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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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【刀の質問】
宴も進み、それぞれが楽しく会話をしていく中、刀と円の姿はセンリの元へとあった。
「無事に見つけられたようじゃな。まぁ、その傷で無事かどうかは判断は付かぬが」
刀の手足に貼られた多くの絆創膏を見ながら、センリはその言葉を口にする。
「このくらいなら慣れている、別に気にする程じゃない」
「ほほ、なるほど。強い男じゃな」
強がりでもなく、確かに刀がそうであると語っている事をセンリは見て取る。
普段からの剣道の練習は、こうした強さもまた刀へともたらしていたのだ。
「それで、おんしはカタナの知り合いかぇ?」
刀の隣に座る円へと、センリは視線を向け声を掛ける。
「あぁ、そうだ。
桜庭 円
、俺の友達だよ」
「よろしく、センリさん!」
元気よく円はセンリへと挨拶する。
「うむ。とはいえ……ふぅむ……」
正座の形で座る円の膝に、ちょこんと座っているにゃーくんへと、センリの視線は向いていた。
その視線に気づき、にゃーくんもまたセンリを見つめ返す。
「え、え? 何かあったの?」
「……いいや。良き主であるようじゃな、マドカよ」
笑顔を見せながら、センリは円へと語りかける。
「にゃーくんと話したんですか? 何も喋ってないように見えたけど……」
「口に出さずとも、目を見れば分かるものよ。信頼とはそういったものであろう」
しっかり円に懐いているにゃーくんも、センリの言葉に答えるように一つ小さく鳴き声を上げる。
「にゃーくん……あぁもぅ、大好き!」
「よかったな、桜庭」
ぎゅっと、にゃーくんを抱きしめ、円は親愛を示す。
「あぁ、それと……センリ、これを」
刀が布にくるんだまま、袋に入れていた【四角の実の欠片】を取り出す。
「なんじゃ、これは?」
「ちえの実だよ。残りはこれだけだけどな」
布を外し、四角の実をセンリへと見せる。
未だみずみずしさは失われてはいないが、本来なら反応するはずのにゃーくんはまったくの反応を見せてはいなかった。
「なるほど、これが実か。とはいえ、話に聞くような効果は失われているようじゃな」
「……そうか、残念だ」
早く食べる、センリが初めに刀に話したこの一言は、このような形で結末を見せていた。
だが、刀がこうしてセンリに持ってきてくれた事自体は、当然喜ぶべき事であったのだ。
「いや、その気遣いだけで十分よ。後で食べさせてもらうとしようぞ」
感謝を述べ、センリは側に控えていたギンカへと実が包まれた布を渡す。
「そういえばセンリ、一つ聞きたい事があったんだが、いいか?」
「うむ、我に答えられる事であればな」
実を持ったギンカが姿を消した後、刀はセンリへと質問を行う。
――以前に話していた月の夜の話。翳った事で姿を消すのはなぜか、と言った形の問いを。
「何、日中はここにはおらぬでな。月の光は、我の力の源じゃ。それが無ければ、こうして満足に姿を現す事も叶わぬのよ」
カラカラと笑い、センリは刀の問いへと答える。
何も難しい事は無い。月の光は妖怪に力を与え、その上で初めてセンリは妖怪としての力で存分に使う事が出来る。
逆を言えば、月の光が届かない状況であれば、センリが全力を出せるのは精々数十分程度でしかない。
「俺達の力と同じように、制限はあるのか」
「万能、という物は世に存在せぬ。それが例え【神】であれなんであれ、な」
語る口調は静かに、しかし、それこそが確かな答えだとセンリは刀へと語る。
「……そうか。あぁそうだ、次に来る時に何か欲しい物はあるか?」
「いや、何も要らぬよ。おんしらと話が出来る事が何よりの土産じゃからのぅ」
センリはそれだけを口にし、相変わらずの笑顔で刀へと答えていた。
【修の質問】
刀達がセンリとの会話を終えたあと、一度昼間に訪れた修は約束通りに、こうして月の夜にまたこの場へと顔を出していた。
「キンカから聞いたがのぅ。まったく、夜に来いと言うたであろうに」
「すまなかったな。昼でも居るかと思ったんだが」
やれやれと口にはするが、センリは修へと笑いかけながら語る。
今回のちえの実にまつわる一連の話、ねこったーを介した情報を元に、修はそれらをセンリへと教えていた。
「なるほどのぅ……妙な実とは聞いておったが、いやはや、随分な力を持っておったわけじゃな」
「そうだな。まぁ、俺も楽しめたからいいさ」
修もまた、センリ同様に軽い笑みを浮かべる。
――だが、修にとっての本題はここからなのだ。
「センリ、俺からも聞きたい事がある。情報の交換だ、答えてくれるな?」
「うむ、我が知る限りの事であればな」
修の表情は、笑顔から真剣そのものへと変わり、聞くべき質問を口にしていく。
――最近寝子島に起こり始めている各種の異変、飛来した隕石や、それらにまつわる九夜山の正体その物を、修はセンリへと問うていた。
「正体……のぅ。そも、落神が昔この島に落ちた事は知っておろう?」
