無事に見つかりそうだね」
下で二人を見守る萌の元に飛鳥が姿を現す。
「そうっすね。でも、二人だけ頑張らせるわけにはいかないっすよ!」
ガンバレ、その言葉を萌は木へと登る二人へと掛け続ける。
応援という物は、実際それをしてもらわない限り、どれだけ力になるかは分からない。
その事を知っている萌は、自分が出来る事を精一杯行っていたのだ。
「ハハッ、なら僕も一緒にしようか」
三人の頑張る姿に触発されたのか、ただの気まぐれなのかは分からないが、下からの応援に飛鳥の声も混ざり始めていた。
(あそこ……あれが?)
天辺まではまだ距離はあるが、霧となった歩美はようやく実の姿を確認する。
巨木には不釣合いな、赤く手のひらに収まりそうなほどの大きさの実が、幹から生えた枝の先へとぶら下がっていたのだ。
「香坂さん、あったわよ!」
足を掛ける事が出来そうな位置に霧を集結させ、歩美は本来の人の姿へと戻っていく。
それが口まで再生したタイミングで、下から巨木を登ってくる結月に実を発見した事を伝えていた。
「ホント!? わかった、今行くねー!」
見つけたとは言え、それを取るのは結月の役目となる。
高い位置での作業は、木に登り慣れていない歩美には難しいものがあったのだ。
だからこそ、道しるべとして結月がここまで登って来るのを歩美は待つ必要があった。
「……高いわね、本当に」
風の影響は最低限に抑えられていたが、地上と比べれば当然ある程度の風は歩美も感じる。
地面から大分離れたこの位置から眺める景色は、普段自分が見ているものとまったく違う光景となっていた。
「落ちないように気をつけないと。流石にここから落ちたら危ないじゃ済まないわね」
下で声を掛ける萌と飛鳥の姿を確認するが、その大きさは大分小さい。
こうして見るだけでも、ここから落ちればただの怪我ではすまない事を歩美は少しばかりの恐怖として感じていた。
「よっ、ほっ……っと! お待たせ、歩美ちゃん!」
時間を掛け、枝を折らないように慎重に登ってきた結月がようやく歩美の足から少し離れた位置に着く。
まっすぐに伸びていればもう少し難しい木登りであっただろうが、曲がりくねった伸び方をした巨木は、慎重にさえ登れば十分に登れるレベルの木であったのだ。
「ご苦労様。丸い実はそこよ」
歩美が指し示す位置を、結月も確認する。
「おぉぉ……本当にあったんだね……」
昔話が実在した事に、結月は感動に近い表情を見せる。
「じゃあ、ここでバトンタッチね。後は頼んだわよ」
高さによる恐怖を結月が到着する事で一時押さえ、歩美はそのまま再度霧の姿に戻るべく意識を集中させる。
――霧散した霧となった歩美が座っていた位置に、そのまま足を掛ける形で結月は枝に向かえる幹へと到着していた。
「任せて、歩美ちゃん。ちゃんとやってみせるよ!」
何でも出てくる、そんな風に萌に言われたバックから結月はハサミを取り出し、幹に沿って進んでいく。
多い枝に足や手をぶつけないように慎重に進むが、幹はしなる事でその移動を邪魔をする。
「おっとっと、危ない危ない……枝は折っちゃダメなんだもんね……」
枝に触れないように慎重に進みはするが、枝の量的にそれも徐々に難しくなる。
ギリギリ手が届くか届かないかの位置、少なくとも枝に触れないように進むのはこれ以上無理だと結月は判断していた。
「ここからなら……ん~!」
精一杯手を伸ばし、結月はハサミを持った手で実と枝がついている境目へと刃を入れる。
「これで、どうだ!」
――プツリ、と刃は見事に実はハサミにより枝から離れていく。
だが、手を添えていない為に、実は地面へと向け落下を始めていた。
「萌ちゃん!」
落ちる実を前に、結月は叫ぶ形で下で待機している萌へと声を掛けていた。
「来るよ、モエ君!」
結月の声は巨木の根元で待機していた萌と飛鳥にも届く。
歩美はまだ、巨木を霧の状態で下降している状態であり、今この場で実をキャッチできるのはこの二人しか居ない。
――だが、これも作戦通り。
萌は、声が届いたと同時に、即座に実の姿を確認する。
「わかってるっす! 絶対取ってみせるっすよ!」
足に力を籠め、弾くように萌は飛鳥の声と合わせ駆け出す。
頑張った二人の成果に答える為にも、自分が取りこぼすわけにはいかない。
その意志を胸に。
「鏡箕さん、もう少し左よ!」
地面に足をつけ、歩美が霧から元に戻り萌へと指示を出す。
落下による速度は予想以上に速く、駆け出した萌の手はギリギリ届くかどうかの瀬戸際であった。
「届けぇぇぇぇぇ!」
精一杯に手を伸ばし、速度をつけた実を受け止めるべく全身を投げ出し、萌は飛びつく。
『「萌ちゃん!」「モエ君!」「鏡箕さん!」』
勢いのまま、草地を転がりながら萌はその場へと倒れこんでいく。
――だが、同時に掛けられた声に、萌は右腕を高々と上げていた。
その手に握られた丸い形をした実をしっかりと掲げ、無事に取れた事を皆に見せながら。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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