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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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【俺、惨状!】
「ちょぉっと待ったぁぁぁ!」
一際大きく、森に響く声をあげ、下心が二人に遅れる形でこの場へと到着する。
「え、誰?」
「……知らない」
他の誰かもここに来ているであろうと、天吏も予想はしていたが、よりにもよって一番初めに到着したのは下心であった。
「やぁやぁ、お綺麗なお姉さん方。おっぱい触らせてくれない?」
当然ながら、割と好青年である下心の素敵な笑顔と、その名に恥じない下心満載の挨拶と共に、二人へと近寄っていた。
「はぁ?」
「っと、とりあえず今はそっちは置いといて……おぉ、本当にあった!」
天吏はそもそも下心を意にも介しておらず、湊面もまた唐突な一言に対して反応に困る。
が、下心は一切それらを気にも留めずに、発見した木へと目を向ける。
「下心、お前待てといっただろうが!」
森を駆け抜けてきたのか、やや服装に汚れをつけたまま、龍八と優、そして鋭二もまたここにたどり着いていた。
「なんか、一杯いたんだね、人……」
予想以上の人の多さに、木の発見よりも湊面は驚きを見せる。
「あ、どーもー。そっちも木を探しにきたのかなー?」
「うん。えっと、初島さんで合ってるよね?」
優が頷きを返し、間違っていないと湊面へと伝える。
刀と共に湊面へと話をしたのは優であるのだから、二人にはちょっとした面識があったのだ。
「おいおい、本当に有ったんだな」
優の側で下心の前にある木を視線に捉え、鋭二は用意してきたデジカメを構えながら、数枚の写真を撮っていく。
「センリさんの話でも半信半疑なところはあったけどねー。いやー、実際あるとこ見ると、他の場所も確率高いのかなー?」
「あぁ。初島の言うとおりどうも丸の実は本当にあったらしいな。ねこったーで呟いてる」
鋭二が開いた画面を優と湊面へと見せる。
そこには、確かに丸の実の発見と本当に効果があった、という呟きが載せられていたのだ。
「うわ、すごいねー。となるとこっちも……」
ちえの実なる代物の実在、そして実際に目の前にある光景。
昔を知りたいと願う鋭二にとって、これほど興味がそそられる物はない。
そして、それは優も同様に、ここまで来たのならその効果を見てみたい、という思いは強かった。
「龍ちゃん、取ってみるぜ、俺は!」
一通り下心に説教を終えた龍八を前に、色んなものを意に介さず、下心は告げる。
「……好きにしろ。ただ、何かあるようなら言え」
それだけを龍八が口にし、下心を見守る形で少しだけ離れた位置に優と共に立っていた。
「あ、結局隊長が行くんだー?」
「たっての希望だからな。そっちも問題は無いんだろ?」
龍八は、優の背後に居る三人へと確認の為に声を掛ける。
デジカメを構えた鋭二は親指を立てる事で了承を。
天吏はぼぅっと下心の状態を見るだけで返事を行わず、湊面もまた、実自体を食べたいわけではないので好きにすればいいとだけ返事を返していた。
「よし、行け下心。お前の力の見せ所だ!」
「おうよ!」
グッと拳を突き上げ、下心は全員へと行って来ると伝えそのまま木の元へと向かう。
近づけば近づくほどに、木はさらに女性らしい姿を下心へと見せていた。
露に濡れる姿は、それこそシャワーから上がったばかりの女性を連想させるが、下心の欲望という名の力は更なる強さをもたらせていく。
「それじゃあ、おっぱい頂きます!」
二回手を打ち、下心は一切のためらいを持つ事無く実に触れる。
――異常なまでのやわらかさ。それこそ、下心がいつか触った女神のおっぱいを彷彿とさせるあのやわらかさが、再度その手に戻ってくる。
「お、おぉぉぉ……!」
だが、それだけ柔らかければ、当然実もまた潰れやすい。