「あぁ、知っている」
興味がある者であれば、過去にあった落神の伝説は話として知っているだろう。
修もまた、この話自体は知っていたのだ。
「なればじゃ。この山がどうというよりも、本質としては【アレ】に起因して起こっている、と思わぬか?」
九夜山の正体。
センリが修に答えられるのはあくまで予想ではあるが、過去にあった異変そのものを起こした【らっかみ】が島自体をおかしくしたのではないか、という事を修へと語る。
「……となると、今も昔も野々のようならっかみが異変を引き起こしている、と言う事か」
島そのものに何か異常があるわけではなく、あくまでらっかみ自体が全ての物事に起因している。
こちらもまた、あくまで予想という域は出ないが、それでも一つの答えに修はたどり着いていた。
――だが、センリは違う。
「【今も】、じゃと?」
不意にセンリは修に問いただす形で声をかけていた。
「あ、あぁ。だが、伝説に有るようならっかみとは違い、無害なはずだ」
「なるほど、のぅ……」
修の答えに、センリは何かを考えるように下を向く。
「どういう事だ、センリ。何か心当たりでもあるのか?」
「……そうよな。オサムよ、まずは今の落神の話、いくつか聞かせてもらってもよいか?」
修の口から、現代のらっかみであるののこを、そしてテオとクローネの事がセンリへと伝えられていく。
「フツウ……か。ではオサムよ、おんしが考える【フツウ】とは何か、答えられるか?」
「一般的な日常生活、それが【フツウ】じゃないのか?」
修の答えは、当然ながら当たり前の回答となる。
誰もが考える【普通】であるのなら、当然この答えにたどり着くのだから。
「いいや、それは誰も彼もが享受する【普通】じゃ。落神がこの島に舞い戻った時点で、それが何を望もうと【普通】は変容した【フツウ】になる」
センリが修に語るのはこの言葉である。
過去の落神はこの島に落ちる事で異変をもたらした。
ならば、今のらっかみであるののこもまた、同様に落ちた事で様々な異変を周囲へと振りまいたのだ。
――それを、誰がただの【普通】と呼べるのか。
「なら……何を守れと言うんだ?」
誰も彼もが享受する【普通】を守るのではないのなら、何を持って【フツウ】を守るべきなのか。
そんな新たな疑問が修の中に沸き起こる。
「昔とは違うであろう? 今の落神は自らの願いを既に語っておるじゃろうに」
修も聞いた誓いの宣言。
ののこが願った、【皆で過ごす学生生活】こそが今の落神の願いだとセンリは語る。
逆を言えば、それから外れない限り、ののこにとっての【フツウ】は壊れず、願いが失われる事は無い。
センリの言葉で導き出される予想は、修にとっても今はこれが精一杯であった。
「過去を知る事で、今の落神にどれだけの対応が出来るかは知らぬ。だが、知る事で見えてくることもあろう」
そんな修の予想を後押しするように、センリはこの言葉を告げる。
必要であれば何時でも力を貸すと、それは修以外にもこの島に住む島民全てに向けられた言葉でもあった。
「……分かった。その時は遠慮はしないぞ」
「存分にな。我も知りえる限りは話すとしよう」
修にとっても、答えを出せたとは言え予想でしかない。
幾つかの疑問は残ったままだが、それでも今はセンリへと礼を言い、宴の席へと戻っていく。
【宴の終わりに】
宵も更け始めた頃、宴もまた終幕を迎える。
「うむ、皆もまた、何かあれば来るがよい。月の夜に我はここに居るでな」
帰る者達へと、相変わらずの【幽霊】の供を付け、センリは全員の帰路を見守る。
――これで、ちえの実に関する全ての騒動は終わりを迎える。
しかし、寝子島に伝わる伝説はまだまだ数多くあるのだ。
次の月夜の晩に古妖より語られる昔語りは、そう遠くない内にまた誰かへと伝えられる事となる。
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あとがき
担当マスター:
御神桜
ファンレターはマスターページから!
ご参加いただきありがとうございました。
ちえの実の収穫は皆様の努力(という名のアクション)により、無事に終える事が出来ました。
効果としては、本当に頭が良くなったり、無差別に発情したり、猫が喜んだりと言った物になっておりますが、少しでも皆様が楽しんでいただけたのなら、幸いとなります。
センリへの問いに関しては、質問がある方や会うといった方に絞りリアクションに反映させていただいております。
返答全てが正しい、という事はありません。どちらかと言えば、多くはセンリが聞いた・見た事で得た知識を利用した【予想】となります。
何が正しくて、何が間違っているのか。色々な考察を行っていただければ嬉しく思います。
それでは、改めてご参加ありがとうございました。
よろしければ、次のシナリオにてお待ちしております。
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担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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