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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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【作戦の結末】
川岸から全員の様子を見ていた千歳と潤一は、猯利が突撃した事で、こちらへと合流した樹と優梨乃と共に実を運ぶ円達の姿を確認する。
「あぁ、結構食べられてる! そこ、気をつけてー!」
優梨乃が声を掛けるが、その言葉通りに突撃というよりも野良猫たちは一斉に実へとかじりついていたのだ。
これ自体は、もたなければならない為に想定内ではあったが、出来る限り急がなければ全てを食べられてしまう危険性もまた含まれていた。
「自分達も行きましょう。出来る限りの手伝いはしないと」
杖を片手に、潤一は歩き出す。
「そうね。にゃーくんを預かっては居るけれど、このままここに居るわけには行かないし」
「うん。楓さんもアレを食べてみたいようだし、僕も行くよ」
潤一が動き出した事で、優梨乃と樹、そしてにゃーくんを抱えたままの千歳が実の元へと向かう為に潤一と共に向かっていく。
――そうして、川岸まで辿りついた時には、実の大半は猫に食べられる形となっていた。
「残ったは……これだけ?」
運んだ五人の手に握られている、五つの欠片。
それがどうにか猫達の猛攻から守り通した代物であった。
「猫も少しずつ減っている。これだけだと、実を探す事も出来ないんだろう」
マタタビと猫缶、それぞれで満足した野良猫も居れば、実を食べて至福の顔をする野良猫もまた、興味を失ったようにそれぞれに散っていた。
その為に、刀の言葉通り、天宵川は少しずつ静寂を取り戻していたのだ。
「……とにかく、無事に回収は出来たんだな?」
大量の猫の毛に塗れた服を一時脱ぎ、修達もまた回収した五人の下へと集まっていた。
「それは大丈夫だよー。まぁ、ホントはもっと大きかったんだけどねー」
「でも猫さん達は満足していたのだ! 真央ちゃんは楽しかったのだ!」
ねこったーへと一連の騒動を書き終え、真央は伸幸へと感想を口にする。
元から独り占めするつもりも無かった真央にとって見れば、大半が猫に食べられたのは気にする事でもなんでもなかったのだから。
「とりあえず、傷付いた人は自分が手当てします。こちらに来てください」
実際に運んだ円達五人の傷は大分酷いものとなっていた。
その為に、潤一の呼びかけに応じ、傷を負った者達の手当が順次行われていく。
【それぞれの実の行方-円の場合】
「千歳ちゃん、にゃーくんありがとね」
千歳の腕に抱かれたままのにゃーくんへと、円は潤一の手当てを受けた後に向かっていた。
「ううん、大丈夫。それに静かにしてたし……」
にゃーくんのもふもふ加減はたまらなかった。
そんな言葉を危うく千歳は口にするところだったが、どうにか一歩手前で押し止める事に成功する。
「うん。じゃあこれ、にゃーくんとそっちの樹せんぱいの楓さんに上げてもいいかな?」
四つの欠片の内、円が持っていた一つを刀に問う形で円は口にしていた。
「もちろんだ。桜庭が持っているんだからな、好きにしていいに決まってる」
さもそれが当然だろう、と言った形で刀は円へと答えを返していた。
そして、それは全員もまた同じ。誰一人円の言葉に否定する事無く、肯定の意味を持って頷いていたのだ。
「ありがと。それじゃあ、樹せんぱいにはこれで」
小さいながら、半分に分けた欠片を、そのまま円は樹へと渡す。
「ありがとう、桜庭さん。せっかくだし、一緒に食べさせてもいいかな?」
「当然ですよ。じゃあこっちで」
猫好き同士、千歳を含めてにゃーくんと楓さんに互いに四角の実を食べさせていく。
――一口食べた段階で、にゃーくんも楓さんも、猫らしからぬ恍惚とした表情を浮かべていた。
【それぞれの実の行方-天野と伸幸の場合】
「それで、あまくんはどうするー?」
欠片の一つずつを持った伸幸と天野もまた、この実をどうするか決めねばならない。
収穫後はすぐに食べるように。そうした話もまた、センリの話にあったのだ。
「……僕は食べてみるよ。そっちは氷雨先輩に持ってけば喜ぶんじゃない?」
伸幸と潤一、二人共に今回のちえの実に関して、いくつか知りたいことがあったのだ。
実そのものはこうして小さいが、それでも潤一の【ろっこん】であれば、少しでも情報が引き出せるかもしれない。
その思いも有り、天野は伸幸へと返答していた。
「そうだねぇ。じゃ、俺の方はそうするよー」
軽く手を挙げ、伸幸はそのまま全員の手当てを終えた潤一の下へと向かう。
一方、残った天野は、手に持った欠片を手に少しだけ想いをはせる。
普段出さない勇気、色々痛い目にも会いはしたが、少しでも自分なりの勇気が試せたのか、そんな想いに。
「……そうだね。後はこれを食べれば、少しは何か変わるかもしれない、か」