下心は細心の注意を払いつつ、見事【三角の実】を木から外す事に成功していた。
「どうだ、取れたか?」
「もちろん、ほらこの通り!」
グッと龍八達に見せる為、下心は後ろに振り返り、手のひらに納まっている実を突き出す。
「よし、それじゃあ――」
こっちまで持ってくるように。
本来であれば、龍八が言うはずの言葉は、下心の行動により止められる。
――不意に沸いた感情。下心にとっても予想外ではあったのだが、匂いに誘われる形で、無意識のまま【三角の実】を口へと運んでいた。
「隊長ー!?」
ふにゃんとした感触が歯に当り、それこそ口の中で溶ける形で下心は実を全て食べてしまう。
間違いなく美味しい。それはどんな果物よりも甘く、どんなお菓子よりも柔らかい、未知の触感であった。
「横嶋、大丈夫かー?」
位置的には、天吏達と共に下心から一番離れている鋭二が、実を貪った下心へと声を掛ける。
――だが、その言葉に下心は答えない。
どこか空ろな眼差しで、龍八と、そして優の姿を捉えていた。
「お、おい、どうした下心……?」
幾多の悪さをしてきた龍八にとっても、その瞳は正直怖い。
まるで、獲物を狙うような目つきのまま、下心はふらりと一番側に居た二人へと近づいていた。
「龍ちゃん……初島くん……ぼかぁ、ぼかぁ……」
ブツブツと口にした言葉に、強烈な危機感を二人は覚える。
というよりも、表情からしてあからさまに何かおかしいのだ。
「た、隊長ー……?」
「二人共、すきだぁぁぁぁぁぁ!」
「「はぁぁぁぁぁぁ!?」」
唐突に、下心の体が宙を舞い、上半身に着ていた服を即座に脱ぎ捨てる。
――襲われる。それも男に。
強烈な危機感は、確かな危機となって二人を襲っていた。
「あっはっはっは! なんだこりゃ!」
「危ない危ない、やっぱり食べなくて正解だったね……」
ほとんどもみくちゃになっている三人の姿を、鋭二は笑いながら写真に撮る。
天吏の姿は完全に興味を失ったかのように既に無く、湊面はやっぱり食べなくて良かったと心底安心していた。
要するに、襲われている二人に対して誰も助けに行ってないのだ。
「やめ、おい下心、どこ触ってる!」
「隊長、止めて、そこ触ったら……あははははー!」
もはや正気を完全に失った下心を、説得で止める術は無い。
「えぇい、許せよ、下心!」
しょうがないとばかりに、龍八は怪我がまだ完治していない手を無理矢理動かす形で、下心の腹に直接叩き込む。
「がは……!」
――避けるべきも無い、至近距離からの掌底。
もだえる下心の首筋に、さらに手刀を打ち込み、龍八は一時的に下心の意識を狩る。
「はぁ……はぁ……隊長が男に手を出すなんてー……」
「実は消化されたのか? 吐き出す様子はないが……」
腹に掌底を叩き込んだのは、出来れば実を吐き出してその効果を消したいが為の龍八の行動であった。
が、下心がそれを吐き出す様子は無く、効果が未だに続行していると優と龍八は予想する。
「とりあえず……ほっとくー?」
ここで起こせば、再度襲われる可能性があるのだ。
心苦しいが、今はこの場に放置が安定ではないか。その考えの下、優は龍八へと訪ねる。
「そうしたい所だが……仕方ない、俺が背負う。初島は二人と一緒に先導してくれ」
次に目を覚ます時には効果が切れている事を願い、龍八は下心を背負う。
優も龍八の意見に賛同する形で、湊面と鋭二と共に、龍八を先導する為、森を抜けるルートへと向かい歩き出していた。
――余談ではあるが。
下心が次に目を覚ました際には、しっかりとその効果は消えており、自らが二人を襲った事は綺麗さっぱり忘れていた。
当然ながら、二人からの拳骨を喰らう形でしっかりと下心は成敗され、三角の実を巡る一連の出来事はこうして終わりを迎える事となる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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