ひょいと、小さな欠片を口に運び、天野は四角の実を食べる。
――口に広がる味は、いつかどこかで食べた【イチジク】の味。
甘く広がる味は、確かに猫ならずとも美味しいといえる物であった。
「変化……みたいなのは無いね。ならなにが――」
不意に、天野は妙な気配を感じる。
言いえてみれば、大勢の視線に晒されているような、そんな気配が。
「ん? また猫が集まってきているな」
「真央ちゃんと遊ぶのだ! こっちに来るのだー!」
真央と共にねこったーを弄っていた仄の一言に、真央が反応する。
だが、猫達の視線は一点に集められていた。
「えぇぇぇ!?」
ほとんど不意を突かれる形で、天野は猫の群れに一斉に飛び掛られる。
「……凄いな。俺もあんな状態だったのか」
真央達の近くで座っていた修が、天野の光景にこんな言葉を漏らす。
それは先ほどの修と同じように、猫に好かれるといった形でゴロゴロと猫達は天野へと集り、丸一日程、天野はこの状況に悩まされる事となっていた。
天野と分かれ、そのまま潤一の下へと向かった伸幸もまた、その手に持った実を潤一へと見せていた。
「……これが、ちえの実なんですね」
感慨深く、潤一は四角の実を見る。
魚の木を発見する際に読んだ猫達の思考は、ただこれを求める為にここに集まったという代物であった。
知りたい情報としては残念ながら遠く及ばないが、手当てを終えた後、潤一は魚の木を確認する為にその場所へと足を運んでいたいのだ。
「それで、何か聞こえましたー?」
「……いいえ、何も。確かに生きているはずですが、今は何も語ろうとはしてくれませんね」
少し困ったような笑顔を伸幸へと見せ、潤一はろっこんを閉じる。
「そっかぁ。実がついたままなら、もしかして聞けたかも知れませんねぇ」
「そうですね。でも、見えなかったのならしょうがないです。今は、ちゃんと実在した事だけを良しとしておきましょう」
少しでも伝説に触れられれば。
そうした想いが潤一にあったのだが、魚の木も四角の実もそれを語ろうとはしなかった。
残念ではあったが、一つの結果を見つけられた事を、そしてそれを全員で協力できた事に感謝し、潤一と伸幸は皆の下へと戻っていく。
伸幸の実は、その後潤一と二人で食べる事となるが、この際には既に効果が切れていたのか天野と同じように猫が集う事は無かった。
【それぞれの実の行方-零の場合】
残り二つの欠片。
零が持つ欠片は、優梨乃へと渡される。
「え、いいの?」
「はい。先ほど天宮殿より聞きましたゆえ、バニラ殿にあげるがよろしいかと」
楓さんにあげた実が予想以上に喜ばれた為に、樹は零に出来れば優梨乃のバニラちゃんにあげられないか、という話を持ちかけていたのだ。
それを零は二つ返事で承諾し、こうして優梨乃へと手渡していた。
「ん~……でも……」
「いいのでござる。食べる宛ても、それにリンもこうした食物は好みませぬゆえ、喜ばれる者が食べるのが一番なのです」
艶やかに笑う零に、優梨乃もまた、感謝を籠めて頭を下げる。
「ありがとう、夏神くん。いつか、絶対お礼するね」
「その時には、是非」
互いに笑顔で。
ちょっとした借りと貸しを作り、二人は楽しげに会話を進めていく。
【それぞれの実の行方-刀の場合】
最後の一つの欠片は、刀の意見によりセンリの元へと持っていく事を全員へと伝えていた。
「元々話を聞いた恩もあるんだ。いいかな?」
元より、刀にとっては伝説を知る事、そして出来ればその実をセンリの元へと持っていきたいという考えがあった。
「いいんじゃないか? 俺としても、センリには聞きたい事があるしな」
修もまた、この刀の意見に賛同する。
センリへの話の種は十分に揃えているのだが、その上で実そのものがあれば更に情報が引き出せるかもしれない。
そうした考えもまた存在していたが。
「真央ちゃんもいいと思うのだー。新聞部の仕事もちゃんと出来たし、後はそのセンリって人にあげちゃうのだ!」
いつか約束した新聞部での活動も、真央はしっかりこなしていた。
それだけに、実は各自の好きにすればいいと考えていたのだ。
「そうか。すまないな」
全員が刀の意見に賛同し、残された欠片はセンリの元へと向かう事となる。
――だが、一人。ちくりと刀の言葉に胸が痛んだ者が居た。
「…………」
センリというキーワードに、海はどこか寂しげに刀を見つつ、いつの間にか釣り道具一式と共に姿を消していた猯利を除いた全員と共に帰路に着く。
――鮮やかな夕焼けを背に、天宵川に集まった全ての者達は、それぞれの健闘を讃えながら帰り道を歩いていく。
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担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
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